My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

Gotham(ゴッサム) GAC-4/1 でRCAケーブルを作る。

2020-11-29 13:21:51 | ケーブル

立井電線のケーブルを報告してから1年以上が経過しましたが、こちらが欧州のスタジオで使われていた(真偽のほどは見たわけではないのでわかりませんが)と言われるGotham Cable(ゴッサム)です。。

GothamではGAC-1は以前に作成した事がありますが、このGAC-4/1は初めてになります。

このGAC-4/1は4芯のシールド・ケーブルです。

このGotham Cableはネット上のあるサイトでは、色々と言われていますが、今回実際に使って聴いてみた感じでは結構良いです。

 

RCAピンプラグには、定番のNEUTRIK(ノイトリック)(実はREAN)を使用しました。

いつも通り、シールド編み線は片側だけをグランドに落とします。

グランドループを作らない為と編み線に信号を流さない為です。

これが解ってなくて、市販品では両側ともに編み線をグランドに落としている物が殆どです。

そのため、私がシールド線を作る場合、片CHずつシールドしてある事は勿論ですが、2芯、4芯のシールド線を使い必ず片側の編み線はオープンにします。

今回製作したものです。RCAコネクタに半田付けしたところ。

写真の上側が編み線オープン。熱収縮チューブで絶縁しています。

下側では編み線をグランドに落としています。

 

製作後、実際に使って見た感想。

プラグがREAN(NEUTRIKの汎用品)のためか、締め付け(チャッキング)が少し弱く不安な感じがします。やはりNEUTRIKのほうが信頼性が高いのかな。

音質に関しては、実はこのRCAケーブルはオークションで完成品を購入したのですが、案の定、ケーブル末端処理が両側ともシールド編み線がプラグ・グランドへ接続されており、最初使った時は、何か籠った濁った音と感じました。

その後、上述の様に改造したところ、音がクリアーになりました。やはり何らかの効果が有りそうです。

 

 

ところで話は変わりますが、MJ(無線と実験)の今月号(12月号)ですが、興味深い記事が載っていたので、久々に購入しました。

300Bシングル・アンプの最高傑作と言われるウェスタン・エレクトリックNo.91-Bを原機に忠実に製作し、その秘密を回路から解析。

興味深く読ませて頂きました。

 

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FOX-BAT 6C33C シングル真空管アンプの音が活きてきた。~NFBの調整とカソードパスコン換装~

2020-11-17 11:12:39 | 真空管アンプ

昨年のちょうど今頃、「6C33Cアンプの改造点のまとめ」に書きましたが、あれから1年経って漸く、NFB(負帰還)量を調整しました。

気温が下がり、冬が近づくとこのアンプの出番です。

このアンプ、今まで散々弄りましたが、それでも他のアンプに比べたら今一つ元気が無い。

音質は優秀で良いのですが、魅力が無く、私好みの音では有りません。

音離れが良くなく、トラ・アンプの様に平面的でかなりデッドな感じです。

真空管本来の持ち味である響き、音空間の広がり、臨場感が有りません。

それにずっと聴いていたくなる様な、人の心を引き付ける魅力が不足しています。

おそらくこの感覚は真空管アンプ愛好家の方々には、良くお分かりでしょう。

 

そこで、今迄の改造でやり残していた「NFB量の調整」を実施する事にしました。

オリジナルの設定は、メーカー説明書によると「5.5dB」となっています。

この時のNFB抵抗は、回路図より「1.5kΩ」

この抵抗値を変更してみます。

逆算で裸利得を求めてNFB量を再計算すると、「2.0kΩ≒4.5dB」「2.2kΩ≒4.1dB」となりそうです。

 ※オシロできちんと裸利得を求めれば良いのですが面倒だった。

それぞれの設定で音質を確認した結果、「2.2kΩ」としました。抵抗は手持ちのPRP製(USA)を使いました(中央赤色)。

この変更により、音が生き生きとして生命が吹き込まれた様に元気になりました。音離れも良くなりました。

ちょっと低音がダブつくので「2.0kΩ」でも良かったかも知れません。この辺りは好みで。

低音がダブつくのは、ダンピングファクター(DF)が悪くなった為でしょう。

 ※これも実測すれば良いのですが、最近は億劫になってしまい(笑) 

その後、NFBのC(150pF)も変更してみましたが、容量を小さくすると、音のエッジが立ちキツイ音になり、聴きづらくなったので、元の150pFのままとしました。オシロで矩形波の立ち上がりを見ただけでは余り変化が有りませんでしたが。

 

そして、このNFB量の変更の前に、もう一箇所変更したところが有ります。

出力段6C33Cのカソードのパスコンです。

使用したコンデンサは、最近お気に入りの「Sprague(スプラグ)製の EXTRALYTIC 600D」

このコンデンサは、解像度の高い、何とも言えない音がします。特に高音が綺麗です。

しかし、このコンデンサは本領発揮までに一ヵ月くらい掛かるので、事前に変更しておいた。

銀色円筒の120uF/60Vです。ハーメチックシールが施されています。結構長さが有ります(L=56mm)。

実際に印加される電圧は21Vですので、ディレーティング的にも大丈夫でしょう。

 

これらNFB量の変更とカソパスの換装で、気持ち良く楽しく音楽が聴けています。

今までは、「トライオード(三極管)シングルの音は、音は綺麗だが、迫力が無くて、私が聴くジャズ、ロック、ポップスにはあまり向かなく、クラシック向きだな~。」と言うイメージだったのですが、今回の変更で印象が変わりそうです。

鮮明で透明感のある音で尚且つパワー感も有ります。KT88 PPなどとはまた違う音です。

 

このアンプ、今まで散々弄った所為で最初にキットで組み立てた時とは、中身も音質的にもかなり変貌しました。まるで別物の様です。

 

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WE421A PPアンプがJBL LE14Aを悠々と鳴らす。~余裕で駆動が出来ています~

2020-11-03 14:24:24 | 真空管アンプ

リビングルームのスピーカー SP-505J/L101(JBL LE14A搭載)を、改造自信作WE421A PPアンプで鳴らしてみました。

 

 

今まではKT-88 PPで鳴らしていましたが、まだ充分に鳴らし切っているとは言い難かった。

最近は、トラアンプでも鳴らしてみましたが、音が平面的で奥深さと音に伸びがないため、すぐに妻に駄目出しを食らいました。

そこで、苦労して作り上げた力作Westen Electric 421Aを使ったプッシュプルアンプで鳴らしてみたのです。

力作 WE421A プッシュプルの製作経緯はこちらから。(自己満足の力作)

そしたら、これが何と! 余裕を持って鳴らし切っているではありませんか!

低音もあの重いウーハーLE14Aを悠々と揺らしています、高音もLE175を良く鳴らしています。

低域~高域の繋がりも良く、ボーカルも力強く前に出てきますし、色艶、響きが有ります。

ここでもWestern Electricの独特な明快な音がしています。

この駆動力は、421Aの低内部インピーダンスの成せる技でしょう。

これは良かった!!! 音に厳しい妻も満足し喜んでくれました。

 

それで、私のオーディオ・ルーム用はというと、今は、FOX-BAT(6C33C シングル)で鳴らしています。

このアンプ、音は良いのですが、何か物足さを感じます。音に個性や魅力が無く、聴く者に対して訴求力が無いのです。

アーティストや俳優でも、単に上手いだけではなく、個性や魅力がないと駄目なんです。

そこで、また少し弄ろうと思っています。

 

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