「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小児科医と区議の両立は、可能なのか?

2007-03-20 06:04:01 | 政策・マニフェスト
小児科医として、
子ども達が心も体も健やかに育つ
環境をつくりたいという理想のもと、
立候補するというのは、
3・18にご説明いたしました。

小児科医の延長線上の区議です。

では、その両立は果たして可能なのか?
(当然、法律上は可能です。)


「何事もやってみなくちゃわからない。」
という考えで、私は行動してしまいます。
自分に対する説明であれば、
これだけでいいのではありますが、
他人にもこれを信じろとはいえません。

日頃、小児科外来で、
何回もお会いしている
親御さんの中には、
「こいつは、そんなことやりかねないやつだ」
という位は、
お察しつくかもしれません。
ただ、人はみためだけでは、
分からない部分もありますので、
ここに、両立が可能であるという
私なりの根拠をお示ししたいと思います。

それは、自分が今までやってきた、
『実績』を示すことだと考えます。


私の人生は、
「あれもやりたい、これもやりたい」の連続でした。
そして、なんとかやってきました。
私に実力があったわけではなく、
支えてくださった人のおかげであり、
感謝してもしきれないです。
私には、
物事を可能にする出会いがあって
幸運だとつくづく思うのです。



以下、
小児科医と区議の両立が
可能であるということの
私の根拠とするために、
私の過去を書きます。

人の過去の話なんて、たいくつになるでしょうから、
関心のある方のみ、読み進めてください。

***********************
小学校6年生
生徒会副会長。
この時、政治に目覚めたのでしょうか。

小学校、中学校、高校の12年間皆勤。
私の自信のもとは、ここにあると思っています。
小児科外来に来る小学生の
皆勤にこだわるのは、私自身の体験からです。
皆勤には、運も必要で、
できない子もいます。
ただ、まずは、みんなに是非すすめたいことなのです。


高校時代、
とくに高3のときは、
智弁学園和歌山高校の生徒会長、
ひとつ下の副会長、書記にたすけられました。
智弁学園和歌山高校応援団の副団長、
弱小智弁でも、応援は負けなかったと思います。
文化祭での文集『好きやねん智弁』編集長、
そして、大学受験。なんとか、
現役での広島大学理学部合格を
勝ち取りました。
医学部に行きたい気持ちを持っていたため、
妥協しての合格でしたが、
その時は、私は学校の先生になろうと、
自分を説得していました。
実は、今でも学校の先生には、
あこがれています。


理学部大学一年生
ミュージカル『コーラスライン』を自主公演。
マーク役を演じる。

理学部大学二年生
広島大学が誇る新入生全体の一万人規模の
新入生歓迎オリエンテーションキャンプの
グループリーダー。

大学祭では、
ディスコを企画する運営委員長に。
その頃珍しいレーザー光線も導入。

お分かりのように、勉強そっちのけの、
遊びの企画が多い日々。
遊ぶ日々の中で、
妥協していた自分に再度気付き、
退学し、医学部再受験することになります。
高校時代の親友のお母さんに
叱られたのが、最後の引き金でしょうか。
大学行きながらの仮面浪人で失敗。
一度、広島大学理学部に退学届けを出しました。
あともどりできないなか、
一年間浪人生活を送り、
広島大学医学部に合格。


医学部の大学時代、
医学部の三年生は、大変きつい。
この時、属していたクラブが、本学の
ESS(English Speaking Society)という英語クラブで、
そのDebete Section(英語討論部門)の主将でした。
医学部では、生理学、生化学、解剖学と解剖実習、
覚えることが山ほどあって、
一度の試験では受からずに、再試験。
一年分の試験範囲の再試験を
一週間に5科目重なって、
絶体絶命でした。
もつべきものは、友。
友達から得た質の高い
過去の出題問題回答集の助けもあり、
無事、進級。

医学部4年生の時、
大学病院のある霞キャンパスの
大学祭実行委員長。

医学部5年生の時、
医学部自治会長。

医学部6年生のとき、
卒業式の次の日に結婚式。
と、医師国家試験合格と
聖路加国際病院研修医採用試験に合格。
(テストのできは、非常に悪かったと思いますが、
面接で採用していただいた感あり。)


東京女子医大時代、
臨床医をしながら、
遺伝子解析の手法を用いて、
ある染色体異常の病気の子の
血小板減少の原因究明の
論文をもとに、医学博士号取得。
属した研究室、指導して下さった松岡瑠美子先生、
ともに共同研究したパートナーに
恵まれての成果でした。
医師としての小坂を
作ってくださったことから、
その研究室を小坂は、
「松岡再生工場」と呼びます。


2001年、開業とともに、
病児保育事業も併設し、
5年無事に運営。

2005年、隣の古本屋が
場所を移したのをきっかけに、
なにをするかを考える前に、
借りることにし、結局、
子育て広場“あすなろの木”を
自主運営開始。
もうすぐ二年がたとうとします。


行政とのからみで言えば、
教育委員会 地域家庭教育協議会との
協働で、
「世界一受けたい授業 in 中央区」を
昨年2006年9月に開催。
子どもたちに、
その現場の第一線で活躍している人による
授業開催。
のべ100人程度の参加を得ました。

一昨年2005年も同様の企画で、
小学生に政治学の講座
「総理大臣には、どうやったらなれるの?」
を開催しました。

秋には、
中央区健康福祉祭りに2年連続参加し、
子育て講座
『お父さんといっしょ、お母さんといっしょ』を開催。



現時点での役職は、
中央区医師会理事(3/16に理事辞任届け提出、受理待ち)
日本子どもNPOセンター理事、
NPOフローレンス理事、
プレディ月三地域運営協議会委員、
東京青年会議所会員、
臨港消防団団員。

