My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

BOSE901 スピーカー・エッジの貼り替えに挑戦! ~朽ち果てた古いエッジの除去~

2018-06-22 09:40:11 | スピーカー

BOSE901の音がもう一度聴きたくて、エッジの修理をする事にしました。

その思いは長年持っていましたが、作業自体が大変そうで時間も掛かりそうですし、自信も余り無かったので、なかなか踏み切れませんでした。

この度、時間が出来たので、重い腰をあげ、勇気をもって取り組む事にしました。

このBOSE901は、社会人になって初めてのボーナス全てを投入して購入した物なので、その思い入れも大きいです。

 

交換用のウレタンエッジは、ノースウエストトレーディングから購入しました。

交換手順書、接着剤3本、筆3本付きです。

 

まずは、現状です

物置部屋の奥に仕舞い込んで、すでに20年は経過しているでしょうか。

結構重量がありますが、引っ張り出してきました。

サランネットを外して見ると、予想通り悲惨な事になっています。

 

ウレタンのエッジが加水分解して、完全に朽ち果てています。

 

片チャンネル9ユニット(背面8、全面1)、左右で合計18ユニットありますが、まずは、1ユニットだけやって見ます。

まず、ユニットの取り外しですが、困った事に、手持ちのボックス・レンチで合うものがありません。

そうです、BOSEはMade in USAなのです。インチサイズの6角頭のネジなのです。1/4インチ=6.35mmなのです。

このインチサイズのレンチは、一般的なホームセンターには置いてありません。

取り敢えず1ユニットは、モンキーレンチやラジオペンチを使って外しましたが、これでは作業効率が悪いので、インチ仕様のラチェットを手配しました。

そして、もうひとつ困った事がありました。

ユニットの端子に直接リード線がラッピングしてあります。

これを解くと、後が大変です。仕方なく、このままで作業をする事にします。

 

<古いエッジの除去>

朽ち果てたエッジを取り除きます。

フレーム側の古いウレタン・カスの除去。糊も除去。カッターナイフの背を上手に使います。

コーン・エッジのウレタン・カスの除去。流石に、こちらは糊までは剥がせません。

この除去作業の出来具合で、仕上がりが違って来るようなので、丹念に除去しました。

ユニット上に散らばったカスは、刷毛と綿棒で取り除きました。

 

まあまあ、綺麗に出来たと思います。

  

とりあえず1本だけですが、除去作業終了!。

この作業と新しいエッジの貼り付け作業を合計18本?!!! 気が遠くなる~~。

途中で投げ出さない様に、気力を維持できるかが問題となりそうです。。。

 

コメント (2)
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中古レコード:クリーニングによるオリジナル音質の復元可能性について。

2018-06-08 13:45:57 | レコード

半世紀~30年くらい前のレコードは、シュリンク未開封品を除いては、その保管状態、使用状態によって、殆どの場合、盤面に汚れ、キズ、カビなどが有り、そのままでは、これらが原因で音質が劣化しており、ノイズも発生します。

今まで、数々の中古レコード(数百枚)をクリーニングしてきて、どの様な素性のレコードがクリーニングによって元の音質を取り戻せるのか、ある程度わかって来たような気がしますので、書いておきます。なお、あくまでも私個人の見解である事を断っておきます。

ひとえに汚れ、キズ、カビと言っても、その種類は様々です。

レコードを扱う方ならよくご存じで、今更って思われますが、整理のために代表的なものを書いておきます。

<汚れ>

①人間の手で触った時の皮脂汚れ(油汚れ)

②クリーニング材(スプレー等)、保護剤使用による汚れ、光にかざすと盤面が色(虹色)ついて見えます。

③埃や粉塵による汚れ

④カビ発生などの汚れ

  →これらは、音の籠り、濁り、歪、ノイズの原因となります。

<キズ>

①ヘアラインキズ--1本の単独キズ

②薄いすれキズ--盤の出し入れの時についたもの?

③溝に沿ったキズ--再生時にレコード針で引っ掻いたもの

④打痕--何かをぶつけた、落とした時についたもの

 →パチパチ・ノイズや周期的なノイズの原因となります。酷い場合は針飛び。

<その他>

①プレス・ミス--部分的に小さな凸凹がある。ダボ?

②反り

③カッティング・ミス---元々ノイズが多い(稀です)

 →これらはクリーニングでは修復できません。

 

さて、ここから本題ですが、

クリーニングによって元の音質を取り戻せるもの、取り戻した後での外観について

但し、<キズ>、<その他>は、クリーニングでは修復出来ないので除外し、<汚れ>について書きます。

中古レコードを入手したら、まず盤面の状態を盤面に光を当ててじっくりと観察します。

細かい埃や粉塵があったり、盤面が白っぽくなっていたり、盤面が虹色に輝いていたりしませんか?

私の場合、

状態が酷い場合は、水洗いしてから拭き上げ→乾燥→超アルカリ電解水+ドライウエル数滴を混合で拭き洗浄。

状態が良い場合は、超アルカリ電解水+ドライウエル数滴を混合で拭き洗浄。

拭きクロスは、レコード用クロス或いは東レ"トレシー"を使います。

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そして一度再生してみます。まだノイズが多いかも知れません。

再生後に針先を見ます。団子状に埃が付いている事があります。これは溝に溜まっていた汚れや埃を剥ぎ取った事になります。

盤面にも埃のカスが散らばっている事もあります。

この埃を、針はレコード針クリーナーで、盤面はレコードクリーナーで拭き取ります。

オーディオテクニカ スタイラスクリーナー AT-607(テクニカ)
 
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audio-technica レコードクリーナー AT-6012(テクニカ)
 
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その後、盤面を光に当てて、もう一度よく観察します。最初に比べて、盤面に黒光沢、艶がありますか?

