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史上最高の、痛ましい災害ばかり続いています。
泥水に浸かった穀倉地帯、
あと少しで収穫なのに、と、農家の方の手間を想うと、
ほんとにもう、力がぬけてしまいますね。
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ブログをアップする気があまりないのですが、
さわやかな気分になるために、7月初旬に撮りためたものを、
わたしの記録としてアップします。
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「明日、家にいるかい? アスパラ送るから」
切干し大根名人・福島県石川郡平田村の
関根克彦さんから。
関根さんのアスパラは、根元までみずみずしく、長さは
約30cmもあるんですよ。もちろん、やわらかくておいしい。
平田村は畜産、米農家の村。
風向きなのか、福島でも汚染が少なく、アスパラは出荷でき
ているそうです。
「国の対応が後手後手にまわってるから、まったく、お手上げ
状態。対策が企てられなくって、村の仲間は困ってるんだ。
ま、うちは、国のやること待っててもしょうがないから、いつも
通り来月になったら大根植えるからさ。
大根できて(検査が)大丈夫だったら、切干しまた送るよ」
関根さんとの電話のあと、
これは、わたしの勝手な思いですが、国じゃない、
「個人個人の強い意志が頼り」、という思いを強くしました。
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京都の細谷昌子さんからは、
いつもの夏の京野菜をいただきました。
農家の「振り売り」で求められたものです。
加茂なす、軸がしっかりしています。
だし汁で煮含めていただくとね、トロリとしたそのおいしさに
思わず京都暮らしをしたくなります。
皮のうっすーいトマトも、とうがらしも香りがちがいます。
大きさをたまごと比較してみました。
重さは600g。たまごの10倍ですね。
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<7月と8月の教室について>
事情がありまして、7月のだし取り教室、
8月のすべての教室は、お休みいたします。
9月からは、あたらしいきほん学級がスタート!
(事情により、しばらくは第4土曜日の予定です。
決定しましたら生徒さんにはご連絡いたします)
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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ここのところ、家にいるかぎり毎日、1日3回、
おみそ汁を飲んでいます。
みそは、三州みそ(豆みそ)、江戸みそ、仙台みそ、信州みそ、
麦みそ、白みその6種。
どれも好きですが、わたしのなかで、NO1の味噌は
昔の(昭和50年までの)広島県の府中みそ、そして麦みそ。
尾道で母が使っていた広島県の府中みそ、旨みの強い
おいしいおみそでした(♪)
日本の代表的なみその1つでもあり、全国的にもファンの
多かったブランドの府中みそ。以前から無添加のものを
さがしているのですがが見当たりません。
●添加物を一切混入していない府中みそ、どなたか醸造会社を
ご存知でしたら、おしえてください。
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麦みそは麹の量が多くて、とっても甘いんです。
東京や、東京以北育ちの人が飲んだら「甘すぎッ」と不評
かもしれません。
でも、わかめにたまねぎ、油揚なんて、気取らない実につかうと
なつかしさと相まって「おいしいなぁ・・・」としみじみします。
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やっぱりね、幼いころ食べてたものがおいしいんですね。
お昼は、もっぱら、ごはんとおみそ汁、ぬか漬け。
ぬか漬けも、いま、「いっちゃんおいしい」ときです。
残り物の野菜、このぬかみそで、またおいしくなってくれます。
冷蔵庫ですから、翌日が食べごろ。
7月22日。
中村とうようさんの訃報に驚く。
あまりにも惜しい死。
今日(7月27日)の朝日新聞・夕刊27面・文化欄に
北中さんの追悼文が掲載されています。
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新着アメリカの輸入盤・ドーナッツ盤のレコードを、
早く聴きたいがために、せわしなく取り出し、
必ずジーンズのお尻でひと拭きしてターンテーブルに
乗せるとうようさん。
きらきらした目、若い評論家よりも100倍お元気だった
お姿を思い出します。
昔は、そんな言葉は流行ってなかったけれど、強烈な
「オーラ」のある方でした。
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.あれから10日。
まだまだ衝撃の波紋は広がっています。
友人は、
「武蔵美大に<中村とうようコレクション館>ができたので
安心されたのか」
「もしかしたら体調が優れなかったんじゃないかな。
お元気だったら、原発問題に怒ってらしたはずだ」
・・・・・・。
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第一火曜日のきほん学級は、6月からスタート。
まだ2回目ですから、だしの取り方のときは、他の作業は
なにもせず、だし取りをしっかり見ていただきます。
かぼちゃ、煮ておきましょう。
かぼちゃは、だしがなくても炊けます。
でも、だしを加えたほうが味がふくらみ、おいしいです。
煮上がりました。
照明の当たり方で色が悪くみえますが、実際は、
もっと黄色味を帯びています。
旬のいわし。
鰯は、傷みやすいんですよ。
だから名前は、魚扁(へん)に、弱いと書きます。
さ、手開きしましょう。
1人1尾ずつですよ。
おおっ、きれいにさばけましたねぇ。
捨てないでくださいね、骨。
骨せんべいにしますから。
身は細かく切って、それからたたいて。
香り野菜などを混ぜ合わせます。
おいしそうな新のじゃがいもがあるので、
ポテトチップスつくりましょう。
掘りたてのじゃがいもです。
生徒さんのこやまさんの差し入れ。
皮が薄くておいしそう。
弟さんがお庭の畑で栽培されてるのだそうです。
写真は、骨を揚げているところ。
骨せんべいです。香ばしくってぺりぺりいただけます。
ポテトチップスをあしらいました。
からりと、とってもおいしく揚がりました。
色合いがいいでしょう?
