My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

スピーカーの内部配線材選び。

2024-03-10 11:21:04 | スピーカー

前回予告した様に、スピーカーボックス内のネットワークからウーハーまでの既存配線の延長に使う線材選びについて。

ウーハーの取付を180度回転させたので、元の配線では届かなくなり継ぎ足して延長するため。

 

まあ、最終的にはアレ」の一択に落ち着くでしょうが、それまでに2種類ほど試して見ました。

ひとつは、今後も使う事が無いであろう手元に有ったウエスタンの細線」。線径コア0.3mm程度。

これは海外で電気街を歩いていた時にビンテージ品を扱うガレージ店(小屋)で見つけたもの。

一応「Western」と謳っていたが、真偽は?。

外皮は紙?の二重巻き、芯線はメッキ有りの単線で、1本の長さ180cm位のものが何本も。

これを5本束ねて手芸用の布紐の中に通しました。こんな感じ。長さ20cm。

実際に音を出して見みたら、腰高になってしまいました。低音不足。スピード感も不足。こりゃ、駄目だ。

やはり、束ねて見かけ上の合算線径を太くし抵抗値を下げても、1本の線径が細いとエネルギーが伝わらないと思いました。

素線同士を裸で束ね、理想の7本撚りにすると良いかも知れません。

 

二つ目は、最も色付けの少ない「ダイエイ電線」を使いました。20cm。

ダイエイ電線は金田式アンプの推奨となっている様です。

これは前者よりは良かった。

しかし、聴き込むと、低音の明瞭度とレスポンスが今一歩で少し籠りぎみでキレが有りません。

重くてモタツキが有る様に感じます。

もう少し使えばヌケてくると思いますが、1週間で次の本命ケーブルが到着したのでタイムアウト。

 

ここからは本命の「アレ!」。

いにしえの「Western Electric : WE (ウエスタン)」ケーブルです。20cm。

ウエスタン信者の私として、これを試さない訳には行かないでしょう。

WEと言えば、地球上で初めて大西洋に通信回線を引いた会社なので、このケーブルにもその信号伝達の技術が継承さている事でしょう。

今回購入したケーブルがこちら。

定番の「KS-13385L-1 16GA」です。

A.I.W. CORP.となっていますが、A.I.W.はWE社のOEM先です。

復刻版ではなく多分数十年前(1950年代?)のオリジナル品と思う。復刻品は例の赤い被覆の奴。

構造としては、被覆が2重構造で、内側がゴム系、外側は布繊維です。

WEお得意の構造で、静電気を嫌ったのと、ケーブル内を信号が通る時の表皮効果が考慮されています。

芯線は銅に錫メッキの撚線。太さは16GAです。

16GAがWEスピーカーケーブルの推奨径だそうですが、短距離の内部配線にはちょっと太かったかも知れません。

ユニットへの接続はファストン端子を廃止して、端子に直半田(Kester44使用)としました。

 

JBLやALTECスピーカーの内部配線は、ウエスタンでなければ本来の音はしないと言われています。

言い方を変えれば、これらのスピーカーを本来の音で鳴らせるのはWEのケーブルだけだとも。

但し、JBLスピーカーの内部配線は、当時物のベルデンが使われている事が多いとも言われています。

いずれにしても、ビンテージ・スピーカーには老舗ケーブルメーカーのヴィンテージ品を使うと言う事です。

今回はJBLオリジナルの内部配線(ベルデン?)を残しつつ、WEとの合わせ技となりました。

さて、肝心の音はと言うとこれは好みの分かれる所と思います。

現代の高品位なハイファイな音を求める人には向かないかも? ただ、古き良き時代のビンテージ的な音を求める人には好まれるでしょう。

予測ではもう少しキラキラした音なると思ったのですが、使用直後は然程では有りませんでした。

ウーハーに使ったからなのでしょうかね。このスピーカーのクロスオーバー周波数は2KHzなので、帯域の殆どがこのウーハーが支配している筈ですが。

まだ使い始めたばかりなので、鳴らし込みが進めば、もう少し変わってくるでしょう。

 

そして、使い始めて1週間後、驚きです!素晴らしい音になりました。WEの本領発揮?!

