My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

PHONO CABLEの製作、交換。~百均のチューブを使って大正解~ 

2017-08-27 11:18:56 | ケーブル

3年前に再びレコードを聴き始めてから初めて、レコードプレイヤー用のフォノケーブルを交換しました。

今まで使用していたのは、ゴッサムのGAC-1です。

これを日本が誇るモガミ製の2534に交換しました。(以前に製作記事を載せています)

フォノのグランドケーブルも2本(L/R)のシールドケーブルにしっかりと抱かせました。

 

交換後の音は、なんと、なんと素晴らしい!!!

今までの音とは質が全く違う、かなりのレベルアップです。

なんと清々しい爽やかな音、歪ぽっさがなくなり、楽器の細かい音まで聴こえ、音空間が広がりました

CDを聴いている様な感じでもあり、それでいてアナログの良さが出ています。

 

製作の詳細は、以下です。

ケーブル本体は、モガミ NEGLEX2534です。

長さは、私のシステム構成上と利便性かを考え、最低限の1.25mとしました。

これに、レコードプレーヤーには付き物?のグランドケーブルを抱かせます。

抱かせるのに、百均のケーブルチューブを使います。←ここがポイント!

このケーブルチューブの中にL/Rケーブルとグランドケーブルを収めます。

完成形がこちら↓。 チューブのサイズも丁度良かったです。

3本が纏まっているので、取り回しも楽です。

この左右の信号ケーブルに、グランドケーブルをしっかりと抱かせる事がポイントです。

 

実際に聴いてみると、ボリュームをいっぱいに回してもハムノイズが全くと言えるほど聞こえなくなりました。

やはり、ノイズフロアーを下げると、音の見通しが良くなり、繊細な音も聴こえる様になります。

歪っぽさもなくなりましたが、これは、以前のゴッサム製GAC-1が高音寄りで歪っぽかったせいも有るかも知れません。

扱う信号が小さいほど、線材の影響が大きく、またシールドのケアが必要と実感しました。

 

今回の交換は大成功です!

なんで、もっと早くやらなかったのかと後悔しますが、でも、それがオーディオの楽しみですよね。

少しずつ改善して前進、前進~。

より一層レコードを聴く時間が増えそうです。

 

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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~ LED ZEPPELIN編~

2017-08-19 12:58:10 | レコード

「LED ZEPPELINⅡ」のレコードが何種類か揃いましたので、比較をしてみたいと思います。

今回比較したLPは、以下の4種類です。

 ①日本盤 帯び付き P-8042 ワーナーブラザーズ・パイオニア製

 ②US盤 SD8236 後期WB製 ST-A691671/2 マトA面W/B面W B面のみAT/GP手書き有り

 ③US盤 SD8236 初期Broadway製 W無し ST-A691671/2 マトA面Q/B面M LW、W、AT手書き有り

     注)LW:Longwear Stamper Co.の意味。外注生産場所?

 ④UK盤 588198 初期Polydor製 Plumラベル マトA面2/B面2 UK盤はマト2が最初期。1は存在しない?。


<ジャケット> 4枚を並べたところ。

左上:①日本製、右上:②US製、左下:③US盤初期、右下:④UK盤。

①日本盤は、表面ザラザラ(テクスチャー)で重量感有り。

②は、コーティング・ジャケット

③は、表面ザラザラ(テクスチャー)で重量感有り。

④は、軽くコーティング有り、ペラペラジャケット。但し、色が濃いです。


ゲートフォールド・ジャケットになっているので、開いたその内側の比較もしてみます。

①、②

③、④

この開いた内側の曲目紹介に違いがあります。

①と②:②US盤には最下段にAtlantic Recordingの表記があります。

③と④:④のUK盤は大きな違いがあります。各曲目の作者の名前がありません。曲目だけになっています。

背表紙は、こんな感じ。上から①日本、②US、③US初期、④UK

US盤は「STEREO」の背景が緑色。タイトルは「LED ZEPPELIN」のみ。

日本盤は、「LED ZEPPELIN Ⅱ」、UK盤は「LED ZEPPELIN 2」になっています。

 

<レコード盤のラベル>

①日本盤:

②US盤後期

③US盤初期

④UK盤:

問題の3曲目は、きちんと「THE LEMON SONG」となっていますよ。メンバー全員の名前があります。

これで、最初期版である事がわかります。

SIDE2の2曲目は「LIVING LOVING MAID」になっています。まあ、ミスプリの「LIVING LOVING WRECK」盤を見つける事はほぼ無理でしょう。

RUNOUT部分は、A面、B面とも狭いです。

 