園医は、
ちゃいれっく月島保育園
マミーエンジェル月島保育園
グレースホーム
がんセンターどんぐり保育園


私の宝は、
現在小学校3年生の息子と、
幼稚園年中の娘。


以上が、私の過去です。

たいしたことないと言われるかもしれません。
しかし、私にとっては、与えられた環境の中、
精一杯生きたつもりです。
よい仲間にささえられながら。
楽しい人生だったと思っています。

私のクリニックが、あれもこれもできているのは、
齋藤彰事務長とスタッフのおかけです。
スタッフが、今回の立候補に理解をしめしてくれている
ことにも感謝しています。
文責:小坂和輝






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小児科医に、政治がわかるのか

2007-03-19 06:26:01 | 政策・マニフェスト
小児科医に、政治が果たしてわかるのか。

「誰がやっても、政治は変わらない」という声を聞いて、
「絶対、そんなはずがない。何かできるはず。」と
私は答えます。

私は「政治を、改革できる」と信じているぐらいだから、
政治を分かっていないのかもしれません。


ただ、『政治学』を学ぶ努力は、やってまいりました。
私も皆様と同様、世の中の政治に対しての疑問を抱きつつ、
日々過ごして参りました。
私の人生の出会いが、単に問題意識を持つことから、行動へと
すすめさせたのであります。
小児科医の突然の思いつきでの立候補ではなく、
実際の立候補については、最後の最後まで、
立候補するべきか、しないでおくべきか悩み悩んで、
3月を迎えました。





早稲田大学の社会人向け講座で
4-5年前から、
国際政治学者 石井貫太郎先生の
(目白大学助教授、この4月から教授)
講座を欠かさず受講して参りました。
はじめは、“教養”のつもりでした。
“門前の小僧”として聞いているうちに、
日本の政治に大いなる疑問を
抱くようになってしまったのです。
何とかしなくては、ならないと思ったのです。
講座を聞いて、うなづいて、
知識が増えたことに喜びを感じるだけでなく、
得た知識を使いたくなったのです。

立候補という行動を実際にとる
素地をつくったのは、
まさに石井貫太郎先生なのです。


そうこうしているうちに、
2-3年前にこれもまた、
早稲田大学の社会人向け講座で、
国際政治学者 坪井善明先生
(早稲田大学 教授)に出会います。
坪井先生は、講座の受講生に、
1ヶ月に一度、ゼミを開いてくださいます。
課題図書を与えられ、それに対し、
二千字で考えを述べるもので、
結構、ボリューム満点です。

このゼミの締めくくりは、
十四代の酒がある居酒屋での
懇親会です。
この懇親会で、立候補するかどうか
迷いに迷った小坂に、
やりなさいと肩をたたき、
背中を押してくださったのが、
坪井善明先生です。


政治家には、マニフェストが重要ですから、
昨年には、(平成18年1月26日、27日)
早稲田大学マニフェスト研究所主催の
『マニフェスト・スクール(地方議員研修会)』
に参加いたしました。
大学院公共経営研究科教授 北川正恭先生の
お話もお伺いし、
「マニフェストという道具が、
政治を変えていくきっかけを作る」
お話に心動かされたのを覚えています。

今回、私はマニフェストを作っています。
実際は、本当のマニフェストを書く資格があるのは、
首長であることは、重々承知の上です。
私の考え、やりたいことを書いたものに過ぎないのですが、
今後、議員をする4年間で、さらにマニフェストを
充実させていきたいと考えています。


ふつう小児科医は、政治に素人です。
人生の出会いが、政治好きの小児科医
を作ってしまいました。
これからは、
国際政治学者 石井貫太郎先生
国際政治学者 坪井善明先生
マニフェスト研究所 北川正恭先生
らの先生方から学んだことを、
実践していく所存です。
そして、専門の先生の意見を聞きつつ、
知らない部分を、知識に変えて行きます。

地域の声、
お母さんからの声、
お父さんからの声、
子どもの声を、
必ず、実現していきます。

文責:小坂和輝

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最終回 和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

2007-03-19 01:01:10 | 子育て・子育ち
第19回 和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

子どもが初めて出会う世界は、
家庭です。
子どもは、家庭生活での
両親の姿を通して、
価値観や生き方を学びます。

子どもが成人して
家庭を持ったとき、
手本とするのは、
自分の生まれ育った家庭です。
親子の深い絆を築があれば、
子どもは成人しても、
家庭を持ってからはなおさらのこと、
家族の集まりに
喜んでやって来るでしょう。

家族の形態が変わりつつあり、
母親と父親の両方そろっている
家庭が当たり前というのは、
過去の話です。
しかし、誰に育てられようと、
子どもにとって一番大切なことは、
かけがえのない存在として
愛されることなのです。
かわいがってくれる
親戚縁者がいれば、
子どもの世界は広がり、
何かとプラスになるでしょう。
かわいがってくれる大人の存在が
多ければ多いほど、
学ぶことや見習うことが多く、
子どもの世界は豊かになるのです。

お祝いや年中行事の際の
親族の集まりは、
子どもにとってとても
大切です。
ひとつの儀式であり、
自分達の出自を知り、
先祖からのつながりを祝い、
昔話を語るときなのです。
また、親族の集まりの席に
参加することで、
子どもは、時が流れ、
自分が成長しているのだと
実感します。

小坂は、この章も大いに
反省させられます。
医師の休みはなかなか取れません。
特に大学病院勤務時代は、
当直医師がいても、
自分の受け持ち患者の
病態が悪い場合は、
付きっ切りになります。
当直も、何度も回ってくるため、
まとまった休みが取れません。
このことにより、
家族にどれだけ、負担をかけたことか。
家族あっての、仕事のはずなのに。

小児科医の中原先生の自殺が、
過労死として認められたニュースは、
記憶に新しいと思います。

この状況は、きっと、
医師だけではなく、
すべての職業に、
当てはまるのだと思います。
ますます競争が激しくなる世の中、
人はみんな、
走り続けなくてはならない。

