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My Audio Life (趣味のオーディオ)

主にオーディオの音質改善について。
引越し先:https://kontakun2010.hatenablog.com/

DAC周りの電源デカップリングを強化。

2025-05-18 13:44:26 | CDプレーヤー

往年の銘機 CDプレーヤーREVOX製B226の更なる高音質化に向け、DAC TDA1541A周りの電源デカップリングの強化を検討しました。

ポイントと実施した内容。

①DAC フィリップス製TDA1541A-S(王冠)のアナログ系、デジタル系で夫々独立して電源デカップリング。

 TDA1541Aはグランドにおいてもアナログ系とデジタル系で独立しているので、それも含めて考えます。

 デジタル系の電源ノイズはアナロググランドに流さない! → Cなどでカップリングしない。

 (実施内容)

  アナログ系には音質の良いERO製フィルムコン4.7uF/40Vを追加。

  設置場所はICピン近くの-5V~アナログGND、-15V~アナログGND間。

  デジタル系にはフィルムコン0.68uF/63Vと2200pF/50Vを追加。

  設置場所は+5V~デジタルGND間。

 

②デジタル系は高周波ノイズを可能な限り低減。

 ジッターノイズ同様、これも結構厄介です。

 広い周波数範囲で効果を得るため、容量値の違うコンデンサを組み合わせて使います。

 DEMリクロックが2.8MHzで動作しているので1uF辺りが良さそうですが、11.3MHz動作のSAA7210/7220からのノイズや高調波を考慮し2200pFも追加しました。

 これで2200pF//22nF//0.68uFの3パラになりました。厳密には反共振を避けて、それぞれの容量値は10倍以内が良いらしいですが、、、まぁいいか。

 

③フィルタ用オペアンプとI/V変換用オペアンプの電源デカップリング強化。

 左右独立してデカップリングを設けます。

 音像空間を豊かにするには、中域から高域のセパレーションが効きます。

(実施内容)

 ERO製フィルムコン1uF/100VをICピン近傍の+12V~アナログGND間、及び-15V~アナログGND間に追加。

 分岐点にはBC製電解コン220uF/25Vを追加。

 

①~③を実施するイメージ図がこちら。

(パターン面)

実施後の写真。

(部品面)

銀色の円柱がBC製電解コンデンサ。

 

④同時に電源回路の平滑コンデンサ交換。

 サーボ系、デジタル系、アナログ系それぞれに適したコンデンサを使用。

(実施内容)

 サーボ系、デジタル系には低ESRのOSコンを使用。 紫色の円柱(2個)。

 アナログ系には過去に使用して音抜けが良かったBCコンポーネンツ製の電解コンデンサを使用。

 

①~④を実施した結果、音の広がりが良くなり、分解能も増して今まで聴こえなかった音まで聴こえます。

同じソースを聴いても、今迄と違った感じに聴こえます。「こんな曲だったかなぁ~?」って感じです。

低域~中域にかけても音に締まりが有り、張りも有ります。アナログ再生(レコード)に近づいた感じ。

DACじゃなくても、CDプレーヤーでも音質的にまだまだ使えそうです。

 

あと、先頭の写真を見てもらうと分かりますが、今回ついでにフロントパネルの照明ランプも交換しました。

前回は白色LEDに交換したのですが、やはり少し暗い感じがします。

そこで高輝度青色LEDを3発直列にして放り込みました。Ifは21mAとしました。

なかなか良い感じになりました。

 

 

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REBOX B226 コンデンサ換装とランプ切れ修理。

2025-02-20 16:25:36 | CDプレーヤー

CDプレーヤー REVOX B226をまた少し弄りました。

オペアンプOPA2134の出力カップリングコンデンサを交換。

今まではSpurage 30D 50uF/50VとEL-MENCO 10nF(10,000pF)/500Vの並列

これをERO製フィルムコンMKT1826 4.7uF/40V(部品箱から発見)に交換してスッキリさせました。

奥の方に見える緑色で四角い縦型のもの。

容量は小さくなりますが、計算上ではカットオフ周波数は3.4Hzとなりますので充分です。

不必要な低域がカットされ良いかも?必要の無い超低音は中高域を濁します。

そもそもその様な超低域を発する楽器も有りませんし、スピーカーにその様な超低域を再現する能力が有りません。

市販品は単体スペックを良く書くために周波数帯域を広げています。

このコンデンサが小粒ながら実に良い感じで音楽を聴かせてくれます。

ベールが剥がれた感じで音数が増え音の広がりも良好。

何度も経験していますが、やはりカップリングコンデンサに電解系のコンデンサの使用は駄目ですね。

今まであまり聴かなかったアルバムを再度聴き直しています。何度も聴いてきたディスクでさえも新鮮に聴こえます。

 

