My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

なんちゃってWEサウンド。

2024-03-24 14:36:40 | ケーブル

スピーカーの内部配線に使ったWEケーブルの余りをスピーカーケーブルに使いました。

現在のスピーカー・ケーブルは、WE(ウエスタン・エレクトリック)のブラックエナメル単線(16GA)

但し、単線だけでは取り回しが良くないので、その両端は撚線で15cmほど延長しています。

今までは、ここにダイエイ電線を使っていたのですが、WE撚線に変更してみました。

バナナプラグは「FURUTECH」製。

(変更前) ダイエイ電線 VFFT 0.75sq」の平行線

(変更後) KS-13385L-1 16GA

 

使い始めは、いつも通りで、しっくりこない詰まった音でしたが、これも1週間後に解消。

あら不思議!WEサウンドになりました。なんちゃてWE

本物のWEサウンドを知らないので、所謂自己満足です。

プラシーボかも知れませんが不思議ですよね。わずか数センチ使っただけでもその音色が乗るんです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コレットチャック式RCAプラグに交換しました。

2020-12-18 14:07:46 | ケーブル

今日はちょっと軽めの話題を。

先日、RCAケーブルのプラグを交換しました。理由は、嵌合がちょっと緩めでルーズだったため。

今迄使っていたものが、定番の「Switchcraft製#3502」。

これを市販のコレット・チャック式ロックの物に交換します。

他にもフルテック製のコレット・チャック式プラグで作ったRCAケーブルを使っていて気に入ってるですが、これと同じ物は生産終了でもう手に入りません。

仕方なくAmazonでコレットチャック式ロックで半田結線仕様のものを探しました。

あまりにも安いものは避けました。

購入したものがこちら↓。値段も手頃でした。ケーブル外径9mmまで適応。

 

これって、フルテック製のラインアップに有る製品とソックリ。あれ?

海外のメーカーが真似をして作ったものか、それともOEM品なのか?

実際に商品が届き、手にして見ると、ずっしりと重い。これって良さそうな感じ。

ケーブルを半田付けをして製作しました。

作業性としては、ホット側は問題ないのですが、グランド側は端子が無いのでかなり半田の熱量を奪われます

プラグ側を充分に熱してから半田を溶かし接続します。

小型の萬力(バイス)があれば便利です。固定するものが無いと作業が大変です。

こんな感じで出来ました。分り難いですが、Lchは無地(シルバー)、Rchは赤です。

途中でチャック(カバー)の通し忘れが有り、再度作業になった事も(笑)。くれぐれも注意。

完成後、使ってみると、しっかりとRCAジャックに喰いつきロックが出来ます

しかし、以前から使っていたコレット・チャックの方が、もっとしっかり喰いつきと外れない様な気もします。

でも、これで充分です。ロックが無いよりも安心です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Gotham(ゴッサム) GAC-4/1 でRCAケーブルを作る。

2020-11-29 13:21:51 | ケーブル

立井電線のケーブルを報告してから1年以上が経過しましたが、こちらが欧州のスタジオで使われていた(真偽のほどは見たわけではないのでわかりませんが)と言われるGotham Cable(ゴッサム)です。。

GothamではGAC-1は以前に作成した事がありますが、このGAC-4/1は初めてになります。

このGAC-4/1は4芯のシールド・ケーブルです。

このGotham Cableはネット上のあるサイトでは、色々と言われていますが、今回実際に使って聴いてみた感じでは結構良いです。

 

RCAピンプラグには、定番のNEUTRIK(ノイトリック)(実はREAN)を使用しました。

いつも通り、シールド編み線は片側だけをグランドに落とします。

グランドループを作らない為と編み線に信号を流さない為です。

これが解ってなくて、市販品では両側ともに編み線をグランドに落としている物が殆どです。

そのため、私がシールド線を作る場合、片CHずつシールドしてある事は勿論ですが、2芯、4芯のシールド線を使い必ず片側の編み線はオープンにします。

今回製作したものです。RCAコネクタに半田付けしたところ。

写真の上側が編み線オープン。熱収縮チューブで絶縁しています。

下側では編み線をグランドに落としています。

 

