My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

久々にTUNG-SOL 6550 復刻版を聴いてみた。

2019-02-26 12:20:19 | 真空管アンプ

TUNG-SOL 6550復刻版は、約7年前プッシュプル4本のうち1本を床の上に落とし割って以来使う事がなかったのですが、今回補充用の1本をたまたま安価で手に入れて久々に聴く事が出来ました。

この1本はAmazonで見つけた破格値の新品!。2,500円以下/本(新品)!。こんな出会いも有るのですね。

7年前まで使っていたものと並べてみました。一番右が今回購入。

以前のものは2010年9月、10月の製造ロット、今回入手したものは16年11月ロット。

以前のものには管壁に『OTK2』の印刷がありますが、今回のものは有りません。

内部も見てみます。上下マイカ板にあるスリットが狭くなっています。

プレートの上マイカ板から飛び出し部分の曲げが無くなり、ストレートになっています。

実は下マイカ板からの飛び出しの形状も変わっています。

手持ちのものは、流石にゲッターの減りが写真からもわかります。

 

早速、使用中のWinged C 6550C(Double Plate)から6550 Tung-Sol Reissueに交換してみました。

音質は、結構クリヤーで乾いた音になりました。

例えるなら(表現が正しいか?疑問ですが)、山葉ピアノの音から河合ピアノの音へ?。硬質なサッパリした音になりました。

暫く聴いていると、何か物足りないです。色艶とか潤いコクというものが無いです。

それにスケールがちょっと小さくこじんまりとしていて音に響きや広がりがありません。カチッとしている感じです。

音に飽きてしまいます。これは面白くありません。

6550C Winged Cを聴いている時は、いつまでも聴いていられました。KT88もその傾向だった様な。

こうなると本物のGEC KT88やGoldLionのKT88、Tung-Sol 6550の本物が聴いてみたくなります。

どんな音がするのだろう? がしかし、、、、如何せん値段が高いです!。

いつかはクラウン!(死語?)じゃないですけど、いつかは本物のGEC、いつかはWestern Electricですね。。。

 

まあ、取り敢えずWinged C 6550Cに戻そう。。。・・・戻してしまいました。

今回交換して、音質の違い以外にも得たことがあります。

それは、常用の6550Cの1本がエミ減になっているかも?と言うこと。

他の球と交換すると、この1本だけが同じバイアス調整位置ではカソード電流が約半分になってしまいます。

今まで回路調整等で酷使してきたので寿命が来たのでしょうかね。そろそろ交換かなぁ。

取り敢えずは、バイアス調整して使います。

 

KT88(復刻版)や6550CはAmazonでも買えるので価格変動も注視しながら検討したいと思います。

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カップリングコンデンサにGUDEMAN製オイルコンを使用。~やっぱりオイルコンは良い!~

2019-02-21 13:22:05 | 真空管アンプ

気候も少しずつ暖かくなってきたので、アンプを高発熱の6C33C-BからKT88 PPに入れ替えます。

そこで、以前から気になっていたKT88PPアンプのカップリング・コンデンサ

耐圧の関係でBlack Beauty0.1uF/400VからClarityCap製ポリプロピレン0.22uF/630Vに交換して使っていましたが、

 ・音質的に特徴がなく面白くない

 ・0.22uFでは容量が大きのか低音がブーミー気味

が不満点として在りました。

なんとか、ブラック・ビューティの様な音が出るコンデンサは無いものか?と再選定を行いました。

その前にまず該当箇所の印加電圧チェックを行います。

今回は、高圧プローブがあるので過渡時の電圧チェックも出来ます。

電源ON時:ピークで556Vに達します。定常時は400Vくらい。

電源オフ時:素直に下降します。

やはり耐圧600V以上のコンデンサが必要な様です。

容量はスタッガリングを考慮して0.1uF~0.05uFとします。

条件的に選択肢は結構限定されてしまいます。

今回2種類のコンデンサを選定し購入しました。プッシュプル両チャンネル分で各4個必要です。

 ・GUDEMAN ハーメチックタイプのオイルコン 0.068uF/600V 軍事用MIL規格品

 ・Cornell Dubilier(CDE) ポリエステル・フィルム 0.068uF/600V


まず、期待を膨らませGUDEMANを付けてみました。これです↓。見た目もGood!

