My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管プリアンプの購入

2011-07-31 11:23:30 | 真空管プリアンプ

マッキントッシュMC275を購入した後、プリアンプが必要かどうか、散々迷った。 MC275にもVRが付いているので、CDを聴くだけなら、ここれでも良いが、VRが左右独立なので、ちょっと調整が面倒である。妻も面倒と言っている。

仕方なく、手持ちのDAC/HPAをプリ代りに使っていたが、どうも直接続に比べて音質が落ちてしまう。

あえて新たにプリを買って、余計なものを通すことで、音質を落とすことは、無駄な投資にならないかだろうか?良いプリはそれなりの投資が必要だ。いっそ、このまま我慢して使おうかとも思い、購入を戸惑った。

ところが、このMC275を買ったときに見つけた真空管のプリアンプが気になってしょうがない。先週、オーディオの大展覧会があったが、そこでも自分の思うようなプリアンプは見つからなかった。

結局、この真空管プリを思い切って買ってしまった。ちょうどオーディオ展の最中にその店を覗いて手配をかけた。全部手作りでまだ作成中、完成にあと1週間掛かるとの事で、昨日引取りに行った。その真空管プリはすでに完成してエージング中であった。

早速、その外観と内部、使用部品を公開します。

まず、Face。

 

写真では、わかり辛いですが、やけにでかいです。体積ではパワーのMC275の約1.5倍はあろうかと言った大きさです。重さは測ってませんが、持った感じ、15Kgくらいかな。中は、ねずみが飼えるくらい広いです。

でも、この顔はどこかで見たような~。とてもシンプルです。そういえば、店主が"QUADが~~~"と言っていたな~。

後ろはこんな感じ。

 

このRCA端子は良く見ると、"Pure Cu" USAと書いてある。とてもしっかりしていて信頼できそう。

さて、いよいよ内部写真です。

まず、表から見た全体。とても綺麗です。基板がありますが、これはパターン配線のためではなく、リード配線のためのポストを立てるためと真空管を固定するためです。

 

 

 

左がフラットアンプ部分、右がフォノ・イコライザー(Phono EQ)部分です。

写真では部品の文字まで読めませんが、Orange Drop、sprague、BMI、Jensenなど、有名メーカーで、知っている人は涎が出そうな部品が使ってあります。抵抗は全てカーボン抵抗です。メーカー確認できず。

そもそもこのアンプを作っている人はUSの人なので、殆どの部品がUS製である。

電源部。これもすごい。

 

Malloryが4本も使われています。これはMC275と同じ。 Trの電源もある。コンデンサは6300uF。。

次に、裏側。

 

こんな感じで基板にパターンは無い。全てワイヤ配線である。線材も良い。

 

電源部の配線。とても綺麗である。 Trにはブリッジ整流が使われている。

 

ボリュームとセレクタスイッチ類。左写真のロータリースイッチだけで1万円以上するって言っていた。(USA製?)

ボリュームは日本が誇るアルプス電気製。このセレクタSWはゲインの粗調整用。このあたり気を使っている。

MC275との接続では、MC275をMax VRで使いなさいと言っていた。

 

使用真空管

フラットアンプ部後段

Telefunken 12AU7(ECC82) ダイヤマーク有り。印刷が結構剥げているので本物と思う。

 

フラットアンプ部前段

MINIWATT? E80F Gold Pin 良くわからない、自信が無いので、写真を見てご存知の人は教えてください。

 

 

私は今のところ、CDしか聴かないので、このフラットアンプ部に良い球を付けて貰った。

フォノ・イコライザー部 3本ともGE製12AX7

 

電源整流管

6X4を使えと言っていた。付いていた球はORSAM製 U78?スクエアゲッターである。かなり古そう。

 

これらの真空管は年代ものなので、端子が酸化してくすんでいる。最初、音出しをした時に少し濁った音がしたのと、球をつつくとバリバリ音が出たので、例のごとく、ステンレスブラシとアルコール、仕上げにNano Techを塗布した。これで音も濁りが取れた。
こうやって見るとパーツ類は、かなり良いものが使われている。
肝心の音のインプレッションしたいところですが、まだエージングが出来ていないので、正しい報告が出来ませんが、第一印象は、音全体が豊かになって、聴きつかれしない感じです。
エージングが進んだところで、またレポートします。
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CDプレーヤの改造(クロック回路変更) 続報

