「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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障害者福祉政策のひとつとして、親亡き後へ安心して備えることができる成年後見制度の構築を!

2011-11-27 23:00:00 | 医療
 「中央区心身障害児・者の進路と生活を考える会」主催の成年後見制度講演会に参加。

 実際に障がいのあるわが子の後見人になられているかたからの経験に基づくお話もあり、大変勉強になりました。

 二名の区議の参加もあり、区政に反映をされることを期待いたすところです。
 東京学芸大学の学生の見学もあり、成年後見制度がなぜ広がらないかを卒業論文として書かれるとのこと、こちらも期待をいたしております。


 ご講演の後、「法人による後見制度について」、(社)未来・ねりま理事・事務局長斉藤洋氏にご質問させていただきました。
 
 斉藤氏は、障害者の入所施設がその入所者のために法人の後見を行っている例があることはおしゃっていました。
 法人がなるには、スタッフの配置で、難があることも述べられていました。
 よって、そのような法人をつくることよりも、「後見人の監督する人」を育てることをまずは、考えられているとのことでした。

 障害のある子が成人となり、まずは、親が後見人になることは、講演会の体験談からも敷居がそんなに高くないのではないかと、参加されていた皆様もお感じになられたかもしれません。

 ただ、問題は、親亡き後のわが子の後見について。

 斉藤氏は、後見制度とともに、身上監護の問題もあり、福祉制度全体の支えの重要性をご指摘されていました。
 
 親亡き後も安心できる後見制度を、いかに構築していくべきか、それを担う社会貢献型成年後見制度は可能か、法人に託すことは可能か、区などの公的な機関が行うことは可能かなどあらゆる可能性を考慮にいれ、研究していきたいと思っています。
 
 会では、医師による鑑定書が、どのように依頼したらよいか、値段設定についてなど自分にいきなり振られる場面もありましたが、確かに鑑定書の部分も課題があり、調べてみます。

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<「成年後見制度」講演会>

日時:11月26日(土)午後1時~3時 

場所:中央区福祉センター3階第一会議室

講師:
練馬手をつなぐ親の会副会長・(社)未来・ねりま理事・事務局長
   斉藤 洋 氏
 練馬手をつなぐ親の会での成年後見部会活動について


主催:「中央区心身障害児・者の進路と生活を考える会」

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