アンプに実装したところ。リードは安全のためテフロンチューブに通しています。


GUDEMANのオイルペーパーコンはあまり有名でないのか、ネット上で音質評価を殆ど見かけませんが、

出音の第一印象は、かなりダンプが効いた音です。なんて表現したらよいのか? コンプ効かせてダンプした様な?低音。言葉で言い現わすのは難しいです。独特な音です。音像はスピーカーと同じ面か少し後ろになりました。

低域は粘りが有り鈍く(溜めがある感じ)、中域は張り出しが足りない様な、高域は良く出ていますが耳に突き刺さりません。

これはこれで悪くはありませんが、いつもの様にエージングが必要です。過去の経験から特にオイルコンはエージングに時間が掛かることはわかっています。

使用開始から10時間くらいまでは、音が抜けなく(詰まった感じ)で聴いていて疲れます。極端に言えば、襖一枚隔てて聴いている感じです。

今迄とは違う音の感覚に耳を澄まして集中して聴いていたので、交換後2日間は肩が凝りました。

3日目にして(延べ約30時間稼働)、少しづつオイルが馴染んできたのでしょう。漸く音も抜けてきて良い塩梅になってきました。オイルコンの音です。VitaminQと言うよりはWestCapに近い感じと思います。

コンデンサ容量も、0.22uF→0.068uFにして正解でした。低音が締まり低音楽器の音像が明瞭に出る様になりました。しかし、今は低音のスピード感が足りません。もたついていて弾けません。中域の張り出しもありません。

40時間後、中域、高域はすこしづつ前に出てくるようになり、ギターの弦の音が艶っぽくなりましたが、低域が相変わらずダンプが効いてゴツゴツした感じです。貯め込んで一気に出す感じです。高音も少しザラついて歪っぽいです。

聴き込むにつれ、あまり自然な音とは言えません。何処となくまだ不自然な音質です。

エージングで良くなるのか? 

流石に50年以上いや60年以上?も放置されたコンデンサなので覚醒するのに時間が掛かると思います。

覚醒後の音を楽しみに気長に待ちます。1週間くらいでは駄目かも知れません。

素質は有る様に感じるので、ゆっくりと成長を見守ることします。

エージングの間は、音楽ではなく、先日WOWOWで放映された「ランボー」1から4の録画をレンダリングで見てました。

50時間後、堅かった低音も徐々に解けてきました。しかし、低域の特定周波数帯が、まだゴツゴツした感じが残っています。低音が抜けきっていません。もう一息ってところです。バスドラとベースの低い音がゴツン、ゴツンっと鳴っています。高域のザラツキは少し治まってきたようです。でも、まだ楽しめる音、聴いていて心地よい音にはなっていません。

オイルペーパーコンデンサは、長期間(それがどの位かはわからないが)休ませると、オイルがフィルムに固着してしまい、音質も固くなり、それをまた馴染ませるのにそれなりの時間を要する様に思います。Westcapの時もそうでした。

60時間後、やっと低音が「ドスン!、ドスン!」と鳴る様になりました。音も瑞々しくなって来ました。どこまで成長するのでしょう。どこで飽和するのでしょうか。やっと、ベースラインが聴きとれる様になりました。

先日交換したCDP B226のOP ampも馴染んで来て調子が出てきました。全周波数帯に渡ってフラットに音が出てくるようになりました。

約100時間後、やっと落ち着いて来たようです。音が素直に前に出てきて伸びる様になってきました。以前よりも音数も多く密度があり空気感も良く、音の余韻も多い様な気がします。低域も豊かに響き渡る様になりました。低音の量感は半端ないです。

期待を裏切りませんでした。暫くこの状態で聴き、飽きて来た頃にコーネルのPMに交換してみたいと思います。1か月以上先になると思います。

このコーネルのPM(緑)はネット上では鈴虫が居る?鈴鳴りがして心地良いとありますが、どんな音なのでしょうね。楽しみとして残しておきます。


春がそこまで近づいています。

6C33C-Bは予備管も入手出来ましたので次の冬シーズンまでお休み頂き、ここからはこのKT88PPに頑張って頂こうと思います。

 初段:12SL7 (TUNG-SOL Black Glass/Round Plate)

