「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

「中央区環境行動計画2023(仮称)」中間報告に対する意見書

2023-01-06 23:24:59 | 意見書提出

中央区役所環境土木部環境課環境企画係 御中
 
お世話様になり、ありがとうございます。
「中央区環境行動計画2023(仮称)」中間報告に対する意見を提出致します。
よろしくご検討の程、お願い申し上げます。
 

 
意見の内容について

注、「中央区環境行動計画2023(仮称)」中間報告(以下、本計画という。)は、「本編」と「地方公共団体実行計画(区域施策編)」としての「別冊」の2分冊で構成されています。
 この意見書記載においても、「本編」と「別冊」で使い分けて、ページ数等を表示するようにします。

第1,総論

1,基本計画2023との有機的な連携について
 『環境行動計画2023』の主な内容がまさに、『基本計画2023』におけるリーディングプロジェクト「ゼロカーボンシティプロジェクト」と「水とみどりプロジェクト」で位置づけられており、うまく『基本計画2023』との連携がとれていると考えます。
 『基本計画2023』リーディングプロジェクトと、本計画が両輪の輪となり、二酸化炭素排出量削減に向け、取り組みが進みますことを願います。

2,『自転車活用推進計画』との有機的な連携について
 同時進行で『自転車活用推進計画』で策定作業中である。中央区から報告がなく、進捗が不明であるが、ぜひ、『自転車活用推進計画』の新しい内容を本計画に盛り込むことをお願いします。
 『自転車活用推進計画』の内容がまったく不明であるため、区民から反映すべき点を提案できませんので、何卒、行政内部での調整作業をお願いします。
 自転車が活用されることは、二酸化炭素排出量削減にもつながるし、利用する本人の健康にもつながるはずです。また、中央区を楽しむには、自転車活用が有効であり観光振興でも役立つはずです。本計画で言う「コベネフィット」がいくつも生まれると考えます。

3,『中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画』との有機的な連携
 事業者である中央区は、独自に『中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画』を持っています。
 本計画では、各主体の取組として、「区民の取組」及び「事業者の取組」が書かれていますが、「区の取組」の項目も設けて、『中央区役所温室効果ガス排出抑制実行計画』から引用して記載してはいかがでしょうか。
 区民、事業者、区の三者が一体となって、温暖化防止につとめていく姿勢を示すことができますし、それぞれの進捗を比較しながら、区が区民や事業者をけん引することも、また、事業者が先行した場合は、よい刺激を区が受けることもできると考えます。

4,温室効果ガスとしての二酸化炭素だけを対象としていることの是正
 本計画では、温室効果ガスとしての二酸化炭素だけを対象としている点が、対策の欠如と考えます。
 別冊7頁でもわかるように、温室効果ガス排出状況で、86.5%は二酸化炭素で構成されていますが、ハイドロフルオロカーボン類が次に大きな13.2%を占めています。
 ハイドロフルオロカーボン類の対策を加えれば、この二者で、温室効果ガス排出状況における99.7%(=86.5+13.2)の対策をすることとなります。
 二酸化炭素だけにこだわらず、真の意味で、地球温暖化を食い止めるべく、もう一種類の温室効果ガスも対策に加えることを切にお願い致します。

5,中央区環境行動計画推進委員会と中央区民や事業者をつなぐ「環境区民会議」の設置について
 区では、現在、区民、区内事業者、学識経験者ら7名と区職員3名計10名で構成する中央区環境行動計画推進委員会を立ち上げ、本計画含め環境関連施策の検討を行っています。
 一方、武蔵野市では、「環境市民会議」を設置し、市民の声を十分に生かして環境施策づくりをしています。その成果が、民主主義の模範例として、本年元日の毎日新聞の社説でも取り上げられていました。参考までに抜粋します。「期待されるのは地球温暖化対策を生活者の視点で話し合う「気候市民会議」の広がりだ。フランスや英国では政府の対策への抗議運動が引き金となって設置された。日本でも東京都武蔵野市(人口147,964人本年1月1日現在)が昨年、自治体主催としては初の会議を開催した。外国籍の住民や高校生を含む68人が食品ロス削減や節電などについて意見を交わした。昨年11月の会議では「個人の取り組みを可視化する仕組みがほしい」「環境教育の充実を」などの声が市民から相次いだ。今月にも報告書をまとめる予定だ。松下玲子市長は「行政が『ゼロカーボン』の旗振り役をするだけでは、市民の元に届かない。集まった意見をしっかりと見て、活動プランを作りたい」と話す。」
 中央区環境行動計画推進委員会において、専門的かつ非常に深い議論が行われていることは重々承知していますが、本区も、「気候区民会議」を設置し、まずは、環境施策を区民目線でとらえる機会を設けることを強く要望いたします。本区(人口174,074人本年1月1日現在)よりも人口規模の小さな自治体で実現できており、ぜひ、武蔵野市を見習ってやりませんか?
 そのためにも設置に向けた記載を、本計画にはお願いをいたします。

