My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

カセット・デッキのメインテナンス用グッズ。

2020-05-30 11:21:25 | カセットデッキ

カセット・デッキのメンテナンスに必要なグッズを集めてみました。

左から。

 ・アジマス調整用ドライバー

  ヘッドが近くにあるので、磁化されていないマイナス・ドライバーが必要。

  セラミック・ドライバが良いのですが、私は割り箸を削って作りました。

       木よりも竹のほうが丈夫で良いかも。

・クリーニング液

  専用のクリーニング液が見つかりました。ナガオカ製?30年以上前のもの?大丈夫?

  この液を綿棒に浸して掃除します。

  綿棒は抗菌処理(キトサン?)した物も有りますが、綿だけの物が良いですね。

  ヘッドには無水エタノールで代用できますが、ピンチローラーには、ゴム硬化が心配なので、専用液を使用します。

  ピンチローラーは、ゴムなので経年劣化で黒ずんだ汚れが綿棒に着きます。

・ヘッド消磁器

  我が家でAKAIのAH-7が見つかりました。

  ヘッドから充分遠ざけてからスイッチ・オフします。

  後年ではカセットテープ型が主流になりました。簡単で良いですね。

 

これらは、カセットデッキのメンテ「3種の神器」と言います(笑)。

 

さらに、メカ調整用のテープとして、こんな物が見つかりました。「テープ・パス・チェッカー」です。

テープの走行状態、ヘッドの当たり具合(位置など)、ピンチローラーの当たり具合を確認する為に使います。

一度、調整と確認が出来れば、あとは不要ですね。

 

3種の神器のうち、ヘッドのクリーニングは頻繁に行った方が、音質を保てます。テープ再生1本毎くらい。

アジマスも、実は市販のミュージックテープ夫々で微妙に違うので、テープごと、A面、B面ごとに調整したほうが良いでしょう。

アジマスがズレていると、高域が出なくなるので、耳で聴いていても判ります。

カセット・デッキも、レコード・プレーヤと同じで神経質になってしまいますね。

 

余談ですが、令和の家電「3種の神器」って、「4K/8Kテレビ」「冷蔵庫」「ロボット掃除機」らしいです。冷蔵庫は何となくわかりますが、後の2つは私には無縁です。

 

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カセットテープ切れの補修。

2020-05-26 22:03:11 | カセットデッキ

カセットテープの断捨離をしている時に出てきた市販のミュージック・テープの中から紹介です。懐かしい~。

まずは、アジアの歌姫、『テレサ・テン』です。

以前にも書きましたが、台湾に住んでいる時に、テレサテンの墓には何度か行きました。

台湾の富豪が埋葬されている墓地の1角で、見晴らしの良い高台に有ります。

彼女の曲は、ポリドール時代の演歌とトーラス時代のポップスが有りますが、どちらも好きです。

CDでは、彼女の目標であった紅白出場が決定し、その直前のNHKホールでのコンサートを収録したものが、バックの演奏も録音状態も良く、まさに目の前で歌っている様で、お勧めです。勿論、私も持っています。

 

次は、日本ポップス界を代表する歌姫、『中森明菜』さんです。

踊りながら息も切らせず歌えて、こんなに色っぽくて、歌の上手い歌手は、今のJ-POP界では居ないですね。

和製マドンナを思わせます。まさに見る人、聴く人を魅せる事に徹底されていますね。

ライブ映像では、これが一番ではないでしょうか。ヒット曲ばかりのライブです。勿論私も持っています。

他にも欲しいな~と思っています。

 

と、ここでやっと本題の「切れたカセットテープの補修」についてです。

中古のカセットテープを巻き戻したり、早送りしていると、終端でテープが切れてしまうことが有ります。

これは年代から仕方がないかも知れませんが、概して市販のミュージックテープは、作りやプラ材料が良くない所為か切れ易いです。対してTDKやマクセルの生テープは結構強いです。

切れてしまったテープです。

これは、実はテープが切れてしまったのでは無く、ハブにテープを挟み込んで留めているプラ部品が割れて外れてしまっているのです。

この補修には、瞬間接着剤でテープをハブに接着後、プラ部品を元通りに被せ接着するか、或いはこの部品を他のカセットテープから拝借する方法が有ります。

私は面倒なので瞬間接着材で着けましたが、問題無く使えています。巻き戻し、早送り、再生も大丈夫でした。

元通りに戻したところです。

実はこれ、Winkのファースト・ライブです。これも貴重ですね。

市販ミュージック・テープで切れたものが3本ほど見つかりましたが、この方法により全て修復済みです。

 

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カセットテープの断捨離。

2020-05-16 12:39:21 | カセットデッキ

1,000本以上は有ろうかと思うカセットテープの断捨離をしました。

ケースに書き込んだ内容と、怪しそうなものは実際に聴いてみて、残すものと捨てるものを選別。

やり終えるのに、約10日間掛かりました。

下の写真は、残すものを収納BOXに収めたところです。

出てくるわ出てくるわ、。。。

その中でもスタジオライブの生中継をFMから録音した物とか結構貴重な音源も有りました。

これらは永久保存で残して置かないといけないですね。

例を挙げると、

 ・クルセイダーズ・ライブ 1982年、83年日本、BBC等々、やたらと多かった。

   このグループのライブは1981年?に行った事がある。とにかく上手かった。プロの演奏。

 ・ライブ・アンダー・ザ・スカイ リー・リトナーなど。

 ・エリック・クラプトン BBCインタビュー/渋谷陽一が解説何度もライブに行ったけど、日本ではもう見れないかな?