2011-07-30 10:29:32 | CDプレーヤー

CDプレーヤから音楽ソースの情報を最大限に引き出す。

今回、CDプレーヤの心臓部であるマスタークロックの変更に挑んだが、エージングが進むにつれて、やっぱり、これは凄いぞ。

今まで、真空管の交換、オペアンプの交換、カップリングコンデンサーの交換、電解コンデンサの交換など改造をしてきたが、マスタークロックの改良は、その比では無い、劇的に変わった。音の細部まで聞こえる、一音一音が明瞭になった。CDにもこんなに音情報が詰まっていたのかと思うほどである。最近、PCオーディオが盛んで一部でCDを非難する人もいるが、CDが悪いわけではない、音データの情報を充分に引き出せてないだけだと思う。

結局、PCオーディオでも、データをクロックでSyncして、音に変換しないといけない。この部分は重要である。

いかに精度良く、データを100%引き出せるかがポイントである。

今回の変更でも、さらに改良すればもっと良くなるであろう。

 

その前に、今回の改造にひとつ問題がある事に気が付いた。

それは、今回使用したクロックモジュールの出力は5V、デコーダのクロック入力定格は3.3Vで、入力定格オーバーになっている。なんとか動作はしているが、長期的に見ると影響がありそうだ。多分、電圧オーバーした部分は、ダイオードで逃がしているだろう。ここで内部電流が流れている。恐いので、今は入力に小さい抵抗を入れている。

対策として、レベル変換が必要になる。74VHC245等のトレラント機能を使ってレベル変換回路を自分で作っても良いが、レギュレータも必要になるので、レベル変換基板を早々手配した。

変換後の波形等は、基板入手後、またレビューします。

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マッキントッシュMC275 電圧増幅管交換(2)

2011-07-30 09:33:56 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

先日に引き続き、電圧増幅段の真空管を交換したのでレビューします。

まず、初段の12AX7。

今までRaytheonのBlack Plate(Baldwinオルガンに付いていた物)を使っていたが、これを知人の勧めで最高峰と言われるTelefunken ECC83へ交換。写真の通り、ダイヤマーク入り。1本だけあった店の秘蔵品を分けてもらった。WestGermany製。

 

次に、2段目の12AU7をTung sol製のスクエアゲッター(square 1960年頃の製造品)。珍しい。同じ店でペアを買った。

Tung solのロゴは無いが、スクエアゲッターである。下の右の写真でわかるかな。

 

次に、出力管前の12AT7を交換。これは先日Mullard Long Plateに変えたばかりだが、また変えてみた。

交換したのは、Brimar製 Made in ENGLANDである。店のデモ用のMC275に刺さっていたものを引き抜いて分けてもらった。Mica(マイカ)板に穴が開いていて美しい。

 

結局、残ったのは、12BH7 RCA(ブラックプレート)のみ、そのままとした。

このMC275を買った店の店主によると、この組み合わせがベストらしいので、言うとおりにしてみた。

さらに、さらに、ピンがくすんでいるので、この際、ピンも全てクリーニングした。

クリーニング方法は、ステンレスブラシで磨いた後、アルコールで洗浄、その後、Nanotechの接点改質剤"Gold Contact"を塗布して仕上げ。

交換後の音質は、とても豊かな音になった。低域から高域までよく伸びており、とても厚みのある音になった。

MC275は、もともと力強い厚みのある音だが、更に磨きが掛かった。高級感のある、余裕さえ感じる音である。

これはテレフンケン12AX7に依るところが大きいかも知れない。

ただ、NOS管もあるので、暫くエージングが必要である。部品交換はこれが困った所であるが、今後の楽しみもある。

 

さて、本日は、先日この店に頼んでおいた手作りの真空管プリアンプが出来上がる予定なので、引き取りに行って、我が家に迎え入れる予定である。楽しみだぞ~。ワクワク。 全て手作り、部品は海外(欧州、米国)から取り寄せなので、1ヶ月掛かった。

それと、いつの間にか、BlogのPVが1万件を超えていた。 とりあえずは"お祝い~"。

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マッキントッシュMC275 電圧増幅管交換(1)

2011-07-24 14:09:17 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

今まで、12AX7を除いて、全てRCA製で揃えていたが、知人の勧めで、12AZ7をMullardの12AT7に交換してみた。普通のMullard 12AT7では面白くないので、ロングプレートのE180CCにした。