第2,各論 

1,区内建物の建築時における二酸化炭素排出量のアセスメントについて
 区内の建物のZEB化・ZEH化をする場合は特に、建物の建築前後においける二酸化炭素排出量の変化をアセスメントすることも事業者に求めることを制度化するようにお願いします。
 都と協力し、「環境影響評価制度」の中で、温室効果ガスの排出量を評価することを定型作業として行うことを特に強く求めます。
理由:
 区内の建物のZEB化・ZEH化というのだから、その性能がどれほどの向上をもたらすものか、その結果、二酸化炭素排出量がどれだけ削減できるかのかを、事前に評価することにより、事業の効果を検証しつつ、建物のZEB化・ZEH化を進めることが可能になると考えるから。

2,中央清掃工場からの二酸化炭素排出量を数値として可視化すること

 清掃工場からの二酸化炭素排出量は増加傾向にあり、それを減少させることは、喫緊の課題です。
 きちんと数値を示し、可視化をお願いします。


3,学校給食、保育園の給食を、無農薬、有機野菜へと転換
「学校給食、保育園の給食を、無農薬、有機野菜へと転換することによる環境負荷の軽減」を取組として加えることを求めます。

理由:
 学校給食、保育園の給食から、日本の農業の流れを変え、結果、環境負荷を軽減するため。肥料は、多量のエネルギーが必要である。

4,農園確保の取組
 道路空間で閉鎖された小さな空き地をみかけるが、そのような場所に、農園を作る取り組みをお願いします。
 KK線の緑化においても、農園を多く作り、区民や子ども達が農業に触れることができるようにすることを求めます。
 「農園確保の取組」の追加をお願いします。

5,地域の足、コミュニティバスをより身近に、シルバーパスを可能に、障害者手帳の割引を可能に

(1)運賃割引サービスの導入

 外出をすること、歩くことが健康につながります。
 そのきっかけづくりとして、コミュニティバスを、高齢者にも、障がいのある方々にも利用しやすくすることの大改革を求めます。
 出歩くことで、健康寿命を保つことが可能となり、結局、医療費削減につながります。

(2)南循環も「本の森ちゅうおう」前が可能になるルート変更を。
 また、「本の森ちゅうおう」は、出かけたくなる魅力の場所であり、乗っていたら前に停まるように、ルート変更をお願いします。

(3)車内スペースは、二人乗りベビーカー対応とすること
 全車、車内スペースは、二人乗りベビーカー対応とする余裕の間取りとすることを求めます。

6,プラスチックゴミへの対策の強化
(1)徹底的な分別
 プラゴミ903万トン(2017年)の58%は、サーマルリサイクルとのことです。さらなる分別の徹底(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニール)により、燃やすこと以外のリサイクルを可能にするように研究をお願いします。

(2)プラスチックを紙に代替する
 さらにそもそもプラスチックごみを出さないように、区内コンビニの袋を、紙袋にしていくなど、さらなるアイデアを出していく、その実用化への支援をお願いします。

7,大型家具などのリユースの促進
 大型家具などを資源ごみと出される場合、リサイクルハウスかざぐるまを介して、ネットなどのやりとりで、次に使う方を見つけられるようにし、資源ごみとして出される量を減らす取り組みをお願いします。
 リサイクルの前にすべきことがまずあって、今の政策は、リサイクルに重点がおかれすぎています。大量消費、大量生産をしているのと変わりありません。
リユースをすることで、大量消費を減少することができます。資源ごみと出されて、それが焼却されるわけで、資源ごみを減らせば焼却に伴う二酸化炭素発生量も減らすことができます。
 どうか、リユースにもっと力を入れることをお願いします。

