My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

80年代シティ・ポップ(女性)。~杏里、松原ミキだけじゃない~

2023-08-20 10:45:04 | 音楽

世間では相変わらず80年代シティ・ポップが注目されています。

女性アーティストで特に取り上げられるのは「杏里」「松原ミキ」ですが、この人「中原めいこ」を忘れてはなりません。 シンガー・ソングライターです。

80年代ポップスのコンピレーション・アルバムに収められる事は稀ですが、当時、ポスト荒井由実、女性版山下達郎とも言われてた様です。

「中原めいこ」と言えば、84年のカネボウCMソング「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね。」を思い浮かべる人が多いと思いますが、他にも良い曲が沢山有ります。

シンガー、ソングライターとして、才能に優れた存在だと思います。楽曲もアップテンポな曲からバラードまで、アルバムを通して聴いていても飽きさせません。音使い、転調も心地ち良いです。

ラテン、ファンク、AOR、ブラックコンテンポラリー、シンセポップなど様々なジャンルを取り入れていてバラエティに富み、今の時代に聴いても全く違和感なく通用すると思います。

当時では時代を先取りし過ぎて、大衆が受け入れるには時期尚早だったのかも知れませんね。

彼女のデビューは82年ですから、同期としては、中森明菜、小泉今日子、松本伊代、早見優などと言ったのちの大物アイドルが勢ぞろいです。

因みに杏里のデビューは78年「オリビアを聴きながら」で、本格的なヒットは82年花王CM曲「思いっきりアメリカン」ですから、これは偶然ではないでしょう。

 

中原めいこが今迄に発表したオリジナルアルバムは、全10枚。

なかでも私のお薦めは、「2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC-」「MOODS(ムーズ)」

 

「2時までのシンデレラ-FRIDAY MAGIC-」での特にお薦めの曲は、タイトル曲の「FRIDAY MAGIC」「FANTASY」続く「ジゴロ」です。どちらも特にベースとドラムがカッコ良い!アレンジの良さが光っています。もちろん中原めいこのボーカルも最高!

生楽器が中心で、ホーン・アレンジはスペクトラムの新田一郎、シンセ・アレンジは椎名和夫、全体アレンジは新川博。ダンサブルで気持ちの良い楽曲が多いです。このキレキレでタイトなドラムが気持ち良い!ドラムは青山純?、ギターは鈴木茂?松原正樹? とにかく全曲カッコ良いです。

バック・ミュージシャンは、
・椎名和夫、松原正樹、鈴木茂、林仁 (g)
・岡沢茂、伊藤広規、美久月千晴 (b)
・新川博 (kb)
・青山純、山木秀夫、菊池丈夫、岡本郭男 (ds)
・斎藤ノブ (perc)
・渕野繁雄 (sax)
・新田一郎 (tp, horn arr)
・数原晋 (tp)
・向井滋春 (tr)
・EVE、桐ケ谷仁 (back vo) 他
で、このメンバーを見ただけでも胸が高鳴り、聴いてみたくなりますね。
とは言うものの、当時有名なポップ歌手のg、b、dr、keyは殆どこの様なメンバーかな。
他には、パラシュートやサディスティックスのメンバーだったり。

録音は音響ハウス(ONKIO HAUS)となっています。

ジャケットの感じも良いですね。部屋に飾りたくなります。

 

次に「MOODS」

こちらは、最初にカセットテープを購入。

オークションで500円以下。カセットテープは、送料が安くて良いですね。

しかも「DOLBY HX PRO」録音なので、音質も良い。

実は、このテープを使って前回投稿のカセットデッキ調整を行いました。

アルバム全曲、捨て曲なく大変気に入ったので、音質比較の目的もありレコードを買いました。

帯付きは価格高いので、帯び無しで購入。盤質は最高でした。

「MOODS」アルバムの中で特にお薦めの曲は、「極楽鳥のテーマ 」「Number1」「ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット」です。

先程とは違い打ち込み系が多く現代的な音作りとなっていますが、それがまたカッコ良い!

