My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

『ジェット・ストリーム』のLPレコード。

2020-02-21 12:12:15 | 音楽

やっと、この音源に辿り着きました。

今までCDを何枚か買ってみましたが、私的には今一つ納得の行くものが見つりませんでした。(私が探しきれていないのだと思いますが。)

この『ジェット・ストリーム』は、音楽そのものはそれほど重要ではありません(失礼)。

私が求めている大切なものは、夜中に聴いて癒される雰囲気です。人の声だったり、効果音だったり。

声は言うまでもなく城達也さんの語り、あの声、響きです。

そして効果音は「操縦席と管制塔の交信」「機内アナウンス」「離陸、着陸のジェット音」です。

数あるCDのなかには収録されているジェット音がシンセで作られたものもあります。これでは全く雰囲気が出ません。また、城達也さんの声が、エコーが掛かり過ぎていたり、早口だったりと言う物も有ります。

特に難しいのが、「管制塔と操縦席のやり取り」が入っているものです。

私が購入したCDの中では収録されているものが有りませんでした。

やはり、「管制塔と操縦席のやり取り」「機内アナウンス」は重要な要素です。

特に、機内アナウンスはサラリーマン時代に、米国、欧州、アジア圏など海外出張した事を思い出させます。

 

CDで無いのなら、レコードではどうかと試しに購入したところ、これが大当たり!。

やっと納得出来るものに出遭いました。

それがこちらです。クラウン・レコード発売。

シリーズにはもう数枚有りそうですが、取り敢えず4枚纏めて購入しました。

特に気に入ったのが、一番手前の『World Sound Graffiti』です。

「城達也の語り」、「管制塔とのやり取り」「CAの機内アナウンス」「離陸のジェット音」

 ※コックピットで「ローテイション」って言った時が緊張が走り興奮しますね。

    ⇓ 

「ミスターロンリー」 演奏:フレデリック・ダール&オーケストラ

曲間では、町の喧騒などの自然音も入っています。

最高!!! 感動ものです。 ウルウルします。

ジャケットも良いです。 飾っておけそうです。

音質も良好! レコードならではの音質です。

欲を言えば、「ジェット・ストリーム~、ジェット・ストリーム~、、、、」と遠くからフィル・インがあれば、とか

 ①「日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェット・ストリーム。」

 ②「皆様の夜間飛行のお伴を致しますパイロットは私、城 達也です。」

のMCがあれば、もっと良かったと思うのですが。 無理かぁ~。

 

因みに、私がそれまでに購入したCDです。

左上は、中古CDショップでよく見かける物です。「管制塔との交信」「機内アナウンス」は入っていませんが、①、②はバッチリ入っています。

音楽は、オリジナルのフランク・プゥルセル・グランドオーケストラの「ミスターロンリー」で始まり、他もオリジナルと思います。音楽は上質で良いです。

右上は、ジェット音がシンセ(×駄目)、城達也の声にエコー掛かり過ぎで雰囲気無し。音楽演奏は、ジェット・ストリーム・オーケストラ。

下段の2枚は、CDの中では私のお気に入り。

①、②は入っていませんが、城達也の声がとても良い感じです。しかし曲間の自然の効果音(町の騒めきや人の会話)が多く、しかもレベル高めでちょっと煩い感じもします。

 

 

 

夜中にひとりで聴くにはピッタリです。癒されます。

「遠い地平線が消え、ふかぶかとした夜の間に心を休める時・・・・」で始まり、「夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは遠ざかるにつれ、次第に星のまたたきと区別がつかなくなります・・・」で終わっていきます。

いやぁ~、自分お気に入りのオーディオ装置でこれを聴くと何とも雰囲気たっぷりで良いですね~。

コメント (4)
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5998 PP アンプの更なる改良(その5)~出力管をWE 421Aに変更。これは衝撃!~

2020-02-01 13:53:05 | 真空管アンプ

このアンプの改造も、いよいよ最終段階。

WEの知られざる銘球!!!  Western Electric製「421A」の登場です。

今まで色々と改造や調整してきたのも、この出力管を使うためです。

当初のRCA 6AS7G パラ・プッシュプル→Tung Sol 5998 プッシュプルと変更して来ましたが、最終はこのヴィンテージ球の採用です。先日紹介した浅野勇氏著「魅惑の真空管アンプ」にも製作例が掲載されており、音質もWEの音として高く評価されています。