これである。 箱プレートになっている。

正真のMade in Hollandである。

交換後の音は、中域から高音にかけて、とても綺麗で、よく伸びている、余韻も残し綺麗、さすがムラードって感じである。全体的にクリアーな音である。

NOSだったので、エージングが必要である。

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CDプレーヤの改造(クロック回路変更)

2011-07-23 23:17:49 | CDプレーヤー

以前から挑戦して見ようと思っていたCDプレーヤのクロックの改造を思い出したので、ついに改造に踏み切ることにした。成功事例もWeb上に沢山投稿されているので楽しみだ。

対象となるクロックは、16.9344MHz。CDの規格である44.1kHzの整数倍(16.9344M/44.1k=384)場合)である。

Low jitterのクロックモジュールを手に入れて、いざ改造。改造方法は以下の通りである。

今ついているクリスタルと22pF 2個を取り外す。今見えている銀色の部品がxtal。

今回、購入したクロックモジュールの写真。アメリカから取り寄せた。日本円で3,000円位。でも、多分アジア製を転売か。但し、電解コン(日本製、シルミックⅡなど)、74HCU04など、部品はまともなものを使ってある。入出力の端子は必要ないと思う。

取り外した後、IC(Decorder)のクロック入力(CRin)の端子へ、クロックモジュールの出力を接続。

このモジュールは電源も搭載している(入力電圧の推奨は6~12V)ので、電源を近くの約8Vの部分から供給する。

外部からクロックを供給する場合、この電源の安定性が重要だそうである。

取り付け後は、この様になった。基盤も結構大きい。

どきどきしながら電源ON。CDを読み込んだ。一応動作している様だ。一安心。そして音も出た。

さっそく、オシロで波形観測。元の波形を撮るのを忘れていたので比較が出来ないが綺麗である。周波数も正しい。

 

肝心のジッターは? ジッターの測定器がないので判らないが、波形を見ている限り良さそう。

この改造、回路図上は、この様になる。

改造後の試聴結果は、例えるなら、薄いカーテンが一枚なくなった感じですっきり、コンサート会場の後ろの席から前の席に移動した感じ、口の動きが見える様になった感じかな。言い過ぎかも?

  ・鮮明度/解像度が高くなった。細部まで再現。

  ・なぜか、低音が、より低いところまで再現するようになった。ぶよぶよではないぞ。

  ・伸びやか、余韻をしっかりと再現する。

結果、今までクロック改造した方々と、殆ど同じ結果となり成功である。これは改造の価値あり。

ただ、低音まで良く出るようになったのは何故か?揺れがなくなったため?

これも、エージングをすると更に良くなるであろう。

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CDプレーヤの改造(平滑用電解コン)

2011-07-10 13:34:50 | CDプレーヤー

久しぶりにCDプレーヤの中をちょっとだけ、いじった。

サンプルレートコンバータ(SRC4192)周りの電源ノイズをオシロで観察して気になった事と、MJのUSB用電源ノイズの除去で、格段に音質が向上したとの記事を参考に、この部分にちょっとだけ手をつけた。

SRC4192で、16bit/44.1kHzを24bit/192kHzにアップサンプリングしている。ON⇔OFFが選択できるが、私はいつもONのまま使っている。

改造したのは、5V系(SRC4192とは直接関係無いと思う)の電源平滑用電解コン47uFをニチコン(緑)から、OSコン33uFに交換し、余っていたAuricap0.1uF(黄色)をパラに挿入。それと、SRC4192の電源用OSコン(以前にニチコン緑から交換済み)に同じくAuricap0.1uFをパラに挿入。

オシロで電源波形を見たが、全く変化なし。実際に音を聴いても、あまり変化が感じられない。

まあ、折角交換したのだから、おまじない程度でそのままとした。

その後、聞いていたら、やっぱり音が何かおかしい。低音が出ないし、なんだか広がりもなく、迫力なく、安っぽい音。

傍で聞いていた奥さんも、音が悪くなった事に気がついた。

そこで、このAuricapを外し、元に戻したら、今まで通りの艶があって迫力のある音に。

どこにでも、性能の良い部品を追加すれば良いというものでは無さそうだ。適材適所がある。注意が必要だ。

もしかしたら、ここのブロックのノイズがこのCapを通して、全体のGNDに回り込んで、他のブロックにまで、影響を及ぼしたのかも知れない。

良い部品でも、使い方、場所を間違えると、良くなる筈が悪くなる。改良ではなく、改悪になってしまう。(教訓)

ただ、このAuricapは、カップリングに使うと、高域が明瞭になって広がりも出る。

実際に私はソリッド出力には、これをパラっている。


ついでに、CoaxialのDegital出力部分の電解コン(ニチコン緑)もOSコンに交換しておいた。

こちらは、聴いた感じは、ちょっと変化がありそう。鮮明度が良くなったかな?