製作後、実際に使って見た感想。

プラグがREAN(NEUTRIKの汎用品)のためか、締め付け(チャッキング)が少し弱く不安な感じがします。やはりNEUTRIKのほうが信頼性が高いのかな。

音質に関しては、実はこのRCAケーブルはオークションで完成品を購入したのですが、案の定、ケーブル末端処理が両側ともシールド編み線がプラグ・グランドへ接続されており、最初使った時は、何か籠った濁った音と感じました。

その後、上述の様に改造したところ、音がクリアーになりました。やはり何らかの効果が有りそうです。

 

 

ところで話は変わりますが、MJ(無線と実験)の今月号(12月号)ですが、興味深い記事が載っていたので、久々に購入しました。

300Bシングル・アンプの最高傑作と言われるウェスタン・エレクトリックNo.91-Bを原機に忠実に製作し、その秘密を回路から解析。

興味深く読ませて頂きました。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LANケーブルの交換だけで通信速度アップ! ~接続ケーブルは重要~

2020-08-19 12:34:53 | ケーブル

お盆前にホームネットワーク環境の見直しをしました。

以前に投稿したTP-Linkの中継器に続き、Wifiルーター親機そのものも交換しました。

Wifiルーターの候補としては、USB HDDが接続出来て、それを簡易NAS型メディアサーバーとして、ブルーレイプレーヤー(UBP-X800)からアクセス出来る事が条件です。

この条件に当てはまるものを探すと、該当する機種はかなり限られてきます。(今はLAN接続のNASが主流なのでしょうね。)

そこで購入したのが、あまり好きなメーカーでは無かったのですが「BUFFALO WXR-1900DHP3」。

これで、我が家のホームネットワークは次の様になりました。

頭の中で考えると、何だか複雑そうですが、この様に図に整理すると分かり易いですね。後々、変更する時にも役立ちます。

  

これでPCやBDプレーヤーUBP-X800等から全ての簡易NAS(HDD3基)を見る事ができます。

但し、TVの外付けHDDサーバー内の録画番組を見るには、機器がDTCP-IP対応のDLNA機能を持っている必要が有ります。

 

さて、本題のLANケーブルについてですが、

ルーター機器の設置を見直していて、ふと思ったのが、「AU光 ONU~ホームゲートウェイへのLANケーブル」に何だか安っぽいものが使ってありました。しかも長さが長い。

ここを変えて見ようと思い、エレコムの「CAT7規格のケーブル」が安かったので交換しました。

長さも元の1mから約半分の0.5mにしました。隣に置いているので短くてOK。

 

通信速度は、交換前はせいぜい30Mbpsだったのが、交換後は2倍の60Mbps程度になりました。

ホントに~?って一瞬疑いましたが、何度測定してもその様になります。

スマホで測定しても倍以上になっています。たったこれだけで、得した気分です。

以前は、TVの外付けHDDにアクセスして録画番組を観ていると、時々止まる事があったのですが、これで止まる事無く快適に観れます。

自宅のLANケーブルを見て、「おやっ?」って思われた方は、試して見る価値ありです。それほど高価な物でもないし。

まぁ、高価なハイレゾ・オーディオLANケーブルって物が有るらしいですが、それに比べれば安いものです。

LANケーブルで音が変わるのかは懐疑的ですが、LANケーブルひとつで通信速度が変わるのは「有り」と思います。

 

今回のホームネットワーク環境の見直しは、デジタルメディアサーバー(DMS)とデジタルメディアプレーヤー(DMP)のやりとりをスムーズにし、ネットワーク再生高音質化へ向けた次なる展開のためでもあります。

これについては次回投稿します。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Western Electric ケーブル病? ~第3弾 WE 2芯シールド・ケーブルを使う~

2019-10-24 13:06:29 | ケーブル

どっぷりとWestern Electricのケーブルにハマりこんでしまっています。WE電線病?

WE信仰に洗脳されて信者になりつつあるかも?