なんとキレのある音でしょう。

各楽器の存在感、音が生々しく、臨場感が有り、特にボーカル物を聴くと歌い手が目の前に居る様に錯覚します(言い過ぎ)。

ケーブルも銅、錫、外皮の物質で構成されているので、信号を通す事で物性が変化して行くのでしょう。

他の電気部品のエージングと同じ理屈で、鳴らし込んでいくと、更に良くなる事でしょう。今後が楽しみです。

 

今回のスピーカー・エッジ交換で感じた事。

交換前の2~3年間は何を聴いていたんだろう。

交換した音を聴いて、元々はこんな音をしていたんだろうなと思う。

慣れっていうのは恐ろしいもので、次第に音質が劣化しているのに気が付かな事が多いです。

リペアしてみて初めて気づきます。

修理して本当に良かった。往年のサウンドが蘇りました。

加えて、スピーカーの内部配線の線材選びでも、音質が大きく変化します。

たかだか数十センチでも音の違いが分かる人にはわかります。

 

久々にスピーカーに興味が湧いてきたところで、タイミング良くこんな本が発刊されましたので、思わず買ってしまいました。

 

 

 

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スピーカー・エッジ交換のポイントと難しさ。

2024-02-24 16:04:28 | スピーカー

今回スピーカー・エッジ交換する際に調査して得た情報や実体験で学んだ事を今後のために書き留めておきます。まだ2回目なので経験値としてはド素人です。

<ポイント>

1.エッジ材質選び

 エッジの材質も色々と有る様です。ネット上で調査した結果。

 ・ウレタン---軽くて高音質ですが5年位で加水分解します。JBLオリジナルで使用。

 ・ラバーコートしたウレタンエッジ---純ウレタンより長寿命。音質は?

 ・ゴムエッジ---長寿命ですがfoが高くなるようです。

 ・ポリエーテル素材---長寿命。今回使用して好結果。

 

2.サイズ

 やはり、そのユニット専用の物が良いでしょう。

 サイズは勿論、エッジの山や谷の幅や高さが違っても困ります。

 

3.接着剤

  エッジの一部と考え、乾燥後に硬くならない物を選ぶ。出来るだけエッジ硬度に近い物。

  専用の物がお薦めです。水性で硬化までの時間が長いものが位置調整し易いです。

 

<難しい点>

それは何と言っても、センター出しでしょう。

ダンパーとコーンの位置合わせがきちんと出来ている個体のエッジ交換であれば、それ程苦労する事は無いと思いますが、それでも慎重にやった方が良いです。

センター出しの確認方法は、各角度から適当な力でコーンを押し込んで、「ガサガサ」と擦れ音がしない事。各方位とも均等にマージンがある事です。

今回の教訓で、裏側(コーン~エッジ)、表側(エッジ~フレーム)共に、数か所仮止めをして、ボイスコイルとの擦れが無い事をよーく確認してから、仮止めを1箇所ずつ外しながら位置関係がズレない様に注意を払いながら本接着した方が良かったのかなと思いました。かなり面倒ですが。本接着の順番は裏側から。

 

今回、一方のユニットはすんなりとセンター出しが出来たのですが、他方のユニットだけは、エッジ貼り付け前のセンター出しにかなり手こずって、最適ポイントを探すのに1時間以上四苦八苦しました。それでもちょっと妥協した感じでした。

その結果は、前回書いた通り、こちらのユニットで低音のビビり音が発生しました。

 

さて、ここからが本題。

前回予告したように、貼り付け終わった物をどの様に修正したか。

エッジ山の淵(土手)をフレーム側からヘラで押してやると、ビビりが止まる所が有ったので、「ああ~、そうか。」と閃きました。

フレームに貼り付けてあるガスケットを利用して、エッジの膨らみの土手を軽く押してや事を思いつきました。

ガスケットの貼り付けには、やり直しが効く様に両面テープを使いました。

発振器から信号を入れながらビビりが無くなるポイントを探し、何箇所かこの様な処置する事で、かなりの音量に耐えれる様になりました。普段聴く音量以上でも問題なさそう。

これで多分大丈夫だろうと、発振器の出力を上げながら左右のスピーカーから音を出して見ると、今度は反対のユニットからビビり音が。あれ~?

