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2月に入ると、新酒の<酒粕>が一斉に酒屋さん
やスーパーの店頭に並びはじめます。
酒粕というのは、清酒の絞り粕を板状にしたもの。
清酒を製造するときに、発酵したもろみを絞るの
ですが、その絞り粕には、もろみの中で溶解しな
かった米粒、麹、酵母など含んでおり、すばらしい
発酵食品です。
粕とはいえ、栄養価は酒よりも高く、健康には
もちろんですが、美容にもいいのですよ。
身近な食品な食品にしていただきたいですね。
食べ方いろいろです。
焼いてそのまま食べたり、鍋に水と入れ砂糖を
加えて溶けば甘酒になり、奈良漬け、魚や肉、
卵の粕漬け、粕煮、他いろんな料理がつくれます。
今日は粕汁をつくります。
温まりますよ~♪
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さて、スタート前に鰹節を削っていただきます。
刃は、薄く削れるように調整しておきました。
さぁ、どうでしょう。
先月同様、Nさんが削ります。
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粕汁。鮭を使うので、二番だしでも昆布だし
でも構わないのですが、かつお節がよく合います。
おいしい一番だしでつくりましょう。
カップ8の水に、30gの削りかつお。
香りを伝えられないのが残念です。
粕をだしで溶かします。
塩鮭、にんじん、こんにゃく、大根、芽キャベツ、
油揚、干し椎茸。
干し椎茸以外は、下ゆでしておきます。
火にかけ、調味し、ひと煮立ちさせておきます
紀伊半島産のするめいか。
洗いました。
いか、三白眼で、なにか言いたげです。
さて、さばきましょう。
新鮮ですから、吸盤を触ると吸い付きます。
胴に指を差込み、足と胴の付け根をはずします。
わたをぬきます。
するめいかのはらわた(肝臓)は、塩辛がつくれ
ますよ。
今回は、Oさんが持ち帰り、新しくいかを買い足し
て自宅で挑戦します。
そうそう、塩辛も、発酵食品です。
えんぺら(みみ)を手前に引いていくと、皮の道
ができます。この皮のところから皮をめくるように
してはいでいきます。
2杯のいかをさばきました。
今回真砂和えにつかうのは、胴の部分。
えんぺら、くちばし、目、足は生姜焼きにします。
胴の薄皮をむきます。
ほら、もちもちしてきました。
内側は?
ほら、繊維が見えますか?ガーゼやさらしを固く
絞ってこすりとりましょう。
刺身のイカが固くてかめないことありませんか?
この処理をしていないのです。
ねっとりとして、おいしそうです。
たらこを調味し、いかを和えます。
いかの真砂和えです。
腹わた以外は、げその幅に細切りし、生姜醤油
で焼きましょう。
炊き込みごはんに使った貝柱。
余りは、さっぱりと。
かつお節、和え物にちょっぴりつかいます。
少し削ってください。
拍子木切りの自然薯。
大和芋とは、味もねばりも一味ちがいます。
福島県石川郡平田村産。
貝柱の炊き込みごはん。
うちの柚子です。
この1コ分の皮を、みじん切りしましょう。
ごはんにあしらいます。
もみ海苔をパラパラパラ。その上に柚子
久松農園から届いた白菜、人参で即席漬けを
つくります。
だしをとったばかりのだしがらの昆布も加えてね。
下の写真は切ってボウルに入れたところ。
適量の塩をするだけ。洗う必要ありません。
30分でできあがり。白菜のしゃきしゃきした食感、
香りが生きてます。
いただく前に、再び火にかけて盛り込みます。
具をたくさん入れたので、汁が少なめ。
ご承知おきください。
吸口は、粉山椒とねぎ(せりでも)。
たっぷりつくって、一晩寝かせて、翌日もどうぞ。
味が落ち着き、またまた、たまらないおいしさです