「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

亀島川シンポジウム 開催される。次は、いかに形にするか。

2009-08-09 11:22:44 | マニフェスト2011参考資料

 市民・区民提案のまちづくり。夢のあるまちづくり。ひとが健康になるまちづくり。

 今、子育て支援とともに中央区が力を入れるべき分野のひとつであると私は考えます。
 
 
 亀島川を中心になされたそのシンポジウムが、8/8に開催され、私も参加してきました。

 一番感じたことは、そのシンポジウムの実際の内容とは、離れますが、「このような市民・区民の皆様から出された提案を、いかに実際の施策へと結びつけ、街づくりの中で実現をしていくか」ということです。

 ここでは、まさにすばらしいまちづくりの提案がなされました。
 建物は、人を健康にするもの。今は、「にんべん」の入らない建物が多いという意見もでました。


 それぞれの立場のひとが、集まりなされた提案です。
 実際の住民、務めに通う人、料理店・商店・企業、建築・都市計画の専門家、川を愛する人、大学など学識経験者などなど。
 お台場ガンダムの仕掛け人もいらっしゃいました。ガンダムでは、「無料」「直に触れるということで体験をする」を念頭に入れた参加のスタイルを作ったということでした。

 シンポジウムでも話されましたが、中央区には、“ひと”という財産があります。十分まちづくりの提案を担える方々です。

 しかし、このまま、放っておくと、この提案は、このままで終わってしまいます。

 この提案の思いの輪が広がっていくことがひとつ大切です。
 まちの思い、区民の思いとしてひろがっていくことで、行政はその思いに対し、支援をしやすくなります。
 地域のひとつひとつのイベントを、たとえそれが小さくとも、伝えていく役割が、マスコミには求められます。

 形作る段では、現在ある『まちづくり協議会』などの中で、このような提案がなされる場があればよいと思います。
 もしくは、『まちづくり提案の場』となる機会を、行政が新たにつくるのもよいかもしれません。
 議会設置の環境建設委員会で市民提案のまちづくりを聴く場を設けることもまたよいかもしれません。(なお、かつて、「亀島川の整備」が報告でなされたことはございました。)

 このようなまちづくりを考える組織が行政で行える支援とは何かを考え、実施することも大切だと考えます。
 例えば、財政面でのアドバイス活動の場の支援人材育成広報の支援などだと思います。
 今、意見(パブリックコメント)募集中(8/1~8/21)の『中央区協働推進会議報告書』に入れるべき視点かもしれません。
 (⇒そういえば、『中央区協働推進会議報告書』に関する勉強会も企画しなくちゃ。。。(^-^)ゞ )

 
これらの場がつくれなくとも、首長自らが、まちづくりの思いのある方々がつくり、広く広報されたシンポジウムの場に参加し、実際にまちの思いを聴くことがとても大事であると考えます。
 首長が開催するタウンミーティングで、提案を聴く場をもうけることも可能でしょう。
 すべてのひとに開かれた提案の場をつくるのです。一部の人に開かれた形ではなく、内容が公開されないという形のものでもなく。

 
以下は、シンポジウムで出された意見を箇条書き(順不同)にします。

①住んでいる人の感覚を大切に。

②中央区には、人という財産がある。

③日本橋、銀座に比べ、八丁堀のポテンシャルが下がってきている。

④まちづくりは、5年、10年、20年の事業。

⑤中央区に来て、地面の大切さを感じた。土がない。

⑥どうやってコミュニティーをつくるか。
 血縁、地域、知り合う。三つの“ち”

⑦隅田川の川の音を聞きながら生活している。

⑧中央区には、“しがらみのなさ”を求めてきているひともいるかもしれない。

⑨あいさつがコミュニティの原点。

⑩亀島川は、川と近い。

⑪江戸の楽しみ方を。東京の水辺の楽しみ方のモデルを亀島川でつくる。

⑫隅田川は、東京の表玄関。

⑬コミュニティを形成する中で通りとしての広さで、適度なものは、6~8m。

⑭働いている人も仲間に。

⑮ある大学の教授が、建築学科を卒業あたり贈ってくれたことば。「建築家として健全であれ。」

⑯本物がわからず育っている。

⑰亀島川の特徴として、建物と川が接近の環境。

⑱みなが楽しむ川を。

⑲ビルの高さの30-40mを緑化し、都市風の構築。

⑳緑化には、苗から育てたものを。つるは、早く育つ。

などなど。


 写真は、亀島川での、ボートの遊び。NPOが月に一回程度、企画しています。ちょうど昨日は、企画の日でした。


*参考までに、昨年第4回定例会 本会議の場での私の一般質問。現在の区の考え方を知るために掲載します。
 該当箇所のみ掲載します。


小坂: 八つ目は、日本橋エリア、日本橋川の舟運観光と日本橋川上空の高速道撤去に関連した話題です。
 日本橋川周辺では、地元町会・企業が手を組んで、川のヘドロを分解するため、微生物の培養土を丸めて団子状にしたものを定期的にまいたり、大腸菌などの有害菌の除去用に微生物の活性液を毎週十トン川に流し込んで川の浄化に向けた取り組みがなされたり、川と親しむイベントが開催されています。水域が一八・三%と二十三区で最大の水の都というべき中央区は、平成十八年四月に、水の都中央区の復活、水辺とともに歩む中央区を目指して、中央区水辺利用の活性化に関する方策を定めました。将来の日本橋川上空高速道路撤去と日本橋川から隅田川にかけての舟運観光の発展のため、水辺の活性化は、本区の最重要課題の一つと考えます。韓国の高速道地下整備やソウルの清渓川の川辺遊歩道整備も一つの参考事例としつつ、検討を深めることを私自身も考えています。日本橋川南詰めの船着場整備を求める地元の声もある中、本方策の進捗状況をお聞かせください。

区長:次に、水辺利用の活性化についてであります。
 区では、中央区水辺利用の活性化に関する方策に基づき、平成十八年度から石川島公園の拡張や月島一丁目緑道などの水辺の整備、朝潮運河にぎわいづくり調査の実施など、具体的な取り組みを行っております。
 日本橋川については、首都高速道路の撤去に向けた検討を行うとともに、ツタ類等による護岸緑化、しゅんせつによる水質改善などを実施しているところであります。
 また、地域においては、日本橋川再生に向けた舟運イベントやEM菌による水質浄化、船からの水面清掃などのさまざまな活動の輪が広がっており、区ではこれらの活動への参加などの支援をしております。
 区としては、今後とも本区の方策の整備テーマである「日本晴れのまち空間 日本橋川」を目指して、水辺の活性化が図られるよう、各種活動を通じて地域との連携を深めてまいります。にぎわい拠点となる船着場の整備についても、整備主体や構造、活用方法などの具体案について、地域の団体や東京都などと調整を図ってまいります

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