もしや思い、ユニットと接続しているファストン端子を磨き上げ、カシメ部の半田を実施後、再接続してみると、ビビりは解消しました。ヤレヤレって感じです。

将来的に、このファストン端子は排除して直半田付にしたいですね。

 

さて、センター出しに苦労した原因として考えらる事ですが、この究明に数日掛かりました。

ダンパーの一部分を抑えるとボイスコイルとマグネット・ヨークのクリアランスが広く取れる事から、ダンパーとコーンの位置関係に傾き(シータ Θ)が出ている事が判りました。

因みに、コーン~ダンパーの接合部をゴムで平行に引っ張ってみましたが、状況は変わらず。

この事からもシータずれで間違いなさそうです。

これは、恐らく当初は問題なかったものが、経年で(重力?)一方向に傾きが生じたものと思われます。(と思いたい)

これはエッジの貼り付け位置の調整だけでは、ダンパーとコーンの接着部が支点になる為、簡単には修正できません。

そこでスピーカーユニットを180度回転させて取付直そうとしたのですが、内部配線のケーブルの長さが足りません。

延長の必要がありますが、さて、このケーブルに何を使うか?、音質に影響するので悩みます。また電線病に陥りそうです。

ケーブル選びについては、次回。

 

たかがエッジ交換、されどエッジ交換。細心の注意が必要です。

専門業者に依頼したほうが良いのかも知れません。

業者の方は、どの様な方法を取られているのでしょうかね。

センターキャップまで外して、きちんとセンター出しをされているのでしょか?

それとも場数、経験値でしょうかね。

本当に信号まで入れて確認されているのでしょうかね。

 

 

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スピーカー・エッジ交換後の音出し確認。

2024-02-18 15:44:44 | スピーカー

接着剤が完全に乾いた様ですので、箱に組付けて音出し確認です。

 

エッジ交換が完了したユニット。

 

箱(エンクロージャー)に組付け。

 

さて、何を聴きましょうか?

今回、ウーハーのエッジ交換でしたので、低音が良く出る曲が良いですね。

ロバータ・フラックのベスト盤The Very Best of Roberta Flack」から

Killing Me Softly With His Song(邦題:やさしく歌って) / Feel Like Making Love  /The First Time Ever I Saw Your Face

を聴いてみました。

 

特に、4曲目「The First Time Ever I Saw Your Face」は、ロン・カーターの弾くウッド・ベースがかなり響いており、これが上手く再生できるかがポイントです。周波数は結構低いです。

実際に再生してみると、、、。

心配していた事が起こりました。片方のスピーカーだけがビビります

これはイケない!。音楽を聴くどころではないです。

このまま聴き続けるとボイスコイルを傷つけてしまいます。

 

さっそく低周波発振器から信号を入れて確認してみます。

すると、55~70Hz辺りでビビりが発生していました。ああ~、どうしよう。

エッジのあちこちを押さえてみると、ピンポイントでビビりが止まるところが有りますが、かなりシビアで微妙です。

どうやら、θ(シータ)ズレが発生してるっぽいです。

今さら貼り換えは大変なので、何とか微調整が出来ないものかと暫し考えました。

そこで、思いついた奥の手を使って、何とかビビりが無い様に出来ました。

格闘する事、2日間。どんな処置をしたかは、後ほど詳細を報告します。

ネット上では見つける事が出来なかった方法です。

 

元の位置へセッティング。

 

肝心の音質は、期待以上でした。

最初から良い音を聴かせてくれます。

ウーハーの制動が改善し歪みが消えて高域も素晴らしく綺麗です。

この制動が良くないと、ウーハーの逆起電力がネットワークを介してツィーターの駆動に影響を及ぼします。そのためバイワイヤリングと言った接続方法も有ります。

今回エッジの材質がポリエーテル素材だったので、foが上がるかなと思ったのですが、以前と変わらない様に思います。むしろ低音のキレが良くなり、粘りが出る様になったように思います。

このJBL L26は、トランジェントがとても良く、気持ちの良い「スカッ」とした音を聴かせます。まさにカリフォルニアの青い空、JBLサウンドです。小型ながら、その大きさからは想像が出来ないスケールの大きな音です。

 

参考までに、ネット上で見つけた中古販売店の評価:

このモデルの最大の魅力は、何と言ってもその音です。

「これ以上何が必要なんですか」と言いたくなるくらい、十分すぎるほどの量感のある低域と、最高域までよく伸びきった高域。低域のグラマラスなキャラクターは4311Bとは真逆の個性で、とても興味深い音です。
特に3.6cmツイーターのLE25-1の高域が軽く弾かれたように出てくる感じなど、近年の金属製ドーム型ユニットよりも優れていると感じた次第です。

 

さらに、

瀬川冬樹さんらの雑誌レビューは、こちら。 -> http://audiosharing.com/review/?tag=l26

高評価、褒め過ぎか。

 