   ドライブ:6SN7 (TUNG-SOL Black Glass/Round Plate)

 出力管:6550C (Svetlana Winged C)

   OPT:Softon


今日もJAZZ vocal のCDを1枚紹介します。名盤なので皆さんご存知でしょう。

「Blue Burton / Ann Burton」 BSCD2盤 

ブルー・バートン
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SMJ

全編落ち着いてゆったりとしたバラードで、この時期にピッタリです。寝落ちそうです。

バンドは、ベース、ドラム、ピアノ、サックスと言ったシンプルな構成です。

1967年に録音されたとは思えないくらい音質も良く好録音なので、オーディオ的聴きどころがあります。

私的には、2曲目キャロル・キングの「Go Away Little Boy」です。

左チャンネルからのウッド・ベースの音、右チャンネルからのピアノ、ドラムのブラシ音、シンバル音のリアル感。

3曲目ではサックスが入りますが、この音の枯れ具合が好きです。


Youtube動画を貼り付けてみました。気になったら聴いてみてください。

Ann Burton & The Louis van Dyke Trio - Blue Burton ( Full Album )


 

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普段の家呑みウイスキーを紹介 ~私のお気に入りティーチャーズ(TEACHERS)~

2019-02-19 15:25:59 | ウイスキー・お酒

海外に住んでいる時は、日本のお酒、焼酎や日本酒が関税のためか高価だったので、代わりにウイスキーやワインをよく飲んでいました。

海外の有名どころのウイスキーやワインは、日本で買うより断然お得でしたので、この際と思い色々と飲み比べていました。

日本に居た頃は焼酎派だったのですが、いつの間にか欧州ビールとウイスキー派になっていました。

そんななかで、最終的に好んで飲んでいたウイスキーが、こちらです。

シングルモルト・スコッチウイスキーの定番です。

「グレンフィディック」12年。歴史が古く世界中で最も飲まれているシングルモルトの定番中の定番です。

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そして「グレンリベット」12年。

ザ・グレンリベット 12年 シングルモルト [ ウイスキー イギリス 700ml ] [ギフトBox入り]
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ペルノリカール

どちらもスモーキーで、この味に慣れてしまうと他のウイスキーでは物足りなくなります。

一度飲むとこの風味とコクに病みつきになる美味しさです。

ストレートで飲むと口の中一杯にモルトが広がりフルーティーないい香りがします。

人それぞれ感じ方があると思うのでAmazonのレビューを参考にしてください。

 

がしかし、そうは言っても日本で買うとなると庶民にはお値段が少し高いです。

そこで私が日本に帰ってきてから、同じような味や香りがする手頃なウイスキーは無いものかと探して見つけたのが、こちらです。

「TEACHERS(ティーチャーズ)」。こちらも150年以上の歴史があります。

スコッチウイスキー ティーチャーズ ハイランドクリーム [ ウイスキー イギリス 1750ml ]
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サントリー

 

シングルモルトではなくブレンデッドですが、これは毎晩飲んでもでも飽きませんし、お財布にも優しいです。この大瓶を買っておいても良いかと。

日本で色々とウイスキーを飲みましたが、これがコスパ良く家庭呑みに最適ということで辿り着きました。

このウイスキーはイオンにも置いてあります。 

因みに、ウイスキーを水割りで飲むと、焼酎の水割りよりもコスパが良いです。 


晩酌に日本酒や焼酎も良いですが、偶にはウイスキーは如何でしょうか?