8,中央区と連携するまちと、エネルギー政策で、さらなる連携の強化を図ること

 中央区には、日本各地に連携する市や町が散在しています。
 旧館山臨海学園で太陽光発電について取り組みを始めたところですが、中央区の敷地や施設を用いたエネルギーの供給の更なる研究をお願いします。
 また、連携するそれら自治体と、エネルギーについても供給で連携を強めることの研究をお願いします。

 例えば、千葉県銚子市の風力発電のエネルギーの供給を受ける仕組みの研究なりお願いします。

現在中央区と連携する市や町の一覧:

●友好都市かつ災害時相互援助協定書締結(平成7年7月5日):山形県東根市
●災害時相互援助協定書締結(平成8年7月29日):岡山県玉野市
●災害時相互援助協定書締結(平成19年1月29日):千葉県銚子市
●災害時相互援助協定書締結(平成24年4月5日):宮城県石巻市
●区民健康村「ヴィラ本栖」所在地かつ災害時相互援助協定書締結(平成26年11月4日):山梨県富士河口湖町
●宇佐美学園かつ伊豆高原荘所在地:静岡県伊東市
●柏学園所在地:千葉県柏市
●旧小諸高原学園敷地 所在地:長野県小諸市
●旧館山臨海学園所在地:千葉県館山市

以上

 

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「第四次中央区子ども読書活動推進計画中間報告」に対する意見書

2023-01-06 22:20:29 | 意見書提出

教育委員会事務局図書文化財課事業調整係 御中

お世話様になり、ありがとうございます。
「第四次中央区子ども読書活動推進計画中間報告」に対する意見を提出致します。
よろしくご検討の程、お願い申し上げます。

意見の内容について

第1,総論

1,子ども読書活動推進委員会の設置について
 子どもに関わる計画であり、児童・生徒代表から構成される「子ども読書活動推進委員会」を構成し、その委員会で、本計画の原案の作成とパブリックコメントの採用の検討を行って作成をするべきと考えます。
 大人がよいと思って作成するわけであるが、それが子どもに合っているとは必ずしも言えないこともあります。
 アンケートを実施していても、それは実態調査であって、意見聴取ではありません。
子ども達に計画策定に向けた参加の機会を与え、意見を聴取しながら、計画案の作成を行っていただけますようにお願いします。
 今からでも遅くないので、最終案の作成の前に、委員会の設置をお願いします。
無理であるならば、計画の進捗評価のために、委員会を立ち上げることを、最悪でも、次回の第五次を作成する際には、委員会での検討をまずは行うことをお願いします。

2,人材の育成について
 図書館司書、司書教諭、学校図書館指導員、図書館委員が、円滑な連携がなされ、それぞれの学校において読書が楽しめる環境が整備されますことをどうかよろしくお願い致します。
 各人材をどのように育成するかを事業として位置づけをお願いします。

3,計画の進捗状況の把握の方法について
 様々な魅力あふれる事業が展開される予定となっています。
 それぞれがどのように展開されているかを、毎年、進捗状況を把握できればよいと思いますが、どのように公表していくおつもりでしょうか。
 是非、ホームページなどで、毎年の事業の進捗の公表をお願いします。
 重要なデータは、『教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価の結果に関する報告書』での報告もお願いします。

4,読書をしない子ども達について
 本計画で、最重要な課題を抜粋します。
 「しかしながら、小中学生へのアンケートによると、直近の1ヶ月で1冊も本を読まなかったと答えた小学生は11.0%、中学生は28.6%で、その理由として小学生では「本を読むのが嫌いだから」が最も多く、中学生では「読みたい本がないから」次いで「時間がないから」が多いという結果となりました。」
 この解消ができることが、本計画の肝だと考えます。
「読書は、楽しい」といかに持っていけるか。(一方、スマホは不要です。百害あって一利なしと言い切ってもよいと医師として考えます。少なくとも中学生までは持つべきものではありません。)
 この数値の改善が一番の指標になると思います。

第2,各論
1,図書館協議会設置(図書館法第14条)について
 区民の声を図書館運営に反映しやすくするために、図書館協議会を設置して、運営することをお願いします。

