My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管プリアンプの特性測定(波形観測)

2015-11-29 13:14:03 | 真空管プリアンプ

特性測定と言っても、先日購入したファンクション・ジェネレータとオシロスコープを使った波形観測です。

正弦波と矩形波を使って、ラインアンプ部の周波数特性を測定してみました。

結果は以下です。

反転増幅になっているので、入力と出力の位相が180度ずれています。

下の波形が入力上の波形が出力です。

<正弦波>

20Hz                    50Hz

   

40KHz

周波数特性的には、20Hzから40KHzまで、ほぼフラットでした。

 

<矩形波>

50Hz                    100Hz

   

200Hz                    1KHz

   

10KHz                    20KHz

   

低域では、50Hzから200Hzくらいまでは少し歪んでいます。 真空管の宿命でしょうか。

高域でも10KHzあたりから立ち上がりが少し鈍ります。これも真空管だからでしょう。

この鈍りおかげで円やかな音が出るのかも知れません。

左右のチャンネルともに同じ特性でした。

真空管プリアンプでは、優秀な特性のほうでしょうかね。波形だけでは私では判断がつきませんが、実際の音には満足しています。

こうやって、測定器を使って、目に見える様にして自分のシステムの実態把握するのは、ひとつの安心材料になります。

測定していて楽しいですね。

今後は部品パーツの換装だけではなく、回路構成にも拘ってみたいと思います。


今回の測定に使ったオシロスコープとファンクション・ジェネレータです。 とにかくコスパが良いです。充分です。 

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簡易ファンクション・ジェネレータを購入。安いけど使える!

2015-11-23 20:58:04 | オーディオ

オーディオ機器の特性確認のために、簡単なファンクション・ジェネレータ(信号発生器)を買いました。

キットもありますが、組み立てるのが面倒なので、完成品をアマゾンから購入しました。 

完成品でも5,800円です。ACアダプターも付属しています。

この価格で、正弦波(サイン波)、方形波(矩形波、パルス)、三角波(ノコギリ波)が2MHzまで出力できます。

仕事で使うのではなくて、趣味で使うには充分でしょう。

使い方は至って簡単でした。

出力の取り出しは、6個並んだ端子の右側2端子です。今、リード線が繋いである所です。

電源のON/OFF(Power Switch)は、右上のスライドスイッチです。

『Select』ボタンで「*」を移動させて、その項目を調整します。

例えば、上の写真で、「*」が周波数設定の所にあるので、この状態で矢印ボタン「<」「>」をクリックし数字の桁移動し、大きなボリューム「ADJ」を回すと、数字が変わるので必要な数値に合わせます。

『Select』ボタンで「*」を下側のFUNC:に持ってきて、『OK』ボタンを押すと、波形の種類が変更できます。

出力電圧の調整は、右側のボリューム「AMPL」で行います。

その右側の青い半固定ボリュームは、DCのオフセットです。ACで出力されるので上下均等になる様に調整します。

もう少し詳しい説明書は、Webからダウンロードできます。(英文)

周波数カウンター機能も付いているようです。私はまだ試してみていません。

http://www.gotronik.pl/img/UDB100xUsersManual.doc.pdf

 

まず手始めに、私のヘッドホンアンプの周波数特性等を確認してみました。無負荷です。

その結果は以下です。

<正弦波>

50Hz                      1kHz

   

20KHz                     50KHz

   

200KHz(おまけです)

波形を見る限り、レベルの変化もありませんし、波形の崩れもありません。

続いて、

<方形波>

50Hz                      1KHz

   

20KHz                     50KHz

   

こちらも問題無さそうです。立ち上がりのオーバーシュートがありますが、これは信号源に元々あったものです。

この位は愛嬌で、それを承知で使えば問題無いでしょう。低価格だけに贅沢は言えません。

普通に買えば、5万円オーバーですからね。1/10の価格でこの機能と、これだけ使えれば充分でしょう。

アマゾンでは注文の翌日に届きました。さすがですね。


今後、これを使って、真空管プリアンプの周波数特性、矩形波応答等を確認したいと思います。

 


