My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

音質重視の音楽再生ソフトBug Headの最新版を導入。

2016-07-24 13:08:03 | PCオーディオ

久々にPCオーディオの話題です。

巷では、「JPLAY」の話題で盛り上がってますが、試用版の通常のPC1台モードではあまり効果がなく、製品版のPC2台のデュアルモードでは、かなり音質が良くなるという感想の記事が多い様です。

また、試用版では、数分毎に音が途切れる(ブランクが入る)、製品版は購入が必要と言うことです。

私も、常用のfoobar2000のASIOとして、試用版を入れてみましたが、さほど効果、変化は聴き取れませんでした。

 

そこで、「Bug Head」というソフトの事を思い出しました。

ちょうど1年くらい前に、「BugHead」を初めて導入して、その音質に驚かされました。そのときの記事がこちら

あれから更新されているのではとWebを探してみると、2016年7月13日に「Bug Head 7.34」がWindows10、64bit版としてリリースされていました。

1年前に初めて導入したときが、「5.24」でしたので、かなり進んでいます。

さっそく、PCにインストールしてみました。インストール方法は1年前と同じです。

私は「Vector」からダウンロードしました。フリーウェアです。


ダウンロードした後、「setup.exe」ファイルをクリックして実行。

ここは日本語でOKですね。

ウィザード画面が開きます。指示に従って進みます。

インストールが完了しました。

インストール後、デスクトップに「Bug Head」と「Infinity Blade」のアイコンが出来ます。

高音質で楽しむには、「Infinity Blade」を使う様です。

クリックすると、次の画面になりますので、素早く「Click to setup」を押します。

セットアップ画面に移行します。

私が使っているASIOは、一番下の「XMOS USB Audio 2.0 ST 3033」なので、これを選択します。

すると、次の設定画面になります。

Select Optionでは、1,2,6,7,10を有効(赤背景)にすると、良いらしいです。

7のMemory Optimizeでは、PCの搭載Memory sizeに応じて設定します。

私のPCの場合、8GBですので、2GBずつ割り当てました。

Select modeでは、1.Normal Only[Normal]を選択します。それ以外の選択は音質が少しずつ悪くなる設定の様です。

Startボタンを押すと、プレイヤーの画面に行きます。

一番下にあるボックスで「files」「folders」を選択して、音楽ファイルを取り込みます。

一度取り込んだファイルは記憶している筈ですが、なぜだか毎回取り込まないといけません。

プレイリストに記憶させる方法を忘れてしまいました(悲)。以前に記憶させたファイルは残っているのですが、、、。

一曲ずつ「Phase Check」をしています。結構時間が掛かります。

 

右側のほうに、いろいろと設定がありますが、取り敢えず、再生してみます。

「PLAY」ボタンを押すと、「Rewrite」→「Envalid」となり、カウントダウンが始まります。再生が始まるまで、15秒くらい掛かります。

アルバム再生では最初だけ時間がかかるだけで、後は連続的に再生していきます。

出てきた音は、やはり素晴らしいです!

どのプレーヤーよりも音質は最高です(といってもfoobar2000くらいしか使っていませんが)

 

使い勝手は、良くないですが、音質的にはやはり最高です。素晴らしいです。

音が非常にクリヤーで小さい音もはっきりと聴き取る事ができて情報量が多いです。

音の輪郭がはっきりして、音の広がりも良く、スピーカーが消えた感じになります。再生周波数帯域も広いです。

フリーソフトで、しかもPCM(WAVファイル)の44.1KHz/16bitで、ここまで高音質再生が実現できる事に、作者に敬意、感謝します。

 

このソフトをダウンロードした時に、マニュアルも一緒に付いてきますが、370ページのボリュームがあり、読み切れていません。

開発の経緯、発想、原理、原則、音の良い理由などが書いてあります。

設定もかなり細かくできるようですが、勉強が必要です。奥が深いです。

プレーヤー画面の「Blade51」や「aVx++」の設定を変更しても音質の変化が試せる様です。

選択によっては、再生が始まるまで、1分以上待つ設定もあります。

また、PCの性能が良ければ、さらに音質向上も望めるかも知れません。

 

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カセットデッキ(ティアックV-5010)の修理、そして見事復活!!

2016-07-17 10:49:04 | カセットデッキ

引っ越しで自宅に戻ってから、自宅の部屋の奥で眠っていたカセットデッキを見つけました。

アナログブーム(昭和ブーム)に乗り、カセットテープの音も聴いてみたくなり、引っぱり出して電源を入れてみると、モーターと思われる所から異音を発し、テープは回らない。

何とかカセットテープが聴いてみたい衝動が止まらないので、修理に挑戦することにしました。

ソース系でアナログの修理は、このブログにも修理履歴を載せている2年前のレコードプレーヤー以来です。

今回、修理に挑むカセットデッキは、ティアック(TEAC)製のV-5010です。

オーディオの足跡」によると、1993年頃の製品らしいです。今から20数年前の製品です。すでにCDが普及している時期ですね。

部品、メカともに、この時代は良い物が沢山使われています。今では、この物量でこの価格では考えられません。

リアパネルには、きちんと「Made in Japan」と書いてあります。

 