このB226の音って、なんと心地よいでしょう!デジタル特有の耳に刺さる様な五月蠅さが無く、いつまでも聴いて居れます。それでいて音数は多く音域も広いです。リアル感と言うか浸透力があります。最近の高音質を謳ったCDPの神経質な音とは違ってダイナミックな音です。この音は唯一無二ですね。気に入っています。

今まで色々と弄ってきましたからね。

 ★★★TDA1541 → TDA1541A S1 シングルクラウン。

  ★★DEM Re-Clock

   ★DEM Cap換装

   ★OP amp BurrBrown OPA2134へ

   ★アナログ電源の電解コンデンサをELNA製セラファインに換装

   ★デジタル電源に導電性高分子アルミ固体電解コンデンサ投入

等々。星の数が多いほど効果大(自己評価)。

 

ところで、今回デコーダー基板の出し入れにより、遂にランプが切れてしまいました。

いつかは切れると思っていたので寿命でしょう。テスターでオープンを確認。

そこで早速白色LEDに交換しました。

このランプはLCD表示を照らす目的ではなく、CDトレイを照らすのとパワーランプの代わりなので、そこそこ光っていれば良く、電流は少なめに設定しました。それに余計に強く光らせるとピックアップの読み取り精度にも影響しそう。まあ波長が違うので関係ないとは思いますが。

交換後はこんな感じです。電源の切り忘れが主な目的ですね。

 

ついでにトランス1次側のヒューズも手元に有ったLittelfuse製のセラミックタイプに交換しておきました。Bussmann製かも?念のため抵抗値は測定しました。

 

これからもメンテしながら末永く使いたいものです。

 

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超音波式加湿器はオーディオ機器へ影響~ピックアップレンズのクリーニング~

2025-02-01 15:29:42 | CDプレーヤー

この時期にお世話になる加湿器ですが、そのなかでも形状、値段とも手頃な超音波方式型は、オーディオ機器にとっては好ましくないです。

理由は、超音波式加湿器を使用すると部屋の家具などに白い粉が付着することは良く知られています。この物体は水道水に含まれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが結晶化したものらしいです。人体には影響は無いとの事ですが、オーディオ機器といっても特にCDプレーヤーやBDプレーヤーなどのピックアップレンズやCD/BDディスクそのもの、ケーブル接続の接点には影響が有ります。

CD/BDディスクやコネクタはメガネ用クリーニングクロス等を使えば簡単に拭き取れますが、ピックアップレンズの掃除はちょっと厄介です。

我が家のCDプレーヤーのピックアップを覗いてみましたが、やはり表面が白く濁っていました。

これをエタノールと綿棒で優しく拭きました。

エタノールをたくさん含ませたり力を加え過ぎると、レンズに傷をつけたりピックアップに影響が及ぶので慎重におこないます。

 

洗浄後は、写真では分り難いですが、肉眼で確認すると綺麗になっています。

因みに、我が家のCDプレーヤーはREVOX B226。メカはフィリップス製スイングアームのCDM-1、ピックアップレンズはドイツ ローデンシュトック製ガラスレンズ。

洗浄後はスッキリとクリアーな音質となりました。

これは白濁が無くなり視界良好となりジッターも減ったためと思われます。

 

レンズクリーナーは市販されている様です。スロットインタイプ等を分解しないで手軽にやるならこちらですね。

 

また、加湿器は気化式がお薦めです。我が家も買い替えようと思います。候補として考えているのがこちら。なお、加湿過多には注意しましょう。今度はコンデンサ、抵抗に影響が出ます。

 

 

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CDプレーヤー REVOX B226 にビンテージ・マイカを使用。

2024-10-20 16:42:11 | CDプレーヤー

TDA1541A DEMリクロック後の音の情報量を生かすために、後段オペアンプ(OPA2134)出力のカップリングコンデンサにも手を加えました。

使用したコンデンサがこちら。(茶色のキャラメル状のもの)

