6C33C-Bシングル・アンプの出力段カップリング・コンデンサをOrange DropからWest Capに戻しました。
前回West CapからOrange Drop 225P(オレンジ色)に交換した時に音抜けが良いなと思っていたのですが、暫く聴き込むと何か物足りない。音に深み、コクが無い様な。
という事で、West Capに戻す事にしました。
しかし、そのまま戻しても籠り気味の音になる事は分かっているので、コンデンサ単体でエージングをする事に。
何せ古い部品なので、紙に含侵してあるオイルが凝結していると思われ、これが音籠りの原因だろう。
エージングには、信号発生器から抵抗(8Ω/8W)を通してコンデンサへ正弦波スイープや矩形波スイープ信号を入力。
途中休ませながら延べ50時間くらい通電後、アンプに実装しましたが、それでも音籠りを感じます。高音の抜けが良くありません。
この状態で6時間/日くらい鳴らし続けること約一か月。抜けが良くなり、素晴らしい音。期待通りの音になりました。リアル感が堪らない。目の前で演奏、歌っているようです。(言い過ぎかな?)
これが本来のWest Capの音なのでしょう。実力発揮です。マニアに好まれる筈です。
6C33Cの低プレート抵抗、RCA 12BH7Aの駆動力、Brimar 13D5の豊かな音が上手くバランスして良い音を奏でています。
左右独立かつ増幅段毎のデカップリング電源の贅沢仕様で、音の広がりも良好です。
内部配線の一部にはウェスタンエレクトリックのブラックエナメル線を使用。
さらに、1か月位前に、電力会社が我が家の敷地内に立ってる電柱のトランスから家への引き込み線を耐候性の高い新材料の2重被覆電線に交換していた事も影響しているかも。
あれからシステム全体の音が良くなった様な。。。(妄想)