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スピーカー・エッジの交換 ~新しいエッジの取り付け~

2024-02-14 21:11:52 | スピーカー

交換用として、調達したスピーカー・エッジは、ポリエーテル系のウレタン・エッジです。

ポリエーテル素材は、耐水性に優れ、加水分解しないので、寿命が長いそうです。

肝心の音質は完成してから報告します。

ウレタン・エッジだけなら通販で1,000円台で入手可能ですが、接着剤もセットで購入したかったのと、安い物では信頼性に不安がありました。

迷ったのは、4,000円台の物(今回購入品)と、8,000円台の物。

まあ、業者に修理を依頼すると、20,000円位+送料なので、それに比べれば、どちらにしても安いものですが。

今回購入したエッジはL26のウーハー専用で、サイズはピッタリ、接着剤(水性白色で硬化すれば透明))も専用の物です。

 

貼り付け作業ですが、まずはコーン側(裏側)から貼り付けます。

接着剤を筆で伸ばしながらコーン側とエッジ側に塗ります。

乾くまでは、密着性を良くするために適度な重さの重しを乗せます。

コーン紙とエッジの境界も接着剤で埋めます。ここ、結構ポイントかも。

裏側も同様に。

この状態で1日間置き、接着剤を乾燥させます。

 

乾燥したら、次はフレーム側(表側)を貼り付けます。

ここからが重要です。

センター出しを行います。

ボイスコイルが擦れない事、均等にギャップが保たれている事 です!

コーンに均等に力を加えて、押し込んでも擦れ音(ガサガサ)がしない事。

私は、写真の様に、円形の物を被せ、その中心をペンの様な物で押さえて、擦れ音がしない所でエッジを洗濯ばさみで仮固定しました。

すごい数の洗濯ばさみです。100均で買った20本を全て使いました。

その後、1箇づつ洗濯ばさみを外しては接着剤を塗り固定、その隣に移り同様に接着、この繰り返しで一周しました。

でも、後で確認すると、このセンター出しが少し甘かった様に思います。

周囲均等な力でかなり押し込んでもボイスコイルに擦れる様な事は無いのですが、色々な角度から力加減を変えながら押さえてみると、もっとクリアランスが取れた様な気がします。

そうは言っても、これは結構大変な調整作業です。

この状態で接着剤が乾くまで1日待ちます。

 

翌日、接着剤がある程度乾きました。

 

最後にガスケットの貼り付けですが、その前にネジ穴の確保です。ナイフでくり抜きました。

これも忘れると、箱に取付ける時に、あれ?ってなります。

ガスケットを貼り付けました。

気を付ける事は、接着剤をあまり多く塗らない事です。すぐにはみ出します。

ここでも洗濯ばさみを使いました。

 

翌日、接着剤が乾き、これで一応完成です。

 

ついでに、裏側のアルニコ・マグネットとダンパー部分の写真です。

 

さて、音質はどうなったでしょう? 

実は、張り替えたばかりの音はあまり期待していませんが。

はやる気持ちを抑え、3、4日置いて接着剤が完全に乾いてから箱に取り付けて、音出しをしてみましょう。

接着剤自体は、乾いても完全に硬化するのではなく、粘性が有る様に感じます。

 

次回に続く~。

 

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スピーカー・エッジの交換 ~古いエッジの取り除き作業~

2024-02-11 11:33:37 | スピーカー

エッジ交換作業の中で、おそらくこの作業が一番大変でしょう。

古い朽ち果てたウレタン・エッジの剥がしです。

この作業を手抜きすると、新しいエッジの接着と仕上がりに影響が出ます。

道具に「ハイカーボン・ヘラ」と「彫刻刀」を使いました。

どちらも100均に売っています。

カーボンヘラ」は傷をつけたくない、主にコーン側のウレタン除去に使いました。

この「ハイカーボン・ヘラ」は優れ物で、硬さが有るのでビスを使わない嵌め込み製品の隙間に噛ませて分解する時にも使えます。

100均で見つからなければ、こちらでも。

 

まずは、ガスケットの剥がし。

その後、金属部分からのウレタン剥がし。彫刻刀でゴシゴシ。

最外周金属フレーム面とその内側フレーム面の段差合わせの為?に黒い台紙の様な物が貼って有ったので、これは残しました。

表側は、こんなもんでしょう。

次に、コーン側のウレタンの除去へと進めました。写真を撮り忘れ。

この作業に先ほどの「カーボン・ヘラ」を使い、擦って削ぎ落しました。

今回、剥離剤などの溶剤は、悪影響を懸念して一切使いませんでした。

 

