My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管245シングルアンプの更なる改良とメンテ。

2022-09-11 10:32:52 | 真空管アンプ

デジタルオーディオ機器の整備が一段落しましたので、また既存の真空管アンプを弄っています。

今回のお題は、RCA245(約90年前の球)のシングルアンプです。

 

まずは元の状態(変更前)の内部写真です。

 

結構色々と弄っていますので、以下に箇条書きにします。

①245のカソードパスコン換装

 ROE製100uF/250VからMallory製230uF/250Vに変更しました。

 それにしても大きい!!! 結束バンドで固定しました。音が馴染むまで時間が掛りそう。 

 

②B電源の電解コンデンサ換装

 JJ製100uF/385VからKEMET製68uF/550Vに変更。

 このKEMET製は他のアンプにも使い、好結果だったので、こちらにも採用。

 加えて、ここのブリーダー抵抗もDale 220k 1WからVishay 100k 3Wに変更。

 アイドル電流を増やす事で低音の締まりに期待。

 

③グランドラインの引き廻し変更

 ノイズ、音質を確認しながら、また弄りました。

 写真では分かり難いので載せていません。

 

④Western ElectricのVintageケーブル採用

 音質に影響しそうな所に絹巻蝋塗被覆のブラックエナメル銅線を使いました。

 

⑤真空管自体のステムリード再半田

 年代物の真空管、特にRCA245は90年前の代物。

 いつ半田がルーズになるやも知れないので、再半田を施しておきました。

 ステムリードの再半田作業方法は以前に投稿しました。

 RCA 245とTUNG-SOL 6SN7GT(VT-231)black glass/round plate品に実施。

 

⑥ゾベル回路の追加

 聴感上、無駄な高域をカットするために、ゾベル回路を追加しました。

 手元に有ったA&B 22Ω 1WOrange Drop 0.047uF/600Vで組みました。

 これでカットオフ周波数 154kHz になる筈。

 後で気が付いたのが、Orange Dropの方向。

 ラインのある方(巻き終り)を低インピーダンス側に接続するのが定石ですが、何も考えてなかった。

 つまり本来ここはラインのある方をグランド側に接続すべき。

 しかし反対でも、ここはどちらもインピーダンス高くないし、修正も面倒なので、そのままにした。

 

⑦全体の体裁整え

 カップリングコンデンサ Black Beautyのリード線を短くカットしたりして、全体を整えました。

 

音質はと言うと、低音のキレも良くなり、また音に艶が出てきた様な、気がします。。。

気持ちの問題ですかね。自己満足。

 

 

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デジタルオーディオ機器たちのAC-DC電源事情。

2022-09-03 10:32:58 | ネットワークオーディオ

本題に入る前に、前回投稿でスイッチング・ハブ用ACアダプターの置き換えは諦めましたが、代わりにハブ内5V電源の220uF/25V電解コンデンサに3.3uF/35Vタンタルコン(深青の豆)をパラに追加しました。高周波ノイズに効くはず。実際に聴いてみても効果が有った様な気がします。

因みに付属ACアダプターをよく見ると「For NETGEAR product use only」と書いてありました。やはり専用として使うべきなのかな。

 

さて、これまでNAS、HUB、トランスポータ-のACアダプターを弄ってきて、デジタル機器の電源ノイズ、特に高周波ノイズ(スイッチングノイズ)の浄化は大切だと言う事を再認識しました。

勿論、機器の性能自体も重要ですが、電源のノイズはそれに繋がる回路に多大に影響を与えます。

機器の特性を充分に引き出すにはクリーンな電源が必要です。

電源にノイズがのってしまうと、信号系(ノーマルモード)、グランド系(コモンモード)全体にノイズを拡散して、ついには後段に繋がる機器までにも持ち込み、影響を与えます。

特にDACにノイズを持ち込むと影響が多そうです。

音質にどの様に影響を与えるか?

実験して分かったことなのですが、長時間音楽を聴いていると中域から高域がデジタルっぽく耳障りになってきます。音場が平面的になり奥行が無くなります。音が艶っぽくありません。

これは、あくまでも私の耳による評価です。

 

そこで私の所有する現在稼働中のデジタル機器の電源について整理してみました。

 ①DAC 1 : SONY DAS-703ES --- デジタル、アナログ独立トロイダルトランス式リニア電源

 ②DAC 2 : GUSTAED X10(XMOS,ES9018) --- デジタル、アナログ独立トランス式リニア電源

 ③CDP : REVOX B226 --- デジタル、アナログ共用トランス式リニア電源

 ④BDP : UBP-X800 --- スイッチング電源

 ⑤Network Streamer(Transporter) --- スイッチング電源→トランス式リニア電源に変更

 ⑥SW HUB : NETGEAR GS305 --- スイッチング電源、本体側電源入力にタンタルコン追加。

 ⑦Wifi router : Buffallo --- スイッチング電源

この様に見ると、近年のデジタル機器の殆どはスイッチング電源になっています。

小型化、低価格化、低消費電力(高効率)化が出来るからでしょうね。

しかし、これをオーディオ機器で使うには、何らかのノイズ対策が必要です。

スイッチング電源でノイズ対策した製品には、スイッチング周波数を変動させてノイズ分散させる技術(DRSS--スペクトラム拡散だったかな?帯域幅を持たせて拡散)やノイズの負帰還を掛ける技術などを使ったものがあります。これらはEMI対策のひとつとして以前から使われてきた技術ですね。

それにしても、クリーンAC-DC電源と言ってもピンキリで、高級な物は機器本体よりも値段が高くてでビックリする値段だったりします。

 

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