2,新規事業「まちかど図書館」設置の提案
 各自の家や商店の前に家の前や路地に、本棚を置いて、無料貸出本を設置し、地域のだれもが自由に借りられるようにする事業です。
 スペースを有し、やりたいひとがそれぞれボランティアでやる事業で、図書館が、やっている人たちの取りまとめや設置場所の情報提供をしてくださるとありがたいです。
 図書カードや貸出し期限などはなく、すべて善意のもとで実施します。返却本は、紫外線消毒等を施し、再閲覧に供します。
 昨秋から、試しに月島地域でやってみましたが、うまく経過しています。
 地域全体で子ども達の居場所をつくる事業の一環にもなると考えます。

3,晴海図書館設置にあたり区民会議設置を(14頁)
 晴海図書館を設置に当たり、前述の「子ども読書活動推進委員会」あるいは「区民会議」を設置するなどして、話し合いの場を持ち、区民のアイデアを活かした図書館づくりをすることを提案します。

4,電子書籍貸し出し(14頁)について子ども達が持つタブレットとの連携
 子ども達が貸与されているタブレットで電子書籍が借りられるようになるようにお願いします。(すでに可能なっているのであれば、すいません。)

5,プレディの学校図書館活用(23頁)
 ぜひ、プレディのサポーターを、地域の人が参加することによって増員して、学校図書館を活用している子ども達の見守りができるようにしてください。

6,地域包括ケアの拠点など地域課題を解決する場としての図書館
 図書館が地域包括ケアで重要な役割を担っていることが、2022年10月山梨県で開催された日本公衆衛生学会においてもシンポジウムとして取り上げられています。
 例えば、「本の森ちゅうおう」の事前内覧会の際に、すでに「認知症コーナー」を図書館司書の皆様の手によって出来上がっていました。
 そのような情報発信をはじめ、様々なかたが訪れる施設の特性ゆえ、図書館への来館者のご様子から「気づき」を得て、適切な支援者へ「つなぐ」ことに期待をしたいです。図書館に、子ども達の見守り機能を持たせていただきたいです。
 地域のひとの社会貢献のために図書館が場を提供することも期待をします。
 地域の担い手が地域包括ケアの学びや「気づき」そして交流の場として「本の森ちゅうおう」など図書館が役立てられることを強く望みます。

7,「プラネタリウム」の運用にも言及下さい。
 図書館との附属の存在であり、プラネタリウムを用いて、宇宙や天体の不思議を伝えていくことを事業として謳うことをお願いします。

以上

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「中央区男女共同参画行動計画2023(仮称)」に対する意見書

2023-01-06 16:55:38 | 子育て・子育ち

総務部総務課男女共同参画係(女性センター内) 御中

 

お世話様になり、ありがとうございます。

「中央区男女共同参画行動計画2023(仮称)」に対する意見を提出致します。

よろしくご検討の程、お願い申し上げます。

 

意見の内容について

第1,総論

1,同時期策定の『中央区基本計画2023』のリーディングプロジェクト(プロジェクト名:「ダイバーシティ中央プロジェクト(仮称)」)としての位置づけることについて

本計画の主要な内容を同時期策定作業中の『中央区基本計画2023』のリーディングプロジェクトとして位置づけ、『中央区基本計画2023』に多様性・男女平等の横ぐしを指すとともに、本計画のなお一層の推進を図るべきと考えます。
 リーディングプロジェクトとした場合、構成する主な取組は、
 ●SNS相談の実施
 ●配偶者暴力相談支援センター機能の整備
 ●「ブーケ21」での新たな登録団体区分の創設
 ●学校と総務課との緊密な連携による啓発
 ●多様な性のあり方に対する理解の促進と支援
 ●女子学生の理系分野への進路選択に資するセミナー開催
 ●つながりサポート事業実施
 ●ワーク・ライフ・バランス推進企業の認定
 ●配偶者等や交際相手からの暴力の防止に関する啓発
 ●「本の森ちゅうおう」との連携による情報発信
などを選択できると考えます。

2,中央区男女共同参画推進委員会への児童・生徒の参加(121頁)