 ・渡辺貞夫ライブ (スタッフのメンバーがバック)

 ・渡辺香津美 ライブ

 ・日野正 NHKスタジオライブ

 ・カシオペア・ライブ NHKスタジオ生ライブとかライブ録音したテープがやたらと多い。

 ・スクエア・ライブ NHKスタジオ505ライブ

 ・高中正義 ライブ この人の虹伝説ライブ武道館に行ったなぁ~。カッコ良かった。

 ・松任谷由美(荒井由実) ライブ(バックはティン・パン・アレー メンバー)

 ・YMO ライブ 

 ・浜田省吾 ライブ

 ・アリス DENONライブコンサート

 ・松山千春 NHKホール  この人のライブは良く行ったなぁ~。とにかく話が多い。

 ・小椋佳 NHKホール

 ・高橋真梨子 1986年ライブ 絶頂期ですね。透明感のある声の伸びが素晴らしい!この人のライブも行ったなぁ~。

 ・サザンオールスターズ NHK生中継 82年7月

    サンシャイン・オブ・ユア・ラブを演奏している。

    この時、メンバー紹介で関口(ピアノ)、大森(ドラムス)、桑田佳祐(シンセ)、国本(ベース)、原由子(ギター)、(松田)ヒロシくん(パーカッション)、(野沢秀行)毛ガニ(ボーカル)と言っている。この曲の時だけは担当楽器をローテーション?

    演奏は上手いが曲間のMCがアマチュアぽくて面白い。 ※貴重な音源かも?

等々、他にも沢山有りました。殆どが80年代前半の音源。

録音はNAKAMICHIのデッキ、チューナーはトリオだったと思う。

レコードやCDからダビングしたものは捨てる事にした。当時はダビングして車で聴いていたのでしょうね。

市販のミュージック・テープも有りましたが、その中には巻き戻した時に切れてしまう物が有り、これは修理して聴けるようにしました。修理方法は後日、紹介しましょう。

 

よく聴いてみると、ナカミチで録音したものは、市販のミュージック・テープよりも音質が良い様に感じる。

ただ、市販ミュージック・テープにも音質差が有る様にも思う。

市販ミュージックテープで特に音質が良かったのが、こちら

AIR SKIP/CASIOPEA(カシオペア) 

 

DJ、曲ともメチャクチャかっこ良くて、B面には絶頂期のカシオペアのライブも収録されている。

これ、レコード、CDも無く、カセットテープのみでの発売。超貴重。オークションでも高値で取引されている。

 

結局、残すことになったカセット・テープは150本くらい。大事に保管しておきたいと思います。

或いは、デッキをもう少しチューンアップしてから、デジタル化して保存する事も検討中です。

デジタル化には、『TASCAM US-366』を使用。

PC上での最初の設定が少し面倒ですが、一度設定してしまえば後は簡単です。

参考になるか分かりませんが、私が過去に設定した例は、こちらです。

色々と音質調整、音処理、効果付けができ、勿論ハイレゾでの取り込みも出来るので、結構本格的にデジタル化が出来ます。

 

さて、次はビデオテープの断捨離をしたい。これもかなりの本数が有る。

 

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たまにはカセットテープの音を聴くのも良いもんだ。

2020-05-05 17:04:16 | カセットデッキ

4年前に修理して取り敢えず動作する様になったカセットデッキ

そしてその2年後にアジマス調整もしましたが、その音質は今ひとつでした。

当時の修理の様子は、ここに書いています。

あれから2年、今年の計画に書いた様に再度リペアする事にしました。

 

再修理後の音質については、最後に詳しく書きますが『カセットデッキって、こんなに良い音だったの?!』って驚きです。

 

私の持っているカセット・デッキは『ティアック製V-5010』です。1993年製。メイド・イン・ジャパン!。中級機ですかね。(写真は今回のリアレンジ終了後のものです)

しかし、ヘッドには高純度PCOCC巻線コバルトアモルファスが使用されているので、潜在能力が有るはず。

もっと良い音が引き出せるのではと可能性を信じて挑戦しました。信じるものは救われる?

