「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

国富論(2)-国づくりの視点から見た教育の重要性ー

2007-10-10 16:20:40 | 政策・マニフェスト
『国富論』を読んでいての発見。
あくまでもアダム・スミスの分析。
こういう考え方もあるのかと、参考になったため、転載。

アダム・スミス曰く、

教育によって、国は少なからぬ利益を得られる。無知な民族では、狂信や迷信によって社会が大混乱に陥ることがあるが、教育が進めば、これらに惑わされにくくなる。それに、教育を受けた知的な人は、無知で愚かな人より、かならず礼儀正しく、秩序を守る。自分はまともな人間だし、目上の人がまともな人間として対応してくれるはずだと考えており、そのため、目上の人間に敬意を示す傾向が強い。反対派や扇動者が政府の政策に反対した時、その裏にどのような利害が絡んでいるのかを考えようとするし、それを見抜く能力も高いので、理不尽な反対や、ためにする反対に踊らされにくい。自由な国では、政府の行動について国民がどこまで好意的な判断を下すのかで、政府の安定性がかなり左右されるので、国民が早まった判断や気まぐれな判断を下す傾向をもたないことは、政府にとってきわめて重要なはずである。
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食育を想う といいながら、築地市場も想う

2007-10-10 07:36:03 | 教育
私の友達の議員が、
中央区で言う福祉保健委員会で、食育について質問した。

その議員が、最後に述べたが、
「食育の原点は、感謝することである。作ってくれたこと、食べられること、「ありがとう、いただきます・ごちそうさまでした」と感謝の気持ちを忘れないこと、これが食育の基本だと考える。」
まさにその通りだと、感じる。

食育の基本、
一、それは、“いただきます。”“ごちそうさま。”感謝すること、
  これがまず第一!!

一、食事の基本は、家庭で学ぶこと、
  
一、食は、心を豊かにする、
  食は、ミュニケーションそのもの

一、食は、体を健康にする、

一、食は、文化そのもの、
  その地域の文化と食は結びついている。
  また、四季の行事の中で、食事があり、日本文化が現われている。


このあたりが、基本かと私は、考える。

「食が体を健康にする」については、
年代別にポイントがあると考えます。
今、思いつく点を挙げてみると、

①妊娠期
*母体の低体重に注意⇒胎児は低栄養環境に暴露されやすく、生き残るために少しでも栄養を吸収しようと代謝適応を起こす。この結果、低体重で生まれた子どもほど、将来肥満を含む生活習慣病に対する高い危険因子をもつこととなる。


②乳児期
*母乳栄養

③幼児期
*咀嚼力が大事、よくかむこと⇒咀嚼能力が発達していないと早食いで食べ過ぎてしまったり、あごの発育が不十分となり歯のかみあわせが悪くなってしまうことも有る。

*薄味になれる

*ジュース、スポーツ飲料、イオン飲料×⇒糖分取りすぎ!!

*食事のお手伝いの習慣


④学童期
*肥満など生活習慣病の始まり

*メデイアリテラシーの中で、安全な食事を選ぶ目を養う

⑤思春期
*女性の無理なダイエットに注意⇒思春期食し不振症、過食、拒食が起こる時期

*カルシウムを十分に、特に女性は。
⇒体の中のカルシウム量がピークになる。このピーク値から徐々に低下していく。高ければ高いほど、特に女性が高齢期に骨そしょう症になることを防いでくれる。


⑥成人期
*生活習慣病、メタボリックシンドローム、糖尿病が形成される

*妊娠期の母親の低栄養に注意

⑦高齢期
*低栄養対策が大事

*歯が大事。八十歳に歯が二十本(8020)が目標。食は喜びに通じ、そのためには、歯がまず大事。



まだまだ、あると思いますので、今後も検討。

最後にひとこと。

 日本は、食の新鮮・安心・安全を犠牲にする国になり下がりました。経済至上主義に流される中で。
 ご存知のように、築地市場を、ベンゼン濃度が基準値の1000倍である豊洲という場所に移し、そこに、単なる物流センターを建てようとしている。
 物流センターといったのは、そこには、卸・仲卸の日本の市場(いちば)としての機能を無視した形にしようとしている点。食の新鮮・安心・安全を守ってくれた、厳しいプロの目も入らない流通システムに変えようとしているから。
 土壌汚染と共に、日本の伝統ある流通システムを骨抜きにしようとする二重の意味で、築地市場の豊洲移転は、食の新鮮・安心・安全に問題となってくる。
 私は、反対のための反対を言っているのではなく、一区民として、一都民として、一日本人として、絶対守らなくてはとならないと思っている。 
 そして、それを一番分かるのは、良識ある中央区民の皆さんなのです。行政が動くのを待っていても、その動きは遅く、東京都の横暴に、ただ流されるまま。
 中央区民の皆さんには、築地を豊洲に移転するのであったら、オリンピック誘致には反対する、ぐらいの気概を見せてほしい。オリンピック誘致とともに、築地市場の場所は、プレスセンターが計画されているのだから、オリンピック誘致賛成は、自動的に、築地市場移転賛成に通じてしまう。「築地市場を現在地再整備が条件で、オリンピック誘致賛成」ぐらいの気概がほしい。

 第4回豊洲土壌汚染の専門家会議については、また、あらためて報告したい。

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