My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

KT88 PPアンプ 音質調整(その5) ~抵抗値再調整、変更~

2017-05-07 11:22:37 | 真空管アンプ

KT88 PPアンプの調整を継続中ですが、バイアス抵抗値等を再度見直しました。

そして抵抗のメーカー、タイプも変えてみました。ビンテージ品です。

 

<抵抗値(定数)の変更>

いずれも、仮実験して音質確認後に変更しました。

①帰還NFBの抵抗値を半分以下の75Ωにしました。但し、帰還量は、ほぼ同じで7.1dBです。

②帰還抵抗は、8.2kΩに変更。並列のCは82pF。

③初段のカソード抵抗を910Ωに、SRPP回路の抵抗を1.2kΩに変更しました。

 ①③の理由は、出力(SP)に現れるDC電圧を少しでも小さくするためと、6SL7の電流を増やすためです。

④ムラード回路の1MΩを787kΩに変更。

⑤出力段のグリッド抵抗を1.6kΩに変更。

 ④⑤の理由は、使いたい抵抗種(後述)で同じ抵抗値が無かったための理由だけです。

変更後の回路図と各部の電圧・電流は、こちらです。↓

 

使用した抵抗は、TRW社の金属皮膜抵抗ですが、ただの金属皮膜抵抗ではありません。

外皮はモールドジャケットで、金属皮膜とカーボンコンプを合体させた様な構造です

これが、単なる金属皮膜と違う、味のある独特な音を醸し出します。それがメーカーの狙いでしょうね。

クリーム色のフィルムコンデンサの両サイドにあるカラーコード・タイプの抵抗がそれです。カラーコードはペンキで塗った様な感じです。

約2週間(100時間位?)エージングが進みましたが、音抜けも良く、粘りのある音を聴かせてくれます。

A&Bのカーボン抵抗とよく似た音です。

 

<今回ついでにやった事>

①左右セパレーション改善のために+B電源に入れた抵抗(100Ω)をDaleのRS-2B(3W)に変更しました。

②電源のトランス1次側の両端にスパークキラー(4700pF+100Ω)(松下製?)を入れました。

気休め程度かもしれませんが、電源オン時のスパークを後段の回路に対して緩和するため。

 

一旦、改造は、ここで一段落と言ったところで、今は音楽を楽しんでいます。

 

気が付いたら、いつの間にか、このブログも150万アクセス(PV)を超えていました。

沢山の人に訪問頂き、有難うございました。何かのお役に立てれば幸いです。

今後とも、よろしくお願いします。

 

コメント
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