My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ロックレコード名盤・オリジナル版 ~音質比較~(その1)

2016-02-28 12:18:21 | レコード

レコードを色々と買い集めているうちに、オリジナル盤のほうが音が良いということがわかり、自分の好きなレコードは出来るだけオリジナルのUK盤やUS盤を集める様にしています。 

オリジナル盤と言っても、厳密に言うと、レコードは、

  カッティング→ラッカー盤→メタルマスタ→メタルマザー→スタンパー→プレス 大量生産。

と言う製造工程になるので、マザーの版数まで遡ると切りがないので、オリジナル盤の定義そのものも難しいです。

本当の意味でのオリジナル盤探しは気が遠くなりますし、価格も相当高価なものになります。

一般的には、プレス番号(マトリックス番号、マト)が若いほうが音が良いと言われていますが、そこまでは何とか探せるでしょう。

それよりもむしろ私が感じたのは、プレス場所(工場)、販売国、カッティングエンジニアでかなり音の雰囲気が違って聴こえます。

ここでは私が収集したロック・レコードの音質について、検証とまではいきませんが、自身の主観として参考程度に記述しておきます。


クリーム

Fresh Cream SD33-206 ATCO (US) 1967年BROADWAY製造 

    

ランオフにLW刻印あり。

音は各楽器、ボーカルにリアル感があって良い。

Wheel of Fire RSO(US)

    

普通。やはりこの頃からUK盤が良いのか?Polydor版が良いのか?


ブラインド・フェイス

BLIND FAITH 583 059 Polydor (UK) 1969年

    

    

艶無しのペラペラジャケット。ヌード絵ジャケット。

バンドメンバージャケットのATCO版、ヌードジャケットのUS版も購入したが、このUK版が一番良い。

ATCO版は音が少し籠ります。

 

デレク&ドミノス

レイラ(Layla) 2625 005 Polydor (UK) 1970年

    

CDで聴くと元々音が良くないアルバムですが、オリジナルのレコードで聴くと全く違います。

音がクリヤーでクラプトンのギターが生きています。今でも新鮮な感じがします。

US版、オランダ盤など、何種類か購入し比較しましたが、このUK版が一番です。

 

エリック・クラプトン

何枚も持っていますが、代表的なアルバムだけ揚てみました。

 

ERIC CLAPTON RS-1-3008 RSO (US) 1970年

   

US版しか持ってないが、やはり他のアルバムのUK版よりも劣る。

HISTORY OF ERIC CLAPTON SD-2-803 ATCO (US) 1972年N.Y.BROADWAY

    

2枚組。ランオフ部に「PR」の刻印あり。

PRと言うことは、「Presswell Record」で生産されたということ。 音はまあまあ良い。

RAINBOW CONCERT 2394 116 RSO (UK) 1973年

    

これしか持ってないが良音。CDよりも全然良い音。

461 OCEAN BOLUEVARD 2479 118 RSO (UK) 1974年

    

これしか持ってないが良音。

THERE’S ONE IN EVERY CROWD RSO SO 4806 (US) 1975年

    

US版しか持ってないが、やはり他のアルバムのUK版よりも劣る。

E.C. WAS HERE 2394 160 RSO (UK) 1975年

    

やはりUK版は音が良い。

no reason to cry 2479 179 RSO (UK) 1976年

    

B面のランオフ部に「MELYS」の刻印あり。何?

音はGood。

SLOWHAND 2479 201 RSO (UK) 1977年

    

2枚持っている内の1枚はランオフ部にMASTERDISKの刻印あり、且つマト1。

何枚か購入しましたが、今の所、これが音がクリヤーで一番。

もっと良音のものもあると思うが、有っても高価。これでも充分良い音。

JUST ONE NIGHT 2479 240 RSO (UK) 1980年

    

以前から日本盤も持っていて、これでも充分良い音と思っていましたが、UK盤はやはり音の鮮度が違い、良いです。

 

