「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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中央区議会って、どんなところ。小学生に聞かれたら。

2023-08-28 07:18:11 | シチズンシップ教育

 いよいよ、会派かがやき中央が主催する小学生の中央区議会見学会が、8・28に開催されます。

 短い時間で伝えきれないといけませんので、前もって、言葉でお伝えしてみます。

Q;区議会は、何をするところですか?

 
A;中央区の区民が集まって話し合って、色々なことを決めることができれば良いのですが、集まる場所の確保が大変。集まれたとして、一人一人の意見を聞くのも大変。
 
そこで、人口17万人台の中央区の場合は、30人の中央区議会議員を選挙で選んで、その30人で話し合って、大切な中央区の進む方向性を決めることが一番大切な役割であると思います。
 
もう一人、中央区長を選挙で選びます。
中央区長が、条例や予算を提案します。
 
私たち議員が提案した条例も中央区長が提案した条例も、決めるのは、中央区議会の役割りです。
ちなみに、議会や区長だけではなく、区民の皆様も、有権者の50分の1以上の署名(2023年6月1日現在、有権者数140300人であり、その50分の1は、2806人)をもって、条例の制定を区長に請求できます(条例制定の直接請求、地方自治法第74条第1項)。区長は、住民から提出された条例案に意見を付けて、議会に議案として提出することとなります。
 
予算については、中央区長が、提案することとなっています。
その予算が妥当であるか、修正する必要がないか、3月に開催される予算特別委員会で、中央区議会が決めます。
 
 
Q;学校には、学校のルールとして校則がありますが、中央区のルールである条例を決めるのですね。
 そして、大切な税金の使い方を、区長が予算案として提案し、それを中央区議会が、決めるのですね。
 他に、どんな仕事がありますか?
 
A;議会が決めたことが、きちんと実行されているか、チェックします。
 例えば、予算で、新しく公園を作ろうと決まったら、その公園が、子ども達が安全に楽しく遊べる公園となるようきちんと実行されるかをチェックします。
 チェックにあたっては、安心安全、楽しい公園が出来上がることも大切だけど、子ども達の遊び場なんだから、当事者の一人である子ども達の意見や提案をきちんと聞きながら作ったかどうか、そのプロセスもチェックします。
 
Q;プロセスも大事なんだね。
 
A;この4月から新しく『こども基本法』という法律が施行されていて、子どもに関する政策を作る場合、きちんと子ども達の意見を聞くことがルールとなっています。
 だから、どんどん、意見や提案を中央区に届けてください。
 
Q;選挙権はないけど、やれることがあるんですね。
 
A;その他にも、区民の皆様が作った「請願」や「陳情」を通じて議決することや、議会が「意見書」を作成し、東京都や国に提出したりします。
 
Q;一年の流れを教えてください。
 
A;大体、2・3月、6月、9・10月、11・12月あたりに4回の本会議が開催されます。
 3月には、予算を、10月には、決算を、審議します。
 
 決めると言って来ましたが、年に4回の本会議で、多数決で、決めることとなります。
 臨時会という特に、議長・副議長を選んだり、所属する委員会を決めたりする本会議も、年度が新たまった5月に開催されます。
 
Q;どのような委員会がありますか?
 
A;4つの常任委員会と、区の特定の問題を審査するために4つの特別委員会があります。
 議会をどのように運営していくかを話し合う議会運営委員会と合わせて合計9つの委員会を中央区議会は設置しています。
 
 常任委員会は、
 ●企画総務委員会
 
 ●区民文教委員会
 
 ●保健福祉委員会
 
 ●環境建設委員会
 
 特別委員会は、
 
 ●まちづくり・都市基盤対策特別委員会
 
 ●地域活性化対策特別委員会
 
 ●子ども子育て・高齢者対策特別委員会
 
 ●防災等安全対策特別委員会
 
 そして、
 ●議会運営委員会
 
 中央区議会では、原則として、各議員が、それぞれ、常任委員会と特別委員会に一つずつ属しています。
 役割は、命名された委員会名から予想がつくような内容です。
 
 ほぼ毎月開催される委員会では、行政が、施策の進捗の報告を行い、所属議員が、質疑を行いチェックをします。
 条例を、その内容と関連する常任委員会で審議して、可決するべきか、否決するべきか、委員会としての判断を本会議に届けたりもします。
 本会議とともに、各委員会も傍聴が可能です。
 
 
Q;どうやったら、中央区議会議員になれますか?
 
A;原則4年に一度の選挙に立候補して、選ばれる必要があります。
 選挙に出るためには、①25歳になることと、②中央区民であること(中央区に3ヶ月以上住んでいる)の二つの条件がそろうと、誰でも選挙に立候補できます。
 
 
Q;現在の中央区議会の課題は、なんですか。
 
A;「二元代表制」と言われますが、区長と議会が、両輪となって、区政を運営しています。
 ①ICT技術なども活用して開かれた議会にすること、②プロセスも含め決定過程を明らかにすること、③子ども達含め多様な意見や考え方を議会に反映することが、大きな課題と考えています。
 
 特に、最初にも書きましたが、子ども達の意見や考え方を、きちんと中央区議会も受け止めて政策を作っていかねばならないと考えています。
 意見を届けるには、何が起きているか、もっともっと小学生にも分かりやすく伝えていかねばならないです。
 実際に、学童とプレディをどうするのか、通学路を安全にするにはどうするのか、学校の先生が忙しくて過ぎるのをどうするのか、学校給食を無農薬野菜を導入するにはどうするのか、地震が起きたら命を守り生活を続けていくにはどうするのかなどなど、子ども達に関わる課題が山積みです。
 
 みんなで、みんなのための中央区を作っていきましょう!
 
以上

●千代田区議会 https://gikai-chiyoda-tokyo.jp/kids/

 
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