チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

掃除の効用

2024年08月29日 15時25分32秒 | 日記
8月と2月のことを昔はこう言ったものだ「にっぱちは売上無し」
だから思い切り夏休みをとるのが一番
コロナ騒動からずーーーとお休みのようなものだけど
8月は更にのんびり

金融のことをなさっている人たちは、そういうことはなく上がり下がりの中でこもっちよるな、そして大きなお金動かしている
いまは「労働」はダサいという人も多い

労働こそが国づくりの基本なんだよ

ということで夏は掃除の季節
昔の話になり恐縮だが、戦争が激しくなる前は夏休みが始まると、町内会が一斉に家の大掃除をはじめる

道路に各家の畳を山形にして干す
その陰になった下で子供たちがままごとしたり、人形遊びをしたりおやつを持ち寄って遊ぶ

各家の畳の数は半端ではなく、時間によって変えていく、その作業は当然男の仕事だ、はたきや座敷帚でパンパンたたいて一年の埃をたたき出す、男たちは手ぬぐいで口を覆い頭はタオルをかぶり、首には汗を取るタオルを巻いて頼もし楽しむ

女たちは畳の上がった床のお掃除、炭をまき新聞を敷き詰める(ダニが湧かないし、ゴキブリも来ない)

2日以上かかる畳の多いお宅には作業済ませた家の男たちが手伝う
そういう大きなお屋敷は、すべての作業が終わった後みんなを招いて振る舞いをする。子供たちもその振る舞いにあやかり、スイカや菓子、花火をしたりして遊ぶ

作業の後ひと風呂浴びたり、行水をしたりして浴衣を着て集まるのだ

一気に町中がきれいになり、お互いの親睦も深まる、家族のきずなはさらに深くなる

この時子供が大きくなった家では、小さい子を抱えた家庭に衣類を渡したり、新しい家庭を築いている若夫婦には家具調度品を譲っている

この姿こそがこれからの日本かもしれない

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