引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

京都にて。

2013年11月30日 | ときどき日記

.

母の法事の前に京都に寄り道。

いつものように、

松田妙さんを誘って

いつものお店で昼食です。

お部屋に通されるや否や、

2人の目は、お軸に釘付け!

目が喜びます。

お軸も、ごちそう。

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実りの時季ならではの、ですね。

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お庭も、ごちそう。

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先付けのごま豆腐。

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それにつけても、みごとな紅葉、

自ずと目が奪われます。

小鉢の文様、折敷も紅葉色。

京の紅葉を、料理で鑑賞します。

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何枚撮っても、

本物の葉と同じ色に撮れません。

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「ほんと、きれい」

2人して、しばし鑑賞。

主婦のかたわら、学生時代からの

茶道の先生のお稽古のお手伝いを

している妙さん。若いのに見る目が

あるので、楽しい食事の友です。

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水菓子には銀杏の葉。

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仲居さんによると、

「新鮮ゆうたらおかしいねンけど

今朝、山で採りたての紅葉ですわ。

若い子が、毎日、朝早う山に行って・・・」

街中のでは、こういう色は出ないと強調。

「毎日?」

「毎日、暗いうちから」

老舗店の修行はちがいます。

そういう修行で培われるものは、たくさん

あるはずです。

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食後は、

陶器店の並ぶ五条坂をぶらぶら。

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錦市場で妙さんとお別れ。

わたしは、市場をぶらぶら。

外人観光客が多く、まっすぐ歩けません。

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包丁店も、外人観光客でひしめき

合っています。

ハーレーのスタジャンの人たちは、

ロシア人。

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魚をさばくのでしょう。

出刃とサシミ包丁を買いたいらしいの

ですが、店員さんが揃えた刺し身包丁

は手に取らず、サシミ、サシミと話し合い

ながら三徳包丁や薄刃を手に取り満足気。

う~~~ん、ちゃいますよ。

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新幹線の乗車時間まで、あまり余裕が

ないので、うどん屋へ行くことに。

しかし、昔あったお店はなく、

おいしいお店を知りません。四条通りの、

錦寄りの1本裏道で出会った女性に、

「この辺に、おいしいおうどん屋さん

ありませんか?」

と尋ねたら

「祇園に行列してるお店、あります。

チェーン店やのうて、そこのおつゆ、

わたしは好きですけど、お口に合うか

どうか・・・」

「あ、そこ行きます。どこですか?」

「あ、じゃ、わたしも行きますわ。実家の

そばなんです。」

タクシーに乗り、うどん屋へ。

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「あ、閉店?もう?」

「閉店。

もう、うどん1人分しかのうて。

そばも1人分だけ」

「ほしたら、それで」

.

「会ってすぐ、こないして、おうどん

食べるやなんて、こんなん初めて。

楽しいわ」

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うどんすすりながら、お互いのことを

おしゃべり。お歳は50代半ば。

ドラマチックな人生を過ごされた方。

なにより魅力的だったのは、

祇園育ちという、その方のゆっくり、

はんなりの京都弁の美しいこと。

東京弁は愛想なしだな。

とくに、その方の「おおきに~」は、

優しく甘く、クラクラきました。

今度会うたら、「おおきに~」の

レッスンしてもらおっと!

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出張だしとり教室 at NHK文化センター青山教室11月17日

2013年11月24日 | いんどうさち出張・だしとり教室

.

満席となりました。

ありがとうございます。

ただいま、キャンセル待ちの

受付中です。どうぞ、よろしく

お願いいたします。

受付開始!

2014年だしとり教室

3回コースです。

1月26日、2月23日、3月23日

(お申込み)

NHKカルチャー青山教室::検索

お電話:03-3475-1151

どうぞよろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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今回は、キャンセル待ち登録の

みなさまをお迎えしてのだしとり

教室です。

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講習時間は2時間。

講習内容は、

だし素材のお話

だしの取り方

取りたてのだしで、炊き込みごはん、

煮物、すまし汁、味噌汁などをつくります。

.

講習内容のテキストは、拙著「引頭佐知

さんのだしとり教室」(アノニマ出版)。

だし素材も、本と同じものを使用して

おります。だしを取る前の実物を見て、

触って、召し上がっていただき、だし取

り後は、取り立てのだし、取り立ての

だしでつくった料理を味わっていただ

きます。

.