10000pF(0.01uF)/500V El-Menco(USA)製のビンテージ・モールド・マイカ

鉱山から掘り出した天然のマイカ(雲母)です。

スプラグ(Sprague)の"30D" 50uF/50Vに並列に入れました。

このマイカ・コンデンサは計算上1.6kHz以上を受け持つ事になります。

 

少し綺麗に配置し直しました。マイカ板は立てて使ったほうが良いみたいです。

音質評価には、オイル・ペーパーコン(PIO)ほどでは有りませんが、50時間以上は鳴らし込みが必要です。

 

結果、TDA1541A DEMリクロックとこのマイカのお蔭で、大音量で聴いても耳が痛くなりませんし、破綻する事も無く五月蠅くもありません。

他のフィルムコンデンサも試しましたが、この組み合わせには敵いません。

マイカコンデンサの中域から高域に掛けての音抜けは他の追随を許しません、最高です!

ザラツキも無く伸びやか且つ艶やかで、気持ちの良い音です。

CDを聴くのが楽しくなって次々と聴きたくなります。それほど魅力的な音です。

 

そして、CDプレーヤーのDA変換精度が良くなった事で、各CDの録音、ミキシング、マスタリングの良し悪しがハッキリと現れる様になりました。

今まで音質が良いと思っていた音源が実はそうでも無かったり、逆に今まで音質があまり芳しく無くて聴かなかったCDが気持ちよく聴けたりします。

それは、特にコンピレーション(オムニバス)アルバムなどで、最近はイヤホンや車内、或いは簡易的なシステムで聴いても音が良く聴こえる様にイコライジング等のリマスタリングが施された音源が多い様に思う。スタジオのモニタールームに大型SPと小型SPの両方が置かれている光景を見かけます。

最新リマスタリングよりも以前のリマスタリングの方が良かったりもします。

音楽はストリーミング、サブスクで聴く時代の流れで、CDを自宅で聴く人は少ないでしょうね。

 

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REVOX B226 TDA1541A DACのDEMリクロック(2)~音質評価~

2024-10-13 10:30:31 | CDプレーヤー

結論から言うと、これは素晴らしい音です。

今までとは音の情報量、密度が違います。一聴してわかりました。明らかに音質向上しています。

これって本当に35年も前の製品なの? 

やっぱ名機ですね。ピックアップのスイングアームCDM-1とTDA1541A DACのスーパーコンビ。

 

音に厚みが有り、各楽器に実在感があります。

デジタル臭さが後退して長時間にわたって気持ち良く聴けます。

おそらく変換素子の切換が高速になった事で誤差が平滑化され、音の繋がりが滑らかになったのでしょう。

そして変換精度が向上した事で今まで聴こえなかった音まで聴こえ、聴き慣れた楽曲を聴いても今までとは違う雰囲気になっています。

 

DEMリクロック1.4MHzの音に馴れてきましたので、次に2.8MHz(BCKの2分周)にギアを上げました。

この時の波形。振幅は取れています。

更に音密度が増して実在感も増した様に思います。

TDA1541Aが悲鳴を上げないか心配です。暫く用心して観察します。ご安全に。

さらに5.6MHzも試しましたが、この時は波形の下側の振幅が取れなくて駄目、音質的にも違和感があります。

 

今回のテストで、CDプレーヤーもまだまだイケるなと思いました。

今やストリーミングの時代ですが、それらには無い魅力が有ります。いずれレコードプレーヤーの様な扱いになるかも?

 

この音を更に生かすために、オペアンプ出力のカップリングコンデンサにも手を加えました。

これについては次回報告します。

 

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REVOX B226 TDA1541A DACのDEMリクロック(1)~基板組み立て~

2024-10-12 12:20:19 | CDプレーヤー

約10年越しでDAC IC TDA1541AのDEMリクロック化する事が出来ました。

当時、挑戦しようとして部品を集めた記憶があります。やろうと思って出来ずにいました。

その頃は別基板上に組んでリード線で飛ばしてDEMクロックに入れるやり方で面倒でしたが、最近になってDAC ICに履かせる下駄基板なる物を見つけました。

こんな便利な物が2022年に発売されていたのですね。知りませんでした。

すぐに基板と実装部品を千石電商と秋月電子から調達。

 

