My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

KT88系真空管の聴き比べ。~4種類のまとめ~

2022-02-15 14:06:26 | 真空管いろいろ

手持ちのKT88系真空管の聴き比べがひと通り終了したので、簡潔にまとめをしたいと思います。

今回比較した球は、

 ・GEC KT88(オリジナル、ヴィンテージ品)

 ・Gold Lion KT88(Reissue、復刻品)

 ・TUNG SOL 6550(Reissue、復刻品)

 ・SED 6550C(Svetlana Winged-C)

の4種です。

 

<外観>

並べて撮影してみました。

左から、GEC KT88、Gold Lion KT88、SED 6550C、TUNG SOL 6550 になります。

GECとGold Lionは、ガラスの形がよく似ていてます。大容積です。

SEDだけは、ストレートガラスです。GT管タイプ。

TUNG SOLは、ダルマ型で、他に比べ小容積です。

プレートの形状もそれぞれ違います。

GECは特徴的な形で窓穴が有りません。

SEDはプレートが2枚有ります。

マイカ板は、SEDのみ2枚、他は3枚です。

ゲッターは、SEDがトップのみ、他はトップとサイドです。

 

<音質>

順位付けするなら、やはりGECがNo.1ですね。

低域から高域までよく出ています。それに中域に張りが有って艶とコクが有ります。独特の年代を感じます。しかし勿体なくて長い時間は使いたく無いです。

次にはSED(Svetlana)の6550Cです。

GECほど張り・艶・コクは有りませんが、雄大でスケール感があって良いです。

クラシック、ジャズ、ロック、現代のポップまでどんなジャンルでも良く表現します。

聴いていて気分爽快です。ずっと聴いて居たくなります。私の常用管です。

Gold Lion(復刻)も良いです。帯域が広く無難にこなします。現代風の音です。

TUNG SOL(復刻)は音楽を選ぶようです。少し篭り気味で小編成のジャズ等に向きます。

詳しくは、それぞれの聴き比べに書いています。

 

<その他>

今回の比較した後でふと思ったのですが、KT88と6550を同じ回路で比較して良かったものかと。

そもそも電圧設定等を変更する必要があったのでは?と思い、改めて其々のデータシートを比較してみた。

ひとつは、スクリーン・グリッド電圧(Vg2)。

UL接続の場合、KT88は600Vmax.に対して、6550(Tung Sol)は500Vmax. 、6550C(SED)は400Vmax.(UL時か記載なし)となっている。

で現状はと言うと、トランスのUL端子から100Ωを介してSG2に接続しているので、480V程度となっている。

お気に入りの6550Cを使った時が心配ですが、SV6550CのDatasheetには、"is designed to be a direct replacement for any 6550"と書いてあるので信じる事にしよう。

また、コントロール・グリッドの抵抗に関して、

固定バイアスの場合、KT88の100kΩMax.に対して、6550(Tung Sol)は50kΩmax.、6550C(SED)は記載無しとなっている。

で現状はと言うと、180kΩ位となっている。ここはあまり小さくするとドライブ段の負荷が重くなるのと、現状は暴走などの異常は無いので、あまり下げたくないですが、取り敢えず100kΩ位に下げてみるかな?

 


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