My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

やっぱり、オイルコンは良い。~カップリング・コンデンサに使用~

2013-03-30 21:23:04 | 真空管プリアンプ

家の引越し後の改造第1弾。

前回、予告した秋葉原で購入してきた部品。

秋葉原で購入したオイルペーパー・コンデンサー AEROVOX製P123ZNP 0.5uF 400VDC。

スプラーグ(Sprague)のビタミンQが欲しかったが、適当な耐圧(実際295V掛かるので300V以上)の物は既に売り切れ。

そこで、店主が勧めてくれたのが、話題のArizona Capacitors。これは、高価だし、取り寄せなので無理。

次に、WestCap、CDE、AREOVOX、ほか忘れたけど2,3種の候補があった。

店主に今はDynamicapを使ってると伝えたら、音をガラッと変えたい、ジャズ・ボーカルとか聴くなら、AEROVOX良いだろう。

これは、ビタミンVitamin Qに良く似て、個性があり、聴かせる音だと。

候補の中では少しだけ一番高価だったが、結局、コレにした。

製造ロットは、印字を見てもらうとわかるが、1962年の第16週に製造されたもの。製造から50年は経過している。

店主が、容量チェックして、ペアを作ってくれた。0.48uFで揃えたと思う。

その後、漏れ電流のチェック。これも絶縁性問題なし。

下の写真を見てもらえばわかるが、ガラスハーメチックシールである。端子部分もしっかり封止してある。

なので、50年経った今でも漏れ等の特性、品質に問題ない。

さらに、巻き始めと巻き終わりを調べて、外部誘電の低くなる極性を調べてくれた。逆にすると、ノイズを拾うことがあるらしい。

チューブを巻いてくれたほうが出力側(パワーアンプ側)にして下さいと言われた。

色々と特性検査してくれた後は、しっかりと放電もしてくれた。

とても親切で、最後に「希少品で高価なものなので、大切に使ってやって下さい。」とわが子を嫁がせる様に言われた。

それを本日、プリアンプの出力カップリングコンデンサに使って見ることに。 現在のDynamicapと交換だ。

その前に、足の少し酸化した部分を紙ヤスリで取り除いてから、半田付け。


いよいよ音出し!!! 

一聴して、やっぱり違う。

今まで、Dyanmicapが一番と思っていたが、オイル・コンはやはり音色が違う。Dynamicapであれ、フィルムとは次元が違う。

中低域が分厚く、しっとりと艶やかです。高域も素直に抜けてきます。そして音に前後の奥行きが生まれます。

その音には芸術心があります。音が生きていて、生命力を感じます。

オイルと言うと、材質から、ドロドロとしたイメージがありましたが、全くその様な事はありません。

音の立ち上がりも良く、すっきりしていて、音に曇り濁りもありません。 情報量も多いです。

まだ、交換したばかりですが、何せ50年も眠っていたのですから、1ヶ月位は音が変化するでしょう。

良いソースを肥やしとして、エージングしてあげましょう。

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真空管の足(ピン)の清掃。 ~新アイテムを使う~

2013-03-24 12:11:09 | 真空管いろいろ

今回、秋葉原でゲットしたアイテムのひとつ。

メタルクリーナー MC13。 ラジオデパートの海神無線でぶら下っているのを見つけた。和光テクニカル製。

この手のもの、音質改善とか謳って、中には、少量で数万円もするものがあるが、これは、さほど高くない。

成分は、アルミナとアルコール系界面活性剤。 アルミナで研磨、アルコール洗浄し、界面活性させるもの。

ボトルは、こんな感じ。まさに、酸化皮膜除去剤。

真空管の足(ピン)は、金メッキ端子以外は、必ず酸化するので、精神衛生上良くない。

しかもVintage品になると、この酸化皮膜がなかなか取れない。

今まで、色々試したが、どうしても、この酸化皮膜が気になってしょうがない。

 