世の中には、“ゆとり”が
必要と考えます、
でも、教育では、
“ゆとり”が否定されている現状。


何とかしなくては、
すさんだ社会になってしまいます。

文責:小坂和輝

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なぜ、小児科医である私が、立候補するか

2007-03-18 15:03:37 | 政策・マニフェスト

私が、なぜ、小児科医でありながら、
立候補するのか。

多くの方が、まず、考えられると思います。

中央区医師会の先生方にも立候補することを、
相談いたしました。

尊敬する先輩の先生からは、
「時期がまだはやい。
今は、明日の患者より今日の患者に専念する時である。
地域でもっと臨床一筋で評判がでるまでは、
私は支持しない。」
というコメントをいただきました。

私が考える小児科医のすべきこと。
病気をなおすことは、当然、
第一の役目ではあります。
ただ、「病気ではない」ということと
「健康である」ということは
異なります。

私は、今日の患者さん、今日の子ども達を
「健康にしたい」のです。
「心も体も健やかに育つ」のを支えたいのです。

そのためには、
「家庭」そのものが健康に、ならなくてはなりません。
そして、地域もまた。

(少し、中座させてください。この続きは、戻り次第書きます。9:30am)

今日の東京は、すっごく気持ちのよい、
青空に雲ひとつない快晴です。

10:00から晴海ビュータワー防災訓練があり、
消防団として参加してきたところです。
それから、クリニックで、急病対応。

14:30やっと、落ち着きました。
続きですが、、、

子どもが「心も体も健やかに育つ」には、
「家庭」そのものが健康に、ならなくてはなりません。
そして、地域もまた、「家庭」を温かく
見守らなくてはなりません。

地域とは、主として
①学校
②行政、企業、自治会・町会などの組織
③医療・福祉機関など
これら3つでつくられた、
トライアングルの中心に
「家庭」があるのです。

この家庭や地域を変えていくことで、
子ども達はもっともっと、健康になると
思うのです。
どのように変えるかのアイデアは、
マニフェストに書きました。

そして、今、たくさんの方から、
変えてほしいこと、変えていくべきことの、
声が届いています。
小児科の外来での声、
病児・病後児保育の利用者の声、
子育て広場“あすなろの木”の利用者の声、
この声を、
責任もって行政・区政に届けたいのです。

区議会には、
私が尊敬する区議もいます。
その人に頼んでもよいのですが、
それでは、間接的です。
声をじかにうけとめた私自身が、
お母さん、お父さんから
声を聞く体験をした私本人が、
直接、責任をもって、
区に届けたいのです。

私は、無所属で立候補します。
へんなしがらみのない状態で、
お母さん、お父さんからの声を、
小児科医として受け止め、
言うべきことを区政、行政に
伝えていこうと考えるのです。


これが、
小児科医として立候補する理由です。

私の立候補は、
小児科医の仕事の延長線上にあるのです。
子ども達が、心と体が健やかに育つのを
支えると言う仕事です。
私はあくまで、小児科医なのです。


「それでも地球はまわる」じゃないけれど、
「それでも小坂は小児科医」なのです!!

文責:小坂和輝

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3/18守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

2007-03-18 02:13:58 | 子育て・子育ち
第18回 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

子どもは成長とともに、
少しずつ自信をつけていきます。
幼い子どもが
「自分でできるよ」と言ったときから、
自信の芽は伸び始めるのです。
十分な自信をつけられるように
なるまで、
親は何度も繰り返しトライさせることが、
大切です。
時と場合によっては、
手を差し伸べることが必要になります。
バランスが大事なのです。

自分を信じて、
決断することが、私達の行動の原動力になります。
子どもも同じです。
自分の考えがあやふやで、
自信がなければ、
人に振り回される弱い子になってしまいます。
そんな子にしないためには、
まず、親が子どもを信じることが
大切です。

子どもに自信をつけさせることは、
子どもの将来への、
親からの大きな贈り物です。

自分を信じられる子は、
将来、仕事でも力を発揮することが出来るでしょう。
人を信じることが出来れば、
よい恋をし、
愛し合い、
温かい家庭を築くことが
できるようになるものです。


小児科医として付け加えるのであれば、
他人を信じる力、
自分を信じる力、
その強さは、ひとつには、
1歳ぐらいまでの、お母さんとの
愛着形成の強さに影響されます。
愛着形成とは、
お母さんを一歳までに、
大好きになることです。
お母さんとの愛着形成の強さ、
お母さんとを大好きになったその強さの分だけ、
将来、他人を信じる強さにつながります。
自分を信じる強さにも同じくつながります。

かといって、
一歳までお母さんは、
子どもとべったりであることが
必要であるとはいいません。
お仕事されてもいいと私は思います。
子どもとの触れ合いの質が大事で、
時間的に短くても、質が濃ければ
問題はありません。

それに、絶対にお母さんがとは、
いいません。
不幸にして、お母さんがいらっしゃらない
場合もあります。そんな場合でも、
お母さんに代わる信頼できる
祖父母、保育士でも構いません。
大切に思ってくれる人であればよいのです。

文責:小坂和輝
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3/17 やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

2007-03-17 08:25:19 | 子育て・子育ち
第17回 やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

人を思いやるとは、その人を敬い、
やさしくすることです。
人を思いやるとは、ありのままのその人を受け入れ、
その人の気持ちを尊重し、
時には自分の気持ちより優先させることです。

子どもは親の姿から、
特に、家族を思いやり、
敬う気持ちを持っていれば、
子どもはそんな親の姿から、
本当の意味での
思いやりの心を学ぶのです。

幼い子どもは、
自分のことしか考えられません。
幼児の自然な成長の一過程です。
成長するにしたがって、
この自己中心性を和らげて行きます。
子ども時代に、思いやりの心を
学ばねばなりません。

子どもに思いやりの心を教える時は、
親の言葉の使い方、
ものの言い方に注意します。
「お兄ちゃんの絵の具いれが
開けっ放しだわ。絵の具が乾いちゃうから、
蓋をしてあげて。
だめになったら、お兄ちゃんが
がっかりするでしょ。」
何かをする時、
相手の気持ちを考えるように言います。

