引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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♪ 青森県三沢市出張だしとり教室・第3回ふきのとう篇=VOL.1

2012年07月08日 | いんどうさち出張・だしとり教室

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家庭の基本のだしとり

自然食品店「ふきのとう」さん主催のだしとり

教室は、2009年、2010年と2年間続けて

催しています。

今年は、2冊の拙著の出版記念だしとり教室を

催すことになりました。

テーマは、家庭でかんたんにとれる基本のだし。

テキストは「だしとり教室」(アノニマ出版)です。

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前日・6月21日

東北新幹線で八戸へ。八戸から三沢へは

電車が間引きされているため、今回は、

八戸からタクシーで入りました。

タクシーは、酔い止めのため、いつものように、

助手席に乗車(笑)。

駅から離れるとすぐに田園風景が広がります。

道路の左右には田んぼ。太陽に反射して

水面がきらめき、早苗はそよぎ、黒い畑には

作物が育っています。

運転手さん(蛯名さん)がいろんな職歴の

ある人で面白く、ほとんど観光タクシー。

「ここは、ほうれんそうの畑、あの小さな苗、

ほうれんそうですよ」、「これは、人参」

案内付きで走ります。

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写真は、六戸(ろくのへ)で見かけた牧場。

どこまでも続く草原に牛が放牧されています。

「黒毛和牛です」と運転手さん。

「わーー、牛が、ゆったりリラックスしてますね。

緑が深くて幸せそうだぁ、恵まれた牧場ですね。」

「ここは、牛の託児所のようなところでしてね。

牧草地帯を持たない畜産家が、一定期間

預けてるんですよ」

「は~~~」

これは、レンズを拡大にして撮った写真です。

Img_2049

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約35分で三沢市の「ふきのとう」さんに到着!

