My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

『美貌』と『艶』 元祖スモーキー・ボイス。~Julie London US Original Record~

2020-06-30 11:54:07 | レコード

以前から欲しかったレコードをまた一枚手に入れました。

Love Letters / Julie London (ジュリー・ロンドン)』です。

ベスト盤に近い収録曲目です。

ジュリー・ロンドンの歌声はCDでは何度も聴いていますが、是非オリジナル盤のレコードで聴いてみたくて購入しました。

モノ盤がオリジナルと言われるかも知れませんが、私はモノ・カートリッジを持っていないので、ステレオ盤の当時ものを手に入れました。

オリジナル盤はやはりズッシリと重いです。レーベルは「Liberty」です。

盤は、キズも無く、ノイズも殆ど無い良盤でした。これが1962年に作られたレコードとはとても思えません。

愛聴盤の仲間入りを果たしました。

やはり、オリジナル盤のレコードで聴くこの歌声は最高ですね。今聴いても古臭さを感じません。

声に芯があります。スモーキーで艶やかな声は良いですね。魅力的でうっとり、癒されます。私はこの声が好きです。

現代の女性ボーカル、あの「ダイアナ・クラール」などもこの人をリスペクトしているそうです。

 

このジャケットだけでは美貌が良く分からないかも知れないので、手持ちの別の一枚の写真も。

これ、ゴージャスで良いですね。

ジュリー・ロンドンのアルバムでは「Julie is Her Name」が有名ですが、私はこちらのアルバムジャケットの方が好きです。

 

これで、ジュリー・ロンドンのレコード・コレクションは6枚になりました。

 

CDで聴くなら、こちらがお勧めです。

「THE VERY BEST OF JULIE LONDON」

魅力的な声がたっぷりと収められています。音質も良好。

ジュリー・ロンドンのベスト盤は数々有りますが、私の聴いた中では、これが一番音質が良いです。

 

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怪しそうな物には手を出さない方が良いですね。

2020-06-23 12:22:32 | 真空管プリアンプ

オクで安かったのでSIEMENSと印刷のあるE80Fを手に入れ、使い始めてから3か月の先日、ハムとハーモニックノイズが大きくなって使い物にならなくなった。ハーモニックと言う程度ではなく完全にハウリングです。

安物買いの銭失いです。幸いにも今回は他の部品に影響は無かったのですが、場合によっては他も壊す可能性が有るので、安物買いの代償は大きいです。良く見極めて買うべきでした。

後悔しないためには見極める目とノウハウを身に着ける必要が有ります。

これは何回も失敗して経験を積むしかないですね。私は今迄何回も失敗しました。

今回の購入検討時、本来は現使用中と同じPhilips製が欲しかったのですが、入札額が上昇したため、妥協して同時に出品されていたSIEMENS製を落札。

安くて落札が出来たものの、管壁の印字が何となく怪しく不安だった。

現物が手元に届いてから改めて印刷を見るとやはり怪しい。

でも実際に使ってみると普通に音が出たので、そのまま使い続け、今回の不具合に至った。

 

やはり、こういう怪しそうな球は、入札者もよく知っていて、あまり手を出さないですね。

本物は、自ずと競争入札が増えて高騰して行くので、それにどう打ち勝つかですね。

大概、ビンテージ品を落札しようとする人は、それなりのマニアか業者なので、本物、良品と確信が持てる代物しか手を出さないですね。安くて落札しようなんて無理です。良い物を安くて落札出来るのは、『たまたま競争相手が居なくてラッキー!』を期待するしかないです。

 

今回は失敗談でした。

 

仕方ないので、手持ちのPhilips Miniwatt SQ品に挿し換えました。「SQ」=Special Quality

やはり本物は素晴らしい音を聴かせてくれます。

 

それでは今日の1枚。

これを聴くと、

片手にグラスを持って、ゆっくりと味わいながらシングルモルト・ウイスキーを飲みたくなります。

『琥珀色の時間 ザ・コレクション・オブ・サントリーウイスキー・CM』の紹介です。

少し前に中古CDショップで手に入れました。これはラッキーな出会いでした。

特に、石川さゆりさんの「ウィスキーが、お好きでしょ」小林亜星さん作曲の「夜がくる」が最高です。

 

