My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

接点は重要。~いつも綺麗にしておきましょう。~

2020-03-26 11:36:15 | オーディオ

今さら言うまでもありませんが、オーディオ機器にとって接点は重要です。基本の"キ"ですね。

定期的に接続部分の点検と洗浄をお勧めします。

ずっと挿しっぱなしでも接点の状態は変化している場合が有ります。

 

先日から、どうも右チャンネルだけ低音の出方が可笑しい、不足していると思い始め、すぐに接続部分を疑いました。

まずは、スピーカー・ボックスの端子。

ここはケーブルを直接締め付けていますが、日々スピーカーを鳴らしていると、その振動によって緩んでくることがあります。

しかし今回、ここを締め直しても変化が感じられません。さて、どうしたものかと?

面倒だけど、ウーハーを外してスピーカーボックス内を確認すると、スピーカー端子内側のタマゴラグが緩んでいました。恐らく端子を改造した時に、締め付けが甘かった所為かも知れません。

(画像はタマゴ端子の例)

ラグ端子GND-3(10個入)

ここを締め直したら低音が出る様になりました。

念のため、内部の他端子の確認と、さらに反対チャンネルの内部も確認したところ、左チャンネルのウーハーユニットと接続しているファストン端子のケーブルカシメ部分に緩みを発見!。

(画像はファストン端子の例)

ここは圧着工具を持っていないので、半田付け処理しました。今思えば全て半田処理した方が良かったのかも知れません。

ちなみに、私の愛用しているこのスピーカーは「JBL L26 Decade」で5年前に業者によるメンテ済のものですが、この部分までは見れていなかったと思われます。何せ今から40年以上も前の製品ですから仕方ないですね。

ここまでやると、他の部分も気になって仕方ありません。

 

次に、プリアンプの後ろ面にあるRCA端子群も全て綺麗にしました。

(実際の私のプリアンプの端子群) 端子はUSA製。

洗浄には、「無水エタノール」「赤ちゃん用綿棒」を使いました。

「無水エタノール」は今の状況下では手に入り難いかも知れませんので、こちらが良いかも知れません。

「赤ちゃん用綿棒」は種類があるので、綿部分がΦ2のこちらが確実かも知れません。

通常の綿棒では頭(綿の部分)が大きくて、無理に挿入すると端子内部のバネ部分に拡げてしまい、ルーズ・コンタクトの原因となりますので注意が必要です。赤ちゃん綿棒(Φ2)を使う事がポイントです。

1年以上は挿しっぱなしでしたので、端子は程々に汚れていました。

これで暫く気持ち良く使う事が出来ます。

音もクリアーになり見通しが良くなった様な気がします。気持ち的なものかも知れませんが。

端子が汚れていたり接続がルーズだと、私の経験上、音が濁ったり低音不足で音痩せします。

いくら金メッキ処理が施してあっても、皮脂付着による酸化や、空気中の硫化水素と反応して変色したりします。

こう考えると、出来るだけ不確実な接点は減らし、直接半田付け接続等をしたいものですね。

市販品は、組み立て性(アッセンブリのし易さ)とか分解メンテ性を考えるために、接点が多くなっていて、個人的にはあまり好きになれません。

 

これに関連してですが、数か月前にリビングのスピーカーSP-505J(JBL LE14A+LE175DLH搭載)ネットワークLX-10のアッテネータ(L-Pad)を交換したのですが、今は息を吹き返したように音質好調です。これもやはり接点ですね。交換の様子は、ここに書いています。

 

もし、使用している機器の音質にハリがないと感じたら、接点を疑ってみるのも一つの解決策になるかも知れません。

また、ボリュームやスイッチなどの可動部品は、いつも同じ位置に固定しないで、偶に動かしてやった方が接点の酸化進行防止には良いと思われます。

私は、毎回ボリュームを絞ってから電源オフする様にしています。

 

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マッキントシュ MC275のボリューム配線変更 ~A&Bボリュームを利用~