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CDプレーヤーのRF波形を綺麗にする

2015-11-22 16:56:32 | CDプレーヤー

久々にCDプレーヤーの話題です。

先日、REVOX B226を押入れから引っ張り出して聴いたところ、その音の良さを再認識しました。

現代のCDプレーヤーやPCオーディオとは違い、デジタル臭さを感じさせませんこれなら長時間でも音楽に浸ることができます。

これは、このCDプレーヤーのフィリップス製スイング・アームとマルチビットDAC TDA1541に依るものだと思います。

そこで、今まで使っていた愛用のCDプレーヤーももう少し改善の余地が残っているのではないかと思い、以前から改善ネタとして持っていたRF波形の改善、RFジッターの低減について、レーザーピックアップ周りを攻めて見ることにしました。

オシロも購入した事ですし、やっと弄ることができます。

ポイントは、RFアイパターンの窓を出来るだけ大きくすること。

そのためには、出力を大きく取ることと、ノイズ、ジッターを無くす事になる。

そこで、今回実施した対策は以下です。

RF出力の調整

 出来るだけ大きくしました。

 あまり大きくすると、トラッキングエラーが出るので、その手前までピックアップの半固定を回して調整しました。

 2Vp-pまで取り出せる様になりました。

タンタルコンデンサの追加

 レーザー・ピックアップ系(サーボ含む)の4箇所の電解コンデンサ47uF/25Vに、

 高周波特性の良いタンタルコン3.3uF/35Vを並列に追加しました。

 ピックアップ周りの制御はよく解りませんので、兎に角、元々ついていた電解コンにパラってみました。

下の写真はメカを降ろしたところ。

メカ部分ですね。スピンドルモーターの下にあるのがレーザー・ピックアップです。(1度交換しています)

ピックアップの制御回路と思われる基板です。 

ニチコンのMUSEが付いています。この裏側にタンタルを並列に追加しました。高さの関係で3.3uFが精一杯です。

タンタルですので、ディレーティングを充分に考えて、35V品を使いました。実印加電圧は、3.3V~5Vくらい。


対策前と対策後のRF波形がこちらです。

この波形はオシロの残像時間を200msに設定して測定しました。

RF出力レベルは調整済みです。

タンタル追加前

 

タンタル追加後

 

僅かですが、ジッター(ノイズ)が減って、窓が少し大きくなっているのがわかると思います。

この状態で実際に音を聴いてみると、確かに、今まであまり気に止まらなかった小さな音や表現がはっきりと聴こえるようなり、音の広がり、空気感も増しました。ボーカルの僅かな揺らぎ(ビブラート?)も感じます。 同時に、音が滑らかになって、デジタル臭さが少し減った様な気がします。長時間でも聴いて居られそうです。

恐らく、デジタル部分を改善していくと、アナログに近づいていくと言う事なのでしょう。

さっそく、REVOX B226と比較してみると、、、、、。 結果は残念。。。

B226には勝てません。しかしながら、かなり近づいては来ました。

 

PS.

このCDプレーヤーは2ヶ月程前に、出力部分の抵抗を換装しています。

<交換前>

普通の金属皮膜が使われています。

写真では、10ΩはすでにVSRに交換済みです。8月のブログで紹介済み。

 

 <交換後>

殆ど部分をDaleのRN55Dに交換し、出力の最終段(送り出し)だけは無誘導巻線抵抗NS-2Bを使いました。

この抵抗交換でも、若干情報量が増えて、音もクリアーになったと思います。

但し、ビシェイVSRに交換の時ほどの変化は無いです。 

ついでに、写真に写っている部品を紹介しておきます。

シルバー(水色)の電解コンデンサはPhilips/BC製の物です。これもオーディオ用に良いですね。

赤や緑のフィルムコンはWimaです。定番ですね。

送り出しのカップリングコンデンサは、ダイナミキャップです。日本では、どの店で買えるのでしょう?