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久々にデジタル音源に戻ってきました。

2020-06-17 18:14:27 | CDプレーヤー

最近の若者は『CDって何?』って言うらしい。

二十歳前後の人に「この曲は私が人生一番最初に買ったCDだ。」と言っても通じない。

「一番最初に買ったCDって? 一番最初にダウンロードした曲って事?」って聞き返される。

ダウンロードやストリーミングが主流になって、CDのディスク自体を知らない人も居るらしい。

なんとも、そんな中で「カセットテープ」なんて言ったら、それこそ生きた化石、古代人の様なものですね。

そのうち、「スピーカーって何?」「音楽聴くのに線(ケーブル)が必要なの?これを耳に挿すだけでしょ。」って事も起きるかも知れない。たぶん起きるだろう。AirPodsなどのワイヤレスが当たり前になりつつ有る。

 

さて、最近はもっぱらカセットテープの音を聴いて居たので、久々にデジタル音源CDプレーヤーの音を聴いたら、なんとも「素晴らしい!!!」。改めてその素晴らしさに感動した。

実験室で初めてCDプレーヤー試作機から再生された音を聴いた時の感動が蘇りました。

アナログばかり聴いていると、それはそれで良い音だと思うのですが、デジタルを聴くと音の見通しの良さクリアさでは圧勝です。

いつもデジタルの音を聴いて居ると、それに慣れてしまって、そんなものかと思うけど、アナログを暫く聴いて居て、再度デジタルの音を聴くと新鮮でこの様に感じる。これ、何効果って言うんでしたっけ?

これだけで感動が味わえる、感情が刺激されるなんて、経済的ですね。現代から過去、そしてまた現代に戻って、その便利さ、レベルの進歩に感動。スポーツでも何でも世の中は常に前進しているのです。今では当たり前からも知れないけど、昔はそれで満足していた。

馴れって不思議なものですね。日常から非日常へ、そしてまた日常へ。そして日常の素晴らしさを知る。

過去を知ってこそ、現代の素晴らしさに感動! 技術の進歩に携わった方々に感謝。人間の能力は偉大です。

 

昔のアナログの音を聴いていると耳が鍛えられるって効果もあるかも知れません。

例えば、埋もれた小さい音まで何とか聴き出そうとする努力。想像で聴く?

デジタルなら何の努力もしなくでも聴こえてくる音だけど、アナログの少し篭った音は、余程注意、集中して聴かないと聴こえない。

この鍛えられた聴力でデジタルの音を聴くと、以前よりも聴感の分析力が上がっているのかも知れない。

という事は、デジタルの良い音ばかり聴いていると聴力が衰える? そんな事は無いですよね。単に違いを感じているだけですよね。妄想でしょう。

 

因みに今日はこちらを聴いています。カセットテープでも結構聴いていたので聴き比べです。

これ、MQA音源も入っていて限定版だったのですね。今は結構良い値段です。買っておいて良かった。

 

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カセットテープにハマっています。

2020-06-15 11:51:22 | カセットデッキ

アナログの音は密度が濃い~。

今回のカセットデッキの改造を終えて、カセットテープに収められた音を聴いて、そう思った。

そもそも、このカセットデッキを修理した目的は、その昔に録り溜めた貴重な音源を再生するためで、新たに市販のミュージックテープを買うつもりなどは無かった。

しかし、その魅力にハマると、やはり気持ちを抑えきれず、中古のミュージックテープを買ってしまった。

 

それにしても、ナントの心地良い音!中低域に厚みがあります。

バラードを聴くと暖かみがあって哀愁のある音。ロックを聴くと迫力のある音。

ヒスノイズは仕方ないが、音楽が始まると殆ど気にならない。とにかく聴いていて楽しいし、疲れないのが良い。

 

現代の音って、何だろうなと思ってしまう。少し聴いたらすぐに飽きてしまう。

まぁ、これが近年のアーティストやヒット曲が長続きしない要因のひとつかも知れないですね。

デジタルは手軽、便利で良いけど、深みや面白みがないですね。それに長時間聴いていると疲れてしまい、ずっと聴いていたいと思わないのは、私だけでしょうか? 

