大山のぶよさんが脳梗塞による認知症になり、それを何年間か誰にも
知られないように、夫の佐川啓介さんが一人で介護をしていたことを
知った。有名人だけに、そのイメージを崩したくないために隠していた
のだろう。しかし今まで一人だけで介護していたのは、想像を絶する
ほど大変なご苦労だったと思う。最近それを公表してから随分楽に
なったそうだが、それは経験者としても明らかな事実だ。
大山さんの状態は私から見ると、本当に大変なようだったが、隠して
いたから外出もできなかったので、つい怒ってしまい勝ちになるので
やはりお互いにストレスがたまって、良くない方向に進行してしまった
のだと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/70/7f9d2fbaf44c33a3d8ff6df1d0015085.jpg)
5年前に私は「あなたはどう見ても、変だと思うから病院へ行こう」
と、夫に勧めて精神科で有名な松沢病院へ行き診察を受けた。
そこでMRIを撮り、「アルツハイマー型認知症」と診断されたが、その時
私はまったく驚かなかったのは、それはこんな理由があったからだ。
何度か国際心理学会にご一緒した、世界的に有名で医学博士のS教授の
その一年間の「認知症の進行状態」をハッキリ認識していたからだった。
2007年ロシアのエカテリンブルグで開催された「中央アジア国際
心理学会」に大学教授の友人と3人で行ったが、「どうせならモスクワ
観光を」とご一緒に行動をしたが、先生の態度はとても変だった。
友人はすっかり怒ってしまって、モスクワ空港からエカテリンブルグ
まで、教授とは一言も話さなかったので、私は間に立って困った。
その翌年北京で開催された「世界心理治療学会」で、基調講演をなさる
はずのS教授は、時間を間違えすっぽかしてしまい、学会に大変迷惑を
かけてしまった。もしも私達が「認知症である事実を知っていれば、絶対
に時間のことなどサポートできたのに」と、残念でならなかった。
そんな経験があるから、私は夫に「認知症は病気だから決して恥ず
かしいことではない。すぐに忘れたりするから、迷惑をかけることもあ
るので友人達には必ず自分が認知症だと言うことを隠さないように」と
詳しく説明した。もともと私達夫婦は開放的で、見栄っ張りではないので
そんな意味では二人の意見は、日常生活のほとんどは一致している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/fb/19663279cd206301b513d43abca7ee8e.jpg)
それにしても、早や五年目を迎えた夫の状態は、毎年審査の上決められ
る介護認定では「要介護1」で、確実にゆるやかに進行はしているが、3
年間あまり変化がないのは、当人が病気を認めていることだと思っている。
それにしても、早や五年目を迎えた夫の状態は・・・
ほんの少し前のことも全く覚えていない。
日付も、自分の年齢もよく分からない。
お金の計算もできない。
判断力や思考力は低下している。
でも、早朝一人で起きて身支度をし、ペットを連れてウオーキングに行く
し、無論毎日入浴するし、自分のことは大体一人でできるし、粗相した
ことなど一度もない。気分は安定しているし、以前も二度取材されたが
夫は「認知症の優等生」であることに間違いはない。
私が最も嬉しいのはすぐに忘れるが、その時点では普通の会話ができる
ことだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ac/6decd000d32ce75c99d28e74e71e8782.jpg)
5年前には、現在ほど認知症は知られていないため、いわゆるボケ
状態として、家族は隠すのが常識のようだったので、主治医の先生に
「大変勇気がある行動だ」と、褒めて頂いたほどだ。
私はプロの心理カウンセラーとして、何が起きても彼を決して責めない
し、何度も同じことを聞いても、くりかえし答える、明るくふるまって
いるからだと思っている。でも、時にはたまらなく辛くなることもあるが
自分の気持ちをコントロールしながら、これからも、できるだけやさしく
接して行きたいと思っている。その方が進行も抑えられるので、お互いに
幸せだから・・・
知られないように、夫の佐川啓介さんが一人で介護をしていたことを
知った。有名人だけに、そのイメージを崩したくないために隠していた
のだろう。しかし今まで一人だけで介護していたのは、想像を絶する
ほど大変なご苦労だったと思う。最近それを公表してから随分楽に
なったそうだが、それは経験者としても明らかな事実だ。
大山さんの状態は私から見ると、本当に大変なようだったが、隠して
いたから外出もできなかったので、つい怒ってしまい勝ちになるので
やはりお互いにストレスがたまって、良くない方向に進行してしまった
のだと思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/70/7f9d2fbaf44c33a3d8ff6df1d0015085.jpg)
5年前に私は「あなたはどう見ても、変だと思うから病院へ行こう」
と、夫に勧めて精神科で有名な松沢病院へ行き診察を受けた。
そこでMRIを撮り、「アルツハイマー型認知症」と診断されたが、その時
私はまったく驚かなかったのは、それはこんな理由があったからだ。
何度か国際心理学会にご一緒した、世界的に有名で医学博士のS教授の
その一年間の「認知症の進行状態」をハッキリ認識していたからだった。
2007年ロシアのエカテリンブルグで開催された「中央アジア国際
心理学会」に大学教授の友人と3人で行ったが、「どうせならモスクワ
観光を」とご一緒に行動をしたが、先生の態度はとても変だった。
友人はすっかり怒ってしまって、モスクワ空港からエカテリンブルグ
まで、教授とは一言も話さなかったので、私は間に立って困った。
その翌年北京で開催された「世界心理治療学会」で、基調講演をなさる
はずのS教授は、時間を間違えすっぽかしてしまい、学会に大変迷惑を
かけてしまった。もしも私達が「認知症である事実を知っていれば、絶対
に時間のことなどサポートできたのに」と、残念でならなかった。
そんな経験があるから、私は夫に「認知症は病気だから決して恥ず
かしいことではない。すぐに忘れたりするから、迷惑をかけることもあ
るので友人達には必ず自分が認知症だと言うことを隠さないように」と
詳しく説明した。もともと私達夫婦は開放的で、見栄っ張りではないので
そんな意味では二人の意見は、日常生活のほとんどは一致している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/fb/19663279cd206301b513d43abca7ee8e.jpg)
それにしても、早や五年目を迎えた夫の状態は、毎年審査の上決められ
る介護認定では「要介護1」で、確実にゆるやかに進行はしているが、3
年間あまり変化がないのは、当人が病気を認めていることだと思っている。
それにしても、早や五年目を迎えた夫の状態は・・・
ほんの少し前のことも全く覚えていない。
日付も、自分の年齢もよく分からない。
お金の計算もできない。
判断力や思考力は低下している。
でも、早朝一人で起きて身支度をし、ペットを連れてウオーキングに行く
し、無論毎日入浴するし、自分のことは大体一人でできるし、粗相した
ことなど一度もない。気分は安定しているし、以前も二度取材されたが
夫は「認知症の優等生」であることに間違いはない。
私が最も嬉しいのはすぐに忘れるが、その時点では普通の会話ができる
ことだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ac/6decd000d32ce75c99d28e74e71e8782.jpg)
5年前には、現在ほど認知症は知られていないため、いわゆるボケ
状態として、家族は隠すのが常識のようだったので、主治医の先生に
「大変勇気がある行動だ」と、褒めて頂いたほどだ。
私はプロの心理カウンセラーとして、何が起きても彼を決して責めない
し、何度も同じことを聞いても、くりかえし答える、明るくふるまって
いるからだと思っている。でも、時にはたまらなく辛くなることもあるが
自分の気持ちをコントロールしながら、これからも、できるだけやさしく
接して行きたいと思っている。その方が進行も抑えられるので、お互いに
幸せだから・・・