今度はシールド・ケーブルを使ってみた。

使用箇所は、5998 PPアンプの内部配線、RCA入力~VRに至るライン。

従来はBelden(ベルデン)の1503Aを使用していた。

これはこれで力強い音がして良かったのですが、ここをWEの2芯シールド線に交換。

2芯シールドを片chに1本、計2本使用。(通常この様にしますよね) 

WEの2芯シールドは珍しいです。あまり見かけません。

22AWGで1970年代の物らしいです。

WEの本物かどうか疑心暗鬼なところは有りますが、現物がこれ↓です。

  

構造は、外側から

・外皮=たぶんPVC

・絶縁被覆=紙で全体巻き+絹と何故か白黒の糸が2本。この2本の糸は?何か意味があるのでしょうね。

・シールド網=交差編み込みでは無く、一方向に撚って有ります。

・絶縁被覆=紙

・芯線被覆=テフロンと思われます。

・芯線=銅単線(非メッキ)

です。

外被を剥がしたところ。

シールドを剥したところ。内側にも紙が巻いてあります。その内側がテフロン被覆の信号線2本です。

なかなか凝った作りです。ここが拘り、何か技術的秘密があるのでしょう。

 

2本完成しました。

方向は信号の流れる方向と印刷文字の方向を合わせました。

シールド網線は終端側は芯線グランドとショートするために残し、入力側は切り落としています。

この接続方法をエンド・アースと言うらしいです。

逆に入力側の芯線グランドをシールド網線とショートする場合はスタート・アースらしい。

片側でシールドする理由はアース・ループを作らないため、エンド・アースとする理由は接続される機器のグランドノイズでシールドしないためです。ケーブルを自作した事がある方なら、よくご存じと思います。

私はRCAケーブルもその様にして自作しています。

今回、青色の芯線をコールド側=グランドとし、白色の芯線はホット側としています。

 

アンプのRCAジャックに半田付けしました。今回RCAジャックも新調しました。

配線した様子。結束バンドでシャーシに固定しておきました。

 

音はと言うと、一枚ベールが剥がれた様な更にクリアーな音になりました。クリスタル・サウンド?

これが色付けの無いフラットな音と言うのでしょうかね?

Eva Cassidy(エヴァ・キャッシディ)を聴いていますが、

アコースティック・ギターの弦を爪弾く音やボディーの胴鳴りがきちんと聴こえます。

そしてボーカルは突き抜けていて、天まで届く様な透き通った声です。

いやぁ、ビックリですね。恐るべしウェスタン・ケーブルと言うか、ウェスタンの拘り抜いた技術力です。

「オーディオの原点はWestern Electricにあり、ヴィンテージを極めるとここに帰結する。」

って感じですかね?。

今は高音が少しきつい感じもしますので、もう少し鳴らし込みが必要でしょう。


今迄使っていた「Belden 1503A」も価格の割には中音域を強調した様な骨太の音でPopsには良い感じでした。

Beldenのレコーディング用定番88760も気になります。

いやぁ~、電線病です。。。

 

今聴いているEva Cassidyを紹介します。こちらは「ベスト盤」です。

音質は良いです。オーディオ・ファイルとして、よく使われます。

BEST OF EVA CASSIDY
BLIX
BLIX

 

こちらは「ライブ盤」です。こちらも音質良好です。

「奇跡の歌声と感動のライブ」がたっぷりと聴けます。

Nightbird
Imports
Imports

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いにしえのWestern Electric ケーブル。~第2弾 WE 16GA(スピーカー・ケーブル)~

2019-09-29 13:33:36 | ケーブル

またスピーカー・ケーブルを買ってしまいました。電線病?

購入したのは、ヴィンテージと呼ばれるウエスタン・エレクトリック(WE)のケーブルです。

以前にも購入して現在も使用しているのですが、それより少し太いものです。

前回購入したものが18GA、今回のものが16GAです。どちらも単線です。

それにしても、超高額な蛇の様に太いケーブルに比べると、こんな細いケーブルで大丈夫?と思わせる外観です。

16GAで外径2mm/芯線径1.3mm、18GAで外径1.5mm/芯線径1.1mmです。

製造は1940~50年頃と思われます。 

今回の16GA ↓

 

分解してみると、太さだけでなく被覆の構成も少し違う様です。 

内側の絶縁体は絹(シルク)で同じなのですが、外皮の織り込み込み方が違う様です。

前回の18GA ↓

外被の布(綿?)は紐状のものが並べてあり、これが内被のシルクに螺旋状に巻き付けてあります。

今回の16GA ↓

外被の布(綿?)はクロス状に織り込んであります。

これが電気的、音質的にどんな意味があるかは私にはわかりません。

 