深夜にウイスキーを片手に良い音楽を聴いていると心が癒されます。

どこか現実から離れた自分だけの世界に引き込まれます。


チェット・ベイカー・シングス
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ユニバーサル ミュージック

 

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TEAC DAC/HPA UD-505を試す。

2019-02-16 11:10:13 | DAC

ご近所のオーディオ仲間がティアック(TEAC)のDAC UD-505を購入されたのですが、本人曰く「CDPから同軸入力して使ってみたが、今使っているCDPと音質的な違いがよくわからない」、またその宅ではPCオーディオの構築がまだなので、本格稼働となる前に拙宅で暫く試用する事になりました。

 

このUD-505はオーディオ雑誌でもコスパと音質が良いとの評判です。

仕様的にも盛り沢山です。

DSD22.5MHz、PCM768kHz/32bit、TEAC-HCLD回路、5種類のデジタル・フィルターなど。

使用DAC ICは、旭化成エレクトロニクスの「VERITA AK4497」を左右1基ずつ搭載。

なかでも、私が特に関心があり、試して見たかったのが、Bulk pet転送です。

Bulk転送については、以前にこのブログで取り上げ音源再生の忠実性の良さを確認しています。


ドライバはTEACのページから「teac_asio_usb_driver_v1028_win10」をダウンロードしインストールしました。このなかにBulk petドライバも含まれています。

同時に専用プレーヤー「teac_hr_audio_player_v10021_win」もダウンロードしましたが、今回は使い慣れた「foobar2000」を最新バージョン(v1.4.2)にupdateして使いました。

また排他モードは「ASIO」ではなく「wasapi」を適用しました。PCにも依ると思いますが、私のPC(WIndows10)では「WASAPI」の方が音質が良い様に感じました。 

 

「foobar2000」の設定:

ASIOの場合

WASAPIの場合(今回適用)

 

私のfoobar2000にインストールしているコンポーネンツ一覧(参考程度):

DSD再生もできる様に「Super Audio CD Decorder」も入れています。

 

今回注目のBulk Petの操作画面:

MODEが「1」~「4」まで有ります。

 

実際のfoobar2000での再生画面:

お得意の「The Look of Love / Diana Krall」を再生しています。


音質について、

アナログ部分も含めた音全体の雰囲気は、エージングが必要なのですぐには評価が出来ませんが、デジタル部分の音の拾い出しに関しては、

Bulk Pet 再生では、確かにアイソクロナスに比べ音源の再現性は繊細な音まで再生して解像度が高く、音数が多い様に思いました。

モード「1」~「4」の違いは、私のシステム(PCも含め)と耳では違いが良く分かりませんでした。微妙に違うかな?程度で、私的には「1」が好みでした。

Bulk Pet転送は、低レイテンシーが特徴で、送り出し側PCのCPUとDAC側のCPUの負荷状況に合わせて最適化してデータ転送するものなので、PCの処理能力によるところもあると思います。

使うPCに合わせて色々と試し、自分に合ったモードを選べば良いと思います。

各モードの違いは以下の様です。

Bulk Pet転送は、思っていた通りデジタル音源の忠実再生に大いに貢献していそうです。

特に、ハイレゾ音源の96kHz、192kHzについては、通常44.1kHzとの違いが明確に聴き取れました。このDACはハイレゾ音源で威力を発揮しそうです。

SPDIFコアキシャル(同軸)入力に関しては、聴感上では一般的なDAC、CDPとさほど違いを感じませんでした。これは最近のDACがある一定の高いレベルに到達したのだろうと思います。ESS社にしても旭化成にしても。

寧ろ、差が出るのはPCでのUSB入力の時の様です。USB転送方法やUSBインターフェースに係わる部分で差が出ていそうです。

その意味では、今回のBulkpet転送は本DACの大きな魅力部分であると言えます。


また、5種類のデジタルフィルタも切り換えて比較試聴してみましたが、それぞれで音質が異なり、これも面白いなと思いました。Bulk Petのモード差よりも違いが大きいと感じました。

音質的な好みや音楽によって切り替えて楽しめば良いと思います。


尚、アナログ出力部分については、まだ使い始めたばかりですので、暫くエージングが必要でしょう。

 

ティアック USB DAC/ヘッドホンアンプ(シルバー)TEAC UD-505-S
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TEAC

 

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REVOX B226 さらなる音質向上! ~オペアンプ交換~ 

2019-02-08 12:58:58 | CDプレーヤー

REVOXのCDプレーヤーB226が、また一段と音質向上しました!!! 