さっそく、このメタルクリーナーを実際に使ってみた。以下が私の使い方。

①真空管のピンに、このメタルクリーナを付属の刷毛で塗布。

②綿棒でピンをゴシゴシとこする。(研磨) 綿棒が結構真っ黒になる。酸化皮膜が取れているのがわかる。

③アルコールでピンを洗浄。説明書には、水洗浄と書いてあるが、水分が残るのは、次の酸化を起こしたり、絶縁性の面で嫌である。

④CARDASのContact conditionerを塗布。

⑤15分後、拭き取り。この時、また、細かい汚れが落ちて、綿棒が少し黒くなる。

⑥ついでに、真空管ソケットのピン穴を、歯磨きの歯間ブラシを使って、アルコール洗浄。

以上である。

ピンの酸化皮膜が見事に取れている。綿棒にかなり汚れがついている。

今回使用したアイテムと一緒に完成図。

こんなに汚れていたので、精神衛生上だけでなく、実際に音に何らかの影響が出ていた事が推測できる。

洗浄後の球を載せて、試聴してみたが、今までよりも、音がクリヤーになって、艶が出て、楽器や声が生なましくなった。

やはり接点は、音の通り道なので、重要である。常に綺麗にしておき、充分な接点を保ちたい。

音の世界は、半田を換えただけでも、音質が変わるので、微妙である。

端子が金メッキのものなら、あまり気にすることなく、アルコール洗浄くらいでよいが、それ以外のものは、メンテが必要である。

ビンテージ管は、高価なので、その性能を充分に引き出して使いたいものですね。

 

このキッカケはといえば、引越し前に、プリの管のうち、1本を触ると、「ガサゴソ」と音を発していたのです。

洗浄後は、「ガサゴソ」もなくなり、全体のノイズレベルも下がったような気がします。

 

 

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引越し後、とりあえずオーディオ・セットアップ完了。

2013-03-23 13:07:12 | その他

3月16日(土)に住居の引越し完了。その後、開梱作業。

結局、ダンボールは130箱にもなってしまったので、開梱作業も大変だった。

引越しは、おまかせタイプを依頼したので、何がどこへ行ったやら、探すのも大変。

とりあえず、大事なスピーカー、アンプは、重くて自分じゃあ持てないので、丁寧に梱包、開梱、配置までしてもらった。

引越し準備から開梱まで、私は連日夜2時くらいまでやっていたので、さすがに疲れた。

そして、今週水曜日からは、急遽、日本出張。昨夜、戻ってきた。

この土日は、また部屋の片付けとセットアップだ。まだダンボールが残っている。

一時期、大事なヘッドホンやHDDで見つからなく、不安になったが、「本」と書いた箱から見つかった。

まさに、秋葉原で、新しいヘッドホンを買おうとしていた矢先に見つかって良かった。投資しなくて済んだ。

でも、秋葉原で試聴した5万円クラスのヘッドホンは音が良かったなあ~。私のは3万円クラスだが、これもお気に入り。


とりあえず、オーディオ関係のセットアップが完了したので、写真をアップしておきます。

まず、前の住居でのセッティング状態。

続いて新居のセッティング状態。非常にシンプルになった。


セッティング後、実際に音を出して見て、最初に、すぐに感じた事は、前の部屋に比べて、響きが少しデッドになっている。と言うか、前の部屋が、あまりにもライブ過ぎた。

前の部屋は、手を叩いただけでも、かなり反響する。缶ビールを開ける音は、「パッキーン!」て感じであった。

今回の部屋は、天井も低く、落ち着いた音で聴ける。こちらの方が、ちょっとHifiな感じ。妻も、音楽らしいと言ってる。

やはり、部屋で響きが変わり、音の感じが変わる。当然だが、環境の変化も音の影響大である。

この環境での音に暫く馴れてから、また、改造、評価に勤しむことにする。


PS.

しかしながら、今回の出張時に、秋葉原で、また何やら、珍しいパーツとアクセサリーをゲットしてきたので、

乞うご期待。(因みに、オーディオ専科さんと、海神無線で購入)

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住まいの引越し。。。。

2013-03-05 20:35:27 | その他

とうとう、今住んでいるマンションを引越しすることにした。

もうあと何年、海外赴任のこの地にいるか、わからないが、天井の歪みが酷くなったので、この際、引越しすることにした。

天井の歪みは、どうも天井裏の水漏れが原因らしい。天井が落ちる前に、出て行かなくては(笑い)。。。

全くの手抜き工事、不良工事である。日本では到底考えられない。3年前に一度修理して貰ったが、その時も隙間に充て紙をして、上塗りするだけであった。根本対策には成ってない。

今月の中頃には、新居に引っ越す。やっと数週間前に内装が終わったばかりの新築マンションである。

こちら現地では、大家さんが家具、電気製品一式を準備してくれるのが一般的である。

とても親切な大家さんで、先日、大家さんが自分のベンツに乗せて、家具屋さんまで連れて行ってくれて、一緒に家具選びをした。

今、私は、オーディオ関連の機器(財産)の引越し準備で大変である。 無傷で運びたい。

大物としては、スピーカーが1本30Kgオーバーのペア、マッキントッシュのアンプが30Kgオーバー、それ以外に真空管アンプが3台、スピーカーがもう1組。CDプレーヤー2台、ソリッドアンプが1台。DVDレコーダー、Bluerayレコーダーなどなど、、、。