お約束の信号伝送ケーブルについて、色々な資料を元に、音質に影響を与える特性にはどんな要素(パラメーター)があるか勉強してみました。

その要素には、次の3つがあることがわかました。

①導体の材質

②絶縁体(被膜)の材質

③ケーブルの構造

①と③はオーディオ界では良く議論されますが、②については意外と少ないと思います。

①については抵抗値が低い物が良いとか、③については撚り線で太いほど良いとか。

確かに分解能(音数)に関しては①が影響するかも知れませんが、しかし音色に関しては②や③が重要だったりします。


まず絶縁体に注目してみました

・絶縁体の比誘電率について:

大電力、高電圧の伝送には絶縁耐圧が重要になりますが、スピーカー・ケーブルの様な信号伝送ではむしろ比誘電率が重要になります。

学術的な難しい説明は避けますが、この比誘電率により低音域と高音域での信号の伝わる速さに差が生まれます。当然比誘電率が小さいほど高速伝送が出来ます。然るにスーパーコンピューターとかTV局のアンテナ配線、また衛星など高速伝送が必要な機器では比誘電率が小さいテフロンが使われます。

 ※しかしオーディオの周波数帯でこれがどれだけ問題となるかは個人的に疑問ではありますが、取り敢えず置いときます。

比誘電率は真空中の誘電率を「1」とした時の比です。

色々な物質の比誘電率はこちらを参考にしてください。

具体的に見ていくと、実際に一般的なケーブルでよく使われるPVCは「8~4」で、しかも周波数依存が大きいです。PE(ポリエチレン)では「2.3~2.4」、テフロンは「2.2」。

ケーブルで「中空ケーブル」なんてのも聞いたことがありますが、この比誘電率に対処してでしょう。

また、真空管アンプや高級アンプの内部配線でテフロン・ケーブルが使われている理由も、耐熱や耐圧だけでなくこの比誘電率を考慮してでしょう。

では、今回のWEケーブルを見てみましょう。

内側の被覆は絹で、16GA、18GAとも同じです。

絹の比誘電率はなんと「1.3~2.0」で、物質としては比誘電率が低いです。

WEのエンジニアはその当時からこの事を熟知していたのでしょう。 

そして外被にはおそらく綿が使われてます。

 

次に導体の表皮効果について

単純に撚り線にすると表皮効果が表れます。表皮効果とは周波数が高くなると電流が導体の表面に集まり有効な電気的断面積が小さくなる現象です。これを回避するため芯線ごとに被覆し束ねたものがリッツ線です。

WEのケーブルにはブラック・エナメルで絶縁被覆を施したものが多く見受けられますが、これで表皮効果による高周波特性の劣化(高周波における交流抵抗の増加)を防いでるのでしょう。

今回のWEのケーブルにもブラック・エナメルが施してあります。

導通を取るためには、このエナメルを剥がす必要があります。上が剥がす前で、下が剥がした後です。

 

③のケーブル導体の構造について単線か撚線か

単線か撚り線かの議論はありますが、単線のほうが定位がハッキリすると聞いたことがあります。

撚線は、各素線同士が接触して大きな束になると思いがちですが、実は各素線の外側には多かれ少なかれ酸化銅が形成され抵抗膜となるので、素線同士は抵抗を持って接触する事となり、従い、電流は各素線の純銅の中を流れる事になります。

撚線には撚り方が色々とあり、「集合撚線」「同心撚線」「ロープ撚線」がありますが、「同心撚線」がその形状から機械的外力に強いため導体がつぶれ難く、信号伝送に適しているとされています。

同心撚線は、基本は下図の様に中心1本で周りを6本の芯線が囲む構造で、さらにその外側に何層も重ねた物もあり、各層が同心円状になっています。

ロープ撚り線は、上図の同心撚線を束ねたものです。可撓性があり産業用ロボット用などに適しているとされています。

製造設備新設時に工事業者が持ち込んだ電源配線を見たことがありますが、中心1本で周りを6本の芯線が囲む7芯構造でした。この7芯構造が幾何学的にが最も形が整うそうです。

 