聴感上の結果から書きますと、近代的な透明感のあるスッキリした音になりました。

年頭で、DEMのコンデンサ換装の方針と書きましたが、こちらは未だ部品手配が出来ておりません。

その前にオペアンプをストックとして、色々と買っておいた事を思い出しました。

その中でデュアル回路オペアンプ OPA2604(バーブラウン)を、試しにB226 CDPに使って見る事にしました。

BBのロゴが嘘っぽいですが、ネット画像で調べてもOPA2604はこんな感じが多い。まあ気にせず行きましょう。

 

今回交換したオペアンプは、DAC TDA1541AのDA変換後のアナログ出力を受けるアンプです。

このオペアンプICを通してLINE OUTされます。唯一のアナログ系のオペアンプです。

2段になっているのでチャンネル当たり2回路入りを1個使用します。

今までは、世間の評判を鵜呑みにして、信者の様にMUSES8920を使用していました。

今回のBurr Brown製OPA2604もオーディオ用では定番で人気の全段FET構成のオペアンプです。

 

結果は大正解でした!!!

交換した直後から、出てきた音に驚きました!。今までの音は何だったんだ?という感じです。

靄が晴れて、一皮剥けた抜けの良いクリアーな音で澄み渡っています。

高域が良く抜けて綺麗に聴こえます。低音もスッキリしているけど粘りがあります。 

聴いていて気持ちが良く楽しい音です。癖になります。これはBurrBrownの特徴です。 

このメーカーは、聴く人が楽しめる音、味わい、コクは何かをよく知っています。 

久々に純ジャズ(ピアノ、サックス)も楽しく聴けました。 

やはり楽しめて訴求力のある音でないと長時間聴けませんね。特性の良い優等生な音はすぐに飽きます。

使用する回路にも依りますが、やはり世間の評判だけではなく、自分の耳で確かめる事が重要です!。

いい教訓になりました。

 

参考までに、オペアンプと言えば、シングル回路では孤高のOPA627BPですが、如何せん値段が高い。

私も持っていますが、確かに音は良いです!!! 聴かせる音です!

しかし、これには中国製の偽物もありますので注意が必要です。

私はこの偽物も掴んだ事がありますが、マスク・コピー品の様で音質は違います。

信頼のおける取扱店から購入した方が無難でしょう。

また、オペアンプには最近の物が色々とありますが、音のバランスが崩れそうな気がします。

やはりオーディオ用で実績と定評のあるオペアンプが良いでしょう。

 

今回、比較試聴で音質の違いが良く分ったCDが、こちらの「The Look Of Love/Diana Krall」です。

今迄も度々登場していますが、私はXRCD24/K2盤を持っているので、これを使います。

元々の録音が良いので通常盤でも良いでしょう。

The Look Of Love
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Verve

 

この3曲目「I Remember You」です。

前奏の部分で、トライアングル?の「チ~ン」という音が3回入ります。

1回目と2回目は中央、3回目は右から聞こえます。

状態の良くないシステムでは、この「チ~ン」が歪んだり、聞こえなかったり、3回目が中央に寄ったりします。

立派なシステムでは、定位も正しく、かつ「チ~ン」も綺麗で余韻が残ります。

また、間奏でも「チ~ン」が入ります。2回と歌が入る直前の「チ~ン」が綺麗に聴こえるかがポイントです。

歌では、ダイアナ・クラールの声の張り具合を聴きます。

Repeatの2回目「~/ And the angels ask me to recall /~」のAndの「ア」、askの「ア」の部分のハリ、ヒビキ具合。

次の曲「Cry Me A River」でもそうですが、強調音「ア」の響き、張りを聴きます。「I cried~」

6曲目「The Night We Called it aDay」では、ドラムのブラシ音がストリングスの中に埋もれないか、ピアノの音色(ペダル音も聴こえる)、ベースの音運び弦の撓りなどを聴きます。

8曲目「The Look of Love」(バート・バカラック作の名曲)。これは曲頭のピアノの1音目のアタック、それとパーカッション、それにダイアナ・クラールのボーカルが聴きどころ。

10曲目「Maybe You'll Be There」 ブラシワークとボーカル。

まあ、アルバム全体を通しても何度聴いても飽きません。聴きどころ満載のよく出来たアルバムです。お気に入りです。 

オーディオ評価の音源として、雑誌や機器評価動画で度々出てきます。 

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SANSUI(サンスイ) AU-D607F EXTRAでJBL LE14Aを鳴らしてみました。

