ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

自分の命の長さを選択したいが・・・

2015年10月12日 | えっせー
 また平均寿命が延びて、男性は80・50歳、女性は86・83歳に
なったが、果たしてその年齢まで元気でいる人は何%いるのだろう?
 理想的にはいわゆる「ピンピンコロリ」だが、実際には自立して生き
られる健康寿命は、平均寿命より、男性は9年以上、確か女性は12年
以上短い。つまり最後は介護されながら、何年も生きるのだ。
私は間もなくまた歳を重ねるが、比較的健康なので、果たして平均寿命
でこの世とさよならできるだろうか?それなら嬉しいのだが、もしもそうで
なければ、「もう十分生きたから、すぐにあの世とやらへ行きたい」と
望めば、当人の意思でそれが実際にできる法律ができればよいと思う。
 
 私の知り合いでも高齢の親の介護に大変な思いをしている人も多いが、
その現状を知れば知るほど、子供達にも迷惑はかけたくないし、もしも
体が自由に動けないような状態になったら、即死んでしまいたいのが
ホンネだ。そんな状態でも「できるだけ長生きしたい」と思う人もいる
ようだが、私はまったくそうは思わない。
 もう自分なりに人生を十分楽しんだし、望んだことは大体実現できたので
この世に未練はさらさらないし、何時死んでも良いと思う。
 とは言っても決して死にたい訳ではないが・・・
 遺書には「たとえガンになっても、治療はせず痛みを取るための治療
は受けるが、どんな手術も一切受けない」と書いてある。
 延命治療など一切受けないように、私達夫婦は多分20年位前に
「尊厳死協会」に入会した。

 最近では少なくなったようだが、体中に管を通されて延命処置をされ
「生きながら死んでいるような状態」の高齢者が多かった。
 海外では寝たきり老人はほとんどいないそうだが、たとえ平均寿命が
世界一でも、寝たきりの状態では、果たして長生きと言えるのだろうか?
 ある一定の年齢になったら、自分の命は自分の意思で決定したいが
それは神の摂理に反するし、倫理的にも、心情的にも、また悪用する人
なども現れ不可能だろう。現在の私には、妻としては責任のある「夫の介護」
があるので、そんな自分勝手は許されないが。
 「理想は事故による即死」などと思う私は、もしかして相当の変人
かも知れないと、ちょっと可笑しくなった。

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