家庭生活で、
家族が物をどんな風にあつかっているかも、
子どもの心に大きな影響を与えます。
親が物を大切にしているか、
粗末に扱っているかで、
子どもの態度も変わります。

子どものプライバシーを守ることも、
大切です。
成長するにしたがって、
自分の体への意識も強くなり、
プライバシーが必要になってきます。
例えば、人の部屋に入るには、
ノックして返答があるまで待つと言ったように。

子どもに大きな影響力をもつのは、
両親の夫婦仲です。
口ではどんなにきれいごとを言っても、
実際にどんなことをしているかの方が、
ずっと子どもに影響するのです。
夫婦喧嘩をしなければいい、
と言う単純な問題ではなく、
夫婦が日頃からどのように
互いの不満を解消し、
対立を解決しているか、
そのコミュニケーションのとり方なのです。
相手を思いやる気持ちは、
ちょっとした仕草や口調に
表れるものです。
「ありがとう」
「悪いね」
「ごめんなさい」
といったやさしい言葉を
日頃から口にし、
互いに助け合って
暮らしているでしょうか。

将来、子どもは成長して、
異なった信条や人種や習慣の
人々と一緒に生きてゆくことになります。
家族一人ひとりの
個性や違いを認め、
尊重しあって暮らしてゆけば、
子どもは、偏見のない
人間に成長するに違いありません。

普遍的な人間性を信じられる人間、
たとえ人種や信条がことなっていても、
人間が人間として
持つ夢や願いは皆同じです。
それが理解できる人間に
成長してほしいと思います。

小坂も同感です。
一つ一つの家庭で、
子ども達の
思いやりの心が育てば、
社会の争いはなくなる、
戦争もなくなるでしょう。
平和は、家庭から。

ひるがえってみますれば、
今回の病後児保育の委託に関する一件。
私の意見、区の意見は異なっていました。
(異なっている点は、
中止理由に関する文書での
回答がありませんので
現時点では明示いたしません。)
私自身、どんなに法的な正当性があろうと、
区への思いやりがかけていたことを
反省させられる一章でした。

私の子育て支援の理想、
中央区の子育て支援の理想、
手段は異なる点があったかもしれないですが、
理想は同じです。

これからも中央区とは、
(というより、これからが、)
中央区とのたいせつなやり取りを
していかなくてはなりません。

今回の件、
美しい形で終えることができるよう
努力していきます。

文責:小坂和輝
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申し訳ございません。交渉がうまくいきませんでした。

2007-03-16 01:49:33 | 各論:病児保育

昨日3/15、福祉部長とお電話いたしました。
福祉部長はお忙しいようでしたので、
お電話でお伝えすることと致しました。

私が、立候補を撤回するので、
是非、月島での病後児保育事業委託を
継続させてほしいと、お願いいたしました。

交渉はうまくいきませんでした。

というよりは、
区の方が、一枚うわてでございました。

すでに、お膳立てができているようでした。

月島の病後児保育事業は、
自主運営でがんばっていきます。


立候補撤回しようが、しまいが、
現実は、変わらないようでございます。


だから、子育て支援の充実のため、
たたかいます。


合わせて、当院が平成14年から
丸5年間行ってきました
月島の病後児保育事業の
契約継続を中止してきたことに対しても、
言っていこうと思います。

文責:小坂和輝

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3/16 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

2007-03-16 01:01:58 | 子育て・子育ち
第16回 子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

大人は、人生の浮き沈みを経験しています。
ですから、人生は思ったようには
いかないということを体で理解しています。
しかし、子どもには、まだそれが
分かりません。
「そんなの不公平だよ」と素直にそう思うのです。
その時、親は、
どんなずるがあり、どう感じたのか、
聞いてあげるべきなのです。
それから
「どうすれば、そうならなかったと思う?」
「こんどからは、どうすればいいと思う?」
こういう風に問いかけるのです。
次回からは、
うまくいくように
頑張ろうと思えるように、
話を持っていくのです。

家庭内のトラブルでも、
子どもの不満や怒りを聞き入れ、
互いの考えや要望について
きちんと話し合うことが大切です。
子どもには子どもなりの
言い分が必ずあるものですから。
子どもの半紙をきちんと聞き、
子どもの意見を尊重すること、
このことが、子どもに公平であると
言うことになるのです。

「わたしは、自分の子ども達には、
皆同じように接しています」
そんなはずはありません。
その子の年齢や性格に合わせ、
また、その子が何を望み、
どんな状態であるのかということを考えて、
それぞれの子どもに合った接し方を
すべきなのです。

どっちが勝ったかという
考え方は、家庭の場に
持ち込むべきではありません。
家庭とは、競争原理で
動く場であってはならないのです。
ほかの子と比べてではなく、
その子自身のよさを
認めてあげることが
何よりも大切なのです。

それぞれの子どもと
二人きりになれる時間をつくるのも
兄弟姉妹間の不満解消に有効です。
大切なのは、親が自分だけのために
時間を作ってくれている、
自分のことだけをみてくれていると、
子どもが感じることなのです。

自分の意見や考えが聞き入れられる
家庭で育てば、
子どもは間違っていると思ったことを
はっきり主張できるようになります。
そうすれば、
自分の考えを伝え、
物事を前向きに改善してゆける子に
なるのです。


小坂は口数少ない父親から
教えられたことがあります。
高校時代マージャン事件に関連した
悪さをして、
学校の先生に私は自首しました。
他にも、大勢のものが悪さをしていたものの、
見つかることなく過ごしていました。
同じことをしながら、
お咎めを受ける私と、
何も責められない友達たちの
不公平さを父親に言うと、
「絶対に友達のことを、
先生に告げ口するな」と
釘をさされました。
ある意味不正をしているものを
見逃して正しくないのかもしれませんが、
自分は自分。他人は他人と、
今でも、私は納得させられます。

