「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

2007年10月24日 不死鳥 福井市の夕日

2007-10-26 17:56:12 | Weblog
福井市に沈む夕日が、美しかった。

視察を終え、ホテルの窓から。
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2007年10月25日富山湾の夕日

2007-10-26 13:05:03 | Weblog
富山湾に夕日が沈んでいた。

視察を終え、フライトまでのひととき。
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共生ケア(富山型) 自然なデイケア

2007-10-26 08:14:14 | 医療
注、
私は、「しょうがい」の表記は、
学術用語として用いる場合や、
個々の法例名称で既に用いている場合以外を除いて、
「障がい」と表記しています。


昨日10/25、
共生ケアを見学して参りました。
午前中、うまく日程調整できて、
急遽、福井から富山に向かう特急を、
高岡市で途中下車。
(目的地へ向かっていても、
ふらっと、途中下車してみたくなる性分で、
そして、実際途中下車してしまう。。。
そういう時に、出会いもついて来る。
寄り道が好きなんだなあ~そんな人生40年)


午前中に、
高岡市 『手をつなごう』
能町操氏

午後に、
富山市 『このゆびとーまれ』
惣万佳代子氏

実際に、ゼロから、立ち上げ、
長年、いままでやってこられたお二人に、
お話を直接お伺いできましたことは、
非常に勉強になりました。

まず、この見学で、私が得たもの、
「デイケアを行うのであれば、
一番自然な形は、共生ケア。
すなわち、赤ちゃんから高齢者まで、
障がいのありなしにかかわらず、
みんなので過ごせる場の提供」

これを、実際行う場合、
鍵を握るのが、
介護士、ヘルパーを含め、
スタッフ。

そして、そのスタッフへの人件費が、
運営での一番の課題となる。

両施設は、介護保健サービスを
行う認定を受けているので、
収入の一部を確保できる。
介護保険などない中で、
当初は、始められていたわけであるが、
この場合、大きな赤字経営であったのは、
理解できる話である。

両施設、
点滴をしている高齢者、酸素療法をしている高齢者、
痴呆の高齢者、
介護認定5の高齢者、
全盲の子ども、知的障がいのこども、
皆が、それぞれの活動を行いながら、
静かに、ゆっくりと流れる時間を共有していた。

普通は、高齢者、障がい者など、
なにかに特化したデイケアが普通で、
これをなくせとは言わない。
特化した施設を利用者側が、希望する場合もあるから、
それはそれでよい。

ただ、分け隔たりなく一緒に時間を共有していることで、
お互いに、良い影響をおよぼしあっている。
例えば、高齢者は、子どもから、パワーをもらっている。
生きがいをもらっている。
子ども達は、高齢者から、しつけ、思いやり、優しい気持ちを
もらっている。
障がい者は、まわりから、いきがい、やりがいをもらっている。

『このゆびとーまれ』は、もともとの施設の、
前にもうひとつ施設を建て、
十分に広いスペース、
きれいで明るいスペースで、
十分なスタッフとともに運営されていたが、
私は、一つ質問させていただいた。
「今後、やりたいことや課題は何か?」

惣万氏は、回答は、
『このゆびとーまれ』では、知的障がい者が、
スタッフとして働いている。
その方々の、自立である。
普通は、知的障がい者の作業所では、
給料をもらっても、工賃がかかってしまい、
結局、マイナスになるのが一般的。
ここ『このゆびとーまれ』では、
マイナスにはならない分よいが、
それで、十分自立できる額かというとそうではない。
彼等彼女等の親がなくなったとき、誰が面倒みてくれるのか。
福祉の一番難しい課題の一つを、挙げておられた。

非常に勉強になった行政視察であった。
ここ東京、ここ中央区にも、
このような“共生ケア”の観点からたった
施設整備があればよいと思う。
なにも、行政に箱を作ってもらわなくても、
民家改修で十分出来うる。
必要なのは、“思い”。
今、介護保険など、
経営的な部分で後押しも可能である。
これにプラスして、
私が今回の本会議で提案させていただいた、
自分の支援するNPO・ボランティアに
住民税の1%を寄付する「1%支援制度」のような、
お金の流れを、思いを持った人に、
思いに共感した人から流れる制度をつくれば、
十分、実現可能であると、
私は、ビジョンを描く。


行政視察を、
今日からの行動に生かして行きたい。


『手をつなごう』能町操氏
『このゆびとーまれ』惣万佳代子氏
施設のスタッフの皆様、
施設にこられていた皆様、
勉強させていただきました。
本当にありがとうございました。

もうひとつ、
述べざるを得ない。
途中下車で出会えた能町操氏。
当然、途中下車しなければ、
出会うことはなかったであろう。
能町氏は、
ご自身の大切なお話をして下さった。
私は、一生忘れることはないと思う。
自分の人生の貴重な宝物として、
心にしまって置きたい。


行政視察、すべて大切であった。
だけど、一番大切なものは、
途中下車にあった。
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