こんな風に、一皿に、揚げ物だけとか焼き物だけを盛り付け
てもいいんですよ。
酢の物用のわかめが戻りました。
料理につかっている天然鳴門わかめ、残り少なくなってきた
ので、今日は、産地の漁業組合に電話をしてみました。
「手がかかるんでね。この製法の若布、生産者は、もう3人
しかいないんですよ」
貴重なわかめです。
「来年、採集のとき見学にうかがいます!」
「来てもいいけど、忙しいから説明はせんですよ」
なんとかして、行くぞ。
厚みがあって、緑色が濃くて、しっかりしてます。
本物のわかめは、光にかざすと、深い緑色ですよ。
まっ黒なカットわかめ、あれは、国産ではありませんよ。
わかめを買うときは、光にかざしてください。
かぼちゃ。
生姜めし。
三つ葉と焼き麩のおすまし。
第1火曜日クラスのみなさま。
9月にお会いしましょう。
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東京は、今日、梅雨あけ宣言とか。
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「おだしのことを学びたくて」と、遠方から入室のMさん。
だしに強い関心があり、
初めはスーパーで求めた昆布と削りかつお、
現在は、取り寄せてだし取りをなさっているそうです。
その経験から、多くのご質問を用意しての入室。
たのもしい限りです。
さぁ、今日のおだしはいかがでしょう。
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川汲浜2番目のランクの真昆布と一本釣り花かつおのだし、
いかがですか?
「・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・、
とってもおいしいです。
香りも、お味も、ふだん取っているのと、全く違います」。
今日の鶏は、榛名(はるな)鶏です。
ゆで鶏に。
さ、火が通ったかな?
1枚だけ取り出して、竹串の通り具合をみていただきます。
「ふんふんふん・・・」
「ふんふんふん・・・」
たしかめたら、また鍋のなかへ。
おすしの具。
昨日の玉子豆腐は、小吸い物椀で蒸しましたが、
今日は流し缶をつかって蒸します。
泡は、つぶして蒸しますよ。
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玉子豆腐がつくれると、夏の食卓がおもてなし風になります。
あがりに、青柚子をふります。
今日のゆで鶏のあしらい。
ゆで鶏、パサついてませんよ。
厚みもごらんください、痩せてもいません。
コクもしっかり。
なぜ?
さぁ・・・なぜでしょう~~ふふふ。
ゆで鶏のできあがり~~。
いただきます!
はい、熱いうちにお椀から
ゆで鶏のゆで汁・・・・気になりますよね。
お椀のあと、いただきました。
澄んだスープ。使うのは、ちょっぴりの塩とねぎだけ。
ていねいに下ごしらえをした鶏ならではの、やさしい汁。
多少、脂浮いてますが、取る時間ありません。
ま、気にせんと、いただきましょう。
身体が温まります。
今年は、節電のため冷房が弱めのようですが、
冷房対策に、おすすめのスープです。
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きほん学級、今年の8月は夏休みにいたします。
9月にお会いしましょう。
夏休みの過ごし方、うかがいますので、そのつもりで(笑)。