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タクシーを降車して、そっとお店をのぞくと、、

店主・佐藤國子さん、スタッフの古田さん、里

帰り中の妙さんの姿が見えます。

3人共、蟻んこのように右往左往、超忙しそうです。

店内に入って納得。

今日は、紀州から梅が入荷したのでした。

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店内には大量の梅、梅、梅、梅、梅。

計量したり、お客さまに入荷の電話をしたり大忙し。

店内いっぱいに、さわやかな梅の香りが

充満し、うっとり。

Img_2064_3

契約農家の南高梅です。

Img_2140

明日のだしとり教室の準備をしながら、

ふきのとうを紹介すべく、ウオッチングをしました。

多忙なお客さまの分は、レジ横のテーブルで

塩漬けまで手伝い、手渡ししています。

初心者には、手取り足取り教え、「がんばって

漬けてね!」と、エール。

ふきのとうさんは、ただ売れて、うれしいお店

ではないのですね。

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味噌、たくあん、梅干しは、家にあるべきもの。

「漬けるの勧めてるのは梅干しだけですか?」

「味噌とたくあんも。

だって、味噌、たくあん、梅干し、この3点は、

日本人の食生活に欠かせないものだもの。

この3つがあれば、なんとか健康に生きて

いける。

だから、うちのお客さんには、半強制的に

漬けてもらってる。いや、漬けさせてる(笑)。

毎年、毎年、漬け続けていけば、そのうち、

その家になくてはならないものになるのよ。

そうすると、自然にそのうちの子どもに伝

わる。その子が結婚したらまた漬ける。

この食文化は、決して失くしてはいけない。

守り続けてほしい。

そのためにふきのとうは、あるの。

その思いがあるから、店、続けてるの」。

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お客さまの梅を一粒一粒拭いている佐藤國子さん。

お客のみなさんは、「國さん」とよんでいます。

Img_2137_4

次々と、お客さまが梅を引き取りに車で来店。

そして、

梅を引き取りがてら、他の品を購入する人も。

國さんの、もうひとつの強力一押し商品です。

タイコウのかつお節、煮干は伊吹いりこ、

想いやりファームの生乳、オリーヴオイルの

オルチョ、アサクラパスタ。

よいしょっ、よいしょと、両腕いっぱい抱えて

車に運び入れています。

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ふきのとうは、住所こそ三沢市中央町4-5と、

たしかに中央ですが、

三沢の駅からは車で3分の距離。

商店街でもないお店に、次々と車が停まり、

にぎわう店内は、知らない人から見たら、

不思議なお店なのでは。

今回は、多くのお客さまとお話しましたが、

國さんとお客さまは、

厚くてゆるがぬ信頼関係で結ばれています。

「國さんを信じてついてきました」

「國さんがいいというものには間違いがない」

「國さんの勧める食生活をしていたら、

おかげさまで家族の意識が変わり、家の中が

平穏になりました」。

「こんなにきれいにしてあるお店、三沢の

どこをさがしてもありません。そういう面でも

安心」と、お客さま。

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きれいといえば、

冷蔵ケースの中は、きちんと整理され、

清潔感にあふれています。

また、詰め込んでいないので、

よく冷えてます。

なにがあるのかがひと目で把握できて、

欲しいものの数量がひと目でわかるため、

お客はスムースに、ショッピングができます。

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写真のこの棚は、アサクラの商品が主ですが、

新着入荷品。

右下の書籍は、今回のために再び取り寄せて

いただいた拙著です。

Img_2062

國さんからのプレゼント

そうそう、ふきのとう一押しには体操も含まれており、

エゴスキューという操法で、先生は酒田央子さん。

この日、わたしは1時間たっぷりエクササイズをしました。

國さんからのプレゼントです。

人柄が温かく、素敵な先生です。

Img_2061

2年ぶりのふきのとう。

スタッフは(はっきり言って)みなさん元気に美しく

なりました。酒田さんのご指導の賜物。

誰でも覚えられる、かんたんな体操なんですよ。

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さて、さて、明日は、だしとり教室スタートです。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
引頭佐知先生のブログ、素敵ですね。 (酒田 央子)
2012-06-25 16:03:47
引頭佐知先生のブログ、素敵ですね。
「ふきのとう」の全てが凝縮して載せてあり、
思わず微笑み、「その通り!」と頷きながら読ませていただきました。さすがです!!!
私も「ふきのとう」のお陰で本物に出会うことが出来ました。(もちろん引頭先生とも・・・)
エゴスキューの紹介ありがとうございます。
続きの出汁取り教室も楽しみにしています。
返信する
酒田央子さま。 (引頭佐知)
2012-06-26 09:30:16
酒田央子さま。

この度は、3日間連日お世話になりありがとうございました。3人のおじょうさんたちも、試験中だの部活だので忙しいのにお手伝いいただき、本当に感謝感激です。

十和田方面も惹かれます。
いつか、おすすめのおそばやさんに、ご一緒させてください。
返信する
夕べ祐天寺でごいっしょさせていただきました。 (olive)
2012-06-27 10:49:48
夕べ祐天寺でごいっしょさせていただきました。
早速一部拝読させていただき、自分が情けなく、少しへこたれています。
きっといつかお教室に参加させていただけるよう今をがんばります。
来月の二子玉川を楽しみにしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
返信する
三沢から京都へ戻り、ようやくブログをのぞいてみ... ()
2012-06-27 16:57:06
三沢から京都へ戻り、ようやくブログをのぞいてみたら、もう記事が掲載されていてビックリです!

ふきのとうへの過分なお言葉、非常に恐縮しております。

今回も大変お疲れさまでした。お客さまも心を新たに今頃だしとりに励んでいらっしゃる事でしょう!私も早速今晩は煮干しだしを取り、お料理の復習をする予定です。

まずは切干から~
返信する
oliveさま。 (引頭佐知)
2012-06-28 13:54:08
oliveさま。

またまたお会いしましたね。

だしとりをされてたご家庭だったという
お話。
やっぱりご縁があったのだと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。









返信する
青森の「ふきのとう」さんの記事を (うまこ(しじみ))
2012-06-28 18:18:27
青森の「ふきのとう」さんの記事を
とっても感動して読ませていただきました。

うちの冷蔵庫、きれいかな。
まずそう思ったのと
佐藤國子さん、とてもとても素敵な方だと思いました。
多くの方から慕われて
私もそんな風に生きていきたいな
と、すーっと素直な気持ちで感じました。
難しいことはわかりませんが
素敵だ、
なんだかそう感じたのでありました。
返信する
妙さま。 (引頭佐知)
2012-06-29 02:25:50
妙さま。
さて、このたびは、いろいろありがとうございました。

今回はひとりでしたので、少しづつですが、いろんな方とお話しすることができ、ありがたいことでした。
「過分な言葉」とのことですが、それは間違いですよ。
國さんの言葉は、いつもの國さん節だし。
お客さまの國さん賛歌も、お客さまの自発的な発言ですから。
さらに、
今回の梅漬けにしろ、あんなに多くのお客さまをその気にさせるというのは、並大抵の努力じゃないはず。昨日、今日の説得ではかなわないこと。時間をかけて丁寧にお客さまを育ててこられたんでしょう。

すてきなお客さまばかりのふきのとう。
要望を取り入れながら、これからもきっと
進化していくことでしょう。
楽しみにしています。

毎日の料理づくり。
だしとりさえすれば、おいしくなります。
だしを使えばおいしくなるのですから、
気が楽になるはずです。







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