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スピーカーエッジの寿命が来たようです。

2024-02-09 16:54:12 | スピーカー

気に入って使い続けてきたJBL製スピーカーL26のウーハー(125A)のエッジにとうとう寿命が来たようです。

2015年2月に販売店からレストア済み品を購入したので、あれから丸9年。(購入時の投稿がこちら

ウレタンエッジなので、流石に加水分解して寿命でしょう。と言うか良く持った方でしょう。

ウレタンは、使用環境にもよりますが、大体5年~10年で駄目になる様です。

では、何故そんな寿命の短い材料を使うのか。

それは、これ以上軽量で柔らかく弾性の有る材質は無いから、だそうです。

 

寿命に気が付いたきっかけは、「最近少し低音に締まりが無く歪みっぽい。低音が以前より膨らんでいると感じた」からです。

スピーカーって、経年と共にこんな感じ。

新品>音が固い>馴染んで来て良い感じ>最高潮>ボケてくる>寿命

これ、時間比率で言うと、感覚的に「1-2-6-1」かな?

 

サランネットを外し、ユニットを降ろしてみると、こんな感じでエッジが部分的にひび割れてました。

さらに手で押してみると、ボロボロと落ちてきました。

こんな状態で駆動していたのかと思うと、「ゾクッ」としました。

気が付かずにそのまま鳴らし続けると、ボイスコイルを痛めてしまします。最悪は断線。

まあ、その前に鳴らしている時に「バリバリ」と音がするので、いくら鈍感な耳でも気が付きますけどね。

 

ということで、エッジ交換用材料(エッジ+接着剤)を手配しましたので、交換作業に入ります。

まずは、古いエッジの削ぎ落しからです。

結構手間がかかりそうです。。。

 

以前、BOSE901のエッジ交換した経験が役に立つかな?

この時は左右で18本の交換だったので、大変だった。

その時の記事はこちら

 

 

 

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TV視聴用にボーズ・スピーカーを天井に吊り下げました。

2022-06-17 11:43:23 | スピーカー

TV録画番組の視聴や普段用に小型スピーカーを天井に設置しました。

録画したTV番組を視聴するのに、真空管アンプで組んだシステムを使うのは少々勿体無いので、普段用にボーズの『100J』を天井に吊り下げ、AVアンプで鳴らす様にしました。

 

BOSE 100Jがこちら。オーディオの足跡からお借りしました。

スタードライバーなるもので、星形にカットしたラバー素材をコーン紙に配置し、分割振動を抑えているらしい。

 

そもそもこのBOSE 100を私が購入したのはいつ頃だろう?。記憶の遥か彼方です。

目的は、おそらく当時サラウンドの構築を考えていたのだと思います。

フロントにBOSE 901Ⅲ(売却済)を置いて、リアにこの100Jの使用を考えていたのだと思う。

リビングには長い配線の形跡も有ります。

しかし当時、仕事が忙しくなって途中で作業を止めたと思う。

ここから暫くオーディオから遠ざかる事になった。もう20年以上前の事でしょうかね。

 

このBOSE 100Jの天井吊り下げ用のブラケットも一緒に保管していたので、そのまま利用しました。有る物は有効活用!。

天井は新建材(石膏ボード)なので、木ネジの打ち込みにはアンカーボルト類が必要です。

落ちて来たら大変ですからね。注意が必要です。

 

このスピーカーの駆動には、SONYのAVアンプ 『DA-3600ES』を使います。

ブルーレイ・プレーヤーからはHDMIケーブル1本で繋ぐだけです。

スピーカーまでの壁配線も綺麗に?隠しました。

なかなか良い感じに出来ました。

TV番組を見るには充分です。

画面から音が出てくるような感じで良いです。

 

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JBL LE175用ネットワークの修理 ~アッテネータの交換~

2019-12-02 12:31:45 | スピーカー

我が家のリビングルームに置いてるJBL LE14A + LE175DLH + LX-10 (箱はサンスイSP-505J)が、導入してから約2年経過、やっと良い感じで鳴り出しました。

 

実際には、こんな感じでハヤミのスピーカー台の上に乗せています。この様に嵩上しないと低音が籠ります。

 

今回の取り組みは、導入時から気になっていたネットワーク用アッテネータのガリ

このガリはアンプのボリュームのガリと違い、回すと"バリバリ"と異音が出るわけでもなく、なかなか判り難いものです。

実際に音楽を聴きながら音質で判断するしかないです。(後で思ったのですが、全帯域のホワイトノイズを再生すれば分かり易かったかも?) 