2019-02-07 11:15:10 | オーディオ

我が家のスピーカー SP-505J(JBL LE14A+LE175DLH組み込み)を鳴らせるアンプ探しとして、先日、近所のオーディオ仲間の厚意によりサンスイ AU-D607F Extraを貸し出し頂き、鳴らしてみました。

AU-D607F Extraの仕様

 出力:80W+80W(8Ω)

 ダンピングファクター:100

 スルーレイト:±180V/uS(8Ω)

 重量:13.2kg

 特徴:パワー部にスーパーFFとダイヤモンド差動回路を採用

 メンテ履歴:正規ディーラーで電源部の電解コンデンサ交換済との事。


実際にスピーカーに繋いで鳴らした結果、高域は確かに伸びていますが、中音から低域にかけてのパワー感が足りません。ボーカル物ですと、声にハリがありません。これは私の好みに合いません。

耳の良い音に煩い妻は、私の感想に加えて高音が少し歪っぽいと言っていました。

これよりも、先のケンブリッジ・オーディオのアンプの方が良く鳴っていました。

わざわざ持って来て頂いたのですが、直ぐに翌日に引き取りに来て頂きました。申し訳なかったです。

日本製のオーディオ機器って、やはり美音志向なのかな~?って、以前から抱いていた感覚を一層強めてしまいました。

やはり聴かせる音は海外製の機器じゃなきゃ駄目か~、なんて思ってしまいました。

サンスイのアンプって力強くって厚い音のイメージを持っていたのだけど、なんか違ったな~と回想。なんか使い方を間違った?

特性を見ても、ダンピングファクターは100(新IHF,20~20kHz)、出力も80W/ch。電源も強力そう。何故?

 

今になって、もう一度、アンプの仕様を確認。

気になったのは、他メーカーと同様にスピーカー端子にリレーを使っているところです。過渡時のミューティング。

しかし、一番パワーの掛かる所のこのリレーが接触不良、抵抗値が高くなると、いくら元々のダンピングファクターが大きくても意味がありません。

低インピーダンス(8Ω)のスピーカーを駆動するのですから、出力インピーダンスは極限まで0Ωに近くなくてはいけません。

そこのところはどうだったのかな~?。 単なる私の憶測、心配に過ぎませんが。

まあ、マッキントッシュの様に不活性ガスを注入したロジウム接点のリレーまでは使ってないにしろ、サンスイさんだってそんなところに経年劣化する様なリレーは使ってないだろうし。

もし何かの要因で、このアンプの本来の性能が出ていなかったとしたら、誤った評価になったかも知れません。

私が思う、質量の重いスピーカーを駆動するには、電源と出力とダンピングファクターが必要という条件が崩れます。

まあ、どっちにしろ今は、海外製のアンプに目が行っています。

 

今日もCDを1枚紹介しましょう。

またまた女性ジャズ・ボーカルです。

「the very thought of you/エミリー・クレア・バーロウ(Emilie-claire Barlow)」

Very Thought of You
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Empress Music

このアルバムは、録音状態が非常に良く、録音音圧も高いです。エバ・キャシディ(Eva Cassidy)並みです。

ボリュームを通常聴く状態よりも少し縛る必要が有ります。

ジャズ批評2007年のジャズオーディオディスク大賞のボーカル部門で金賞を受賞!!!

特に1曲目が良いです。声の溜め、ビブラートの消え際などを聴いてください。ゾクゾクっとします。

ジャズ・スタンダード、バラード、ボサノバなど、バラエティに富んだ構成です。

スモーキーな歌声に魅了されるでしょう。  

コメント (3)
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英国製トランジスタ・アンプの出番が来た!