2020-03-12 17:40:06 | マッキントッシュ パワーアンプ MC275

久しぶりにマッキントシュ・アンプ MC275(GEC KT88搭載)を聴き始めました。

「聴き始めた」というのは、本調子が出るまで暫く鳴らし込みが必要だからです。

 

マッキントシュのビンテージ管球パワーアンプは、入力ラインとボリュームが何系統か有ります。

STEREO INPUT / TWIN INPUT / MONO INPUT

通常ステレオで使用する場合は、中央の「TWIN INPUT」を使用します。

しかし最近、ここのボリュームがガリ気味になって来たので、どうしたものかと考えていました。

裏板を開腹してみると、このボリュームは完全密封型では無く、少し窓が開いています。これじゃあ駄目ですね。

交換も考えましたが、適当なボリュームが見つからない。ボリュームは音質に与える影響大なので慎重に選定が必要です。

そこで少し大胆ですが、隣りの「STEREO INPUT」にアーレン・ブラッドレー(A&B)のボリュームが実装されているので、これを有効に使わない手は無いと、配線の変更を検討しました。

ここに使われているボリュームは、現状はバランスとして機能しています。

配線自体は至って単純で、100kΩ(TYPE-J)2連がLRチャンネルで逆の動きをする様に配線されています。回路図上ではLが上に動けばRは下へ。なおTYPE-Jは一般的なBカーブと同じです。

INPUTS STEREO 75W-75W AMP (20V) の部分。

これを通常のボリュームと同じ様に、LR同じ動きをする様に配線変更すれば良いのです。

但し、このボリュームと並列に100KΩの抵抗が入っているので、このままではゲイン不足になります。この抵抗は外します。

さらに直列に200kΩの抵抗も入っています。これを直結にしなければ本来の75W/ch出力は得られないと思いますが、私が通常聴く音量では、この抵抗が入っていても全く問題無く、充分過ぎますので、そのままにしました。

配線変更後↓。

このA&Bのボリュームは完全密閉型で、ガリも有りません。音も評判通りです。流石Vintage A&B。

これで安心して聴けそうです。

 

暫く聴き込みましたが、GEC KT88を載せたMC275は今まで聴いてきたWE421A PPアンプと比較するとやっぱり格上ですね。

大型のサルーン・カー(ベンツSクラスの様な)の後部座席にゆったりと座り高速道路を走行している気分です。音に余裕を感じます。

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音の良いレコード盤を求めて。~日本グラモフォン盤の試し買い~

2020-03-08 12:23:36 | レコード

アンプの改造が一段落したところで、またレコード漁りや盤の違いによる音質比較をやっています。

グレードアップしたシステムで色々と比較すると、こんな音だったかなぁと思ったり、音源による音質差が以前よりもハッキリと現れる様になりました。

以前に比べると、音数も増えて今迄埋もれていた細かい音も聴こえ、音空間(音場)が立体的になっています。システムのグレードアップで耳も鍛えられたかも知れません。(この歳で?)

 

同じタイトルのLPレコードでも製造国やレーベル違いの物を何枚か持っており、それらを比較試聴していますが、今回は意外と良いなと思った日本グラモフォン盤にフォーカスしてみました。

 

日本グラモフォンのレコードが音が良いことはネット上の噂では知っていたのですが、洋楽の日本盤はどうせ駄目だろうとハナから毛嫌いして実際には聴いたことがありませんでした。

ところが、最近偶々近所の中古店にて安価で日本グラモフォン製を見つけたので、試しに購入して聴いてみたら、これがなかなか悪くは無かった。

同じタイトルでUK、US盤と聴き比べると、やはりUK盤よりは劣りますが、US盤よりは音が分厚くて太い。これは好みかも。

日本ポリドール、日本WBP(ワーナーパイオニア)盤と比べると、断然良い。何が違うのだろう? 

マスタリング?、カッティングマシン? カッティング・エンジニア? プレス機? グラモフォンだから?