「IV計画の推進に向けて」において中央区男女共同参画推進委員会が記載されています。
 現在、学識経験者3名、区内女性団体4名・各種団体の推薦する者及び有識者5名、公募区民2名、行政職員3名の計17名で構成されています。
 学校・教育のありかたが述べられていますが、当事者である児童・生徒が加わっていません。
 子ども達にも大いに関わる施策であり、小学生代表、中学生代表を加えることを望みます。また、子ども達の声の聴取もお願いします
 子どもが加わった場合の開催時間に難点がでますが、土日開催やオンライン会議、分科会形式をとるなど様々な工夫が可能であると考えます。



第2,各論

1,学校でのLGBT等への取組の強化について
 中央区では、「中学生・高校生世代の区民のうち、自身の性自認や性的指向について悩んだことがある人は10人に1以上おり、周りに悩んでいる人がいた人は、約4人に1人」(『中央区男女共同参画行動計画2023』51頁)とのことです。
 その悩んだ子ども達が、きちんとその悩みが受け止められ解消されているのかどうかを、小児科医としても大変気がかりに感じています。
 悩みを受け止める体制の整備に向けた、本計画の記載の充実をお願いします。

(1)まず、教育では、「No.12 LGBT等に対する理解を深める教育の推進」として事業内容(所管 指導室)が「中堅教諭等資質向上研修Ⅰ、指導力アップ講座(人権教育講座)等において、人権課題の一つとして取り上げて、東京都教育委員会作成の人権教育プログラムを活用して講義を行うとともに、学んだ内容を各学校に広める。」とあります。「先生方が、LGBT等を学び、学んだ先生が、学校に持ち帰るまで」の記載のように読めます。
 もう一歩踏み込んで、「児童・生徒が、LGBT等を学ぶ」という機会の確保を施策として必要であると考えます
 そこで、事業名「児童・生徒が、LGBT等を学ぶ場の確保」、事業内容は、「児童・生徒が、LGBT等を学ぶ場を医師やNPOと連携して確保する」という趣旨のものを新設することを提案します。
 学校の先生のご負担もかけないように、医師や取り組んでいるNPO等と連携し、実施を行っていけばよいのではと考えます。

(2)また、学校現場において、実際に、LGBT等の児童・生徒に配慮した具体的な対応を取ることも必要だと考えます
 本計画において、「取り組むべき課題1-5 多様な性を認め合う社会に向けた理解促進と支援」と一項目が割かれています。
 学校現場で、実際に支援がどうあるべきかは、記載がありません。
 先月2022年12月、生徒指導に関する教員用手引書である「生徒指導提要」の改訂版が出され、新たに性的少数者の児童・生徒への関わりが追加されました。
 「生徒指導提要」の記載を根拠に、配慮すべきことを本計画に位置付けることができないだろうかと考えます。
 そこで、事業名「LGBT等に対する学校での相談の実施」とし、事業内容「自身の性自認や性的指向について悩む児童・生徒の相談を受け合理的な配慮を実施する。」とする事業を追加することをお願いします
 組織的な対応の具体例は、「生徒指導提要」には、以下の記載がなされています。

2,「本の森ちゅうおう」中心に図書館の啓発活動への積極的な参画

 No.171の事業に、総務課所管で、「本の森ちゅうおう」との事業連携を検討するとの記載がありますが、総務課が画策するまでもなく、図書館が主体性をもって、男女平等、性の多様性、子育て支援、DV・虐待予防、ワーク・ライフ・バランスなどの企画展を実施し情報発信、啓発活動をすることをお願いします。

 従いまして、

  • 1-1-(2)男女共同参画に関する情報提供

において、所管が図書館による事業名「図書館を活用した情報発信」とし事業内容「図書館において男女共同参画関連の企画展や書籍の貸し出しを行う」

  • 2-3-(1)ワーク・ライフ・バランスに対する普及・啓発
    において、所管が図書館による事業名「図書館を活用した情報発信」とし事業内容「図書館においてワーク・ライフ・バランス関連の企画展や書籍の貸し出しを行う」
  • 2-5-(1)男性の家事・育児・介護への参画に向けた普及・啓発

において、所管が図書館による事業名「図書館を活用した情報発信」とし事業内容「図書館において家事・育児・介護関連の企画展や書籍の貸し出しを行う」

との新規事業の追加をお願いします。


3,取り組むべき課題1-2「子どもの個性や能力を育む学校教育の充実において」における教育内容『思春期からの子ども虐待予防教育』の新規追加

「1-2-(3)生と性に理解を深める教育の推進」を追加し、事業として、①「包括的な性教育を行うこと」、②「親となるということ」、③「社会保障を理解すること」などの教育を受けることを新規に項目立てすることを提案します