オペアンプは放熱板で見えませんが、OPA627を使用しています。これも定番ですが、入手難と高価ですね。 

 

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DENONオーディオ・チェック・レコードを入手

2015-11-15 11:48:09 | レコードプレーヤー

先日、中古のDENONオーディオ・チェック・レコードを見つけたので、何か役に立つだろうと思い購入しました。

盤面の状態も良かった。前の持ち主が大切に使っていたのでしょう。

収録内容は、以下の写真を参考に。

本日、オシロスコープで波形を見ながら再生してみましたが、なかなか役に立ちそうです。

左右確認、位相確認、ワウ・フラッター確認は基本的なところです。

特に役立ったのが、周波数特性テストとトレーシング能力でした。

トレーシング能力テストでは、針圧を下げて行き、どこまでビリツキがなく再生できるか確認します。

その針圧が規定の針圧に対して、マージンがあるほどトレーシング能力が高いことになります。

アンチスケーティングがあれば、そのマージンも確認できます。

音源はかなり高いレベルで収録されていますので、ヘッドホンを使用しました。

結果、私のシステムの場合、問題ありませんでした。

B面の音楽ソースによるチェックも、録音状態が良くて、システムのチェックには良いでしょう。

波形を見ていて気が付いたのですが、やはりレコード再生はかなり低周波の揺らぎノイズがありますね。

この揺らぎは恐らくレコードの反り等に起因するものなのか、外周部が大きく、中心部近くになると減ります。

しかし、人の耳には聴こえない低周波なので、気にすることは無いかも知れません。

まあ、アナログ再生の場合は、特性そのものではなくて、演奏している場所に居るような一体感とか、リアル感、雰囲気、音楽性が大切ですね。

特性だけを求めるなら、デジタル再生をすれば良いと思います。特性的には到底デジタル再生には勝てないです。

アナログ再生とデジタル再生は、根本的に求めているものが違います。

それぞれの楽しみ方があって良いと思います。

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100万アクセス達成!!! ミリオン!!!

2015-11-14 12:17:08 | その他

祝!!! 本日、100万アクセスを達成しました。

 

ブログ開設から1,694日(約4年半)、遂にミリオンを達成しました。

訪問して頂いた方々に感謝申し上げます。有難うございました。

 

このブログを始めたきっかけは、オーディオ熱が再燃して、手持ちのシステムを改造する様になり、その備忘録を残そうと思ったことです。

初めた頃は、200アクセス/日くらいでしたが、今では1,000アクセス/日です。

継続は力なりで、年数ごとにアクセス数が増えています。

アクセス実績が増えると共に、単語検索でも上位に出る様になり、加速的に増えているのだと思います。

勿論、定期的にアクセス頂いている方もいらっしゃると思います。

また、このブログにコメント頂ける方も増えてきました。

そこから、仲間が増えて、諸先輩からアドバイスを頂き、勉強もさせて頂きました。

このブログからヒントを得て好結果を得られた方もおられます。少しでもお役に立てて幸いです。

 

今後も、不定期ではありますが、私の改造録をアップしていきたいと思います。

参考になるかどうかは、わかりませんが、訪問頂ければと思います。

今後とも、よろしくお願いします。

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回路の見直しにより音質改善した真空管プリアンプ

2015-11-08 20:03:41 | 真空管プリアンプ

先生のご指導を頂き、真空管プリアンプの改良がひと通り完了しましたので、簡単に私の備忘録として残しておきたいと思います。

改造後は、音の細部まで聴こえる様になり、歪みもなく潤いのある音になりました。

ご指導頂きました先生に感謝を致します。有難うございました。

 

改造後の回路図と各部の電圧がこちらです。

 

 

一度、このブログ上で改造の報告しておりますが、そこからさらに見直して、前段、後段とも改造しております。

改造のポイントは以下です。

 -前段E80Fは後段の出力から帰還。

 -後段はカソードフォロワーの1段へ。

 -カソードバイアスの最適化。

 -カソード電圧が高くなりV(K-H)が耐圧オーバー。ヒーターバイアスを掛けることに。

 -B電圧を分圧してヒーター電圧を嵩上げ。

 

改造にはそれなりの時間が掛かりましたが、その甲斐がありました。

今回改造を通して、

回路を最適化することで、それぞれの真空管が持つ特性、特徴を引き出すことができ、

また、真空管アンプ回路はデリケートで、配線の引き回しひとつでも音質、ノイズの拾い方が違う

と言う事を学ばせて頂きました。まさに職人の経験と技術が必要と感じました。


今後は、この状態をベースにして、またカップリング・コンデンサの交換とか楽しみたいと思います。

 

 

コメント (2)
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