このDEMリクロックの技術は、今から15年前(2009年頃)に話題になりました。

ポイントは以下。

通常44.1kHzサンプリングのCDの再生では、ステレオの片方チャンネルに付き1秒間に44,100回のDA変換を行いますが、TDA1541Aが採用するDEM(Dynamic Element Matching)方式というのは、1回のDA変換につき複数の変換素子を何度も切り替えて、変換誤差を抑える技術らしい。通常8倍の352.8kHzで切り替え。
この切り替えをBCKに正確に同期させ上位ビットの変換精度の向上と、352.8kHzよりも更に高速で切換えて平滑化をはかる事がDEMリクロックの目的
もしDEMリクロックを使用しなかったら、TDA1541Aが持つ能力の60%しか発揮出来ていないとも言われています。

 

部品を基板に半田付して完成。赤いジャンパーピンは分周の設定用。

それにしてもTC7WH74FUは小さかった(中央8ピンのIC2個)。老眼の私には辛い作業でした。

半田付後、ルーペで何度もショートや浮きが無いか確認。

回路をある程度理解していたのが救いでした。

7WH74FUはD型フリップフロップで、これを分周回路と使っている様ですので、pin2-3はショート、pin6-7-8もショートですね。

因みに74HCT86(XOR)の出力は-15Vから抵抗を介してTDA1541Aのpin16,17に入力。マイナスに引っ張っているのは内部発振器を停止させるため。

 

この下駄基板を元の位置に乗せようとして問題が発生!。

足が短くて、元のソケットに刺さりません。

ソケットを取り外して、直接メイン基板に半田付しても良いのですが、簡単にオリジナルに戻せる様にソケットは必要。

そこで、下駄基板にさらにソケットを足しました。そのままでは少し緩くて接続に不安があるので下駄基板の足に半田メッキを施しました。

 

ようやく装着完了!3階建てになりました。

私の使ってるTDA1541A「S1」「シングルクラウン」品です。中古市場でも2万円オーバー?のICチップ。

 

動作確認のために波形を確認しました。

(変更前) pin16 or 17の波形(DEM用クロック)

 

 

(変更後) 上:pin16 or 17の波形 下:BCK波形

BCKは5.6MHzで動いている様です。DEMクロックには4分周して使用。

DEMを高速で動かす事よりもBCKに確実に同期させる事が重要と考え、切り替え周波数は1.4112MHzに。これでもオリジナルの4倍。

BCKとDEMクロックが同期しています。 DEMクロックの振幅も取れている様子。    

 

波形確認が終わりましたので、次は実際に音出しして音質の確認です。

これについては次回報告します。

とにかく素晴らしい効果です。

 

 

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また見つけた、音の良いオペアンプ。

2023-09-16 14:20:33 | CDプレーヤー

真空管アンプの球交換と同様に、半導体でも簡単に音の変化が楽しめるのが、オペアンプの換装

大概の半導体アンプやCDプレーヤー、DACにオペアンプが使用されている。

1回路入りや2回路入りだったりするが、仕様さえ合えば、これを交換することで手軽に音の変化が楽しめます。

私は、過去に何回もこれで楽しんで来て、BB製OPA627BP(1回路入り)が最高のオペアンプと思っていたのですが、最近ひょんな事から、また音の良いオペアンプを見つけた。

 

修理したカセットデッキのオペアンプに、CDP REVOX製B226に使用していたOPA2604AP(2回路入り)を拝借して使ってみようとした所、私とした事が、何と180度回転して挿してしまった。

180度回転すると回路的にどうなるか?

-電源と+電源が逆になるので一発アウトです。壊してしまいました。涙。

これでCDP用の高音質オペアンプが無くなり、代替品を探すことに。

そこで見つけたのが、BB製「OPA2134AP」です。

データシートには、「High Performance Audio Operational Amplifiers」と謳われています。

現在の販売元はTIですが、製造元はBurrBrownです。

注文後、翌々日に到着。正真正銘のBurrBrown製です。

今度は方向を間違えない様にCDプレーヤ REVOX B226に装着。ソケットに挿しています。

因みに、DAC ICは「TDA1541A S1 Single Crown」です。B226オリジナルは「TDA1541」。

 

その音質は、繊細でしなやか、情報量も多く、アナログっぽい上品な音です。

「ハイファイ的な音」とでも言うのでしょうか。低域から高域まで良く伸びています。美音!。

これも良い感じ、私好みの音です。おそらく鳴らし込むともう少し明瞭な音になるのでしょう。

10日間くらい鳴らし込みましたが、期待通りの音です。

「OPA2604AP」も良かったのですが、これを聴くと、少し平面的だったような気がします。

今回の「OPA2134AP」の方が上質です。

オペアンプもスペック的にはもっと良いもの(高スルーレート、低ノイズ、低歪など)が有りますが、オーディオ用としては、スペックだけじゃないですね。スペックと音質は別物です。