これらのことがきちんと学ぶ機会のないまま、妊娠して急に親になるのが現状です。そうではなく、思春期からじっくりと、生殖可能年齢になるにつれて体の変化を理解すること、親となることを考えること、その際に利用できる社会保障はどのようなものがあるか・万が一の際もセーフティネットがあるということ、これらを学ぶことで、無意識のバイアスも解消されていくでしょうし、親となる準備があるからこそ夫婦役割分担を持った子育てもできることと考えます。

ぜひ、教育に追加することをお願いします。

もちろん、先生方に負担をかけるのではなく、地域の専門家が連携して、これらの教育を実施できればよいと考えます。

実践例は、『思春期からの子ども虐待予防教育』森岡満恵著に、著者が高校家庭科で行った授業内容が記載されており参考になります。

なお、総務課からのアプローチとして、No.7/No.101「区立中学校における出前講座の検討・実施」も近い趣旨のことをお考えのことと思います。期待をするところです。教育での位置づけの重要性から、私は、ここでの記載をしました。

 

4,「男女平等教育の推進」➨「性の多様性及び男女平等教育の推進」への変更(36頁)

 性は男女に限らないため、そもそものところで、男女平等とともに、性の多様性の教育を行う旨を事業名としてお願いします。

 

5,男女平等教育における理科の視点(36頁)

 男女平等教育においては、「社会科、家庭科、道徳科」において取り組む旨記載があります(36頁)。特に、性のありかたは、生物や人の体と密接に関係しており、「理科」の範疇にもあると考えます。従いまして、「理科」の追加をお願いします。
 海外においては、理科の時間を用いて授業をしている例もあります。その解説記事を引用します。

「フランスには保健という教科は存在しません。代わりに、科学の教科で教わる生物領域のなかで、生命誕生の仕組みや染色体の役割と一緒に性自認や性的指向など、LGBTについて学習します。フィンランドでは、LGBTを扱っているのが中学校と高等学校の人間生物学や健康教育という教科です。そのなかで、同性パートナーとの事実婚や結婚について歴史的変遷をたどりながら学び、LGBTの知識や理解を深めています。」(日本教育新聞2020/5/31  https://www.kyoiku-press.com/post-216749/

6,施策1-3-1(1)生涯にわたる女性・男性の健康支援に、「がんや難病等り患時の支援」の追加

 「がん検診」や「生活習慣病予防」はありますが、では、がんや難病に罹患した後の支援の記載がありません。

 事業名「「がんや難病等り患時の支援」として、がんや難病にり患しても仕事や子育てを支える相談を行う旨の事業の実施を追加記載をお願いします。

 

7,施策1-3-(3)子どもの相談体制の整備

 本施策の事業説明の中で、LGBT等の相談を受ける旨の記載がありません。

 前述のように悩みを抱える中高生は多くおられます。

 LGBT等の相談も受ける旨、用語の記載をお願いします。

 

8,パパママ教室(両親学級)での最も伝えるべきことは、「出産の際は、万難を排してパートナーは、その出産に臨む母親の傍に駆け付けること」であること

 出産を予定している夫婦・カップルに伝えるべき最も重要なことは、「出産の際は、パートナーは、万難を排して、その出産に臨む母親の傍に駆け付けること」を、これだけは、絶対に行うことを強調しすぎて誤りではないので、どうか、最大限強調して伝えることをお願いします。念のためのリマインドです。

 

9,事業No.93「男性を対象とした講座などの開催」の事業内容にある「イクメン講座」の名称の改善

 12月の企画総務委員会で所属委員からも指摘があったと思いますが、現在、「イクメン」という用語は死語になっていると思います。

 また、いわゆる「イクメン」だけでは、表面的であって、家事・育児における男性と女性の役割に内在する問題は解消されません。

 男女共同参画講座の内容の知恵の絞りどころだと考えます。

 有効な解決方法のひとつは、3にも記載しましたように、思春期からの教育にあると考えます

 