余談ですが、ナカミチのN482も持っていたのですが、これはリールが動かなかったので4年前に産廃として捨ててしまいました。 今思えば、ベルト交換だけで復活していたと思うのに、残念⤵。悔やまれます。

 

さて、このティアック製V-5010の今回の修理内容です。

<メカ関係>

①回転ギアのグリスアップ。数か所。

 使用したオイルは「タミヤ Fグリス」です。ミニ四駆のギア等回転部分用。

 

②テープのオートポジション機能修理。

 テープの種類(ノーマル/クローム/メタル)を自動検出の不具合。

 検出部分の金具に貼るべきクッションを前回付け忘れていました。

 

<電気関係>

①メカ制御用ASICの電源に電解コンを追加。

 ここの電圧が不安定になるとメカ制御が不安定になり、テープを駄目にする可能性があるので念のため。

 

さて、ここからが音質に影響する重要な部分です。↓ ↓ ↓

その前に、

カセットデッキのアナログ部分は大きく分けて次のブロックで構成されています。

 電源回路、PB(PlayBak=再生)ヘッドアンプ、再生EQ

 再生Dolby回路(B/C type)、録音Dolby回路(B/C type)

 REC(録音)回路、REC EQ、バイアス回路(発振回路)

 その他SW回路、ミューティング回路、レベルメーター回路、ヘッドフォンアンプなど。

※この機種の回路図が手に入りませんでしたので、基板の追いかけと過去の経験で解析しました。

私の目的は、市販のミュージック・テープを再生する事と、過去若かりし頃に録り貯めた音源を再生するためだけなので、再生系を重点的に弄りました。なので、発振回路とHPA基板は取り外しました。

いよいよ作業内容です。

②取り敢えずアナログ基板は全て再半田しました。

 再半田後、組み直して音を出してみようと思うと、あれ?音が出ない。

 半田ショートさせた?壊した?ここはかなり悩みました。

 そしたら、ナント!意外な落とし穴がありました。

 おおもとのグランドとアナログ基板のグランドは、後面の銅シャーシから繋がる様になっていたのです。

 これは分からなかったなぁ~。オシロまで引っぱり出して、信号確認しました。

 この写真の左側と思いきや、なんと右側です。ならば右側の銅箔を出しておくべきでしょう~。

 無事音が出る様になって、音質確認すると、再半田だけでも音が良くなった様に感じました。

③カップリングコンデンサ(電解コン)に0.1uFフィルムコン(ERO製)をパラ追加。

 電解コンデンサは、おおもとの+-電源平滑ELNAのAUDIO用大容量以外は、全て松下のAUタイプ(オーディオ用?)が使われています。

 フィルムコンを追加することで高域が改善されました。

④再生ヘッドからシールド線の基板上コネクタ接続をやめて半田で直付け。

 ここのヘッドからの信号は、かなり微小でオシロでも見えないくらいです。

 接触抵抗等があると音質に直接影響します。かなりSensitiveです。これは現役時代にも経験しました。

⑤再生ヘッドアンプのデカップリング・コンデンサの交換、追加。

 再生ヘッドからの信号はNchのMOS-FET差動で受けている様です。ダイレクト・カップリング。

 ここの信号は微小なので、音質に与える影響大です。

 供給電源用電解コンデンサにニチコンの最高級品KZを投入しました。

 狙い通りこの効果は絶大でした!!!。

 低域から高域まで良く出る様になり、今までとは全く違う音質です。

⑥再生用EQアンプのオペアンプICをM5220からMUSES 8920に換装。

 これも効果がありました。張りの有るクリアーな音になりました。

 前段がFETならその受けもFETで決めました。

 さらにこの電源にもニチコンKZを追加しました。

 またEQ部も日ケミのオーディオ用470uFに換装しました。

⑦アジマス再調整、ヘッドクリーニング、ピンチローラーのクリーニング。

 特にアジマスとヘッドクリーニングは音質に直接影響するので重要です。

 

<試聴>

ここまで施して、実際に当時の市販ミュージックテープを聴いてみると、実に自然で気持ちの良い音です。

その音質は、周波数レンジ不足など感じません。(歳のため私の耳自体のf特性も落ちているとは思いますが)

CDやレコードとは、また違う音です。今まで聴いたことのない、ある意味、新鮮な音です。

私のシステムでの比較で言えば、CDはドンシャリ系で作られた様な音、レコードは抜けの良い鮮度の高い音、カセットは厚みのあるしっかりとした所謂アナログの音です。兎に角、音に厚みがあります。耳障りなところが無く、長時間聴いていても疲れません。

その昔、30数年前にFMからエアチェックした貴重なライブ音源等も聴いてみましたが、結構良い音です!感動!!! アナログ万歳ーーー!!!

 

古い機種に現在考えれるノウハウと部品を投入してリアレンジした成果です。

他にも弄るとすれば、カップリング・コンデンサにニチコンMUSEの緑やBC或いはフィルムコンを使って見る事くらいですかね。予想としては、もう少し抜けの良い音になると思うのですが。

取り敢えず、今の状態で鳴らし込みすれば、もっともっと良くなると思う。

 

順番が逆になりましたが、今回、ヘッドの表面の摩耗具合も確認しておきました。

こんなもんでしょうかね。まあまあ良いと思いますが、、、。

右側の斑点は光の反射です。

これが14層に薄膜積層化したコバルト・アモルファス・ヘッド。

 

ついでに、懐かしいカセットテープの写真も撮りました。マクセルをよく使っていたみたいです。

 

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