My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

ダイアナ・クラールのアナログ・レコード ~最高!!!~

2016-08-13 10:52:04 | レコード

以前から欲しかったダイアナ・クラール(Diana Krall)のアナログ・レコード(12inch)を遂に手に入れました。

私が買ったアルバムは、ダイアナ・クラールの中でも一番お気に入りの「When I look in your eyes」です。

このアルバム自体は、1999年発表の作品。

アメリカでプラチナ(100万枚以上)、カナダでダブル・プラチナ、ポルトガルでプラチナ、そしてフランスでゴールドを記録、52週ビルボード・ジャズ・アルバム・チャートの1位に君臨し、その年のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーにジャズ・アーティストとしては20年ぶりにノミネートという快挙を達成した作品です。

優秀録音アルバムとして有名です。

それもその筈、レコーディングとミックスが「アル・シュミット」、プロデューサーが「トミー・リピューマ」の鉄板コンビです。

そして、バックのオーケストラ・アレンジが「ジョニー・マンデル」です。もうこれだけで言うことないでしょう。アルバムの内容も悪い筈がありません。

 

当然、Made in EU盤のCDは持ってまして、好んで聴いていました。オーディオ・チェック用としても度々使っています。

今回、手に入れたアルバムの写真がこちらです。

やっぱりLPはジャケットに存在感がありますね。

シュリンク・パッケージのシールを少し破いてしまいました。仕方がないかな。

中にも写真が入ってます。

そして、こちらが実際のLPレコードになります。

 

聴いた感想として、

CDで聴いても音が良かったのですが、アナログ・レコードで聴くとさらに良いですね。

ダイアナ・クラールが目の前で甘く歌ってくれます。息遣いまで聞こえて生々しいです。ピアノの音もとても生々しいです。

バックのオケは、奥行を持って左右に広がり、ほんとに自分がホールの席で聴いている様です。情報量も多いです。

絶対にお勧めです。

最高です!!! 

私はアマゾンで購入しましたが、重量盤の2枚組の割には、値段もそんなに高くないです。Verve製ですので安心です。

実際の盤面も問題ありませんでした。

ただし、良く売り切れている様ですので、注文を入れて待つしかないですね。

 

WHEN I LOOK IN YOUR EY [12 inch Analog]

←クリックでAmazonに移動が出来ます。
VERVE
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真空管アンプ6AS7を遂に蘇生させた! ~実は、こんなに音の良い球なんだ~

2016-08-11 12:34:26 | 真空管アンプ

今から約6年前の2010年の11月に購入した6AS7の真空管アンプですが、実際に鳴らしてみると、あまり良い音しないなと感じていました。

しかし、良い音がする素質は秘めているだろうから、購入した事を後悔しないで、思い出しては少々手を加えたりして改良を図ってきました。

それにも拘わらず、一向に自分の満足の行く音を奏でてくれないので、しばらくは放置していました。

日本に戻ってきからも、一度も箱を開けることもなく、2年間は箱入りのままでした。

その間、6C33Cのキットも組み立てたりして。


しかし、何とかならないものかと、今年の春頃から、EDさんに相談したりして構想を練って来ましたが、やっと先日の土曜日から再開腹手術に踏み切りました。

そして本日、とうとう手術が完了して、素晴らしい音を聴かせてくれる様になりましたので、今回私が施した改善内容を報告します。

どれも、真空管アンプの原則、基本的な事ばかりですので、真空管アンプを組み立てる上で参考になればと思います

真空管アンプのプロの方には釈迦に説法で、「そんな事は当たり前でしょう。」とお恥ずかしいですが。。。

 

<聴感上の問題点の整理>

・ハムノイズが大きい(ブー、ジーというノイズ)

・左右の分離が悪い。音の広がりが無い。

・低域が出ない

・歪が大きい様な気がする

 