オペアンプ等の石ころがしも、また楽し~。

 

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CDP フィルムコンの換装。~こんな些細な事でも音質改善~

2020-09-08 13:40:02 | CDプレーヤー

前回の投稿で書きましたが、CDプレーヤー REVOX B226をまた少し弄りました。

触ったのは、オリジナルの古いフィルムコン0.022uF(14箇所)と1000pF(4箇所)を交換しただけです。

しかし、こんな些細な事でも音が変化するのですね。(プラシーボかも知れませんが)

「たかがフィルムコン、されどフィルムコン。侮るべからず」です。

 

元々実装されていた物は、かなりの年数が経過しているにも拘わらず一度も交換された形跡が無く、以前取り外した時にモールドからリード足が簡単に外れた事が有り、他の箇所も大丈夫か気になっていました。

足が簡単に外れるという事は、足と素子との接合がルーズになっているって事かな。

左がERO製の新しく交換した物(MKT1826、MKT1817)。右が元々実装されていた物。

フィルムコン交換後の基盤。未交換の部分も数箇所有ります。

因みに、DAC ICはTDA1541A(Single Crown)、デジフィルはSAA7220P/Bです。

少し発熱するので放熱フィンを載せています。

 

フィルムコン交換後の音は、以前にも増してクリアーな響きになった。様な気がします。

またB226に愛着が沸いてきました。

 

ところで、先日本屋さんに行ったら「マイ・オーディオ・ライフ」の新刊が置いて有りました。

この本を眺めていて思った事は、オーディオを極める?と大概の人がビンテージに行き着くのですね。

しかもオーディオ史上の銘機になっています。

レコードプレーヤーはガラードやトーレンス、LINN、カートリッジはSPUやGEバリレラ、トーンアームはSME、スピーカーはJBL、アルテック、タンノイ、ロジャースなど、アンプはマッキントシュやマランツ、マクレビなど、各人が同じ様な取り合わせになっている様な気がします。不思議なものですね。

皆にあまり知られていない様な銘機も発掘したいものです。

やはり自作して世界に自分だけの、自分好みの音質、外観、拘り貫いた物を仕上げた方が良いのかな?。

 

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久々にデジタル音源に戻ってきました。

2020-06-17 18:14:27 | CDプレーヤー

最近の若者は『CDって何?』って言うらしい。

二十歳前後の人に「この曲は私が人生一番最初に買ったCDだ。」と言っても通じない。

「一番最初に買ったCDって? 一番最初にダウンロードした曲って事?」って聞き返される。

ダウンロードやストリーミングが主流になって、CDのディスク自体を知らない人も居るらしい。

なんとも、そんな中で「カセットテープ」なんて言ったら、それこそ生きた化石、古代人の様なものですね。

そのうち、「スピーカーって何?」「音楽聴くのに線(ケーブル)が必要なの?これを耳に挿すだけでしょ。」って事も起きるかも知れない。たぶん起きるだろう。AirPodsなどのワイヤレスが当たり前になりつつ有る。

 

さて、最近はもっぱらカセットテープの音を聴いて居たので、久々にデジタル音源CDプレーヤーの音を聴いたら、なんとも「素晴らしい!!!」。改めてその素晴らしさに感動した。

実験室で初めてCDプレーヤー試作機から再生された音を聴いた時の感動が蘇りました。

アナログばかり聴いていると、それはそれで良い音だと思うのですが、デジタルを聴くと音の見通しの良さクリアさでは圧勝です。

いつもデジタルの音を聴いて居ると、それに慣れてしまって、そんなものかと思うけど、アナログを暫く聴いて居て、再度デジタルの音を聴くと新鮮でこの様に感じる。これ、何効果って言うんでしたっけ?

これだけで感動が味わえる、感情が刺激されるなんて、経済的ですね。現代から過去、そしてまた現代に戻って、その便利さ、レベルの進歩に感動。スポーツでも何でも世の中は常に前進しているのです。今では当たり前からも知れないけど、昔はそれで満足していた。

馴れって不思議なものですね。日常から非日常へ、そしてまた日常へ。そして日常の素晴らしさを知る。

過去を知ってこそ、現代の素晴らしさに感動! 技術の進歩に携わった方々に感謝。人間の能力は偉大です。

 

昔のアナログの音を聴いていると耳が鍛えられるって効果もあるかも知れません。

例えば、埋もれた小さい音まで何とか聴き出そうとする努力。想像で聴く?