アッテネータをゴリゴリ回した直後はそれなりに良い音がするのですが、暫くすると音質が悪化したり、アッテネータの位置によっては音が良くない。高域がザラついてノイズ混じりっぽく聴こえたり、高域が不足したりします。

今までは音質の変化を感じたらアッテネータをゴリゴリしては又聴いていましたが、いよいよこのアッテネータを何とかしようと腰をあげました。

まず考えたのは、アッテネータを分解しての掃除。しかし実際に現物を眺めると分解が出来そうにありません。

 

仕方ないのでアッテネータそのものの交換を検討。代替品の調査には少々時間が掛かりました。

まずは、このネットワークLX-10の仕様を調査。そして何とか回路図をゲット。

このアッテネータは「L-Pad」って言うのですね。初めて知りました。

現物の抵抗値変化をテスターで測定しても特殊な動きをします。

アッテネータの等価回路。

 

 

さて、代替品をどうやって手に入れるか?どこで取り扱っている?

調査の結果、アキバ通いしていた頃に偶に立ち寄っていた「コイズミ無線」で取り扱っていることが分かりました。サイズ等も確認したところ代替として使えそう。オクにも類似品の出品が有りましたが、信用出来るお店から購入したほうが良いだろうと通販で早速注文。

今後のことや送料負担も考えて、同時にネットワーク用コンデンサの手配も考えましたが、コンデンサ交換のためにはケースを留めているリベットを壊さなくてはならず断念し、アッテネータのみ注文。

数日で到着しました。

到着した品物がこちら↓。 オリジナル品と並べてみました。右がオリジナル。

念のため、テスターで抵抗値変化も同等であることを確認しました。

交換後はこの様になりました。

左右両チャンネル分が完成しました。

 

表からみたところ。ツマミの位置も仕様書通りに合わせました。

アッテネータのちょうど中間(中点)位置でJBLの文字が真横になる様になっているのですね。

ところで、このツマミ(Knob)の6角穴付き止ネジですが、6角穴が1/16インチサイズになっており、 日本の1.5ミリ6角レンチでは微妙に合いません。この為わざわざインチサイズの6角レンチセットを購入しました。US品を分解する時はいつもこの罠に嵌ります。 

E-Value 六角棒レンチセット インチ 1/16・5/64・3/32・1/8・5/32・3/16・1/4・5/16・3/8インチ 9本組 ELHW09INL
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イーバリュー(E-Value)


また、アッテネータを回した感触はJBLオリジナルの様な高級感は無く軽いです。もしかしてJBL製も初期は軽くて経年で重くなった?

配線材の末端導通部磨きや被覆再剥き及びターミナルのケイグ塗布を行い、配線を元に戻し箱に組みつけました。内部配線材はJBLオリジナルままです。芯線や被覆の感じからベルデン製?

この時、ユニットの裏を覗き込んで発見したのですが、このLE14Aはインピーダンス16Ωと印字がありました。あれ?LE14Aって8Ωでは?ひょっとすると初期型は16Ω?希少?貴重? 良くわかりません。(ご存じの方がおられたら教えて下さい)

しかしネットワークの回路図からすると、LE14Aは直接入力(=フルレンジ)で、LE175側にローカットフィルタが入るだけの様なので、この並列回路でトータルのインピーダンスを8Ω近辺にするには、LE14Aは16Ωが妥当かも知れない。自信ないけど。

 

ところで、肝心の交換後の音は、高域の濁り、ザラツキが無くなり、クリアーに音が出る様になりました。成功! 音に煩い妻も「確かに良くなったね。」と効果を認めてくれました。

アッテネータの交換だけなので投資額も少なく効果大なら、もっと早く実施しておけば良かった。

 

今後、ネットワークのコンデンサ、抵抗、コイルの交換しても良いかなと検討中ですが、オリジナルも捨て難いのでじっくりと考えたいと思います。場合によってはケースも含めてネットワーク・ユニットを自作?