10,事業No.104/112「要保護児童対策地域協議会の運営」(82頁、83頁)におけるDVなどを受けている親支援の視点の強化

 要保護児童対策地域協議会や子ども家庭支援センターがかかわるDVと児童虐待事例では、子どもへのサポートの支援は注目されても、同時に親への支援の視点が弱い場合があるように感じます。

 子ども家庭支援センターは、子どものサポートの機関であり、やむを得ないのですが、男女平等センターブーケ21のスタッフが、DVを受けている親支援の視点から、子どものサポート会議に出席するなど連携を強化できればありがたく存じます。

 令和6年完成の保健所等複合施設の再編においても、親支援のために、男女平等センターブーケ21とのスムーズな連携をお願いします。新たにできるという「配偶者暴力相談支援センター」(No.116)とのスムーズな連携もお願いします。

 

11,取り組むべき課題2-3「ワーク・ライフ・バランスの推進に向けた支援」における区役所職員の育休取得率の上昇

 区役所職員が率先して、育休を、男性も女性も、正規職員も会計年度任用職員の別なくとれるようにお願いします。

 2-3-(3)として、区役所職員の育休取得に向けた支援とし、具体的な支援、例えば、「職場における育休取得の推進」を趣旨とする事業を創設することを求めます。

 かつ、区役所職員の育休取得率を指標のひとつとすることも求めます。

 

以上

 

 

 

 

 

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本日1/6(金)、「中央区子ども読書活動推進計画(第四次)中間報告」に対するパブリックコメントの〆切日(必着、23:59:59まで)。新規事業として、「まちかど図書館事業」展開しませんか?

2023-01-06 09:10:30 | 子育て・子育ち

 リマインドの3連発目。

 本日1/6(金)、「中央区子ども読書活動推進計画(第四次)中間報告」に対するパブリックコメントの〆切日(必着、23:59:59まで)です。

 
 「みんなの子育てひろば あすなろの木」では、昨秋から、「まちかど図書館事業」を開始しました。

 家の前や路地に、本棚を置いて、無料貸出本を設置し、地域のだれもが借りられるようにする事業です。

 図書カードや貸出し期限などはなく、すべて善意のもとで実施します。

 返却本は、紫外線消毒を施し、再閲覧に供します。

 地域全体で子ども達の居場所をつくる事業の一環でもあります。

 ちょうど、本日、新たな貸出本が入荷しました!
 『中学生までに読んでおきたい日本文学シリーズ 全10巻』

 お気軽にお立ち寄りください!

 

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リマインド、本日1/6(金)『中央区環境行動計画2023』中間のまとめに対するパブリックコメント〆切日。23:59:59までに必着を!メールやFAX可。

2023-01-06 08:49:07 | 地球環境問題

 中央区も、環境施策を話し合う「気候区民会議」設置をできないものだろうか。

 本日1/6、『中央区環境行動計画2023』中間のまとめに対するパブリックコメント〆切日です。

 23:59:59までに必着です。

 メールやFAXでの提出も可能です。

該当ページ:以下、3つの重要計画のパブリックコメントの〆切日が1/6です。

●『中央区環境行動計画2023』:https://www.city.chuo.lg.jp/.../kankyokeikaku2023pabukome...


●『中央区男女共同参画行動計画2023』:https://www.city.chuo.lg.jp/.../kyoudousannkakuikenboshuu...
 
 
●『第四次中央区子ども読書活動推進計画』:https://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/_user_tobun_time_291222.html



*******毎日新聞2023年元日 社説 抜粋*******
https://mainichi.jp/articles/20230101/ddm/002/070/067000c

 期待されるのは地球温暖化対策を生活者の視点で話し合う「気候市民会議」の広がりだ。フランスや英国では政府の対策への抗議運動が引き金となって設置された。

 日本でも東京都武蔵野市が昨年、自治体主催としては初の会議を開催した。外国籍の住民や高校生を含む68人が食品ロス削減や節電などについて意見を交わした。

 昨年11月の会議では「個人の取り組みを可視化する仕組みがほしい」「環境教育の充実を」などの声が市民から相次いだ。今月にも報告書をまとめる予定だ。

 松下玲子市長は「行政が『ゼロカーボン』の旗振り役をするだけでは、市民の元に届かない。集まった意見をしっかりと見て、活動プランを作りたい」と話す。

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