それでは、修理の経緯について書いていきます。

まずは現状調査と言うことで、上蓋ケースを開けます。

 

シャーシが銅メッキシャーシで綺麗です。高級感があります。

電解コンデンサには、専用のオーディオコンデンサが使われています(中央奥の電解コンデンサ2本)。

ドルビーシステムのICはソニー製です。

フロントパネルを取り外します。

 フロントパネルの基板とメイン基板は前方の白いコネクタでBtoBの様な形で接続されています。

左側の基盤:メカのコントロール部分と思われます。マイコンが載ってます。

 右側の基盤:録音・再生のアナログ部分と思われます。入力部分にボリューム、バランスボリュームを配置し、軸で前面操作部まで持ってきています。音質、ノイズに対して憎い気遣いですね。

 メカを取り外してみます。メカはサンキョーSankyo製です。

この頃は殆どカセットデッキ・プレーヤーがサンキョー製を採用していたと思います。

いきなり、発見しました。

予想通り、キャプスタンのフライホイール用ベルトが経年変化で切れています。 (黒いゴム)

モーターが4個も使われています。凄い!この価格にしては贅沢です。

メカ動作は、かなり複雑そうです。メカには苦手なので、この部分はあまり故障が無い事を期待します。 

取り敢えず、イジェクト・メカ部分を取り外します。

以外とすんなりと分離が出来ました。

くれぐれもヘッドには、傷をつけないように注意が必要です。組み立て時にも。

あっ!どの部分にどのビスが使われているか分からなくなりました。。。。使用箇所を記録しておくべきだった。後悔。

メカを正面から見ると、こんな感じです。重厚に見えます。

よく見ると、ここにある筈のバックテンション用ベルトも切れて見当たらない。本来は下の2つのプーリーに掛かっている筈です。


キャプスタン用の大型のフライホイールが2つあります。デュアル・キャプスタンです。(下の写真)

ベルトが切れています。

フライホイールを外してみます。

ゴムベルトは切れてるというよりも、溶けて溶解しています。触ると危険です。手が真っ黒になってなかなか取れません。

注意しても、リード線とかその他の部分にも付着しています。

このベルトは、単なるウレタンではなく、色々な材料、例えばブチルとか、が混ぜられているそうです。

モーターの軸にもこの溶解したゴムが巻き付いています。

このゴムを最初にウエスか綿棒で粗方取り除き、その後、無水エタノールで綺麗に掃除しました。

洗浄後は、この通り綺麗になりました。

モーター軸も綺麗になりました。真鍮かな? ここは綿棒を使ったほうが良いです。

新しいゴムベルトを千石通商に手配しました。

フライホイール用5mm幅の平ベルトとバックテンション用の角ベルト。

何種類か手配しましたが、フライホイール用の平ベルトはサイズを間違えて少し径の小さいものを手配してしまいました。

その中から直径70mmのものを使いました。いずれ伸びるでしょう。

少しきついですが、この様に出来ました。あまりテンションが高いと上手く回ってくれないので少し心配です。

バックテンション用の角ベルトは直径25mmがちょうど良かったです。30mmでは大きいです。

ここまで出来れば、あとは元通りに組み上げていきます。 

折角なので、キャプスタンとヘッドも無水アルコールで掃除しておきました。特にキャプスタンは綿棒がかなり黒くなりました。

組み上げは、それぞれのビスの使用箇所がわからなくなって困りましたが、穴径と記憶を辿りながら締め付けて行きました。

あとは、ボリューム軸と前面パネルとの位置合わせも、ちょっと苦労しました。ちょっとしたコツが必要です。

コネクタ類もすべて接続して、取り敢えず電源を入れてみます。


動きました!!!

フライホイールも回っています!!!

音を出してみます。 音の揺れとかもありません。 成功!!!!!


上蓋を取り付けて、全体を少し綺麗にして完成。

 

約20年ぶりに聴く、カセットデッキの音。

音質はこんなのだったかな?

レコードプレーヤーほどの感動はありませんが、音質よりも昔に録りためたFM放送番組とかは、これでないと聴くことが出来ません。

レコードプレーヤーとは、また違う、復活の価値があります。レコード化やCD化されていない貴重な音源が沢山あります。

テープに録音していたのは、FM放送のエアチェックが殆どで、FMのスタジオでのライブとか貴重な音源もあります。

いきなり見つけたカセットテープが、リー・リトナーの81年のスタジオライブ(NHK-FM?FM東京?)です。

これは、リトナーが絶頂期の超絶速弾きギターです。感動もので貴重と思います。

恐らくこの頃、私はナカミチのデッキを使って録音していたと思います。残念ながら、そのデッキは捨ててしまって有りません。

カセットテープの音を聴いていて驚いたのは、20年前のテープでも、伸びたり、音が酔っ払い(ふらふら、よれよれ)になったり、そんな事は全くありません。

今は、古いテープを探しては再生しながら動作の状態を見ています。20数年ぶりに通電したので元気が出るまで時間が掛かるかも。


動作が落ち着いたら、貴重な音源をAD変換(192kHz/24bit)して、デジタルで保存する事も検討中です。。

回路的にも弄ったり(オペアンプの交換など)の選択肢もありますが、そこまでするかは?です。


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ロックレコード名盤・オリジナル版 ~(その4) Queen~