正義感とは、
何気ない日々の暮らしの中で
培われるものです。
親が、子どもを
一人の人間として認め、
公平であろうと努めていれば、
子どもはその親から学びます。

勇気をもって
正義を貫くことは、
人間として
知ってほしい、
きわめて大切な使命です。

文責:小坂和輝
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病後児保育事業の存続に向けて

2007-03-15 05:19:23 | 各論:病児保育

病後児保育事業の存続に向けて
私の立候補白紙撤回も視野に含め
再度、中央区と交渉をしてみようと
思っています。

私も中央区の
病後児保育事業を大切に思い
守ってきたものの一人です。
私にとっても、私の立候補が、
病後児保育事業の犠牲の上になされたと、
誤解を受けられたくはありません。
中央区から次年度契約中止の文書と共に、
中止の理由を文書でお願いしましたが、
これがない以上、
人はなんとでも理由付けします。

立候補白紙撤回は、断腸の思いですが、
子育て支援をうったえて、
立候補するものとしては、
理由はどうであれ、
結果として、子育て支援策を
マイナスな方向に進めることができません。

病後児保育事業は、単年度契約です。
次の年、契約するかは、区が決めることで、
私の方がいくらお願いしても、無理なことは、
無理になります。
が、やってみます。

明らかにしておきたいことは、
私は、
月島での中央区病後児保育事業
を続行する意志が
あるということです。

文責:小坂和輝

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3/15 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

2007-03-15 01:28:06 | 子育て・子育ち
第15回 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

この章は、「はじめに」で、
筆者が解説しています。
40年以上前は、
この箇所は、
「親が正直であれば、子どもも正直になる」
でした。
日常生活や人間関係が複雑化し、
正直であることが、
他の人々にとって、
またその状況にとって、
必ずしもよいことだといえない状況が増えています。
常に正直であることは不可能でしょう。
正直であることの大切さは、
子どもに伝えなくてはならないので、
「親が正直であれば、子どもは、
正直であることの大切さを知る」に書き直しました。


正直であることの大切さを教えるのは、
おそらく、いちばん難しいことの一つだと思います。

親自身が日頃100%正直であるかといったら、
そんなことはありません。
どのような状況でどこまで正直になれるかは、
とても複雑で個別的な問題だといえます。

正直であるということは、
つまり誠実であることです。
このことをまず、子どもに教えてください。
正直な人は、
見た事、聞いたことをありのままに
伝えることができます。
自分の都合や願望で現実を歪めたり、
否定したりしないのです。
つまり、正直な人は、
自分の経験に対して誠実なのです。

事実と作り話との区別を
はっきりさせなくてはなりません。

嘘をつく場合、
なぜ本当のことが言えないのでしょうか。
それは、たいていの場合、
本当のことを言ったら叱られると
思うからです。
たとえ悪いことをしたとしても、
子どもが正直に伝えたのなら、
親はそれを誉めなくてはなりません。

嘘を頭ごなしにしかりつけてはなりません。
それでは、子どもは叱られるから
嘘はつかないというふうになってしまいます。
正直であることは大切であり、
正直な自分を親も喜んでくれるから
嘘はつかない、子どもがそう思えることが、
大事なのです。

*空想の物語
「サンタクロースって本当にいるの?」
と子どもに尋ねられたら、
その子の年齢に合わせて、
夢を壊さないように
上手に教えたいものです。
7歳のケビンに対し、
お母さんは、
「この世の中には、
わたしたち人間にはわからないことが
たくさんあるのよ。
サンタクロースが本当にいたらいいなあと、
お母さんもおもうわ」
ケビンはまだサンタクロースを
信じていたい年頃です。
お母さんは、そんなケビンの気持ちがよく分かりました。
またサンタは本当にいるのかと尋ねるまでに
成長したことも考え合わせました。
それで、謎の部分を残したまま、
このように答えたのでした。

余談ですが、
私の息子が
クリスマスの日の
プレゼントを手にした時、
「サンタクロースからのプレゼントだね?」
と問いかけたら、
「お父さんでしょ」と言われ、
一瞬ぎょっとしました。
考え直すと、
「サンタクロース」という概念そのものが
まだできていなかったのだと思います。
その後、無事、私の息子もサンタクロースを
信じるようになりました。

幼児期には、子どもは、
なぜ?なぜ?と質問を
たくさん投げかける時があります。
その質問に、本当の科学的、論理的な回答を
するのではなく、
できるだけ、夢のある、感性が豊かになる回答を
してあげてほしいと、私は思っています。
「夕焼けはなぜあかいの?」
「おうちに帰ったお日様が、おうちの電気をつけたところ。
赤い電気のいろなの。さあ早く帰りましょう。」

*嘘も方便
正直に本当のことを言うよりも、
相手の気持ちを考えてものを言う方が
大事な時もあることを伝えます。

*性と死について
性や死について、
どう子どもに教えたらいいかは、
とても難しい問題です。
子どもがどこまで理解できるかをよく
考えましょう。
また、私達が語ったことが、
子どもにどれほどの影響を与えてしまうかも
よく考えなくてはなりません。
まだ心の準備ができていない子どもに、
性や死を教えたり、考えさせるのは、
いたずらに不安に陥れ、
恐怖心をかきたてるだけです。

小児科医としても、
性について、いかに子ども達に
伝えていくかは大きな課題です。
どのような年齢で、
どのような内容を、
どのような方法で、
誰が、伝えるか、
慎重に考えなくてはならないと思っています。
本書では、子どもに正しい性教育を与えることは、
親の義務と言い切っています。
私は、言い切るのではなく、
親の義務でもあるとは思いますが、
学校、医師らも力を合わせて伝えていくのが、
適切であると考えます。

