My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

KT88プッシュプルアンプの改造。~B電源の見直し~

2022-01-30 14:13:57 | 真空管アンプ

良質の高耐圧電解コンデンサが手に入ったので、B電源の構成を見直しました。

実は昨年の夏には購入していたのですが、今になってしまいました。

使用した箇所は、出力段のB電源部分(OPTに最も近い部分)です。

ブリーダー抵抗82kΩ(600V 5W)も並列に抱かせました。

 

そして、アンプ重量の軽量化のため、チョーク・トランスの代わりに抵抗(100Ω)としました。プッシュプルなのでB電源のリップルが多少増加しても良いやと判断。

それよりもアンプの移動で自分の腰に負担を掛けない事の方が重要!。

それに当該チョークは特性が未知で回路上妥当なのかも判断がつかない。

 

変更後、回路図上ではB電源部はこの様になりました。

2本の抵抗(100Ωと125Ω)の間に線が伸びているのは、ここに将来的にもう1個電解コンデンサを追加しようとしているためです。

チョーク撤去前のB電源のリップルは、0.5Vp-pでしたが、変更後は1.7Vp-pになりました。

ここでのリップルは増えていますが、OPT出力端子(SP端子)部分ではほぼ皆無です。

聴感上でもスピーカーに耳を当てても全く聴こえません。プッシュプル所以ですね。上手く均衡が取れて相殺している様です。

また、クロスオーバー歪増加の懸念も有りますが、聴感上ではその様な事は感じません。

チョークが無くなってアンプ内部がスッキリしました。

2個で約2kgの軽量化が出来ました。

今は空中配線になっていますが、ラグ端子を追加して綺麗にしなくては。。。

 

音質もスッキリして良い感じです。

このKEMET(Made in EU)の電解コンデンサは、特性的、音質的にも優秀です。気に入りました。

特徴には、この様に書いてあります。

なお、使った箇所は、電源投入直後、プレート電流が流れるまでの30秒間くらいは540Vになる所なので、それ以上の耐圧の電解コンデンサを探すのに苦労しました。

耐圧だけならフィルムコンの方が見つけ易いかも。

 

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KT88プッシュプルアンプの改造。~現状把握~

2022-01-27 12:30:30 | 真空管アンプ

久々にKT88 PPアンプを鳴らしてみた。

今年の計画に書いた様に、このアンプを改造するためです。

改造の前に、まずは現状把握と現状の音質の確認をしました。

最近はずっと245シングルアンプを聴いていたので、久々にKT88プッシュプルアンプを聴くと、「こんな音だったかなぁ~。」とその迫力に驚き!

低音の迫力が半端ないです。音量を上げても破綻しません。そして、高域も良く伸びています。全体のパワーで押してくる感じです。「まだまだイケますよ!」って、音に余裕を感じます。

という事で、今の状態でも結構良い状態です。このままでも良いんじゃない?と思うほどです。しかし、もっと良くなるのではと弄ってみたくなるのが性分です。

 

さて、今後の改造計画です。

<1>B電源の改造

  主には平滑コンデンサとブリーダー抵抗。

  そして軽量化のためチョーク・トランスの撤去検討です。

<2>スピーカー端子にゾベル回路を追加。

 そう言えばSP端子間にゾベル・フィルタを入れる事を忘れていました。

 無駄な高域の抑え込みと万が一SP端子がオープンになり発振して大切な球を壊してしまわない為にも、入れておいた方が良いでしょう。

<3>出力トランスからのカソード帰還(KNF)

  今使用しているソフトンのOPTには、カソード帰還用の専用巻線があるので、これを使ってみる。

<4>初段管12SL7⇒6SL7 (SRPP回路に使用)

  銘球RCA赤ベース5691(6SL7高信頼性管)を持っている事を思い出した。

  以前使用した時は優等生でつまらない音だなぁと思ったが、改造後にもう一度使ってみる。違った感じになるかも?

  しかし、12SL7(6SN7のヒーター12V品)も沢山持っているので、そのままかな?ヒーターを6Vに戻すのも面倒だし悩ましいところ。

<5>カップリング・コンデンサ換装遊び

  同等容量のカップリングコンを何種類か持っているので、取り換えて音の違いを愉しんでみる。

<6>GEC KT88

  ひと通り調整が終わたら最終的に銘球『GEC KT88』に載せ替えてみます。

  調整が終わるまで、恐くて載せれません。

 

以上、その様な内容です。

次回から順を追って投稿します。

 

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フォノ・イコライザーアンプの電解コンデンサを換装。

2022-01-16 13:03:51 | 真空管プリアンプ

今年の計画に書きました「フォノEQアンプの電解コンデンサ交換」を行いました。

6箇所(3ブロック x 2ch)のデカップリング・コンデンサです。

 

交換前はJJ製(チェコ)の電解コンデンサです。写真の6本の黒い円柱。

JJ製(チェコ)は低等価直列抵抗(ESR)で音抜けの良いコンデンサとして有名です。

 