余談ですが、海外のビンテージ・ショップで、テレフンケンのスピーカーとマッキントシュ球アンプを細いケーブル(おそらく単線)で繋いでいたのを見たことがあり、その当時は「こんな細い線で大丈夫か?」「何故、こんな細い線を使っているのだろう?」と思っていましたが、最近、自分で試して見てその意味がなんとなくわかってきました。

   

ケーブルのエージングについて。

銅線は太い銅線から延伸して作られているので、細い線ほど延伸率が高いことになります。

この延伸時に銅は機械的なストレスを受けます。この時に銅の結晶構造が乱れたり粗くなっていると思われます。

エージングではこのストレスをエージングによって整った状態に戻す事になる。

 ※結晶構造を戻す?戻るのかな?自問自答。

 ※ひょっとして、延伸で空いた隙間を電子、電荷で埋めるのかな?(妄想、個人的な推論)

従い、細い導体ほどエージングに時間が掛かるのではと思われます。

今回のケーブルも使い始めは、位相がずれた様な感じで低域がフワッとする時がありましたが、延べ50時間もすると治まりました。

 

講釈が長くなりましたが、肝心の音質は、18GAの時よりも重心が下がり、高域も聴きやすく、雑味なく纏まりのあるしっかりとした音です。今回のこの16GAが正解だったと思います。

音の透明度も良く、音がスッと立上がり立下りもスパッとして切れが良く気持ち良いです。

例えるなら、ダムの放水の様で、音の粒子の塊、束が低域から高域まで一気にドバッ~って吹き出す感じでしょうか。

現代のケーブルでは味わえない音かも知れません。

また、定位もバッチリと決まるため、スピーカーの振り角度の再調整も必要になりました。 


今回も前回同様、使い易い様にケーブルの先端部分は撚線ケーブルで延長しバナナ・プラグを接続しました。


今月の『ステレオ誌』にもヴィンテージ・ケーブルや半田の興味深い記事がありました。

「クラフト・ヴィンテージ」のコーナーだったかな?

ステレオ 2019年10月号
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
音楽之友社

 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久々に信号ケーブル(ラインRCAケーブル)を作りました。~立井電線。これ、良いかも。~

2019-06-08 11:58:32 | ケーブル

久々にライン・ケーブル(RCAケーブル)を製作しました。

ウエスタン(WE)のSPケーブルを使って以来、電線病?からは抜け出したつもりだったのですが再発しそうです(笑)。

 

オクで商品を購入すると、期間限定のTポイントが貰えたりしますね。

この”期間限定”がくせ者で、期限が過ぎるとポイントが消失するので、私の様な貧乏性には勿体なく思えて、期限が近づくとソワソワして何か落札しなくてはと焦り、特に欲しい物が無い時は、結局どうでも良い様な物を買ってしまったりします。

そんな訳で数か月前にケーブルを2種類購入していたのですが、他にやる事も有り、いつか作れば良いやと思い部屋の片隅で置き去りになっていました。組み合わせるRCAプラグも購入済でした。


今日は外は雨ですし、重い腰をあげて、やっと製作に取り掛りました。

ケーブルはこちらです。

立井電線のマイクケーブルです。このメーカーは、ケーブル通の方はご存じかも知れません。

そうです。日本の放送局、スタジオでも使われているマイクケーブルです。

私はこのケーブルが以前から(10年以上も前)ずっと気になっていました。

メーカーのホームページはこちらです。http://www.tatsuta-tachii.co.jp/

種類が色々ありますが、私が購入したのは、一番太い2芯のシールドケーブル「SOFTEC 0.75sq 2C」です。

外径が結構太いのでプラグは、いつもの定番スイッチクラフト(SWITCH CRAFT)製の金メッキ仕様を使いました。

 

製作の様子です。

外皮を剥きます。

ワイヤストリッパーを使うと便利ですが、芯線も何本か切ってしまう事があるので、私はカッターナイフを使います。

編み線のシールドで覆われているので、爪楊枝で解いてゆきます。

写真内の下が処置前、上が処置後。

編み線の内側からは、紙巻と布糸が出てきました。

これは良く考えられた質の良いシールド・ケーブルの証?です。有名どころのシールド・ケーブルは大体この様な構造になっています。ウエスタン(WE)の考えを継承しているのでしょうか。