文責:小坂和輝
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子どもの好奇心を育みたい

2007-03-14 16:06:36 | 教育
本日、第二回の心理学の講座が
あすなろの木で開催された。
講師は、伊丹龍義氏。
講義内容を私なりに
解釈してまとめてみた。


*好奇心とは?
興味+行動=好奇心
好奇心とは、
「何で?」と問い、行動する心をいいます。
好奇心が、実際に創ることにつながると
「創造性」になります。

*現代を生き抜くには、好奇心が不可欠!!
今の時代、二極化が起こっています。
それは、収入面だけでなく、
情報、科学、コンピューターITなどにおいてもです。

その分野の知識があると、
その分野の情報に振り回されることがありません。
その分野の知識がないと
出された情報を鵜呑みにして、そのままいいように
コントロールされてしまうのです。
例えば、あるある大辞典のように、
納豆がダイエットによいということで、
納豆購入騒ぎになるということがあげられます。

また、その知識があることで
自分自身が参加できる社会というものが、
ひろがります。

ある知識を使いこなす能力を
「リテラシー」といいます。

メディア・リテラシーは、情報を使いこなす能力。
「サイエンス・リテラシー」は、科学の知識を使いこなす能力。
「PCリテラシー」は、コンピューターの知識を使いこなす能力。
「イングリッシュ・リテラシー」は、英語の語学力を使いこなす能力。

リテラシーを身につけることは、
とても大切で、
リテラシーが多いほど、
自己実現がしやすくなります。

そして、このリテラシーを
身につけるのに、最も大切なものが、
好奇心なのです。

「面白そうだからやってみよう」と思い、
行動することで、
リテラシーが身につくのです。

格差社会、二極化社会を生き抜くには、
リテラシーが必要。
そのリテラシーを身につけるのは、
好奇心が大切なのです。

*好奇心を育てるには
環境が大切である。
環境づくりをすること。
よい体験ができる環境づくりである。
そのポイントは、以下の4つ。

1)触れやすく、結果が見やすい環境をつくる
自分で扱って、その結果が、五感で楽しめるものがよい。
ある心理学者に質問されました。
好奇心を育てるのにいちばんよいおもちゃは?
「新聞紙をぐちゃぐちゃまるめたもの」と答えたそうです。
新聞紙の手触り。
新聞紙の広告の色や、文字の視覚刺激。
新聞紙の触った時の音が、聴覚刺激。
五感にうったえる要素がそろっています。

2)禁止環境をへらし、OK環境をふやす
触っていけないものをへらし、
触ってよいものを増やします。
壊れやすいものを触って、
ダメと注意されると、
それで触れる行動はへり、
好奇心が育まれなくなります。

3)興味を持ったことについての、原因と結果をみせる
(年齢があがったら、抽象的な言葉による伝達)
あることをしたら、あることがおこるという、
原因と結果を見せていきます。
例えば、蛍光灯のスイッチを入れる⇒部屋があかるくなる

4)積極的な創造性を評価する
無視せずに、見合った形で誉める、
もしくは、反応を変えることです。

普段から、1)~4)を意識した、
環境づくりをしたいものです。
そして、普段から「あれ何?」という
質問について、私たち自身も考えておくことです。


*読み聞かせについて
読み聞かせで、本の中で冒険し、
体験します。この体験が多ければ、
その分、好奇心もひろがります。

では、どうやって、読み聞かせをしていくとよいのか。
一番大切なポイントは、
読み聞かせるのは、両親もしくは信頼されているひとが
読むことである。
けっして商業主義に流された、読み聞かせテープ・CDでは、
ないのである。

①読み聞かせる人が好き⇒本自体が好きになる
②本が好き⇒読んでもらうことを求める。
③読んでもらうことを求める⇒自分で読むようになる。
このようなステップで、
読み聞かせから自分の読書習慣につながっていくのである。


*絵画・クラシックを鑑賞すること
好奇心を育むにはよい題材である。
しかし、抽象的なものを理解することは
難しいので、信頼している人が
楽しんできいていることなどが、
楽しいと思うきっかけになりやすい。

子育て広場あすなろの木では、
子ども達へのクラシックと接する機会をつくる
NPOトリトン・アーツ・ネットワークと連携している。
せっかくのよい環境であるので、
中央区の子が、クラッシックを親しんで、
好奇心を育んでもらえれば幸いである。


*学校生活の中で、好奇心を育むには
学校生活でゆとり教育が言われていた時は、
好奇心を育むことを目指したが、
実際、30人、40人とクラスの生徒が多い中、
なかなか実現が難しい。
いまや、残念ながら、
ゆとり教育がだめといわれているわけで、
これからは、好奇心をはぐくむという
発想自体がなくなりそうで、
たいへん危惧される。

地域の人が、学校に出向き、
個々の生徒と接し、
子どもひとりひとりの
関心を知り、
好奇心を育んでいく。
これが大事であろう。

中央区の教育委員会の事業
「プレディ」(放課後の子ども達の活動を地域の人が
学校に出向いて見守る中央区の事業)があるが、
地域の人が、学校に出向く
きっかけ作りが出来た。
今は、こどもの活動の安全の見回りが
中心だが、今後は、
好奇心を育む企画、講座なども
増やしていけばよいと考える。


*まとめ
環境づくり
親しい人がいっしょになって

楽しんで体験
好奇心が育まれる

リテラシーが身につく

創造性を社会で発揮
社会で自己実現。

好奇心を育むことが大切である!!