2019-02-05 12:11:33 | オーディオ

永い間箱に入れて収めていたイギリス製トランジスタ・アンプを生かす事が出来ました。

このアンプを使うのは、たぶん10年振りくらいになるでしょうか。

海外移住してから自分用オーディオを再構築するためにを購入したのですが、数年後に真空管アンプに転向してからは、使途もなく、以来1度も電源を入れていませんでした。

そのアンプがこちらです。Cambride Audio Azur 640A (England)

 

現地のオーディオショップで試聴を重ねて購入しました。いかにも英国らしい外観です。

参考までに、その時にシステムとして揃えた他製品は以下です。

欧州、アジアで最も影響力のあるオーディオ誌What Hi-Fi?で色々と調べて候補を絞り、試聴後に購入した様に覚えています。

 ・CDプレーヤー:同じくCambride Audio Azur 340C

 ・スピーカー : Focal 807V

この時は結構良い音で鳴っていました。

しかし、スピーカーをフロアスタンド(トールボーイ)タイプ(25kg/1本)くらいでウーハー20cmの物に替えてから、駆動力不足を感じ、このアンプは引退して、箱に仕舞い込んでしまいました。

それ以来、日の目を見る事なく引っ越し荷物と一緒に日本へ。


ところが、、、、。

今年の予定でも書いた様に、JBL L101(LE14A)を駆動するアンプを探していたところ、このアンプの存在を思い出し、繋いでみたところ、これがなかなかの大健闘!!!

実に朗々と鳴ります! ボーカルもはっきり、歪っぽさもありません。実に滑らかです。押し出し感も有ります。

やはりアンプとスピーカーの相性を知らされる事になりました。

何が関係するのでしょうかね?どのファクター? 駆動力?制動力? そうだとすると私の睨んだ通りです。

振動部分の質量やダンパーの弾性などの比較的軽いものは、真空管アンプの様にダンピング・ファクターの低いアンプでも良いかも知れませんが、重いものは駆動力が必要で、ダンピングファクターの高いものが良さそうです。

動きの軽いSPは、コーンを自由にさせるアンプ、動きの重いSPは、駆動力、制動力の有るアンプが必要かなと思いました。

この先、まだ試行は続きます。マランツのアンプ(近年のローエンド品)も試してみたい。

マッキントシュのMC275も試してみたいが、2F→1Fへの移動が重くて、、、。 

 

今日もCDを一枚紹介しましょう。

ダイアナ元妃のトリビュートアルバムです。

参加アーティスト、曲が豪華です。豪華すぎます!

クラシック界からは、パバロッティ、ドミンゴ。 ロック、ポピュラー界からはマイケル・ジャクソン、セリーヌ・ディオンなど、スーパー・スター揃いです。しかも音質が良いです!!!

まあ、Amazonで曲目リストを見てください。

ダイアナ・トリビュート~ダイアナ元英皇太子妃追悼アルバム
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ソニー・ミュージックレコーズ

1曲目が、クイーンの「Who wants to live forever」から始まるのも良いですよね。

この曲は色々な人にカバーされています。 サラ・ブライトマン、イル・ディーボもカバーしています。

 

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最近、パイレーツ・オブ・カビリアン/ハンス・ジマーを聴いています。~オーディオチェックとしても使えます。~

2019-02-03 10:57:15 | 音楽

今更って感じもありますが、最近、ハンス・ジマー(Hans Zimmer)のサウンド・トラックにハマっています。

特にパイレーツ・オブ・カビリアン(Pirates of the Caribbean)グラディエーター(Gladiator)が気に入っています。

壮大な音楽で、メロディアスな部分から力強くドラマティックな盛り上がりが有り、聴いていて元気が出ます。

音数も多くてオーディオ・チェック用として充分に使えます。

但し、気を付けないといけないのは、CDの出所(レーベル、プレス国)によって音質が違うという事です。

日本盤は概ね音質が良くないです。CCCD(コピーコントロールCD)は特に音が良くないです。

もし購入されるなら輸入盤がお勧めです。

私が聴いた中では、こちらが音質が良かったです。日本発売品でも輸入原盤が使用されています。

1作目~3作目の選りすぐりの曲が収められています。

Pirates of the Carribean Trilogy
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Silva America

お薦めは2曲目と13曲目です。

お馴染みのメロディーが入っています。

低音から高音まで周波数帯も広いですし、音数が多い中に細かい音が入っています。

オーディオ的には、これがダイナミックな音に埋もれる事なく再生できるか、また管楽器の響き、チューバの迫力、ティンパニの重心、音の広がりなどが評価対象となります。

音楽的にも聴いていて元気が湧いてきます。爽快ですね。 

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