 

因みに、今は、このスピーカーをこんなシステムで鳴らしています。

 ・CDP:Burr Brown PCM1792A DAC 搭載。自ら改造品(クロック、クロック電源等、多箇所)

 ・アンプ:KT-88(6550C) PP  60W+60W 

      


さて、いよいよ12月になりました。 この時期になるとクリスマス・ソングが聞こえてきます。

と言う事で、今回はジャズ・ボーカルのクリスマス・ソング集を紹介したいと思います。

大好きな『ダイアナ・クラール』のクリスマス・ソング盤です。

Christmas Songs
←クリックでAmazonに移動が出来ます
Verve

ダイアナ・クラールの歌声でクリスマス・ソングが聴ける貴重な1枚です。 

通常の彼女とは違い明るい感じの雰囲気が味わえます。

ダイアナ・クラールにもクリスマス盤があるの?ってご存知なかった方は是非聴いてみてください。 

 

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BOSE 901 Ⅳ 専用アクティブ・イコライザーの改良。

2018-10-05 12:18:26 | スピーカー

空き部屋が確保出来たので、先日修理が完了したBOSE 901 Ⅳを引っ張り出して、本格的に鳴らして見ました。

ところが、専用アクティブ・イコライザーの低音をブーストして聴くと低音が歪みます。

特に、低音と高音がガンガン出る所謂ドンシャリのポップ系音楽の時によくわかります。

耳が肥えたためかも知れませんが、聴いてすぐにわかりました。

要するに、前回のデカップリング電解コンの追加、IC交換の対策だけでは解決していなかったのです。

 

そこで、思いつく所から、部品を交換してみました。

1)オペアンプ入力のカップリング・コンデンサ(10uF/25V)の交換。8箇所。

  結果---まだ歪んでいます。

2)オペアンプを交換。

  NE5532Pを使っていたのですが、オリジナルのRC4558Pと同系列のNJM4580Dに交換。

  結果---まだ歪んでいます。

3)プッシュスイッチに酸化が見られるので直結へ。

  結果---まだ歪んでいます。

4)整流回路の電解コンデンサの交換と容量アップ。470uF/25Vから2700uF/25へ。

  結果---まだ歪んでいます。

しばらく鳴らしこみますが、改善の気配なし。

現在の接続は、CDプレーヤー → 専用アクティブ・イコライザー → プリメイン・アンプ → スピーカーBOSE901となっています。

 

次に、上流ソース源のCDプレーヤーの出力を絞り( Variable出力側で調整)、聴いてみると歪は無くなります。

ここで、わかりました!!! (自分自身で気づくのが遅い!と嘆く。)

現役の頃だと、こんな事は直ぐに気付いたのに。。。最近では何だか機転、閃きが利かなくなりました。歳の重なりと共に自分の脳の衰えを情けなく感じます。

そう言えば、このスピーカーが活躍していた時代は、CDプレーヤーはまだ少なく、ソース源は、レコードやカセットデッキが主でだったのです。

例えば、カセットデッキと言えば、出力電圧はせいぜい0.67Vrms(max)(チューナーに合わせていたと思う)。対して、CDプレーヤーの出力は2.0Vrms(max)と決められています。

詳しくは、JEITAの規格表に記載があります。

 

 

この専用アクティブ・イコライザーは、通常のグライコでは代用が効かなく、低音と高音をかなり持ち上げている怪物イコライザーです。

恐らく、ピーク出力で波形がクリップしているのだろうと推察しました。

 

ここから、信号発生器とオシロスコープを使い、本格的に解析と実験を開始しました。

まず、このイコライザーの周波数とオーバーオール(最終段オペアンプ出力/初段オペアンプ入力電圧)での最大増幅率を測定します。

周波数を可変しながら、増幅率が最大となる周波数を見つけ出します。

測定の結果、

低域は37Hzで、その時の増幅率はLOW BOOST Max.で17倍(≒25dB)、

高域は14kHzで、その時の増幅率はHIGH BOOST Max.で35倍(≒31dB)