それらも大変だが、それ以外にも、今まで収集した真空管たちの引越しが大変である。なんせ、大切なヴィンテージ品の真空管が沢山あるので、割らないように運ばなくてはならない。

ということで、整理箱?をこんな感じでクッション詰めにした。基本的には、手運びをする予定。

(MT管 箱1)

(MT管 箱2)

空いているところには、今、使用中の球を収めるつもり。

(ST管)

(パワー管)

それ以外にも、アンプに付けたまま運ぶ球たちも。

装着したままにするのは、どうでも良いような球たちに登場してもらった。

マッキントッシュに付けている球は、現時点でBestな球たちなので、外してから、上の整理箱の空いた所に収めて運ぶ予定。出力管6550Cは専用の箱に収める。


同時に、eBayから購入した時の箱や封筒を処分したが、有るわ、あるわ、3年間で世界各地から結構買ったもんだ、と我ながら関心。eBayでの過去からの累計取引件数も58件になっていた。

集めた真空管だけでも、金額的には、高級はアンプが買えるだろう。(笑い)

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CDプレーヤーの真空管E88CCをTesla製Gold Pin/Gold Grid品に交換

2013-03-03 17:08:13 | CDプレーヤー

また、希少な珍しい真空管をeBayから入手した。

今回購入したのは、Tesla(テスラ)製のE88CCで、金足(Gold pin)、金グリッド(Gold Grid)品である。

金足は、さほど珍しくないが、金グリッドは珍しい。オークションでも、なかなか出てこない。

Made in Chechoslovakia(チェコスロバキア製)のNOS品。$89で落札。PolandのSellerから入手した。

とても作りが良く、Teslaの製造技術力の高さ、丁寧な仕事が伺える。

下の写真から、金グリッドが上のマイカから突き出ているところが、見て取れる。

下のマイカからも金グリッドが突き出ている。

製造ロットは、107YPと310YRである。出品者によるとMatched Pair。

足周りの結線部分。

ボトムの刻印。鋳造の金型No.?

これらの写真を見ても分る通り、しっかりとした造りだ。流石チェコ職人。(でも、ひょとしたらPhilips製かも?)。いずれにしても丁寧な仕事だ。

 

いつも通り(最近この方法を始めたが)、12時間は音なしで通電のみ。この方法が寿命に影響する、らしい。。。

その後、音出しを始めて、聴いて見る。

 

音質は、Siemensよりも、少し柔らかく、質感を持って鳴る。

ちょっとヨーロッパっぽい香りもする。ふくよかだけど繊細である。曇り、濁りが全くないので音がリアルである。

サラ・ブライトマンの声、ストリングスも綺麗で、スケール感を持って鳴ってくれる。

さらに、エージングが進むともっとよく成るであろう。

まあ、ここまで色々と改造してきたので、ちょっと真空管を換えただけでは、正直なところ、あまり違いが判らなくなってきた。

ヴィンテージの希少品の収集家になってきた。まあ、それはそれで、良いか。

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フルアコES-175を手に入れる。(30年振りにギターを持つ)

2013-03-02 23:44:49 | 音楽

前の記事で、旧正月中に沖縄旅行をしたと書いたが、この旅行中に、なんと、ギターを衝動買いしてしまった。

なにも沖縄で買わなくともと思われるかも知れませんが、気に入った物って、こういう時に買っちゃうんですね。

国際通りにある某楽器店に展示してあるのを見て、30年間封印してあったギター小僧の心が動いてしまった。

元々はCDを買うために、このレコード店に入ったのだが、併設の楽器コーナーにフラフラと、そこで私の目に入ったのが、このなんとも美しいフルアコ。なんか楽器のほうから連れて帰ってくれと言わんばかりに展示してあった。

4泊くらいの旅行だったので、荷物が少ないかったのもあり、買うチャンスでもあった。

買ったのは、Gibson製の本物ではなく、その子会社のEpiphone(エピフォン)製の中古品である。これでも、円やかな良い音が出るらしい。 ハードケースも付いていた。

 

ついでに、VOXの小型アンプとケーブル、それにスタンドも同時に購入。

もし、弾く事を諦めたら、飾って置いて、ジム・ホール、ジョー・パスでも聴きながら、こいつを眺めるだけでも、良い雰囲気が出せる。

我が家に持ち帰ってから、実際に触ってみたが、流石に30年間のブランクは長い。さっぱり、忘れてしまっている。指運びが、おぼつかない。

目下、「Tears in Heaven」を練習中。やっぱ、好きな曲から入った方が良いですね。

それにしても、最近はYoutubeとか便利なものがあって、動画で親切に教えてくれますね。

30年前は、楽譜(TAB譜)と、原曲を何回も繰り返し聴きながら、ギター仲間と議論しながら、一所懸命練習したものです。

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