信号線の被覆はビニール(PVC?)でしたが、まあこんなもんでしょう。他の材質だったらもっと良かったのに。惜しい~。

編み線は束ねます。

2芯シールドを使う理由は、グランド側の信号を編み線で通したくない為です。

基本的な考え方として、グランドも立派な信号ラインで、ホットとコールド(グランド)で信号ループを作る為です。

 

信号がケーブル被覆の文字に沿って流れる様に、SOFTECの「S」側を上流としました。

上流側は青線と編み線をショートし、共にグランドとします。

下流側は編み線は切り落とし青線のみをグランドとします。

これはグランドループを作らないためです。これで編み線内は電流は流れませんね。

信号線は赤線になります。写真は下流側です。

  

1時間少々で完成しました。 

  

さっそく管球プリアンプと管球パワーアンプの間に使ってみました。

長年、ベルデンの定番「8412」を疑う事なく使っていたのですが、色々と試してみるものですね。

音質はネットで評判通りです。

一枚ベールが剥がれた様に音の見通しが良くなり情報量も多いです。音の余韻、空気感、音の立体感が良いです。定位もバッチリです。

高域から中域がスッキリと綺麗に出て低域も締まりがあります。癖の無い音ですね。聴き取り易いと言うか。優等生な音。音の線も細く無いです。

でもモガミ「NEGLEX 2534」の美音系とは少し違う様な。ベルデンまででは無いですが、わずかに押し出し感がある様な。

放送局用ケーブルだけあって、現場の音、音声を損失なく確実に聴き取り易い様に伝える目的で出来ていると思います。

柔らかくて取り回しも良いです。外皮表面の感触も滑々で良いです。ベルデンの様に纏わりつきません。

良い買い物をしました。

また電線病になりそうです。。。

 

この立井電線のマイクケーブルはAmazonでも買えそうです。

まだの方は一度試してみてはどうでしょう。コスパ良いです、と言ったらメーカーに失礼かな?。

凄いぞ世界に誇るニッポンの技術! 

立井電線 マイク/ラインケーブル 自作用 TPS7182 ブラック 3m
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
立井電線(Tachii Electric Wire)

 

ラインケーブルは、もう一種類購入しているので、こちらもそのうち作りたいと思います。

因みに欧州製の放送局、スタジオ用マイクケーブルです。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HDMIケーブルにも方向性がある様な、、、。

2019-05-18 12:15:12 | ケーブル

久々にHDMIケーブルを購入しました。

我が家にHDMIケーブルは既に何本もありますが、購入したのは何れも4年以上も前の事。

それに既存品は比較的太いうえに外皮にシールドの編み(ナイロンメッシュ?)が被せて有り取り回しが宜しくないです。

今では特性の良いものが手頃な価格で買えるのではと思い、購入に至りました。

 

今回購入の選択肢としては、どうせならと思いプレミアムの意味もよく調べないで「Premium HDMI Cable」を候補に、また太さもそこそこ有るもの(細いものは自分的に少し不安)、長さは1.5mです。

この仕様に合致したものを家電量販店の店頭で調べると、メーカー間で差は有りますが大体3,000円以上に見えました。ちょっと高いなぁ~。

しかしAmazonで調べてみると、定価≒6,300円のものが販売価格≒2,000円で有ります。

これは買うしかないなと思い、即購入しました。この分野でもケーブルの値段は有って無い様なもの?

今回購入したHDMIケーブルがこちらです。エレコム製です。

エレコム ハイスピードHDMIケーブル 1.5m Premium イーサネット/4K/3D/オーディオリターン対応 ブラック CAC-HDPS14E15BK
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
エレコム

 

到着後、早速使って見ました。

プラグにしっかりと「PREMIUM」と文字が有ります。

使用箇所は、ブルーレイ・プレーヤー(ソニー製UBP-X800)と液晶TV Panasonic ビエラ(4K2kでは有りません)の接続です。太さ長さとも丁度良かったです。

何も考えずに、普通に繋いだのですが、「あれっ?思ったほど画質良くならないな。」「まあ4K2Kでも無いし、あまり変化ないだろうな?」という感じ。

暫く見慣れたブルーレイを見ていると、「何だか、白抜けしている、黒が少し浮いているかな?」「色に締まりが無い。」「もともとがこんな画質だったかな?」と疑いを持ち始めた。

そこで、ふと思いました。

もしかして? この映像ケーブルにも方向性がある? 