 

何と言っても、レコーディングの原点はテープへの録音ですからね。

デジタルが登場する以前はマスター音源もテープでしたから。

レコードも結局はマスターテープからラッカー盤へのカッティングと言う作業が入りますからね。

テープであれば「Master Tape to Tape」です。イコライジングは入りますが。

カセットテープにこれだけの情報が収められていたとは驚きです。

デジタルの音を聴いた後にこのアナログの音を聴くと、なんとも「ほっこり」しますね。ノスタルジーを感じます。

心が癒され落ち着きます。安定感があります。「ホッと」します。

 

さて、今回購入したミュージックテープです。ロックばかりです。

左上から。

◎LED ZEPPELIN Ⅱ (US 1977年版)

レコードと曲順が違う。テープへの収録時間をA面とB面で合わせるため?。

これがまさしく若い時にリアルタイムで聴いた音です。やっと当時の音に出会えました。

何度聴いたことか。

 

◎LED ZEPPELIN Ⅳ (US 1977版)

音が厚い、熱い!!! これだ! 私の45年前の記憶にある音。あの初めて聴いた時の衝撃が蘇った。

現代のデジタルの音と聴き比べると、デジタルの音は、なんとも薄っぺらい。

特にボンゾのドラムの重さが違います。ジョン・ポール・ジョーンズのベースも地を這うように重いです。

これを聴いてからデジタルのリマスター盤を聴くと音がスカスカです。

 

◎DEEPEST PURPLE / DEEP PURPLE (US 1980年版)

Abbey Road StudioでMasterしたものです。LPでは片面30分に収める技術を使ったそうです。

少し残念な事に、経年変化でカセットテープケースが歪んでいるのか?早送り、巻き戻しで重くなる所があります。

でも、音は厚みがあって雰囲気たっぷりです。

珍しい曲やアレンジの違うバージョンが収められています。

「Speed King」ではジョンロードのオルガンソロから始まります。レコードとはまた違う。

LP(UKオリジナル盤)ではリッチー・ブラックモアのジャムの後にジョンロードのハモンドオルガンソロ。

国内盤ではいきなり始まる。

 

これらミュージックテープはレコードとはまた違う音質です。違う感覚で楽しめます。

レコードは音抜けが良くて気持ちが良いのですが、テープは音に厚みが有りって密度も濃いです。音がギッシリと詰まっている感じです。 油絵と水彩画の違い?

やっぱりハードロックはアナログに限りますね。岩の様に固くて厚い音が迫ってきます。力強く重厚でエネルギーを感じます。

 

そりゃ、デジタルはSNも良いし、音は繊細だし、左右の分離だって良いのですが、よそゆきの上品な音。対してアナログは周波数レンジが狭く、SNも悪く、繊細さにも欠けますが、しかし音楽全体のエネルギー感が違います。やっぱロックはこうでなきゃ。汗が飛んできそうです。

特に小音量で聴いた時に、その違いが顕著です。

デジタルを小音量で聴くと何だかチャラチャラ鳴っています。アナログは小音量でもエネルギーを感じます。ここが大きな違いでしょう。

 

もっと、他のテープも欲しくなりましたが、市場が小さすぎて、これと思うようなものが出てこない。

見つけた時に買わなきゃ、カセットテープは絶滅危惧種です。財布には優しいけど。

まあ、買い手もコアなマニアしか居ないでしょうけど。

 

さあ、カセットデッキ弄りやカセットテープもここまで! 

約1か月半遊ぶ事が出来ました。良い勉強になりました。そろそろ抜け出さなくては。。。

 

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テープパス・チェッカーで走行状態を確認してみた。

2020-06-10 14:40:31 | カセットデッキ

ちょっと気になったので、以前紹介したカセットデッキ・メンテ・グッズのひとつ「テープパス・チェッカー」を使ってテープの走行状態を確認してみました。折角有る物は使わなくては。。。

確認するところは、

 ①テープとヘッドの当たり具合。位置や傾き、密着度。

 ②ピンチローラーでのテープ送り具合。

 ③テープの張り。デュアル・キャプスタンなので僅かにテンションが掛かる筈。

です。

走行状態を写真に撮りました。

これを見ると、

 ①問題なさそう。

  極端な場合は、ヘッド横のガイド部分でテープにシワが寄ることがある。

 ②、③も問題なさそう。

  ここに問題があると、テープの光の反射が直線ではなく斜めになったり歪んだりする。

 

