「小児科師 故中原利郎先生の過労死裁判」が7/8に最高裁で和解が成立しました。
今後、同じような医師の過労死事件が出ないことを、願うばかりです。
****「小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会」ホームページから***
http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/
中原過労死事件とは
都内の病院に勤務していた小児科医・中原利郎先生は過重労働による過労から欝病を発症し、1999年8月16日、病院屋上から飛び降りて亡くなりました。享年44歳でした。遺族は中原先生の死が労災であることの認定と、それに関する病院の責任を問い、裁判を提起。東京地裁で、過労による労災であることは認められ判決が確定しました。しかし病院の責任は地裁、高裁とも認めなかったため、遺族は最高裁に上告受理申立をして争いました。
最高裁は「我が国におけるより良い医療を実現するとの観点から」双方に和解を勧告。2010年7月8日、和解が成立しました。
2010年7月8日、最高裁第二小法廷(古田祐紀裁判長)で、故中原利郎医師の遺族と同医師勤務先病院の間で争われていた民事訴訟の和解が成立。病院は中原医師の死に対して深く哀悼の意を表し、和解金を支払うこととなりました。病院の安全配慮義務違反を認めない東京高裁判決の見直しと撤回を求め、遺族が最高裁に上告受理申立を行ってから1年半。「よりよい日本の医療のために」と異例の和解勧告を行った最高裁の意向に沿い、双方が歩み寄った結果です。
*****以上*****
小児科救急問題をうまくまとめたスライドが、ネット上にアップされていましたので、掲載します。
大矢幸弘先生( 国立成育医療センター第一専門診療部アレルギー科)作成
⇒ http://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/oyalectr.files/frame.htm#slide0028.htm
<スライドまとめの部分のみ抜粋>
まとめ
•日本の小児科医数は英米に比べて少ないわけではない
•英米では家庭医や救急医が担っている仕事まで病院小児科医が担っているので過労になる
•かつては地域のかかりつけ医がしていた時間外診療を今では病院小児科医が行っている
•非救急患者の診療に忙殺されて本当の救急患者への対応が充分とれない
•時間外診療(夜間や休日)と救急医療を分離して、医師の人手を有効活用すべきである。
以上、
また、いろいろとお世話になりまして
ありがとうございました。
ですが。。。
先生のお疲れの様子をみて、少し驚いてしまいました。あまり無理されませんよう、ご自愛くださいね。
いつもお休みの日も診療していただけたり
病時保育など、いろいろと
本当に感謝しております。
そして、私がこんなことを申し上げるのは、本当に差し出がましいことではありますが、
小児医療以外のお仕事が多忙すぎてはいないでしょうか?
子供が発する細かいサインを見過ごしたりしないでしょうか?医療は、ましてや、小児医療は最も難しい現場と思っています。
先生が、まず、ご自分のお体を大切にすることが今、大事なことなのでは、と思います。
余計なお世話とは思いますが、どうか、お体を大切になさってください。