録音は、こちらも「ONKIO HAUS」ですが、ミックスはN.Y.、マスタリングはL.A.の「CAPITAL RECORDS」となっています。確かに、LP盤面のランアウトに”MASTERD BY CAPITOL"の刻印があり、エンジニアの"wally"のサインが入っています。音質はかなり良いです。

曲は変化に富んでいて、飽きる事無く気分高揚のまま最後まで聴き通せます。

中原めいこさんの作曲は職人的ですね。小林信吾さんのアレンジの良さも光っています。

 

私は、今では杏里や松原みきよりも気に入って、繰り返し聴いています。

80年代シティ・ポップが流行っている今、「中原めいこ」さんをもっと取り上げても良いかと思います。

 

 

 

ベスト盤で聴くよりも、個々のタイトル・アルバムで聴いた方が曲構成がよく考えられています。

この辺りも、中原めいこさんのセンスの良さなのでしょう。

 

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カセットデッキ再生ヘッドアンプの再見直し。~ようやく納得できる音質へ~

2023-08-06 11:48:12 | カセットデッキ

カセットデッキTEAC製V-5010の高音質化に向けて更なる改良をおこないました。

この1か月近く「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤を繰り返してましたが、漸く納得のいく音質に到達しました。

改良内容については、様々なメーカー、機種のヘッドアンプの回路を参考にして行ないました。

その詳細は以下です。

 

RLCフィルタのコンデンサ容量と抵抗値を変更。

 C109 0.001uF(1000pF)に146pFをパラってましたが、これを220PFに容量アップ。

 もう少し大きい容量も試しましたが、音質の上品さがなくなり良くない。

 抵抗値は、1.3kΩ→1.0kΩとしてQ値を大きくしました。

 これらの目的は、高域をもう少し持ち上げるため。

 RLCフィルタのカーブはこちら。 

 1kΩ+27mH+1220pFで、カットオフ周波数fc=27.7kHz、Q=4.7

 

 

NFB回路に小容量のコンデンサを追加。

 今までは無かったのですが、120kΩ//1MΩ=107kΩ(後に1MΩは撤去)に47pFをパラ追加。

 この目的は、急峻な波形の立ち上がりを滑らかにして聴きやすくするためと、発振を保護しオペアンプ回路を安定させるため。

 これで高性能なオペアンプも使用可能となりました。

 

オペアンプを交換。

 高性能なオペアンプが使用可能となったことで、BB製OPA627BPに代えてNS製のLME49710HA(CANタイプ)を使用。音質的に、こちらがスッキリ。

 LME49710はNS社が誇るハイパフォーマンス・オーディオ用オペアンプです。

 

NFB回路の電解コンデンサを撤去。

 ここの電解コンデンサは音質に大きく影響。

 様々な電解コンデンサを試してみましたが、電解コンデンサを使う限り、音の情報量は減り、スッキリしない音になると言う結論に達しました。

 この電解コンデンサの役目は、低音のカット(帰還量を増やす)なので、思い切って撤去しショートしました。

 その結果、スッキリと情報量の多い音となりました。低音が出過ぎる事もありません。

 

ヘッドに並列のコンデンサの撤去。

 このコバルトアモルファス14層のヘッドには、高域持ち上げの効果が無い様です。

 付ける事でノイズも拾い易くなるので撤去しました。このヘッドは元々高域特性が良いのが売り。

 

低域側のEQカーブを元に戻す。

 改造後、低域が足りない様に感じたので抵抗を121kΩに戻し、3,240uSとしました。

 

①~⑥を実施した回路図(赤丸部分が変更箇所)と写真。

(参考:メーカーオリジナル回路)

 

テープ・スピードの調整。

 同じ曲をCDと聴き比べると何となく遅い様なので調整しました。

 調整の様子。

 調整方法は、テストテープ(3kHz)があれば簡単ですが、持ってないので、実際にテープを再生し、片面の再生時間をストップウォッチで計測。

 タイトルジャケットに記載の時間と比較。 片面約22分で誤差1秒以内になったのでピッタリです。

 

この状態で、同じ曲をレコードとカセットテープで聴き比べましたが、ほぼ同等の音質となりました。

聴き比べ時の詳細については、後日投稿します。

さてさて、聴き比べたタイトルは何でしょう? 

上の写真に少し映ってますが、昨今話題の80年代のシティ・ポップです。

 

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