でした。

まさに、化け物イコライザーです!。

一方で、入力回路を辿ると、ナント! カップリングコンが有るだけで、直接初段のオペアンプに入力されています。

CDプレーヤー出力が2.0Vrmsと言う事は、peak-to-peakでは正弦波換算で2x2x√2≒5.7Vppになります。

実際の音楽を再生しながらオシロスコープでCD出力のピーク波形を観測しましたが、やはり5.7Vppの時があります。

この信号を入力した場合の出力電圧は、37Hzでは、単純計算で5.7Vpp x 17 ≒ 97Vppにもなります。

オペアンプの電源電圧が±15Vなので当然歪みますね。

14kHzでは、計算するまでもなく歪むことは明白です。

オペアンプのスペックでは最大出力電圧は、電源電圧±15Vの時、最大出力電圧±12Vとなっていますので、最大振幅で24V以下に抑える必要があります。

出力が可変できるCDプレーヤーならボリュームを絞れば良いのですが、可変出力を持たないプレーヤーもあります。

そこで、このイコライザーへの入力信号を抵抗分割で減衰させる事にしました。

直列100KΩと対GND10kΩの抵抗分割で入力信号を1/11に減衰させました。

変更後は、入力2Vrms時、LOW BOOST、HIGH BOOSTともMax状態でのオペアンプの出力は、

37Hzでは8.8Vpp、14kHzでは18.1Vppに抑える事が出来ました。

その結果、改造後はイコライザーのBOOSTをMAXにしても歪まなくなりました。

今回の解析でわかったのですが、オリジナルの状態でカセットデッキ再生(0.67Vrms出力)の場合でも、BOOST Max.では歪んでいた事になります。

成る程、このアクティブ・イコライザーは評判が良くない筈です。後継機は良いらしいです。

私自身も今回の改良後に聴いて、なんだか20数年前よりも音が良くなった(歪が無くなった)様な気もします。

 

もう一つ、各部の電圧をチェックしていて発見した事があります。

オペアンプの入力に挿入されている電解コンデンサの極性が間違っており、DC0.8V程度の逆電圧が掛る箇所がありますが、ここは交流も印加されるので、本来は無極性(ノンポーラ)が正しいでしょう。DC電圧が低いので、そのままでも良かったのですが、気持ち悪いので、BOSEオリジナルとは逆にさせて頂きました。

 

今は、BOSE 901 Ⅳが良い感じで鳴っています。 あくまで仮設置です。いずれ撤去が必要です。

今迄のハイファイ路線とは全く違い、まさにPA用とかサラウンド用の音で、ある意味で新鮮味を感じます。

低音は「ドスン、ドスン!」とバズーカ砲かキャノン砲の様で、部屋の床、壁が少し揺れます。

隣りの部屋とか外にもよく漏れるので、あまり大きな音では鳴らせません。BOSEの音は、部屋全体を鳴らすので音が良く通ります。

今は、慣らし運転中ですので、修復したエッジが馴染んでくるとさらに良い音で鳴ってくれることでしょう。

その後の行き場が検討事項です。 

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JBL L26のスピーカー端子の交換。

2018-08-24 15:09:35 | スピーカー

これも1年越しの懸案だった、スピーカーの端子を交換しました。

JBLオリジナルのスピーカー端子は、穴にケーブルの導体を差し込み、右に回してロックするJBL独自の構造です。

これでは後々に計画している単線ケーブルの使用とかが困難です。

それに捻る時にケーブルが切れてしまった場合、屑が中に残り回せなくなる可能性もあります。

実際に1箇所固い端子があります。

 

これを一般的なネジ込み式に交換しました。

中の構造が分からなかったので、落とし込み部の大きさから以下の物を購入しました。 

【バナナプラグ ×2本】埋込型 ボックスタイプ スピーカーターミナル  座 左右 両側用 WV-BT1-2 【2個1組】
←Amazonに移動が出来ます。
WYVERN AUDIO

しかし、実際にスピーカーユニット(ウーハー)を外し、スピーカーボックスを中を覗いてみると、端子が取り付けてある板は本体に接着材で直接貼り付いていました。余計な振動部分を作らないためでしょうか、それとも面倒だから?

仕方ないので、端子のみを取り外して使いました。端子(ターミナル)だけ使うなら、もっと他の選択肢がありました。

 

交換後はこの様になりました。一応金メッキですが、恐らく中国製でしょう。バナナターミナルも使えます。

端子のグレードアップは今後の検討材料ですが、一旦、これで、色々なケーブルが使える様になったので良しとします。

交換後の音出しもOKでした。

久々に単体で聴きましたが、やはりいつも通り重しがあったほうが音が締まり、響き、広がりが良いです。

重しにはレコードを60枚位入れた箱を乗せています。

 

 (追記)

音質ですが、今までのJBLオリジナルサウンドとは若干違います。低音が若干篭ります。

よく言われる様に、端子1個換えても、それはオリジナルサウンドと良くも悪くも変わってきます。

端子のグレードアップは、早めに何とかしなくてはいけません。SP端子は別名バインディング・ポストとも言うらしいです。

恐らく今回使用した端子が良くないのでしょう。金メッキの純度?基材(一応、非磁性体)?、ナット、ワッシャー?

以前もバナナプラグに中国製の安物(金メッキ)を使用した時に音が篭りました。

それ以来は信頼できるフルテック製しか使っていません。

出来れば、純銅製を使いたのですが、如何せん本物は値が張ります。偽物なら安い。

真鍮でも金メッキでも構わないのですが、コスパの良い物、質の良い物を探さなくては。

 

コメント (2)
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