相変わらず、白っぽい様なら、もう一度、針を落として再生してみます。

まだ埃が取れるようなら、良くなる(復元)の可能性があります。

変化なければ、もう一度、超アルカリ電解水+ドライウエル数滴を混合で拭き洗浄を行い再生してみます。

これでも埃が取れなくて、盤面が白っぽい様なら可能性無しです。諦めます。そのまま聴くしかないです。

私は、お気に入りのレコード盤の場合、最低2回は挑戦します。

また、油、皮脂汚れのために盤面が色付いて見える場合は、イソプロピル・アルコールを混ぜた液を使う場合もあります。超アルカリ電解水+イソプロピル・アルコール+ドライウエル数滴

さらに、レコード針は、ラインコンタクト針を使うと、溝の奥深いところまで入りますので、埃が良く取れますが、この針は高価なので、少し勿体ない気がします。

兎に角、大切な事は、洗浄によって、盤面が新品の様な黒い艶、光沢、輝きを取り戻せるか?と言うことです。

 

いやぁ~、レコードの再生って、ほんと手間暇が掛かります。でもその分、愛着が沸きます。

CDの場合は、一度聴いて、その後は全く聴いていないタイトルが沢山あります。

 

トーレンスTD321 + SME 3009も好調で、導入以来、アナログ・レコード再生が益々楽しくなっています。聴きなれたレコードも、また聴き直しています。

音数が多く、「こんな音も含まれていたのか?」と思う事もしばしば。音に厚みがあります。SME3009のトレース能力の高さが伺えます。


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プリアンプの真空管E80Fを交換。

2018-06-06 11:05:47 | 真空管プリアンプ

真空管プリアンプのフラットアンプ部の初段管E80Fを入手できたので、交換しました。

このE80Fは低雑音の5極管です。EF86の高信頼性管で、QUADⅡなどに使われたと聞いています。少し特殊な形状をしています。オリジナルはPhilips Miniwattsです。

今回入手したのは、こちらです。4本まとめて購入しました。NOS品です。データ付き。

日本では、なかなかお目に掛かれないので、見つけた時に保守用として購入です。

Miniwattsではありませんが、Philips製です。E80Fお決まりのゴールド・ピン仕様です。

4本のうち2本を選定、交換し、暫くエージング後、良い音で鳴ってくれています。やはり新しいものは良いですね。


少し参考までに他に所有しているE80F達を紹介します。これらは全て海外から購入しました。

本家Philips Minwatts品(左)です。右は今回のPhilips品。微妙な違いが判りますでしょうか?

ゲッター側に突き出したピンの長さが違います。特に中央のヒーターピン(柱)の長さが違います。Miniwatts品(左写真)は短いです。

日本では、Miniwatts品はあまり見かけた事がありません。と言うか元々E80F自体の需要が少ないのか見た事がありません。

次に、もっと貴重なE80Fを!。

まず、ゲッターがスクエア・ゲッター、馬蹄形ゲッターと言われる4角型。

そしてガラスをよく見ると、途中でスリム、括れて(くびれて)います。

これは、俗に「Pinched Waist」と呼ばれるものです。他の型番の球でも、このタイプが存在する物があります。

何故、この様になっているのかは私は知りません。真空度を上げるため?。製造の年代はかなり古いと思います。

では、この3タイプの音質は言うと、はっきり言うと私の耳では違いが良く分かりません。

ただ、「Pinched Waist」「Square Getter」は、希少価値があると思います。


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久々にジャズ・ボーカルのレコードを買いました。

2018-06-02 12:16:39 | レコード

つい先日、久々に女性ジャズ・ボーカルのレコードを購入しました。

JULIE LONDON(ジュリー・ロンドン)「whatever Julie wants」1961年の作品です。

モノラル盤がオリジナルの様ですが、私はモノラルのカートリッジを持っていないので、ステレオ盤になりますが、こちらも同年1961年の発売のオリジナルです。

ジャケットが良いですね。元祖美女ボーカリスト、美女ジャケ、ゴージャスな衣装や装飾品を纏ったジュリー・ロンドンが最高です!。

ほとんどジャケだけでもインテリアになります。レコード・フレーム(額)に入れて壁に飾っておきます。

「Liberty」のオリジナル盤です。盤質は、流石に年代なりですが、厚くて重いです。

A面には、大好きな「My Heart Belongs To Daddy (Cole Porter)」「Do It Again」が収められています。

B面には、「Love For Sale」が収められています。

 

ダイアナ・クラールもリスペクトするジュリーの色気たっぷりのスモーキーでハスキーなボイスが楽しめます。

オリジナルだけあって、聴いていてドキッとする場面もあります。

ただ残念なことは、A面に関しては、ステレオの位相が若干ズレているためか、定位が悪く、宙で歌っているような感じになっています。B面は問題ありません。

この原因は良く分かりませんが、モノラル録音を疑似的にステレオにしたためでしょうか? 

グレンミラー物語のステレオ盤(RCA)でもこの様な事がありました。


ジュリー・ロンドンをCDで聴くには、こちらがお勧めです。 

BEST OF
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CAPIT

それでも不足する場合は、こちら。 

Ultimate Collection
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EMI Gold Imports

私は両方を持っています。

 

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