チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

私流風姿花伝 2

2011年12月16日 10時04分25秒 | 日記
「知的な女性はきもの好き」の著書に書いた
「きもの風姿花伝は」は自賛したいほど面白い
其れを更に膨らませてみたいと思った

誕生
生まれた瞬間いまは病院でのお産なので
その病院が定めた布で新生児を受け取る
チャコちゃん先生記者現役の頃新宿日赤病院で
お産の瞬間を取材したことがあるが
そのとき両親は白の羽二重の布でわが子を迎えていた

「うあー」と泣いたがその布の柔らかさに安心した顔が印象的
この世に現れた瞬間絹に包まれる赤ちゃんはなんと幸せ
また其れが当時はあたりまえだったようだ

いつの頃からかガーゼや化学繊維のもの不織布など
柔肌にあまりにも負担がかかるのではないかと思ってしまう
生れ落ちたときの親の歓迎の態度は
まずこのはじめて体を包むものから推し量られる

親は子供が五体満足で生まれることが一番の望み
其れを確認し感謝の気持ちで絹の布でわが子をくるむと
其処から親と子の強い絆の付き合いが始まるように思う

三島由紀夫さんだったか
生まれる瞬間を覚えているというようなインタビューを聞いたように思う
チャコちゃん先生の友達の志村クンも
「生まれた瞬間に男の顔を見てその人が父親だと思ったけど
声が違ったので不思議だと感じた」
医者の顔ですわね
やはり絹の布に包まれて気持ちよかったのを覚えているという
「ほんとなの?」

と周りで茶化したけど
多くの人の中にはその瞬間を覚えている人も居るだろう

そのようなことがあると
矢張り最初が肝心となる
子供にとってどれだけ親に歓迎されたかは
其れからの人生にとても大きな影響を与えると思う

幼児の頃の
お宮参りは肌着から絹を着せたい
いまは写真が証拠となって残るが子供が肌で感じることのほうが
将来にいい影響を及ぼす筈
お食い始めもまたしかり
矢張り本物の塗りの食器に口をつけて欲しい

お金がかかるというが
次の代いえまたまた次の代に引き継ぐことの出来る
モノをもつことを大事にすべきだ
其れが文化を伝えていくことになるのと思う

一人の子供の誕生は人類の宝として考えるべきで
粗雑にいい加減に付き合ってはいけない
口は利けないが
肌はきちんと覚えていて潜在意識の中に蓄積されていることは
最近の科学でも立証済み
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