チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

きもの評論家・研究家 4

2013年12月15日 09時38分21秒 | 日記
きものの素材の知識
きものの冠婚葬祭のきまり
日本の女が培ったきものの作法

大正、昭和の初期に生まれた生まれた女達は
終戦後いきなり社会の放り出され
中には身分を全部剥奪された方方
家の没落
世の中がひっくり返ったので今まで身につけたもので生活を立てなければいけない
そう言う方も多かった

戦前の上流・中流家庭は女の子には財産分与がないので
いつどういう生活環境になっても好いように
親はお稽古事を身につけさせていた
特に茶道は必修

お琴・お花・三味線・仕舞・裁縫・料理など徹底的に身に着けていた
当面はその稽古ごとを生かして生活を守る方も現れた

だから詳しい手八丁口八丁

今考えると昔の日本の上流社会の教育は筋が通っていたと思う
そういう方の知識は半端ではないので
どこでも役立ったものだ

着物の研究家という仕事をなさっている方は
小さいときから上等のきものを着て育った方々が多く
至れり尽くせりのアドバイスをしていらした
もちろんご自分のきもののほとんどは
ご自分で色を決めデザインをするという姿勢だった

いまいろんな着物の本があるが
基本はこの方々の大いなる知識が伝わっていると思う

みんな美しい方だった
立ち居振る舞いもしなやかで優雅であった
今のきもの文化もこの方々の指導によるものであることを
チャコちゃん先生は忘れない
コメント
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