デジタルなら何の努力もしなくでも聴こえてくる音だけど、アナログの少し篭った音は、余程注意、集中して聴かないと聴こえない。

この鍛えられた聴力でデジタルの音を聴くと、以前よりも聴感の分析力が上がっているのかも知れない。

という事は、デジタルの良い音ばかり聴いていると聴力が衰える? そんな事は無いですよね。単に違いを感じているだけですよね。妄想でしょう。

 

因みに今日はこちらを聴いています。カセットテープでも結構聴いていたので聴き比べです。

これ、MQA音源も入っていて限定版だったのですね。今は結構良い値段です。買っておいて良かった。

 

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DEM用コンデンサの換装。

2019-10-03 12:16:30 | CDプレーヤー

ルボックス(REVOX) B226のDEM用のコンデンサ14個を再度交換しました。

前回は、ERO製の緑の奴(積層)フイルムコン MKT1817 0.1uF/63V ±10%を使用しました。

気になっていた容量精度ですが、取り外して測定してみると、やはり95nF~110nFでバラついてました。110nFは+10%の上限ですね。

今回使用した物は、東信(TK)製のポリプロピレン・コンデンサUPZで、0.1uF/100V ±5%品です。実測定値は102nF~104nFの間でしたので取り敢えず良しとしましょう。お店の情報によると音質はスチロール・コンに近いとか。

現物がこちら。

 

換装後がこちらです。大きさがギリギリでした。赤色が眩しいです。

 

 

その他、ついでにアナログ出力~グランド間の超高域ノイズカット用のコンデンサもWIMAの緑(通常の赤よりもお気に入り)に交換しました。左側の大き目の2個(1000pF)

 


交換後の音質は、直後はやはり高域が出なく、低域も籠ってハッキリ(ピシっと)しません。低音楽器の音運びが良く分かりません。ただ、歪感は少ない様な気がしますが、面白くありません。且つスッキリしない音なのでストレスが溜まります。

しかし、ここで判断するのは早いです。暫く鳴らし込んでみます。

過去の経験から、ポリプロ系は音が解けるのに時間が掛かった様な記憶があります。


あれから延べ何時間でしょうか?50時間位? やっと音が解けてまともな評価が出来る様になりました。

音の粒が揃ってpp~ffの繋がりも良さそうです。

細かい音も逃さず、埋もれる事もなく綺麗に再生し、また音が自然に綺麗に立ち上がるためか、音が生きています。

 

評価には何種類かのCDを使いますが、最もよく使うのがこちら↓です。 

「THE LOOK OF LOVE/Diana Krall」 

3曲目の「I Remember You」の前奏の「チーン!」(中央)、「チッ、チチーン!」(中央)、「チーン!」(右)、続いて間奏での「チーン!」、その後ボーカルが入る直前(ほぼ同時)の「チーン!」(ここ聴き逃し易い)。

また、バスドラ、シンバル、ベースの沈み込み、ピアノの音、ボーカルの声の張り、口の大きさも評価しどころです。

ザ・ルック・オブ・ラヴ
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ユニバーサル ミュージック

 

そしてもうひとつ音質的に再生が難しいCDを紹介。

「弾き語りパッション/井上 陽水」です。

アコースティック・ギターとボーカルだけのアルバムです。

内容は良いのですが、再生システムが良くないと、アコースティック・ギターが煩く耳につき疲れます。

歌詞カードには親切にギターコードが書いてあるのでギター弾きには助かります。

弾き語りパッション
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フォーライフミュージックエンタテイメント


さらにもう一枚。ロック、ブルースから一枚!

「Blues Breakers with Eric Clapton」

説明不要のクラプトンの出世作!神様クラプトンの全てはここから始まりました。

このアルバムを聴かずして、クラプトンを語るなかれ。

デラックス版ではモノラル録音とステレオ録音が収録されています。

これも周知の事実ですが、これらは別テイクで録音されています。

今日も聴き直しましたが、モノラルはド迫力です。クラプトンのギターが唸っています。

ステレオでは音が左右に散らばっていて、モノラル聴いた後ではスカスカに感じて迫力不足です。

Bluesbreakers With Eric Clapton (Dlx)
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Decca

DECCAのモノラル盤LP(赤ラベル)が欲しい!!!

 

 

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