確かに「アクティブ・タイプ」なら方向性がある様ですけど、これは「パッシブ・タイプ」なので関係ない筈。

でも試しに方向を変えてみると、「あれっ? 色も画質も締まって良くなった!」様に感じました。

単に私の妄想かも知れませんが、皆さんも一度は試して見る価値は有りそうです。


今回の機器の場合、

LCD TV ⇒ Premium HDMI Cable(ケーブル上の印字) ⇒ ブルーレイ・プレーヤー

の様に接続すると良かったです。

オーディオ・ケーブルの場合は、信号の流れとケーブルの印字を合わせるのが一般的なのですが、HDMIの場合は事情が違うのかな?


画質が良くなると、何だか音質も良くなった様な錯覚に陥ります。これは完全に精神衛生的な事ですが、人間の感覚ってそんなもんですよね。 周囲の環境とか他人の評価とかで感覚が左右されるフラシボって奴ですよね。


※Premium HDMI Cableとは、カテゴリー2.0に属し、伝送速度18Gbps、4K2K対応、HDMI2.0a、HDR対応だそうです。分類が複雑なので、詳しくはWebで調べてください。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Western Electric のスピーカー・ケーブルを少し加工。~取り回し易くなりました~

2018-10-18 12:52:45 | ケーブル

ウェスタン(WE)のケーブルも使い始めてから、ほぼ1か月になり、ますます調子が出てきました。良い感じです。

 

今日は、このケーブルの端末を少し加工して、使い易くしました。

今迄の懸念点は、

 ①単線のため、アンプのSP端子に接続する時に、接続面積が少なくなるのが心配。

 ②単線のために若干固く、端子周りの取り回しが難しい。

 ③好みのアンプに交換する時に、接続のやり直しが面倒。

です。

この解決策として、

 ①、②に関しては、先端に撚線を継ぎ足しました。

 ③に関しては、バナナ・プラグを使いました。

継ぎ足した撚線は、ダイエイ電線のケーブルです。夫々12cmほど継ぎ足しました。

半田には、ケスター44を使いました。

バナナ・プラグには、手持ちのフルテックの物を使いました。音質劣化や色付けが無くて気に入っています。

このプラグは、6年位前に海外で購入したのですが、今は結構良い値段になってますね。 

 

実際に使ってみて、音の変化は、わかりませんでしたが、ケーブルの取り回しは良くなりました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いにしえのWestern Electric スピーカー・ケーブルを使ってみました。

2018-09-24 13:08:27 | ケーブル

久々にケーブルに関する投稿です。

ケーブルは何かと電線病になり易いので熱くならない様に注意しなくてはなりません(笑)。

今回、以前から気になっていったWE(ウエスタン・エレクトリック)のスピーカー・ケーブルを購入してみました。

仕様としては、芯線は単線の銅線に黒エナメル、外皮はシルク(絹)の二重巻き、さらに綿布巻きで、1940年代~50年代に製造された伝説的な、マニアの間では神格化しているケーブルらしいです。

実は、先日、JBLのスピーカー端子を交換した理由も、このケーブルを使ってみたい為だったのです。

 

届いた商品がこちらです。

私のリスニング・ルームの場合、2mも有れば十分なので1.9mを4本。

太さはスピーカーから長さが3m以下の場合は18GAがお勧めと言うことでした。

先端の加工をして行きますが、これが結構大変でした。

最初、何も考えずに、ワイヤーストリッパーを使ったら、導線とも簡単に切れてしまいました。

気を取り直して、カッターナイフで丁寧に外皮だけを取り除いて行きました。

左側が外皮を一枚剥いたところ。

最外皮をもう少し詳しく撮影しました。

細い糸が並べられた帯。これが巻き付けられています。

この裏側、つまり表面に出る方(上の写真右)はツルんとしています。

この内側は絹(シルク)で覆われています。綺麗なシルクです。

剥がすときに二枚有りました。このシルクが正巻きと逆巻きとで二重になっていました。

 シルクを剥がしたところです。

黒エナメルが出てきました。これが有名なWEの「黒エナメル」ですね。

導通を取るためには、これを剥がす必要があります。ここも苦労しました。

最初に粗目の布ヤスリを使い、仕上げは細目の金属用ペーパーヤスリを使いました。

それでも剥がれない箇所は、カッターナイフの刃で優しく削り取りました。写真ではまだ少し黒い部分が残ってます。

これを4本分、計8か所、導体出しを行いました。結構、根気が要りました。

それにしても、この年代に此処まで手の込んだ細かい作業、製造が出来ていた事に驚きと加工技術に感動しました。マイスターが作った歴史上の芸術作品ですね。私はこんな部品、製品が好きです。