こうやって比較すると、大雑把に言うと、少し乱暴かもしれませんが、エリック・クラプトン関連のレコードの鮮度に関しては、UK版に軍配があがります。個人的な主観です。

但し、初期の頃、Cream時代は、物によってはATCOで良いものがありますし、「レイラ」などの1968年、69年、70年頃はPolydor版が良いと感じました。



レッド・ツェッペリン

Ⅳ SD7208 ATLANTIC (US) 1971年ROCKFELLER

   

UK盤も持っていた事がありますが、US盤のほうが迫力があります。ジョン・ボーナムのドラムのダイナミックさが違います。

SIDE ONEには「POCKY」、SIDE TWOには「PECKO DUCK」の刻印があります。

「PECKO DUCK」はGeorge Peckham氏によるマスタリングを意味します。

HOUSES OF THE HOLY K50014 (UK) 1973年

   

UK盤しか持ってないです。 「STERLING」と「RL」の刻印があります。

「STERLING」は米国の独立系カッティングスタジオの事、ここのレコードは音が良いとされています。

「RL」は、かの有名なBob Ludwigがカッティングしたという証です。

確かに、音も良いです。

PHYSICAL GRAFITI SS 2-200 ATLANTIC(US) 1975年 ROCKFELLER

   

US盤。ランオフに「PR」の刻印があります。

「PR」は前にも出てきましたが「Presswell Record」で生産されたということ。

THE SONG REMAINS THE SAME  P5544N ATLANTIC(US) 1976年

   

日本盤なのに何故かランオフ部に手書きでST-7636 83とPRの刻印。

「PR」は前作と同じ。しかしレーベルにはMade by JAPANが。? 米でプレスされて世界同時発売?

エンボスジャケットで日本語解説無し。

まあ、ツェッペリンのオリジナル・レコードについては、Web上に沢山の記事あり、専門家がそちらにかなり詳しく書かれていますいますので、そちらをご参考に。

ツェッペリンに関して、私が今まで比較できたのは、Ⅳだけですが、私はUS盤が好みでした。

  

今回は、ここまで。 他のアーティストのアルバムについては、また今度にします。

ローリング・ストーンズ、ディープ・パープル、ジェフ・ベック、ピンク・フロイド、エアロスミス、TOTO、、、、。

 

 

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真空管プリアンプのEQ部電解コンデンサにJJ製を使用。

2016-02-21 11:53:17 | 真空管プリアンプ

EQアンプ回路の供給電源部の改良後、デカップリング用コンデンサには日ケミの電解コンデンサKMGタイプ47uF/400Vを使っていましたが、ここを手持ちのJJ製の電解コンデンサ(スナップイン・タイプ)に交換してみました。

  (交換前)日ケミ製KMG 47uF/400V(6本) 

  (交換後)JJ製 47uF/385V(2本)、47uF/500V(2本)、100uF/500V(2本)

このJJ製の電解コンデンサは、旧Tesla社の設備、人、技術を引き継いで、現在スロバキアで生産しているとのこと。Tasla社時代からの実績もあり音の評判も良さそうです。特徴は電解コンデンサにしてはtanδが低いので、トランジェント、音抜けが良いと推察できます。

但し、このコンデンサで注意すべきは、電圧は定格耐圧の80%以下で使用しなければならないと言うことです。

私は5年くらい前に購入した物なので、どこで購入したか記憶がありませんが、今では取り扱い店も多く簡単に入手できます。

このJJ電解コンデンサは、スナップイン・タイプでしかも形状が大きくて取り付けに苦労しましたが、空きスペースを使って配置、配線しました。6本の黒い柱です。

 

 

交換後の音質はと言うと、電解コンデンサ特有の何か重い荷物を背負ったようなモッタリ感?がなくなり、思った通りトランジェントが良く、音の輪郭がはっきりとしてきました。

私が良く聴くロック・ジャズ系には合っていると思います。多少音質が荒っぽいところもあるので、今後は、どこか1箇所だけでも別の電解コンに変えて調整しても良いかなと思案中です。