文責:小坂和輝
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3/14 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

2007-03-14 01:38:59 | 子育て・子育ち
第14回 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

私たちの家庭生活は、
家族が分かち合うことによって
成り立っています。
時間・スペース・エネルギーを
家族のほかの者たちと
分かち合うのです。
例えば、
お風呂を家族で順序よく、
おもちゃは兄弟で分け合い、
限られた収入源の中で家族で助け合います。

親自身が、
人に対して、
子どもに対して、
分かち合う心をもって接すれば、
子どもはその姿から学びます。

分かち合う心は、
よちよち歩きを始めた頃は、
「お母さんにクッキー一つ、お父さんにも一つ、
あなたにも一つ」と身近なものを使って
初歩的な分配を教えます。

もう少し大きくなると、
自分がとる前に人に配ってあげたり、
順番を待ったり出来るようになります。
遊びの中で、他人と何か分かち合うことを
学び始めます。

幼稚園に入る前から、
所有と貸し借りの概念をみにつけます。
「これは自分のもの、あれは人のもの、
そしてあれはみんなのもの。」

困っている人の役に立ちたいと思えるようになったら、
子どもは分かち合いの心をずいぶん学んだことになります。
学校や教会のバザーに参加するチャンスがあります。
こういう機会を活用して、分かち合いの心を教えたいものです。

ちょっと話題がそれますが、
お金を寄付するなどの話題が本書では出てきますが、
NPOフローレンスの勉強会をした時、
日本には、『寄付の文化』がないことが
話題になりました。
住民税の1%をNPO団体に
使うことを指定するなどの新しい税制システムを
考えることが必要かもしれません。

本当の意味での分かち合いとは、
与える行為であり、見返りを期待しない心です。
その人のことを思って、
その人が必要なものを与えることなのです。
そんな時、多少の犠牲をはらったとしても、
損をしたとは思いません。
なぜなら、
与えることによって、
私たちは本質的に得ているからなのです。

子どもを育てることは、
まさに「与える行為」そのものです。

ボランティア活動をしていて、
実は、助けられているのは自分だと
小坂も感じます。


*下の子が生まれること
妹や弟が生まれると、上の子は、
親の愛情をその子と
分かち合わなくてはならないのです。
上の子は、お母さんを奪われてしまったと
感じるかもしれません。
子どもの気持ちをうけとめ、
上の子とだけ過ごす時間を少しでも
多く作るようにすることが、
何よりも大切なのです。

小児科外来でも、
この種の話題は多く、
上の子の“赤ちゃん返り”が
見られます。
本書と同様に、
上の子との時間をこくする、
物事をするのに、
意識して上の子を先にするなどの、
アドバイスを私もしています。

*子どもと過ごす時間
「親はなくとも子は育つ」
というのは、ある意味で真実です。
しかし、大きくなってから、
子どもに向かおうとしても、
子どもはそんな親を必要とはしなくなっています。
子どものために時間を作るのなら、
子どもが小さい頃からそうしなくてはなりません。
私たちは、
経済的な理由や出生への
プレッシャーから、ついつい
仕事を優先させてしまいます。
あるいは、ボランティア活動で、
子どもの時間が割けないこともあります。
私たちに与えられた時間とエネルギーは、
限られています。
日々成長していく子どもに合わせ、
ライフスタイルを変えて行かねばなりません。


私も息子(小3)と娘(幼稚園年中)がいますが、
子どもとの時間を割きたいと思っています。
が、割けていないのが実情。
運動会、父の日などのイベントに参加したり、
特に授業参観には、是非行きたいと考えています。
勉強している姿を親に見せることを励みに、
子どもはとっても頑張るように感じます。

授業参観が理由で、仕事の都合をつけることができる、
PTAが理由で、または、
プレデイ(放課後の子ども達の活動を地域の人が
学校に出向いて見守る中央区の事業)が理由で、
仕事の都合をつけることができる、
当然子どもの病気が理由で、
仕事の都合をつけることができる、
そんな子育てにやさしい社会であってほしい。

文責:小坂和輝
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病後児保育事業存続の危機

2007-03-13 06:06:42 | 各論:病児保育

昨日、以下の文章を中央区福祉保健部長の方から、
突然、手渡されました。

『晴天の霹靂』とは、こういうのをいうのでしょうか。

(以下、文面)
********************
18中福子第1436号
平成19年3月12日

中央区病後児保育事業委託契約の契約期間満了について

平成18年度の中央区中央区病後児保育事業委託契約は
平成19年3月31日をもって契約期間が満了し終了いたしますので、
念のため通知します。
なお、本事業に係る同年4月1日からの契約については
締結しないことを申し添えます。

**********************
(以上、文面終わり)


来年度以降の病後児保育の委託を突然、
中止するとのことです。

理由を文書化した形で、
お願いいたしましたが、
聞き入れていただけませんでした。


この事業は、とくに施設型の場合、
家賃、人件費がかかり、委託費をいただいても、
プラスにはならないのが実情です。
以前試算したことがあったのですが、
当院での病児保育関連では、
人件費・家賃などから月100万円前後の出費でした。
それが、中央区からの委託費+利用者負担の収入で
100万円前後となり、
相殺されます。
この不採算性が、
病児保育・病後児保育が
全国的に広がらない理由のひとつです。
それが、すべて持ち出しとなると、
かなりきつい。


しかし、
当院の病児保育・病後児保育を頼りにしている
多くの家庭があります。


私のマニフェストに書きました。

『病児・病後児保育の利用希望者に100%対応する体制整備』

利用者の皆様に迷惑のかからないよう
当院での自主運営で、
なんとか、存続できるよう、
知恵を搾り出します。

思いがあれば、なんとかなる。
もともとは、病児保育は、
区の委託があろうと、なかろうと
自分がやろうと思って始めたもの。
それが、たまたま、運よく中央区も
同時期に同じことを考えていて、
委託をいただけるようになっただけのこと。

やめることは、絶対いたしません。

文責:小坂和輝

コメント (4)
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3/13 見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

2007-03-13 04:01:43 | 子育て・子育ち
メモを貼り付けていたが、
すぐに見慣れてしまい
その存在すら気づかなくなることがあります。
いつも、見慣れているものには、
私たちは、注意を払わなくなってしまうのです。

子どもの存在が、
あまりにも当たり前のものになり、
なんとも思わなくなってしまいがちです。
子どもの成長のひとこまひとこまに
目をつめることなく過ごして
しまうことがあるのです。