これでテープの走行状態に問題が無い事も確認できた。ひと安心。

 

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カセット・デッキの音質改善。~ほぼ最終型~

2020-06-09 11:57:13 | カセットデッキ

あれから、更なる音質向上が出来ないかと、無い頭を捻って考えました。

そして、やった事は以下です。

 

(Idea 1) : ヘッドアンプの電源デカップを左右chで分離

目的はチャンネルセパレーションの改善。

差動アンプの信号経路はこの電解コンデンサを介して閉回路となる為、ここが左右共通だと分離が悪くなる。

そこで電源デカップリングを左右で分けました。下の回路図を参照。

更にグランドもヘッドからの入力部分の根元から左右を分離しました。

基板裏が結構見苦しくなりました。

結果は確かに音の広がりが良くなりました。

OPアンプやDolby ICは、One Chip Dual回路だけど、セパレーションは考えてあるだろう。。。

 

(Idea 2) : 定電流回路用FET変更。

2SK170は中華製の可能性もあって、気に入らない。

そこで他の機器に使っていた2SK43を取り外して使う事にした。(前記事で書いたのは2SK30Aでは無く2SK43だった)

この2SK43はSONY製で、しかもIdss=7.8mA測定選別品のペア。

以前にアキバのパーツショップで購入。今購入しようとすると結構高価。

ところが、このFETのIdss vs VDS特性図が見つからず少し苦労した。

 

(Idea 3) : 差動回路のバイアス電流見直し。

ちょっと真面目に負荷線を引いてみた。

差動用FETは東芝2SK389(BL)デュアルタイプ。この石も今は入手難の上に高価。

電源電圧と抵抗値により、Id=1~1.2mA位が良さそう。

という事は、定電流回路2SK43のIdは2~2.4mA。

2SK43の特性図が無いために、カット&トライ。なんとか2.2mAに合わせる事が出来た。

 

(Idea 1~3)を実施した回路図がこちらです。

今回も勉強になりました。

 

(Idea 4) : NF用電解コンデンサを変更。オリジナルは470uF(松下)

BC製220uFとニチコンFG220uFのパラ使いとしました。

経験上、BCはシャキッとした音、FGは中低音強化。

IC 8920の上下にあるシルバーの円筒がBC製電解コン。FGは裏面の金色。

 

この作業で一番厄介だったのが基板パターンの剥離。作業中に何か所も剥がれました。

経年劣化なのか元々接着が弱いのか、銅箔パターンが簡単に剥がれてしまう。しかも銅箔も薄い。1/2oz?

ここは思わぬ苦労をさせられました。パターンをテスターでひとつずつ導通チェックしました。

 

そして改良後の音を聴いて久々に感動。胸が高鳴り思わず興奮!

なんとも良い音、見通しも、音の広がりも良くなました

テープの音って、こんなに良かったのかぁ。

 

残すところは、ローカル電源とかやって見たい気もするが、大掛かりになるので、一旦ここまで。

やっても部品の追加や交換ぐらいかな。

電源作るなら、学生時代に作った事のあるシャントレギュレータなんかもやってみたいが、今は労力を使い果たして気力が湧かない。暫くは休憩、、、。

 

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カセットデッキの更なる音質向上。~定電流回路の追加~

2020-06-03 13:39:37 | カセットデッキ

前回は部品の交換でしたが、今回はちょっと回路を弄ってみます。

先日書きました通り、初段の差動増幅回路に定電流源を追加してみます。目論見では歪が少なくなる筈。

(オリジナルの回路)

(変更後の回路)

抵抗の値を変更していますが、これは抵抗値が全く同じものがDALEには無い(DALEは値の刻みが細かいので大体そうなる)ので近似値を使いました。

他には、位相補正用のCRのCを470pFに小さくしています。少しでも高域を稼ぐため。

定電流回路のFETには、部品箱で見つけた2SK170GRを使いました。

これは、その昔にある製品を2SK170⇒2SK30Aへ換装した時の残骸と思います。

定電流源は、データシートによると、この状態(G-Sショート)で2.6~6.5mA位になる筈。

改造作業が終了した状態。汚くてちょっと見苦しい。

改造後の電流測定。

上側についている抵抗2.67kΩの両端の電圧を測定。

まずは、Lチャンネル:3.16V/2.67kΩ=1.16mA 。 これ片側なので合算で2.32mA。

同様に、Rチャンネル:2.441V/2.67kΩ=0.914mA。 合算で1.828mA。

あれ~? データシート通りにならない。

IDSSはバラつきが大きいとは分っているのだが、それにしても、、、規格外。

そう言えば、この2SK170GRは中華製製品から外したものなので、偽物の疑いも?