<音質>

結論を先に言うと、④のUK盤が一番ですね。

英国の威信をかけた誇りある音って感じです。音が重厚です。太い音です。これぞ、ブリティッシュ・ロックって感じです。

今までのツェペリンとは違う感じで聴けます。ジョン・ポール・ジョーンズのベースがぶ厚くうねります。

ベースの音のひとつひとつ、音運びが聴き取れます。J.P.ジョーンズって、こんなにベースが巧く、カッコ良かったんだと再認識。特に「LEMON SONG」でのベース。

「MOBY DICK」では、ジョン・ボーナムがドラムを手で叩いてる音、皮の弾ける音も良く感じ取れます。

ジミー・ペイジのレスポール・ギターがさく裂、ロバート・プラントのボーカルが力強く迫ってきます。

次に、妥協するならUS盤です。

気をつけないといけないのは、マト、盤により音に違いがあります。

私の持っている②US後期では、B面(AT/GP)手書き有りは、クリアーで厚みもあり良いですが、A面は籠ります。

一方で、③US初期では、A面は良いのですが、B面(マトM)は少し籠ります。

①日本盤は、④~②を聴いてしまうと、音が薄っぺらくて物足りない感じですね。音はクリアーなのですが。。。

ただ、この「LED ZEPPELIN Ⅱ」で、最高音質と言われているのは「RL 」手書き(Robert Ludwigカッティングの証)があるものですが、なかなか出回りませんし、出ても非常に高価です。

 

<価格>

気になる価格帯ですが、④が諭吉1+α、③がその半額、②、①は一般的な中古価格と言ったところでしょうか。

 

昨日から、ずっと④を聴いて満足しています。この頃のレッド・ツェッペリンが一番良いですね。 

 

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レコードの針飛び修正を失敗して学んだ事。

2017-08-18 11:39:14 | 音楽

このお盆休みに大阪まで行って某中古レコードショップで購入したLED ZEPPELIN Ⅰのオリジナル盤です。

 このレコードは、US盤初期Broardway、ラベルW無し、AT/LWP手書き、マトは両面ともA手書きで、高価でもあり貴重なLP。

レコードをプレーヤーに載せ、わくわくしながら針を落とし再生してみる。

するとA面一曲目の「Good times Bad times」だけが曲の途中で針飛びを起こす。他の曲は問題なし。

そこで、この修正に果敢に挑みましたが、あえなく失敗に終わり、台無しにしてしまいました。

この失敗から学んだ事を書き留め、今後に生かしたいと思います。


修正は、以下の手順で実施、試しました。失敗談です。(くれぐれも真似をしない様に)

①以前に他のLPで実施し成功した「爪楊枝作戦」

 爪楊枝の先で、針飛びを起こす箇所をコリコリとなぞる。

 音溝に固いゴミが詰まっている場合は、これで解消する事が多い。

しかし、今回は駄目でした。

②次に、Webの書き込みを参考にしながら「まち針作戦」

 同様に、音溝に沿って、今度はマチ針でコリコリ。

 この作業をやっていて、気づいた事が。

 まち針の先では太くて、音溝に入らないどころか、音溝を広げる。

 そして、指先が狂うと、ラインどりが隣の溝にズレることがある。これでは、走行レーンが隣に移る事になる。

 ルーペで覗いてみると、酷い事になっている、おまけに引っ掻いたケバも出ている。ヤバいです。

 再生してみると、修正どころか、音飛びがひどくなっています。

③最終手段として、アートナイフの登場です。荒業です。

 アートナイフは、一般的なカッターナイフと違って、刃先が極薄です。

 これを使い、先ほどのまち針と同じように、しかし今度は慎重に力も軽く、なぞる様にラインを取っていきます。ライン取りはまち針よりもスムーズに行きます。

 その結果、まち針でゴリゴリやった箇所はさすがに治りませんでしたが、まだ手つかずの箇所は修正出来ました。

 

今回の失敗から学んだ事

①針飛びする様なレコードは買わないこと。

 しかし、盤面だけ見ても聴いてみないと判らないですね。

②爪楊枝で治らない時は、アートナイフを使う。

オルファ(OLFA) アートナイフ 10B
薄い刃先
オルファ

 この時の注意:

  ・針飛びする箇所を見極め、ピンポイントで修正、執刃する。

  ・刃は、レコード針の進行方向と同じとする。

  ・無理に何回もコリコリしない。1,2回に留める。軽く慎重に!

  ・ルーペ、拡大鏡は20倍の物を使い。溝の修正具合をよく確認しながら作業を行う。

 

今回、高い授業料を払う事になりましたが、勉強になりました。 

このレコードはA面2曲目から聴くようにします。

 

コメント (4)
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