前回の「Qobuzを4か月使ってみて」の続き。
Qobuzいわゆるネットストリーミング再生とNAS(ホームネットワークに接続のミュージックサーバー)再生の違いについて、もう少し調べてみた。
きっかけは「BubbleUPnP」アプリでQobuz再生時にスマホのバッテリー消費量がやけに多い事に気が付いたため。
そこでPCのタスクマネージャーを使ってQobuz再生時とNAS再生時のメモリ使用量とwifi通信量を簡易的に比較してみた。メモリ消費量、CPU使用率は該当アプリ部分のみ。
(参考)
まず、Qobuzストリーミング再生時。USB送り出し。Windows Qobuzアプリ使用。
・Qobuz 44.1kHz/16bit再生時:
メモリ使用量300MB→1GB、wifi送信0~1Mbps、wifi受信0~100Mbps↗、CPU使用率28%
・Qobuz 96kHz/24bit再生時:
44.1kHz/16bit再生時とほぼ同じ。
観察していて気が付いた事は、
再生リストに追加(キュー追加)して再生が始まると、Wifiの受信量はいきなり100Mbps越えになり、その後はほぼ0kbps。曲変更するとまた100Mbps越え。
メモリー使用量はアプリで設定したキャッシュサイズまで徐々に増加。最適化:1GBなら1GBまで。キャッシュしている間はWifi受信量が増える。
(参考)
スマホでBubbleUPnP→iFi streamの時もQobuz音楽データを一旦スマホに取り込み、iFi streamに送り出ししていると思われる。だからバッテリー消費量が多い?
NAS再生の場合。
・foobar2000 (USB出力):
メモリ使用量20MB、wifi送信16kbps、wifi受信0~30Mbps、CPU使用率5%
・foobar2000 (iFi stream/UPnP):
メモリ使用量15MB、wifi送信1~30Mbps、wifi受信0~30Mbps、CPU使用率4%
・iFi for windows(iFi専用アプリ)
メモリ使用量 Chrome上で動作、wifi送信0~100kbps、wifi受信0~100kbps、CPU使用率3%。
この事から、foobar2000(UPnP)は音楽データを一旦PCに取り込んでからiFi streamに送り出し。一方でiFi専用アプリ使用時は、NASとiFi STREAMがNASに直接アクセスし、アプリは単なるコントローラとしてのみ機能(キュー出し)。音楽データの受け渡しはNAS→iFi STREAMが直接やり取りしていると思われる。経路が短い。介在要素が少ない。
やはりネットストリーミングは通信にかなり負荷が掛かっていそう。
NAS再生と同等な音質を得ようとするならば、ネットワーク環境の刷新とそこそこ高級なQobuz対応ストリーマーなどの導入が必要となってしまいそう。
比較的手頃な「Bluesound NODE 」「WiiM」「Eversolo」も有るけど、どうかな?。
その前に取り敢えず3rdパーティアプリの「Roon」や「Audirvana」を試してみるとか。
今月発売のオーディオ専門雑誌(Hivi、Audio Accessory)で大々的にQobuzを取り上げているけど、これからストリーミングを始める人でも高音質再生にはそれなりの投資が必要となってきそう(所感)。う~ん、悩ましい~。