取敢えずは、ここまで。

次は、成功例を良く見るマスタークロックの交換に挑もうと思うが、良さそうな16.9344MHzのクロックモジュールが見当たらないのと、苦手なデジタル部分なので、慎重に交換が必要。時間を掛けて改造したいと思う。

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マッキントッシュMC275 出力管聴き比べ

2011-07-08 18:52:49 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

マッキントッシュMC275で出力管KT88と6550を聞き比べた。

KT88---Genelex製 GoldLion re-issue品  Russia製造

6550---Tung-sol Russia製造

聴いた感想:

6550は、低音から中音にかけて迫力があり、音の立ち上がりが良くスピードがあり、パンチがあって、押し出す感じである。スネアが、パンパンと弾ける様な音で前へ、バスドラがボンボン(ドーン、ドーンでは無い)、地を這いながら押し出す感じで前へ出てくる。ぼやけない。文字で表現するのが難しいが、ベースとかドラムにコンプレッサーを効かせた感じの音。私も以前、スタジオでベースの練習をしていた頃、セミプロの人のベースの音と自分のベースの違いに驚嘆した事がある。聴いていて気持ちがよくストレスを感じない。スカッとする。そして、高音もきらびやかである。J-POPや海外ロックを聴いていても、重厚で迫力がある。

KT88は、全体的にフラットで、広帯域で、そつなくゆったり伸びやかに聴かせる感じである。どちらかと言うと、オーケストラとかクラシック向きかも知れない。管の容積が6550より大きいのが効いているのかも知れない。しかし、6550の様な味はない。飽きるかも知れない。

車で例えると、6550は高出力、瞬発力のあるスポーツカー、ポルシェ、とかフェラーリの様な感じ。馬力があって、ちょっとじゃじゃ馬風かな。味があって、ソース(運転手)選べば、最高の結果が期待できる。KT88は高排気量の12気筒あたりのエンジンを搭載した車、ジャガー?ベンツ?ロールス?の様な感じ。スピードに乗ると、ゆったりと走り心地良い。

ビールに例えると、ドライとモルツって感じかな。

どちらが良いとかではなく、好みになると思います。オーディオとはそんなもの。聴いているが良いと思うものが一番良い。

私は、現在、6550が気に入っているので、それで聞いています。でも、飽きたら、KT88に変えるかも知れない。

 ↑  上段:KT88 下段:6550

↑ 左:KT88  右:6550

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ヘッドホンアンプのカップリングコンデンサを交換

2011-07-04 22:21:11 | ヘッドホン・アンプ

今週は特に変わったことをしていません。

プリアンプがまだ無いので、自分でチューンしたDACをプリアンプ代わりに使っています。

このHPA部分がHPを使わない時はプリアンプとして使えるというものです。

でも、このアンプを通すと、どうも音がにごる。

そこで、久々に中をあけて見ると、HPAのオペアンプの入力に、エルナー電解コンのシルミックを使ったままになっているではないか。

以前改造したときにカップリングコンデンサーは全部フィルムコンに変えた筈なのに。

そこで、ここのカップリングコンデンサーを例のごとくWIMAの3.3uF/50Vに変えた。(写真の赤いボディ)

交換後は、音の解像度があがり、濁りも無くたった。これでヨシっと。暫くこの状態で聴くことに。

幾らシルミックでも、やっぱり、カップリングコンデンサーに電解コンは良くないですね。フィルムにすべきです。

電源平滑用のMUSE KZ(黒)も見えますね。これも良いです。解像度が1ランクも2ランクもアップします。

HPA用のOPAMPは、定番のLM4562です。これにさらにボルテージフォロワー用のTrが付いています。

 

あと、Mclintosh MC275のエージングも着々と進んで、調子が良くなってきています。

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