交換後はROE製(独)の電解コンデンサ(金色)47uF/350Vです。私のお気に入り。

予め電源投入時のピーク電圧をオシロで測定し、耐圧オーバーしない事を確認しました。

見た目もスッキリして良い感じになりました。金色で高級感が出てます。

当初、基板裏に実装しようと考えましたが、スペース上こちら側にしました。

見た目、こちら側で正解でした。また作業も裏返す必要が無く楽でした。

写真で見ると、真空管とコンデンサが近くて熱の影響が心配ですが、真上から見ると結構離れており、大丈夫そうです。

 

交換直後の音は、眠い音でキレが有りません。音が整理されていません。

部品交換では毎度の事ですので驚きません。1週間もすれば良くなるでしょう。そこからが本領発揮です。

因みに1日後、JJよりも豊かな音が出ています。特に管楽器、弦楽器の音が太くて良い感じ、ボーカルも艶があって良い感じです。1か月後が愉しみです。

 

ロージーのアルバムの中で一番のお気に入りです。

歌上手いですし、うっとりします。演奏はネルソン・リドルです。

是非、アナログ・レコードで聴きたいですね。

私はCD、レコード共持っていますが、いつもレコードで聴いています。

ジャケットも良いです!!

 

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DAC DAS-703ESのLED交換。

2022-01-11 14:04:06 | DAC

今年の計画に掲げた「DACのLED交換」を早速実行しました。

今まで、白色LEDに元の豆電球ランプに被せてあった色付きビニールキャップを同じ様に被せていたのですが、多分これが良くなく、早期の輝度低下を招いたかも知れません。

LEDの寿命は、熱とも関係ある様です。環境温度が高いと輝度劣化が早い。

それに使用した白色LEDが安物で品質も良くないかも? 日亜かクリーが良い?

とすれば、家庭用のLED照明も物によって輝度低下の速度に差が有る様に思う。

素人にはLEDは輝度低下しないと思われがちですが、輝度低下、寿命は有ります。

それにチップ型LEDを埋め込んだ照明は、寿命が来れば照明器具ごと交換しないといけません。蛍光灯の様にランプだけ交換と言う訳にはいきません。ここは知っておいて欲しいですね。

 

それはさておき、今回は発色LEDに交換しました。Φ5mm。

「MUTING」ランプはオレンジ、それ以外はグリーンです。

リードをフォーミングして基板に半田付け。

ボス~基板取り付け高さが合わなく苦労しましたが、無理矢理フォルダーに押し込みました。

実は根元から曲げなければ、ボス~基板高さが合わない。

回路的には電流制限抵抗は470Ωのままとしました。

電圧を測定すると、電源電圧=8.9Vで、VFは、GR:2.8V、OR:1.95Vでしたので、IFは、GR:13mA((8.9V-2.8V)/470Ω)、OR:14.8mAとなります。

点灯した様子がこちら。写真では分り難いでですが、以前よりも鮮やか。

少し明るすぎたかな?。

という事で、目立つ「1」と「2」の電流(IF)を下げました。

制限抵抗を470Ω→1kΩへ。VF=2.6V、IF=6.3mAとなりました。

これで充分です。程良い明るさに成りました。

 

 

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今年の計画。

2022-01-08 12:49:59 | オーディオ

皆様、「新年明けましておめでとうございます。」

昨年末から新年にかけてバタバタしていまして、ご挨拶が遅くなりました。

さて、年初にあたり『今年の計画』を書いてみたいと思います。

 

①KT-88 PPアンプの改造。

 これは昨年の計画にも掲げた内容ですが、実行出来ませんでした。

 今年こそは、、、。

 年齢的に持ち運びが重く感じる様になって来たので、軽量化も図りたいと思います。

 

②フォノイコライザーアンプの電解コンデンサ交換。

 フォノイコライザーは昨年の後半に時定数、部品を見直したのでたのですが、ローカル電源部の電解コンデンサの交換は未だです。部品は入手しているので、交換したいと思います。

 立ち並んでいる黒いJJ製のコンデンサ(6個)を別の物に交換して、基板裏で配線する予定。

 

③DAC DAS-703ESのランプ交換。

 昨年の3月にランプをLED化したのですが、既に暗くなり表示の明るさにバラつきが出てきました。安物の白色LEDで品質が良くなかったのかな?

 INPUT「1」(普段使う入力)

 写真では潰れていますが、こちらが本来の明るさ。「2」(あまり使わない入力) 

 これを有色LED(緑、橙)に交換したいと思います。

 

さし当り思いつくのは、この3点くらいです。

と言っても、①は、重量的、作業的、気持ち的にも重いテーマですので、②③辺りから実施しようと思っています。

 

あとは、今年はこのブログへの累計アクセス400万PVを達成出来そうです。

 

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