読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

探偵ガリレオ・予知夢 東野圭吾 文春文庫

2008-10-14 21:40:06 | 読んだ
ちょっと『探偵ガリレオ』について知りたくなった。

探偵ガリレオに出会ったのはオール読物に連載された「聖女の救済」だったので、どんな奴なのかよくわからないままに読んでいて「どこが名探偵かねえ」なんて思っていて、これほど天才で有名だったとは知らなかったのである。

また、テレビドラマ化されて、その主役が「福山雅治」だったことも、ガリレオをちょっと敬遠してしまった理由でもある。
福山はいいと思うし好きな俳優に分類されるが、若干のライバル心或いは嫉妬心がある。
その理由はよくわからないのである。
彼がラジオで話しているときにはあまり感じないのだが、画面で見ると妙に胸が騒ぐのである。

とまあ、そういうようなわけなのであったが、本屋さんに並んでいるガリレオシリーズをみて、やっぱり読んでみようと思ったのである。

今回は「探偵ガリレオ」「予知夢」と短篇集2冊を読んだのである。
これらの短篇でガリレオこと天才物理学者・湯川学のことがよくわかるようになっている。

丁度ノーベル賞で日本人が3人物理学賞をもらったので、あのインタビューを見たり聞いたりすると、物理学者ってやっぱり通常とは違うことがよくわかるが、湯川学も相当変わっている。

通常の人から見ると「変わった思考法」に加えて物理学の知識でもって「犯罪」に隠された「謎」を解くのである。
それも簡単に・・・。

今、例えば「警察小説」などではこういう『天才』は現れない。
でも我々読者は「天才」とか「奇人」とかを求めているのである。
凡人では時間がかかる謎、或いは必ず「証拠」を求められる解決法ではなくて、天才が天才たるゆえんをもって解く物語を求めているのである。

湯川は理論物理学なのかどうかはよくわからないのだが、謎を解くのは理論だけである。動機もアリバイも関係ない、というのがいい。

というわけで、ちょいとのめりこみすぎたかなあ、と思っている今日この頃なのである。

それにしても「探偵ガリレオ」シリーズはオール読物に掲載されていたというが、これまで目にもとめずにいたのは「縁」だと思うのである。

本とか物語にであうというのは「縁」があるんだとあらためて思わされたのであった。

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