本日のだしとりでつかう

<昆布・かつお節・いりこ>

◎昆布は、

南茅部(みなみかやべ)川汲浜

(かっくみはま)産の天然真昆布、

◎削りかつおは、

1本釣りの枕崎産花かつおと本枯節。

◎いりこは、香川県伊吹島の酸化防

止剤無添加、伊吹いりこ。

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一番だし、いかがですか?

.

あれ?お腹大きいですね。

「はい、臨月なんです。

でも、うかがいたくて」。

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約10分でおだしをとります。

その合間に、

昆布、かつお節、いりこの選び方、

保存の仕方など素材の説明をい

たします。

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「この昆布は天然の羅臼昆布ですが、

等級から外れた規格外品なんですよ。

なぜかというと・・・・・・・」

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伊吹いりこの頭と腹わたの取り方。

半割の仕方。

頭や腹わたは、伊吹いりこのように

身の柔らかい5cmくらいの白口小

羽は取らなくても大丈夫です。

でも、身の固いいりこをお使いの場

合もありますから、かんたんな取り方

をお伝えしています。

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お料理は、10月と同じ3品です。

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ほぼ2時間で、終了しました。

.

講習後、ご丁寧にお便りやメールを

くださったみなさま、ありがとうござい

ました。だしの力はすごいな、と思い

つつ、うれしく拝読しております。

 

さて、片付け終了後は、

とらや赤坂本店へ。

スタッフのみなさん、

おつかれさま ?

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<来年のだしとり教室>

青山教室では、1~3月期に、再び

開催予定です。

横浜教室は、3月に開催予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

お申し込み開始日は、HP,新聞チラシ

などに掲載されます。         

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引頭佐知(いんどうさち)日本料理きほん学級2013年11月12日(火)

2013年11月20日 | 和食はじめの一歩教室

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利尻昆布と伊吹いりこの合わせだし。

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試飲しましょう。

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いろいろ下ごしらえ。

菊花和え用の黄菊をゆでて・・・

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けんちん汁

秋は天候の変化の激しいとき。

風邪がなかなか治らなかったり

体調をくずしやすいので、身体の休まる

料理がいいですね。

収穫した野菜や果物で

冬の寒さに負けない体力を養いましょう。

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さて、鯖にとりかかります。

いつものようにまな板に新聞紙を

敷き、さばきはじめます。

頭や腹わたを取り出したら

新聞紙にくるんで廃棄します。

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しかし、いい鯖でしょう?

旬の脂ののっている時期は、脂肪が

15%も増え、その脂肪には、EPA,D

HAがたぷり含まれています。

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<真鯖、ごま鯖、輸入物の鯖>

鯖には、真鯖とごま鯖とがあり、

見た目で判断するには、模様の

違いを見ることです。

真鯖には、背部に「く」の字のような

模様がみられ、ごま鯖の背の模様は

はっきりせず、腹部に黒い斑点

があります。ごま鯖は、この斑点から、

ごま鯖と呼ばれています。

他、外国産も多く、食堂の味噌煮など

でおなじみの背の模様が美しい空色

のものは、ノルウエー産。

日本海沿岸の漁獲量が減少している

ため、外国の鯖が増加しています。

<鯖の鮮度の見分け方>

目がくっきりと大きく、黒く澄んでいること、

身体の色が銀白色に輝いていること、

身が堅く、エラが赤いもの。

10月中旬~早春にかけて、おいしくな

ります。

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頭を左にして置いてください。

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菊花和えの材料です。

菊はね、美しいだけじゃないのです。

血行をうながす効果があり、とくに、

眼精疲労、神経の鎮静効果・・・精神

安定にきくといわれています。

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鯖の味噌煮。

しっぽの部分。

わたし、今日はしっぽをいただきます。

魚はしっぽを振って泳ぐからうまい、

というのが子供の頃からの自説です(笑)。

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長岡の新米が炊けて、鯖の味噌煮

菊花和え、いかにんじん、白菜即席漬けも

できあがり、器に盛りました。

「けんちん汁も、できあがりですよ」

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漆器は、使う前に必ず水拭きします。
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香味揚げ、どこにおきましょう?

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残りの鯖を揚げましたよ。

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いかにんじん。

毎年、福島で食べます。

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濃い料理が多いので、口代わりに

白菜の即席漬け。

今日も、柚子の皮、有馬山椒を加えてます。

柚子の皮、あれ?みえないな。

レレレのレ。

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引頭佐知(いんどうさち)日本料理きほん学級2013年11月9日(土)

2013年11月14日 | 和食はじめの一歩教室

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昆布といりこの合わせだし。

アクをとります。

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生きてるみたいでしょう?