 <実施したこと>

1. アース周りの配線見直し 

①交流ヒーターのアース

 このアンプのヒーターは、交流ヒーターを使っています。

 出力管のヒーターの片側はシャーシーのグランドに落とされていましたが、

 初段管、ドライブ管のヒーターの片側はグランドに落とされていませんでした。

 そこで、すべて球のヒーターの片側をグランドに落とすようにしました。

②1点アース ~アース・ポイントの見直し~

 アースのポイントを見直しました。

 改良前は、グランドがシャーシの至る所でアースに落とされていました。

 これを真空管アンプの原則、基本に従って、一点アースになるようにしました。

 1点アースのポイントとした場所は、初段入力管に近い所=信号入力のグランドとしました。

  a. B電源のグランド

   子基板上にB電源の電解コンデンサが載っていますが、このグランドを1点アース・ポイントに太い線で接続。   

  b. カソード抵抗のグランド

   出力管6AS7のカソード抵抗のグランド側を先ほどのB電源のグランドへ接続。

  C. ヒーターのグランド

   ・電圧増幅段のグランド--ヒーターの片側を纏めて1点アース・ポイントへ接続。

   ・出力管のグランド--こちらもヒーターの片側を1点アース・ポイントへ接続。      

  d. スピーカー端子のグランド

   これも、左右それぞれ1点アース・ポイントへ接続。

全体の配線は、こんな感じになりました。

1点アース・ポイントは、、ラグ端子(圧着端子)でしっかりと固定。このポイントの1点だけが、シャーシに落ちています。

他では落ちていません。

(※この写真で、金色の円筒はOdio Cap製のカップリング・コンデンサです。オリジナルから交換。)

上のB電源子基板の写真をよく見て貰えば、分かりますが、もともとは基板裏面のパターン上でアースに落ちる様になっていたので、それをプラスチックねじと絶縁ワッシャーを使って、シャーシから浮かせています。

 

③入力ケーブルのグランド分離

もともとは、入力信号のグランドは、RCAピンから入って直ぐに、受け基板上でLRのグランドがショートされていました。

このグランドを分離して、ボリュームのところで共通化、ショートする様にしました。

  

全体の写真を見てもらうと、ボリュームまで引き回している事がわかります。

シールド線には、手持ちのベルデン1503Aを使いました。

 

④3端子ACプラグのグランドを浮かす。

 AC電源プラグは3端子になっていますが、このグランド端子がシャーシに落としてあるために、コンセントを通して、他の機器のグランドと接続されるために、廻り回ってRCAプラグのグランド端子がショートされてしまう。

これでは、RCA入力のグランドを分離した意味が無いので、このACグランドを浮かした。

これによって、ハム・ノイズも減少。(全体写真のB電源子基板の右側のラグ端子)

 

2. その他

デカップリング用電解コンデンサに並列に抵抗追加

 これは、電源の安定化と電解コンデンサの放電のために追加しました。

 

<結果>

改良前のハム・ノイズは、20mVくらい有りましたが、改良後は2mV以下と10分の1に減りました。

聴感上では、ノイズは聞こえません。ボリュームも回してもノイズはあまり大きくなりません。

自分で言うのも手前味噌ですが、素晴らしい改善です!。驚きの改善です!

アースの見直しで、こんなにも変わりました。

そして、音質ですが、素晴らしいです!!!。 低域から広域まで良く伸びています。

音の広がり、空気感、立体感も素晴らしいです!!!。 手持ちの他のアンプ、どれよりも良いかも知れません。 

 

この6AS7と言う球は、本来は双3極管の整流管でドライブが難しい事で有名なので、以前の改造でパラ・プッシュプルからシングル・プッシュプルにしているのですが、ドライブ能力の無さとか全く感じません。また、シングルでも、私のスピーカーJBLのL26を充分に鳴らしてくれます。

カソード電流は、50mAに調整しています。

 

そして、この機会にもう一度、以前展開した回路図と実配線を確認したところ、重大な間違いに気が付きました。

なんと、ドライブ管は12AX7ではなく、E88CCでした。12AX7は初段管でした。(EDさん、困惑させて申し訳ありませんでした。)

 

ドライブ管がE88CCならば、折角なので、手持ちのテレフンケンECC88を奮発してみました。ダイヤ付きです。

これは、1本でウン万円するので、取り扱いに神経を使います。印字を消さないように、ピンを曲げたりしないようにと。

 

<今回学んだ事>

真空管アンプは、原理原則、鉄則、基本通りに配線する事。

今回の改良に際して、今迄EDさんに教えて頂いた事、また、6C33Cのキット組み立てを通して学んだ事、今迄様々な改造を通して経験を積んできたことが役に立ち、素晴らしいアンプに仕上げる事が出来ました。

 

改良完成したアンプを正面から見ると、こんな感じです。ピアノ・ブラックがとても綺麗です。

メーカー名は、メーカーのプライドもあるので、伏せておきます。(中華圏製です。)

 

参考までに使用真空管は以下です。

初段管:12AX7

ドライブ管:E88CC (差動増幅)

出力管:6AS7 (シングル・プッシュプル) 中央よりの2本はダミーで載せています。今はRCA製を載せています。

交流ヒーター

NF有り


この製品の過去の改造履歴は、こちら

 

コメント (2)
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