この球自体は昨年に入手していたのですが、貴重な球を壊してしまうリスクを恐れ、逸る気持ちを抑えて回路の調整をしていました。

以前の苦い思いを繰り返さない様、今回は、動作確認、特性測定品の球を購入しました。高かったぁ~。

このWE 421Aのお姿です。

印字されている製造ロットNo.からすると、1963年と1961年製造?と思われます。

 

少し説明すると、ウェスタン製の特徴は、

 ・頭頂部のマイカ板はおにぎり型

 ・ステムの台座はフラット

 ・内部配線の形状、太さが独特

 ・ゲッター・リングは四角型と丸型があるらしいが四角が古い

らしいです。

私が手にしたものは、たぶん本物のWestern Electric製でしょう。

 

Tung sol 5998と並べてみました。

ゲッターは、Tung solは上、WEは下ですね。

プレートは、5998は少し艶があります。WEはグレーのマット。

ガラスは、5998のほうが透明度が高い様に思います。

 

では、いよいよ。恐るおそる電源ON! カソード電流を調整後、出てきた音は・・・・・・・。

これは絶品!究極です。秘めたる銘球です。ここで書くと、また価格が高騰するのが怖いです。

この球は余りにも次元が違いすぎます。やっぱりWEの球は素晴らしい!

恐らく使われている材料や構造が他のメーカーのものと違うのでしょう。

本物のWE 300Bは聴いたことがありませんが、おそらくこの球と同じ傾向でしょう。

各楽器の音の輪郭がハッキリして、それぞれ主張し合って、音楽を表現しています。

良く言えば、分解能が良い。悪く言えば、それぞれの音がバラバラに分解されている。

5998は音が塊りになってる。良く言えば、纏まりがある。

WEサウンドは、色々なところで書かれている様に独特の世界です。唯一無二!。

この立体感、音に包み込まれて、いやぁ~気持ちが良いです。これこそ、私が求めていた音かも知れません。

同じ曲を聴いても、何だか別の楽曲に聴こえるから不思議です。

この音を聴いてしまうと、もう元に戻れません。いやぁ~、マイッタ!!! 虜になります。

空気感、臨場感がとんでもない。 音の世界に引き込まれます。

欧州管の GEC KT88のしっとりした音とは違い、乾いた音がします。JBLスピーカーには良く合います。

この音は好みが分かれれるところですが、私はこの音が好きです。

アコースティック・ギターやピアノ、ボーカル、それぞれが実に生なましい。

パーカッションの細かい音や微妙はシンバル・ワークも再現します。

 

初段管を虎の子のムラードのCV4003(ECC82) BOX Plateに変えてみましたが、音色にあまり変化は無い様に感じます。

 

このWE 421Aが支配的で他の色々な部品(抵抗、コンデンサ、配線材など)の違いを吞み込んでしまいます。

WE421Aは決してきめ細かな繊細な音では有りません。言うならば、踊る、弾む、攻撃的な音です。

他社の球には無い独特の音質的な性格があると言えます。

ライブ録音盤などを聴くと、あたかも客席に居るようです。

スタジオ録音でも、スタジオの響きなども再現します。リアルな音の表現力が素晴らしい!

さらに、この421Aと言う球は、今まで使ってきた6AS7G、5998と同様に本来はレギュレータ管ですが、そのプレート抵抗の低さから、低音の量感は300Bよりも上と思う。低音の押し出し具合や切れも良いです。

ただ、ソースの録音状態の良し悪しはハッキリと出てきます。

 

このアンプの本格的な改造を始めてから約1年、今迄に手掛けたアンプのなかでは最高の1台に仕上がりました。

この音を聴いてしまうと、他のアンプの音は、どこか電気的に作られた様な(まぁ、そうですが)無機質な音に聴こえてしまうから不思議です。まさに独特な音世界です!!! 

 

今のシャーシの中は、実験的に、抵抗をパラにしたりして設定値を作った状態ですので、正規の抵抗を手配して、内部を綺麗にしたいものです。

 

コメント (2)
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