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干し椎茸。この軸の太いこと。

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新潟の紫菊「かきのもと」。

実家から届きました、と、

にじははさんのお持たせ。

.

細くて繊細な花びらです。

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さっとゆでます。

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けんちん汁の具材です。

涼しくなってグッと充実してきた

根菜、里芋、葉物。

見た目はもちろんですが、

皮をむいたり、切ったり、

また、ゆでたりで、鮮度を確かめます。

野菜それぞれの形、美しさ、

香りも確かめましょう。

そんなことから、

他の料理法や使い方も浮かびます。

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魚さばきもそう。

日本で暮らしていれば、

魚、さばかなくても暮らしていけます。

でも、

さばくことの面白さ、

さばきたての新鮮な魚の色や

切り口などの輝きは、

さばいた人にしかわからない楽しみ。

旬も知れば、暮らしに役立ちます。

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まずは、頭をとり・・・

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腹わたを取り出します。

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みなさん、きれいに

頭と腹わたを取り出しました。

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炊いています。

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かきのもと、色が冴えてきました。

葉物の緑と紫の取り合わせ。

こういう美しさは、和の美しさ。

着物の色合わせにも通じますね。

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余った鯖、揚げましょう。

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鯖を揚げているのは、餃子鍋。

35年前頃、横浜中華街に行くのが

マイ・ブームで、中華街の中華調理

器具専門店「照宝」で求めました。

ステーキ焼いたり、多目的に使えます。

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けんちん汁の鍋も鉄、南部鉄。

これも相当、古いです。

これも使い方は多目的。

いろんな料理につかいます。

炒めものも、これをつかうことも。

ああ、そうそう、

鉄の道具は、鉄分補給にも

役立ちます。

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「すごいな、煮物みたい」。

「野菜、いっぱい食べれてうれしいです」

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浅井純平さんの粉引きの平皿。

写真は白っぽく写ってますが、

灰色に近い、シックな色合い。

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浸し物にも、かならず、

浸し汁をそそぎます。

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松前漬け VS いかにんじん

北海道の松前漬けは、

昆布とするめがたっぷり。

対して福島では、

にんじんをたっぷりつかって、

いかにんじん。

おいしくて、にんじん1本なんて

軽くいただけます。

手間いらずの1品。

お正月、おせちにどうぞ。

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けんちん汁、このあと、

吸口のねぎ、天盛りします。

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白菜の即席漬け。

だしがら昆布、柚子もつかってます。

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中華街のことを書いたら

当時の中華街の風景が浮かびました。

初めて元町中華街を訪れたのは、

昭和45年ころ。

八角の香り、腸詰めの香り。

大きな蒸し器からの豚まんの湯気。

裏道では、おしゃべりしながら、

もやしの根をとるおばさんたち。

内臓などがダイナミックに売られて

いる肉店など、見るもの見るものが

新鮮な、魅力的な街でした。

料理店で気に入っていたのは、

上海料理「海員閣」。

そのおいしさは、群をぬいてました。

2~3台の車に相乗りしてでかけた

ものです。

その折、欲しくてたまらなかったのが

「照宝」で見かけた北京鍋。

店員さんは、やせっぽちだったわたしの

体格をみて30cm(直径)のを勧め

たのをおぼえてまいす。

ゆでもの~揚げ物まで使える北京鍋、

重宝しています。

 

 

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引頭佐知(いんどうさち)日本料理きほん学級2013年11月5日(火)

2013年11月10日 | 和食はじめの一歩教室

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おだしの試飲、2杯づつどうぞ。

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おだしを試飲したら、

手分けして

けんちん汁の材料の準備。

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今、だしを取っただしがら昆布、

残りものの人参、するめで

「イカにんじん」を

つくりましょう。

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「なつかしい・・・」

栃木出身、茨城出身のお3方。

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さて、鯖をさばきます。

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目方を計りましょう。

950gですね。

鯖1人分100gとして、

これ1本で、6人分とれます。

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丸々ふとってます。

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2枚おろし。

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ぽんちゃん、

きれいにおろせてます。

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骨に身がついてません。

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そうだ、

鯖とみなさんの記念撮影します。

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じゅんこさん。

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みやうちさん。

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ふじたにさん。

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いなばさん。

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みなさん100点!!!

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鯖を煮はじめます。

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炊けるまで、菊花和えの材料を準備

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新米、炊けました。

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鯖が炊けました。

手前のあしらいは、ごぼう。

生姜も一緒に盛りますよ。

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お漬物も2種

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