宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

未来を断ち切れ ~ クリシュナムルティ

2009年01月24日 | クリシュナムルティ
宗教、麻薬、戦争、殺人・・・。地上は、ネガティブな要素にあふれている。

何が、こういったものを生み出しているのだろうか。

クリシュナムルティによれば、それらを生み出しているのは、「恐怖」だ。

人は恐怖から逃れるために、宗教や麻薬にすがる。恐怖にかられて、戦争や殺人を起こす。

恐怖こそ、あらゆるネガティブなものの源泉。

では、何が恐怖を引き起こしているのか。

いわく、


>Kはその年のザーネン集会での彼の講話の一つを、彼のいわゆる非常にマジメな事柄 ~心理的恐怖からの全面的自由はありうるだろうか?~ にあてた。

「もし人が恐怖から自由になりたいのなら」、彼は指摘した。

「人は時間から自由にならねばなりません。もし時間がなかったら、人は何の恐怖も抱かないでしょう。それがお分かりでしょうか? もしも明日がなく、今だけしかなかったら、思考の運動としての恐怖は終わるのです」。

恐怖は安定願望から起こる。

「もしも完全な心理的安定があれば、恐怖はありません」。

(メアリー・ルティエンス著 大野純一訳 『クリシュナムルティの生と死』より)


人間たるもの、一寸先は闇だ。

明日は、どうなるか分からない。だから、怖くなる。

たいていの場合、それは漠然とした不安。

もしも、「今」しかなかったら・・・怖れるものなど、何もないだろう。

恐怖から解放されたかったら、未来との連続性を断ち切るしかない。

明日は、明日の風が吹く・・・。


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