もう一度、
あらためてお子さんを見つめてください。
子どもは日々成長し、
一日として同じではありません。
立ち止まって、
子どもの姿を見つめなおしてほしいのです。
親の視線は子どもに伝わります。
子どもは喜んで、
やる気を出すことでしょう。

*目標をたてることの大切さ
何かをやり遂げるためには、
目標を決めて
努力を重ねなくてはなりません。
子どもが実現可能な目標を立てることができるように、
具体的なアドバイスや手助けをしたいものです。
そして、励まし支えます。

上手に目標をたてるためには、
①まず本人が何をしたいのかはっきりさせること。
②次に、そのためには何をしたらいいのか、
具体的に考えていきます。

「旅は、その第一歩を踏み出すことが大事」
といいます。
子どもが目標を決めて頑張っている時は、
まさにこのことわざが当てはまります。
子どもが踏み出した第一歩に気づき、
評価してほしいのです。

*積み重ねの大切さ
努力をすれば成果があがるということを、
幼い頃から理解できている子どもがいる一方、
理解できない子もいます。
そういう子にこそ、
何事もひとつひとつの
積み重ねが大切なのだということを
教えなくてはなりません。


子育て広場あすなろの木では、
“コーチング”の講座をもっています。
まさに、目標を立て、
積み重ねていく過程を
どのように励まし、支えるかを
学ぶ場と考えます。
「勉強しなさい」と
高圧的な態度でいうのでなく、
手取り足取り段取りをいう
(“ティーチング”)のでなく、
子ども自身がで「勉強しなければ」と思うように
導くのです。



*お小遣いの大切さ
子どもがお小遣いをもらって
初めて気づくことがあります。
それは、物の値段や貯金の大切さといった
「お金の価値」です。
子どもは、お小遣いをもらうことによって、
お金の使い方を
自分で考えるようになるのです。

何か家庭の基本的な仕事に対する
見返りとして与えるのではなく、
子どもも家族の大切な一員として認めるという意味で、
家の収入の一部を子どもに与えるものです。

小坂も、お金の価値をいかに
子どもに伝えていくか、
お小遣いをどのように与えていくか、
考えることが大切かと思っています。
その家で、その家でやり方があり、
異なると思いますが。
以前開催したのですが、
『お金の話』をまた、企画したいと思います。

文責:小坂和輝
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3/12 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

2007-03-12 06:57:34 | 子育て・子育ち
第12回 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

親は、子育てのあらゆる場面で、
子どもに親自身の価値観を教えています。
子どもの人格形成において、
親の価値観は、大きく影響します。
親の価値観を基盤にして、
子どもは自分自身の価値観を
形成してゆきます。

親は、こどもに過剰な期待をせず、
きっぱりとした、しかし
柔軟な態度で接することが大切です。
そんな親に育てられた子どもは、
親に愛されているという自覚を持って、
のびのび育ち、
健全な自尊心を形成することが
できるのです。




子どもの長所が光るのは、
日々の暮らしのほんの些細な出来事です。
それを見逃さないで下さい。
子どもに注目することは、
とても大切なことです。

親が、子どもの長所を見つけ出し、
それを誉めれば、
子どもは肯定的な自己像を
形成していくことができます。
子どもは、よいところを誉められば
誉められるほど、
よい子になろうと
頑張るようになるものです。





どのような家庭にも、
日常生活をスムーズに送るための
約束事があります。
子どもの安全に関わる約束事、
日常生活を効率よくする約束事、
親が一方的に子どもに
押し付けるのではなく、
子どもの考えや要望を取り入れて
決めていくと、
子どもはより協力的になります。
そして、子どもが、
自分がルールを破った時も
素直に認めるようになります。

約束事はきちんと守る、
幼いころから身につけた
このような習慣は、
子どもが難しい思春期に入ってから、
特にものを言います。

子どもが親の同意を得ようと
何か言ってきたら、
できるだけソフトな態度で
受け入れることが大切です。
「言ってくれてよかった」
という態度を示せば、
子どもの態度も柔らかくなり、
親の意見を聞いてから
決めようという気になります。


子どもは成長するにつれて、
自分なりのモラルや価値観を
持つようになります。
親は、そんな子どもなりの
モラルや価値観を
尊重するように
心がけたいものです。
子どもが真剣に考え、
人に対して誠実であろう
としているなら、
子どものやり方を
認めるべきだと思います。
たとえ親として多少の
不満があったとしても、
子どもが自分で判断できたことを
喜んであげたいものです。

子どもが悪い誘惑に打ち勝つことが
できるのは、
親に叱られるからではありません。
自分の自尊心が許せないことは
できないからです。
自尊心とは、自分を信じる心、
自尊心があるということは、
自分が自分を好きであるという
肯定的な自己像を持っている
とうことです。
それだけでなく、
自尊心とは、
自分にはそんなわるいことはできない
という道徳律に関わることでもあります。


クリニックのスタッフと話す中で、
親自身が、肯定的な自己像を
持っていないのです!!
子育て支援で大切なことは、
親の肯定的な自己像をもつための
気づきの場づくりだと思っています。




長くなりましたが、小坂なりにまとめますと、
乳幼児期は、こどもの些細な長所が光るできごとを、
見逃さず、一言誉める。
3/10にも書きましたが、山崎洋美さん
(ママのイキイキ応援プログラム主催)
が言うところの、
「ミトメル(認める)は“見留める”」ことにより、
子どもを見ることで、長所の発見。

学童期は、約束事はきちんと守るということの
親と子どもの対話を十分にする。
それにより、
子どもは親が自分の意見を聞いてくれるという
信頼をつくる。
子どもが自分の判断でできたことを親が喜び
肯定的な自己像、自尊心を育む。

疾風怒涛の思春期。
思春期は、難しい時期であり、
親よりは友達、仲間が、生活の中心になるが、
学童期の親との信頼、自尊心があれば、
乗り切れる。

文責:小坂和輝
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