日ケミは、繊細で大人しく落ち着いた音なので、どちらかと言うとクラシック系に向いていると私は感じました。

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ES9018S DACに導電性高分子固体電解コンデンサ(OS-CON)を追加

2016-02-13 13:02:58 | DAC ES9018

ES9018 DACの電源回路に導電性高分子固体コンデンサを追加しました。

結果は、良い効果が出ましたので報告しておきます。

このGUSTARD X10のDACは、デジタル部とアナログ部は独立電源でトランス部分から独立となっていますが、今回追加した箇所はデジタル部です。

デジタル部はES9018に電源を供給します。

ES9018にはアナログ用とデジタル用の2系統があり、それぞれの電源回路の初段と次段レギュレーター間にあるパイ型LCフィルターに強化目的でOS-CONを追加してみました。

次段の後、ES9018の近い所にも入れたかったのですが、このOS-CONは漏れ電流が大きいので、このレギュレーターの大きさから考えると、パワーが少し心配なので今回は見送りました。

追加した導電性高分子固体電解コンデンサ(名前が長い)の特性は以下です。パナソニックの超低ESRタイプのSEPCシリーズを使いました。

メーカーURL: 

http://industrial.panasonic.com/jp/products/capacitors/polymer-capacitors/os-con

470uF/16Vは前側、100uF/16Vは後側に使いました。前と後ろで容量違っても大丈夫だったかな?

追加後の写真です。元々搭載の電解コンデンサに並列に入れています。

インダクタ(L)は、フェライトとファインメットのダブルです。

OSコンは、ご存じに様に、熱に弱いので足元を放熱しながら短時間で半付けしました。

それでも、本来の特性を発揮するにはエージングが必要で、100時間以上は必要な感じです。

この導電性固体高分子電解コンデンサを追加後は、音がさらにクリアーになり、音が生き生きとしました。

低音のもたつきもなく抜けが良くなり、デジタル臭さが後退してアナログっぽくなりました。大げさですが音に命が吹き込まれた感じです。 

 

 

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コーヒーグラインダーを買いました。

2016-02-07 12:10:29 | その他

休日に自分でコーヒーを淹れて、自分のオーディオ装置で、自分のお気に入りの音楽を良い音で聴く、

私にとって、その時がゆっくりとくつろげる時間です。

コーヒーは、豆を買ってきて、自分で挽いてコーヒーメーカーで淹れています。

コーヒーミルは、今まで、安いカッター式のミルを使っていたのですが、どうしても挽いた後の粒が揃いません。

当たり前ですが、これではコーヒーの濃さ、味も安定しません。

そこで、もう少し良いミルが手頃な値段で無いかと探して、結局、イタリアの有名ブランドのデロンギ製コーン式グラインダーを買ってみました。

今回購入した物が、こちらです。↓ Amazonでも評判が良いです。

 

DeLonghi コーン式 コーヒーグラインダー KG364J
←画像をクリックでAmazonに移動が出来ます。
DeLonghi (デロンギ)

 

実際に使ってみたら、本当に綺麗に粒が揃って挽けました。粒の大きさ(挽き具合)もかなり細かく調整が出来ます。

カッター式の場合は、自分で粗さを見ながら回転時間を調整していましたが、この製品は目盛りで調整できるので、とても楽です。

挽いている時間もカッター式よりも短いかも知れません。音は確かに大きいですが、カッター式の様な耳障りな音では無いです。

それに加えて、この製品の特徴は、低速回転で挽くので、摩擦熱による風味や香りを逃がす事がないです。

今まで使っていたカッター式では、挽いた後の粉が少し湿気を伴った感じになっていましたが、この製品を使うとサラサラです。

実際に挽いた感じがこちらです。粒子が良く揃っています。

 

この粉を使って、コーヒーを淹れてみると、当たり前ですが、今までよりも風味、香りもあって、確実に美味しいです。

同じ杯数でも、入れる粉が少なくても良さそうです。

コーヒーが美味しく淹れることができる様になると、今度は自分でブレンドなんかにも挑戦してみたくなります。

 

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