何故このような構造、材料を使ったのか、試行錯誤の結果だけでは無いと思うので、技術論理的根拠を知りたいものです。

考えらるのは、電磁誘導を避けるためでしょうか?PVC被覆は静電気を引き起こし帯電し易い?。マイナスかプラスかどちらかに帯電して、これが電子の流れに影響する?それならば帯電防止のPVCにすれば良い?そんな単純なものではないでしょうね。

ここに何やら参考になりそうな事が書いてあります。↓

http://energychord.com/children/energy/trans/tl/contents/tl_em.html


因みに、上の拡大写真は、マイクロスコープを使って撮影しました。役立ってます!

DEPSTECH 顕微鏡 デジタルマイクロスコープ 高解像度 IP67防水レンズ 高倍率10-200倍 USB接続 PC Android対応
←Amazonに移動が出来ます。
DEPSTECH

 

先端の加工が終わったところで、スピーカーとアンプに繋いで、音を出して聴いてみました。

今まで使っていたダイエイ電線のケーブルよりもかなり細いので不安になりましたが、出音は、巷の噂どおり、今迄使ってきたの他のケーブルとはなんか違う音です。OFC、POCC、ベルデン、ダイエイとも違う。

何が違うかって、表現が難しいですが、高域はよく伸びいて、低域は締まりが有り、ダブつかない、音数情報量多く細かい音まで出る、全体的に帯域フラットで変な癖がなく、自然な表現力でいつまでも聴きたくなる様な音です。

でも、使い始めた今は、何かが足りません。

そうです、質感は良いのですが、量感が不足している様な気がします。

70年の眠りから覚めるには、ケーブルももう少しエージングが必要なのでしょう。

色々と音楽ソースと変えたり音量を上げたり下げたりしてじっくりと聴いてみると、音量が小さい時は、確かにボーカルなどはよく通って聞こえます。これは中域から高域にかけて特徴があるのでしょう。しかし、ある程度音量を大きくすると、フォルテの音の立ち上がり、応答性(レスポンス、トランジェント)の不満や、量感不足、押し出し不足を感じます。

これは、単線の欠点、ケーブルの太さに起因するものでしょうか?瞬間的に大電流を伝送するには無理がある?

さらに聴き込むと、音空間が広がり過ぎて、なんだか位相を間違えたような音で纏まりがありません。

やはり、鳴らし込みが必要なのでしょう。


毎日、鳴らし込んで、音の変化を観察していました。

私の耳で聴いても、日々の目まぐるしい変化がわかります。

低音が徐々に出る様になり、レスポンスも良くなって行きます。さらに高域も落ち着いてゆきます。中域は少し張り出してきて、ボーカルなんかは、本当に生々しくて目の前で歌っている様です。

鳴らし始めてから、延べ時間で大体50時間経過した頃から、定位も安定してきて音に纏まりが出てきました。

そこで、思ったのですが、音が落ち着いてくると、従来のダイエイ電線の時とさほど変わらないような気もします。耳が慣れてしまったのでしょうかね。

しかし、まだ伸びしろ、変化は有りそうです。焦らずまだまだ鳴らし込みを続けます。

 

今回をきっかけにWEの虜になりそうです。WE病に注意。

このWestern Electricの部品、製品は、とうの昔に製造終了品なので市場でも枯渇状態ですが、この製品、部品を崇拝する人は多いです。まさに、オーディオ界では世界遺産級のビンテージと言えるでしょう。 

 

最近、音楽をある程度の音量で鳴らし続けていると、部屋に妙な臭いが漂ってきます。これは最近アンティークなビンテージ品を買い集めているからでしょうか? ケーブルからも? 骨董品屋の様な古臭い匂いがします。フラシボでその様に脳が反応しているのでしょうかね?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする