My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

AVアンプを導入(裏話) ~実はその間に別な物を購入していた~ 

2020-09-02 12:47:35 | トラ・アンプ

裏話として、このAVアンプを購入する前に、実は中華製の「デジタルデコーダー」なるものを購入していました。

この製品は、仕様だけを見ると優れモノです。

 ・入力:HDMI、COAXIAL/OPTICAL、AUX、USB。

 ・出力:HDMI、COAXIAL/OPTICAL、RCA 5.1ch、同時出力。

 ・様々のフォーマットをデコード:AAC、DTS、FLAC、HDCD、MP3など。192kHzまで対応。

 ・全ての音声入力を5.1chにデコードして出力が可能。

 ・リモコンで操作可能。

 ・5.1chと2ch切り替え可能

これだけを見て、良さそうと思い購入しました。

しかし、実際に現物が届き、実際に使ってみたら、全く使い物になりませんでした。

HDMI入力の音が途切れます。RCA出力、COAXIAL/OPTICAL出力でも同じです。

これは標準の48kHzでも発生。96kHzでは程度が悪くなります。192kHzに至っては「プッ、プッ。」と言う音しか出ません。HDMIの同期が上手く取れていない感じです。HDMIのケーブルをプレミアム品に交換してみましたが、同じです。

AACのデコードも単純なダウンミックPCMの様で、AAC5.1chの音は良くありません。

但し、HDMIで同期が取れている時は、HDMI Audioの評価に繋がりました。

製品の写真は敢えて載せません。

仕様だけに惑わされて飛びついて購入しても駄目ですね。安物買いの銭失いです。決して安くは無かったのですが、。(涙)

 

ところで、AVアンプを導入して以来、手持ちの音楽DVD、Blu-rayを次々と視聴していますが、特にDTSは音が良いです。

また最近収録のものは、映像、音質共に良いです。UBP-X800の性能の高さも知りました。

ライブ音源を再生する時は、音だけではなく、映像が無いと物足りなくなりました。

 

ここで特に、音質だけに拘り、CDP、DAC、AVアンプの音質を比較してみました。

 DAC(上段):SONY DAS-703ES Analog出力。 

 CDP(中段):REVOX B226 Analog出力。また少し弄っています。この小変更は次回紹介。

 AVアンプ(下段):TA-DA3600ES BDP X800からHDMI for Audio入力、PRE OUT使用、2ch STEREOモード。

一般的なCD-DA音源44.1kHz/16bitの再生に限っての評価では、好みの問題も有りますが、私は、B226 > DAS-703ES > DA3600ESで、やはりB226が音の解像度、広がり、切れ、雰囲気が一番良いと感じました。

なので、DVD、blu-ray、BS録画番組を鑑賞する時だけ、AVアンプ DA3600ESを使い、CDを聴く時はB226を使用する様にしました。やっぱ、B226は良いですね~!

 

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AVアンプを導入(その3) ~目的は達成出来たのか~ 

2020-08-31 10:42:10 | トラ・アンプ

購入したAVアンプ(SONY TA-DA3600ES)は、近年発売のAVアンプから見れば、かなり時代遅れですが、私は本格的なサラウンドをするわけでもなく、使用目的からすれば充分です。

要は、このアンプを導入して当初の目的は達成できたのか?です。

(目的)

①HDMI転送を使って、ブルーレイソフトのハイレゾ再生。

②AAC 5.1chの音質改善。

 

(結果)

流石に、かないまるさんが最後に手掛けた中級クラスの製品だけあって、良く出来ています。

かないまるさんは、この製品にはかなり力を注ぎ、その後体調を崩されたそうです。

開発インタビュー(ソニー):

https://www.sony.jp/audio/interview/TA-DA5600ES_3600ES/index.html

私は、このアンプのPRE OUTを使用して、

(BDP)UBP-X800 → TA-DA3600ES PRE OUT → 球プリアンプ → 球パワーアンプ → スピーカー

と接続しました。 

アンプが何台も入って妙な接続ですが、レコード再生を考えた場合、球プリのEQは外せません。

また、DA3600ESのSP OUTで鳴らしてみましたが、やはり平面的で音の広がりが無いので、球のパワーアンプは使いたい。

という事でこの様な接続になっています。

DA3600ESのPRE OUTは、SP OUTと同じ信号が出力され、信号レベルは次段がパワーアンプを前提とされているので、私の様に次段がまたプリでボリュームで絞る場合は、DA3600のボリューム位置はほぼMAX状態です。

ボリュームが何段も入るのが気になるのですが、DA3600は電子ボリューム、球プリのボリュームは抵抗ラダー型アッテネータを使っているので、まあ良しとします。

 

さて、本題。

①について、

ばっちりハイレゾ再生が出来ました。

アンプの表示窓に、サンプリング周波数96kHzや192kHzが横スクロール表示されます。この様に表示される事は知りませんでした。役に立ちます。

LPCM192kHzだけでなく懸念していたFLAC96kHz音源も問題無くデコードされました。

因みに、この機種はSACD(DSD)には対応していませんが、再生してみると「PCM 176.4kHz」になっていました。

下はモニターTVの画面表示です。アンプのスクロール表示は上手く撮影出来ませんでした。

音質は良いです。

通常のCD音源44.1kHzをHDMI AudioとSPDIF(COAXIAL)で音質比較してみましたが、HDMI Audioの方が濁りが無くひとつひとつの音が整理されて細かい音まで再現されています。デジタル臭さもあまり感じません。

これはHDMIがパケット通信だから?伝送帯域が広く能力が高い?ジッターが少ない?双方向通信で制御しているから?chが多いから?受信側で一旦RAMに保存するから? (そう言えば映像に対し音声が若干遅れる様な気がする)

HDMIの音声って、映像信号の隙間を使って転送していて付属的なものだと思っていたのだけど。。。もっと勉強しなくては。

そう言えば、最近マランツがHDMI入力のステレオアンプを発売していたけど、HDMI音声にメリットがある事を掴んだのかな?

結果:合格

 

②について、

AAC2.1chは、ダウンミックスPCMに比べてさほど良くなったとは思わないが、AAC5.1chは素晴らしく良くなりました。

ダウンミックPCMの音質とは雲泥の差です。臨場感が有ります。

これでBS放送から録画した5.1chサラウンドの番組を楽しく観る事が出来ます。

結果:合格

 

それとこのAVアンプを使うことで、DTS-HD音質の素晴らしさを初めて知る事が出来ました。

2ch STEREOモードでも臨場感たっぷりです。各楽器の音が映像通りに前後左右に配置されます。

LPCMとも比較してみましたが、明らかに違いますね。

音楽ライブの映像を再生すると、まさにその会場の客席中央に居る様な感じです。(言い過ぎかも)

購入される時は、Blu-ray盤をお勧めします。

DTSは、DTS-HD Master Audioです。

 

当たり前ですが、やはりBD/DVDソフトで音楽を楽しむには、AVアンプが必要な事がわかりました。

手持ちのBD、DVDソフトを再度鑑賞したくなりました。

 

これを機に本格的なAV環境を構築?

20年以上前にサラウンド環境構築しようと購入したBOSEのリア用スピーカーやブラケットも持っているのですが、これに手を出すと、泥沼にハマり、お金がいくら有っても足りませんし、ピュアオーディオから離れていきそうです。

 

とりあえず結果として、今回は良い買い物が出来ました。

 

あと、HDMI Audio再生のために、HDMIケーブルも新規購入しました。一説ではHDMIケーブルも音が変わるとか。

信頼のおける国内メーカーの「HDMI Premium」品を買いました。

これも方向性がありそうな。。。私はアンプ側をケーブルの文字の頭にしました。

 

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AVアンプを導入(その2) ~SONY TA-DA3600ES~ 

2020-08-29 12:02:44 | トラ・アンプ

選択肢の中から、中古のソニー製TA-DA3600ESを購入しました。US型番:STR-DA3600ES

購入した個体は、動作品ですが、液晶ガラスに傷が有るというもので、そのため敬遠した人が多かったのか、予算内の割と安価で落札が出来ました。発売当時の定価は13万円。

しかし写真をよく見ると、液晶パネルそのものでは無く、前面の化粧パネルにヘアライン状の傷の様です。

現物が我が家に到着して、さっそく外観確認と電源投入。

液晶ガラスのキズと言うのは、やはり化粧パネルの傷でした。電源投入すると殆ど気になりません。

しかも、これは液晶ではなくFLDですね。まあ、どうでも良いですが。

前面。ラックにギリギリ収まりました。これも条件のひとつでした。上はCDプレーヤー。

リアの端子群。すごい端子の数です。

左ブロック。HDMI入力の一番左に IN4 for Audioが有ります。

PRE OUTが有ります。AC電源もインレット型です。

電源投入すると、ほのかに半導体モールドや基板の熱せられた匂いがします。前所有者の使用時間が短いのかな?

ひとまず今の設定状態を確認します。

AVアンプは仕様が複雑で設定項目が兎に角多い。取り扱い説明書はWebから入手しました。

ここで重要なのは、細かい設定をするには、リモコンが必要不可欠という事です。

リモコンは簡易型と多機能型が標準で付いていた様ですが、少なくとも簡易型が必要です。

リモコン無しで出品されている物も有りますが、これでは詳細設定が出来ません。

しかも、LANは使わないにしても、LANを接続しないと設定できない項目も有ります。

「Network Stanby」など。ここを「OFF」にしないと電源を切っても、電力消費しアンプが暖かいです。

設定を確認していると初期設定状態のままのところが多々有ったので、前の所有者もそこまで使いこないしていない感じです。

何せ取扱説明書が216ページもあるので目を通すだけで大変です。

取り敢えず、「2ch STEREO」で音出しに関係ありそうなところだけ設定します。

設定が全て完了して消費電力測定してみると、電源ONで52W(VOL- ∞)、電源OFFで0Wでした。

音を出してみます。普通に鳴ります。

音質評価については次回(その3)で書きます。

 

さて、折角なので開腹してみます。いつもの悪い癖です。

真上から。全体。

デジタル部分は殆どFPGAにパッケージ化されています。色々なロジックやアルゴリズムが組まれているのでしょう。

壊れた時は、私には修理出来ないでしょう。弄ろうと言う気にもなれません。

左部分の拡大。電源部分です。

右部分。デジタル、ロジック部分です。

左横。トランス、電源基板部分です。

右部分。デジタル部分です。

少し埃が溜まっていましたので、エアダスターで吹き飛ばしておきました。

 

さて、これをどの様に使いこなすか?。そして音質は? 次回(その3)で書きます。

 

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AVアンプを導入。(その1) ~HDMI Audio~ 

2020-08-27 10:27:59 | トラ・アンプ

この内容もBDP UBP-X800(ソニー ブルーレイプレーヤー)導入時より考えていた事です。

UBP-X800を導入したのが2018年12月ですから、随分と悩んでいたものです。

まず、何がやりたいのか?目的を明確にしておかないと後悔する事になります。

 

<目的>

 ①X800のHDMI for Audio端子出力を使ってハイレゾ再生する。

   Blu-ray DiscがLPCM96KHzやDTSでも規制上COAXIAL出力からは48kHzまでしか転送出来ない。

   SACDも然りでPCM再生となってしまう。

   但し、ネットワーク上やHDDの音源は、192KHzでもCOAXIALから出力可能。

   折角HDMI OUT2(AUDIO ONLY)出力端子があるので、これを生かしたい。

 

 ②BS放送、特にWOWOWの5.1chサラウンド音源(AAC)の音を良くしたい。

   COAXIAL出力を一般的なDACで受けるには、AAC→ダウンミックスPCMのモードを選択せざるを得ない。

   この場合、2ch AACはそこそこ聴けるが、5.1ch AACは音が小さく帯域の狭いショボい音になる。

   これが何とかならないか?

 

<目標>

 上記2点が達成できれば良いのだけど、最悪はどちらか片方でも可。

 

必要条件>

 ①HDMI入力の有るデコーダ或いはAVアンプ

   一般的なHDMIデコーダは、映像/音声を分離し、映像はHDMI、音声は同軸/光やRCA出力も可能。

   一方、AVアンプであれば、当然HDMI入力を備えており、HDMI for Audio入力を持った製品も有る。

 ②AACデコーダを備えたHDMI映像音声分離器(スプリッター)。

   この機能を備えた機種は少ない。AAC専用デコーダなるものもある。

 ③様々な形式の音源フォーマットに対応。

   Dolby Digital surround、DTS、DTS-HD、FLAC、AAC、MP3などがデコード出来る事。

 ④信号出力端子

   デジタルCOAXIAL/OPTICAL(どちらかでも可)---手持ちDACが使える。

   または、

   アナログPRE OUT---真空管アンプが使える。

   

<投資金額>

  ~20k。

 

これらの条件で抽出した候補機種、及び優位点と懸念点など。

〇AVアンプ系

  SONY 中古 TA-DA3600ES/5400ES/5500ES/5600ES

   中古動作品で、TA-DA3600ESのみが予算内。他は予算オーバーしそうな可能性大。

   TA-DA3600ESはSACD(DSD)が再生出来ないが、予算の都合上として諦める。

   そもそもSACDは2枚位しか持ってない。

   取扱書を何回も読み直し、仕様について事前に勉強した。

   (優位点)

    HDMI for Audioの入力端子を持っている。入出力端子が豊富。DAC性能の比較も出来る。

    5.1ch用PRE OUT端子があるので、FL/FRのみ使用して、手持ちの真空管アンプに繋ぐ事が可能。

    AAC 5.1chの音質も期待出来そう。

   (懸念点)

    取説を見ても、PCM 192kHzが再生出来るか不明。FLACフォーマットの音源に対応しているか不明。

    HDMI入力時のデジタル出力はHDMIのみで同軸/光出力は無し。アナログ出力はPRE OUT/SPから。

  マランツ NR-1200/NR-1710/NR-1606

   HDMI入力、192kHz再生可など。PRE OUTを持った製品も有り良さそうだが、予算オーバー。

   CDのHDMI INが有る。これがHDMI for AUDIO用か。

   PCM、FLAC 192KHz対応、DSD対応、AAC対応。AAC 5.1ch不明。

デジタルデコーダ系

  サンワ 400-SW015

   私と同じ様な悩みを抱えている人が導入して192kHz再生に成功している書き込みがある。

   しかし良く調べるとESS社のES90XX系のDAC受けではSRCの関係で音飛びが発生するらしい。

   ES9018は内部でクロックを再計算して同期を取り直しているらしい。それでジッターが少ないとか。

  ラトック RS-HD2HDA-4K

   良さそうだけど、サンワと同じ懸念がありそう。

  ヤマハ AC-100

   まさにAACデコーダと謳ったもの。AACだけに特化してしまう。

   HDMI入力無し。光入力のみ。X800に光出力無いため、同軸→光変換が必要。

 

そして結果、私はタイトルにある様にAVアンプを選択しました。

実際に購入した機種は、次回(その2)で紹介します。

 

SONY UBP-X800でも充分良いのだけど、M2でノイズ周りがさらに改善されている。

 

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