2SK170や2SK30Aは定番なので偽物も多いとの噂有り。

取り敢えず、使えない訳ではないし、扱う信号も小さいので、この位のアイドル電流でも大丈夫かな。

音出しをしてみます。

音は、確かに細かい音まで聴こえる様になり、見通しも良くなりました。歪が減ったのでしょう。

 

何かのついでがあれば、本物の2SK170GR(生産終了)や、CRDを購入して試してみたい。

CRDもバラつきが大きいので多めに購入が必要でしょう。

 

そうそう、前回の投稿で紹介を忘れていましたが、部品交換で半田を吸い取るには、この道具が役立ちます。

少しの部品交換であれば「半田吸い取り線」でも良いですが、沢山の部品交換する時は、これが便利です。

私は、ずっと愛用していて、とても重宝しています。お薦めです。

 

それにしても、カセットデッキをここまで弄る人はそんなに居ないでしょうね。

人のやらない事をやる、だから面白い。

 

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カセットデッキ音質向上のための改造。

2020-06-01 10:54:47 | カセットデッキ

全国の緊急事態宣言が解除され、やっと改造用部品を購入する事が出来ました。

今回、改造のために購入した部品は、主に抵抗とコンデンサです。

TEAC V-5010の回路図も何とか手に入れることが出来ました。

改造後の写真がこちらです。

抵抗は主にDALE製RN-55に交換。黒い抵抗はTRW製RN-55です。使い分けに特に意味は有りません。

手持ち分と新規購入分の違い位です。過去の経験から音質傾向も同じと思っています。

抵抗だけで22か所交換。

カップリング・コンデンサは電解コンからWIMA製フィルムコン(赤)に交換。容量は若干下げていますが、低音の量感に変化は有りませんでした。一応、カットオフ周波数を簡易的に計算してます。

SONY製DOLBY ICに外付けの0.56uFと0.33uFに電解コンが使って有ったので、これをERO製フィルムコン(緑)に交換。小容量の電解コンは嫌い。

その他のフィルムコンは東信製UPZ(PPコン、赤艶)に交換。

フィルムコンへの交換、22か所。

半固定VRをコパル製に交換。

 

ここまで作業をしてから音出しして聴いてみると、「おやっ?」何だか音が篭っていて死んでる。

全く冴えない音。。。

改悪になったかなぁ?と、この日はガックリと肩を落とし、疲れだけが残る。

次の日、朝から音出し、夕方小休止で電源オフ、再び夜に電源オン。

聴いてみると、高域も出る様になり、かなり音の見通しが良くなってきた。

アナログならではのシッカリと厚みのある音。これは期待できそう。更に鳴らし込みを続行。

 

今後、改造してみたい箇所が、初段のヘッドアンプ。

ここはディスクリート構成の差動増幅DCアンプになっているのですが、定電流回路になっていないのが気になります。

カレントミラーが良いのですが、石が2個追加になるのはちょっと面倒。

定電流ダイオード(CRD)は手持ちが無い。

部品箱を探していたら定電流源に使えそうなFETが見つかったので、これを使ってみることに。

ここは、後日報告。

 

それにしてもこのデッキ、ポテンシャルはナカミチより上かも知れない。

クローズドループ・デュアルキャプスタンDCアンプはナカミチを踏襲。

しかし14層積層コバルト・アモルファス・ヘッドはナカミチ以上と思う。

価格以上のポテンシャルが有りそう。弄るのがますます楽しくなってきた。暫く遊べそう。

プロ用機器を作ってきたティアックのカセットデッキ最期の威信をかけた渾身の機器だったかも。

コスト度外視? 音声処理回路部分は上位機種のV-7010と同じ。

 

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