 

今回、比較したレコードは、これです。英国のロックです。

<LED ZEPPLIN Ⅲ>

ジャケットはからくりジャケットです。中の円盤が回ります。近所の中古店にて購入。

日本のワーナー・ブラザース・パイオニア盤(P-6518)やUSワーナー盤(SD7201)も持っていますが、日本WBは音がスカスカで薄っぺらく、平べったくて音場がありません。US盤はそれよりも少しは鮮度が良いですが、これも音がスカスカ。

一方、今回の日本グラモフォン盤(MT2043)は少し籠り気味ではありますが、音に厚みがあり太い音です。

盤面のRUN OUT部分(無音部)を比べると、日本WB盤は狭く、USワーナー盤は広く、グラモフォン盤はその中間程度。

ということは、メタル・マザー自体が違ってそう。送られてきたマザー・テープを元にカッティングしたのかな?

残念ながらUK盤については、LED ZEPPLINのⅠ、Ⅱ、Ⅳは持っているのですが、Ⅲは高価で購入出来ていませんのでわかりません。

 

そして

<Goodbye / Cream>

これはUKオリジナル盤(583 053)を持っているので、それとの比較。これも近所の中古店で購入。

日本グラモフォン盤だけを聴くとこれはこれで良いのですが、UKオリジナル盤を聴いてしまうと日本盤はもう聴く気になれません。臨場感と言うか鮮度が全く違います。雲泥の差です。

日本盤は、壁の向こう、いや海を隔て本国から遠く離れたところで聴いている様です。

盤面をよく見ると、RUN OUT部分の幅が違うので、これもマスターテープからカッティングし直したのでしょうかね。

 

次に

<Wheels of fire / Cream>

調子に乗って、これも初版日本グラモフォン盤(スタジオ盤MP-1416(銀ジャケ)/ライブ盤MP-1417(金ジャケ))をオクで買ってみました。

実際に届いたレコードを聴いて、ガッカリです。大失敗。そりゃあ、2nd以降のポリドール盤よりは良いかも知れませんが、手持ちUSオリジナル(ATCO)盤を比べると音の鮮度、音抜けが全く違います。これも壁2枚挟んで聴いている感じです。US 2nd Press盤(RSO)よりも劣ります。

ただ、ライブ盤のほう(写真手前)は日本グラモフォン・オリジナルの金ジャケット仕様なので、これはこれで価値がありそうです。

 

さらにさらに

<Disraeli Gears / Cream>

このアルバムがクリームの日本で最初にリリースされたアルバムらしい(1968年発売)。本国ではフレッシュ・クリームがデビューアルバム。

有名な"Sunshine of your love"を収録。

これも日本グラモフォン初版(SLPM-1390)をオクで購入しました。

因みに、このグラモフォン盤は型番が"SLPM-1390"→"SMP-1390"→"MP-1390"となって行くらしい。"MP-2241"はポリドール盤(1972年)。

このレコードはオリジナルを持ち合わせていないので比較できませんが、CDと比較試聴した感じでは、やはり籠り気味です。この日本盤ではレコードで聴く価値があまり無さそうです。

しかし、日本初版は日本独自のペラ・ジャケット、コーティング仕様です。ジャケットだけは良さそなので、壁に飾っておこうかな。

オリジナルのReaction盤が欲しいけど、お高い。。。

 

という事で、この数枚を聴いた限りでは、いくら日本の初版でも本国のオリジナル盤には音質では敵わないという事がわかりました。オリジナルのUK盤が鮮度、音抜けが良く、購入して間違いなさそうです。

しかし、オリジナルUK盤は10k越えが多いので財布には厳しい。それに対し日本グラモフォン盤は財布に優しいです。

それと、日本盤は扱いが丁寧なので概して盤面が綺麗なものが多いです。US盤は大体酷い。UK盤はまあまあ。

 

(お断り)

これらは、部分的評価での私個人の見解なので、全てがそうとは限りません。自分で実際に比較してみるのが一番良いと思います。

 

そういえば、クラプトンのクリーム時代の未発表ライブ4枚組のCDが3月6日に発売されましたね。

私も数週間前から注文しているのですが、まだ手元に届きません。おそらく人気が高いのでしょう。しかも限定版。Amazonのレビューでも評判上々です。早く聴きたい~。

 

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