2016-07-03 21:29:52 | レコード

久々のロックレコード名盤・オリジナル版の投稿になります。

今回は第4弾として、クイーン(Queen)について、書いてみようと思います。

フレディ・マーキュリー生誕70年、オンキョー創業70周年になるらしく、e-onkyoで6/22から「Queen」の5タイトルがハイレゾ配信されています。

e-onkyoの説明によると、今回の配信は、マスタリングの帝王と言われるボブ・ラドウィック氏が1/4インチのアナログマスターからリマスターしたらしいです。

ボブ・ラドウィック氏は今までもオリジナル版レコードで取り上げましたが、レコードであればランアウト部にある「RL」の刻印が、この人がカッティングした証拠ですね。ロック~ジャズまで音質が良い事で有名です。私も何枚か持ってますが、音が良いです。

今回のQueenのハイレゾ配信も期待が持てます。機会があれば、購入してみようと思います。

 

それでは私が所有しているクイーンのアルバムLPについて。

私は初期の3枚のアルバムを所有しています。全てイギリスEMI製です。

 

Queen EMC 3006 Made in Gt.Britain 1973年 

刻印はYAX 4623/4624-3Uとあります。

クイーンの記念すべきデビュー作です。

発売当時、初めて聴いたとき1曲目から度肝を抜かれましたね。ブライアン・メイのギターの音。この音は何だ?フレディー・マーキュリーのハイトーンのボーカル。

レコードには「Queen」の文字が金色のジャケットもあるようですが、高値がついていて手が出ません。

Queenのレコードが発売された当時、3作目くらいまでは、レコードを買って聴きまくっていましたが、そのレコードはどこかに行ってしまいました。

それからはCDで聴いていましたが、特に、この1stアルバムは、以前聴いていた音とはあまりにも違い過ぎて、薄っぺらい籠った音で残念に思ってました。

これまで何度かリマスター版のCDも発売され購入して聴きましたが、それらも納得できませんでした。

今回、レコードを買い直し、しかも本国の英国オリジナル版を買って、やっと納得できました。「これだよ、この分厚いスピード感のある音。」

 

QueenⅡ EMA 767 Made in Gt.Britain 1974年

刻印は、YAX 4735-10/4736-7 Side Black :BLAIR'S CUT

カッティング・エンジニアは名カッターのクリス・ブレアーです。但し、片面のみ?

クリス・ブレアは、ビートルズ、ジョージ・ハリソンとかも手掛けています。

ジャケットは、ビデオ・クリップとかでも目にするメンバー全員の写真です。

このアルバムは、Side A/Bではなく、Side White/Blackとなっている。

Side Black。こちらの面がBlair氏のカッティングになっています。

内袋。

 

Sheer Heart Attack EMA 3061 Made in Gt.Britain 1974年 

刻印は、YAX 4881/4882-4U Side Oneのみ :TML-M

1974年に2枚のアルバムをリリースしています。このあたりから人気が鰻上り?。

ジャケットはペラペラ、内袋に底抜けを補修したテープが貼ってあります。

 

クイーンのアルバムの中で私が好きなのは、この3作目までです。あとは、あまりにも人気が出て商業的になり、惰性でリリースされた感があります。後期では「ボヘミアン・ラプソディー」くらいですね。

これらのレコードで、クイーン本来のサウンドが聴ける様になりました。


あとは、ボブ・ランディックが手掛けたリマスターがどうか?ですね。

ボブ・ラディックのリマスターは、ローリング・ストーンズのCDを聴いたことがありますが、確かに音が良かったです。


~追記~

先ほど、e-Onkyoから「ボヘミアン・ラプソディー」を購入、ダウンロードしました。

そして、ダウンロードしてから、e-Onkyoの説明をよく読むと、2011年にリマスターされたものが元の音源との事。

と言う事は、、、思い出しました、2011年に発売された「Greatest Hits」の音源と言う事では。

私は、このEU盤のCDを持っていました。 

グレイテスト・ヒッツ
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ユニバーサルインターナショナル

そして、早速聴き比べてみました。

結果は、私の耳では、違いがあまり感じられませんでした。今回の96KHz/24bitが少し繊細な感じ?

一般的には、リマスタリングの時に、一旦ハイレゾ音源を作るそうですが、この96KHz/24bitの音源が、ボブ・ランディング氏がリマスタリングした時に作られた音源なのかは、私にはわかりません。

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