引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出汁教室(2008年9月)出汁巻き玉子、芋の子汁、きのこごはん、

2008年09月27日 | 和食はじめの一歩教室

秋晴れの気持ちのよい日でした。

今月の出汁取りの担当は、黒坂くん。

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ああ、いい香りですっ。

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ありあわせ野菜のキャベツと大葉で即席漬け。

他の料理が出来上がるころが食べごろです。

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きのこごはんの色どりに、枝豆をゆでます。

ゆでる前に、

枝豆は、洗って、すり鉢に入れ、粗塩を加えて、

すり鉢の溝にこすりつけるようにしてうぶ毛を取ります。

これで塩もなじみます。

洗わず、このままゆでます。

ゆでたあと、塩をふる必要はありません。

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ゆであがりました。

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出汁巻玉子を焼きます。

1枚分は、卵6コ。

出汁は、150cc。

昆布と削りかつおでとった出汁でつくります。

出汁が多いので、とってもしっとりとした仕上がりになります。

ふつう、出汁巻には、砂糖は使いませんが、

わたしは、大さじ2ほどつかっています。

因みに、プロのつくる出汁巻玉子は、

玉子と出汁の量は同量、と聞いています。

.

村山さん、さすが、

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落ち着いてます。

卵料理は、火との勝負なので、

スピードも必要ですが、落ち着いて向かうことも大事なのです。

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できました!

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さて、ごはんは、きのこごはん。

いま、炊けました。

舞茸、しめじ、油揚げが入ってます。

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枝豆も、あしらってみましょう。

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芋の子汁。

芋の子、かくれちゃってますね。

好みで七味とうがらしを振り入れます。

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出汁取り教室セットです(笑)。

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では、いただきまーーす!

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きのこごはんは、出汁の味がきいてて、

舞茸、しめじの味がしっかり味わえます。

出汁巻き玉子、出汁が多いので焼きにくいのに、

全員、ほんとに上手に焼けました。

表面に焼き色がつかないのが、出汁巻きなんですけど、

ま、いいじゃないですか。

.

今月つかった出汁素材

昆布=北海道・道南・

折浜産の天然真昆布

5460円(業務用1kg)

大阪・中央区谷町6丁目からほり通り 

こんぶ土居

電話06(6761)3914

FAX06(6761)7154

削りかつお=鹿児島・枕崎産

花かつお「だしはこれ」

500円(80g)

東京都中央区晴海3-4-9鰹節センタービル1F

(有)タイコウ

電話03(3533)4834

FAX03(3533)4622

東京・晴海 鰹節センタービル 鰹節タイコウ

電話03(3533)4834

FAX03(3533)4622

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引頭佐知(いんどうさち)日本料理教室(2008年9月)

2008年09月24日 | いんどうさち日本料理本科

献立は、

<和え物> いか、若布、きゅうりの辛子酢みそ和え

<煮物>  茄子の丸煮

<清汁>  玉子豆腐の吸物

<ご飯>  松茸ごはん

<漬物>  茄子、きゅうり、みょうがの即席漬け・・・ここんとこ、こればっかり(赤面)

.

茄子は、やっぱり茨城県、土浦の、久松達央さんにオーダー。

茄子中心のオーダーです。

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きれいでしょう?

中央の長~い茄子は、中国地方育ちのわたしにとって、

子供のころから親しんできた形。

長さ40cm、直径4,5cm。

この長さ、和・洋・中、の料理が作れます。

使い方、自由自在。

教室では、2cm幅の輪切りにし、岩手県産の菜種油「まごどさ」をぬり、

焼いていただきました。

わざと、塩をつかわないで焼いたのですが、甘くて、好評でした。

昨日は、オリーブオイルをぬって焼き、塩、こしょうをふり、バジルをのせて。

.

写真の両端のハーブは、左がロケット(別名ルッコラ)、右はバジル。

このロケット、写真を撮ったあと、むしゃむしゃ食べてて、ハっと気がつきました。

この味は、今日のあれに使える!と。

.

あれ、じゃわかんないですよね。

ふふふっ。

では、お楽しみに。

.

さて、はじめましょう。

教室では、まず、3つの作業からはじめます。

①米とぎ、②出汁取り、③湯を沸かす(煮炊き前の材料をゆでる)

.

今日は8人。

4カップの米をとぎました。

多い?

松茸ごはんなので、お土産分も入ってます(笑)。

.

②出汁取りです。

水は15カップ。

真昆布は、「折浜の真昆布」(大阪・土居さんの)

10g×3枚使います。

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削りかつおは、花かつお・「だしはこれ」(東京・タイコウさんの)。

50g、ごはん茶碗に軽く1杯が10gですから、5杯分です。

下の写真は、取りたての出汁です。

ごはん、清汁、茄子の煮物につかいます。

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さてさて、

③たっぷりお湯も沸きました。

材料に応じて、湯を鍋に分け、

ゆでるものを、次々、どんどんゆでていきます。

.

「酢みそ和え」のいかをさばきます。

まずは、足をぬいて・・・。

えんぺらを外して、開き、皮をむき、さらに薄皮をむいて・・・。

.

さらに、薄皮を・・・。

えっ、薄皮って?

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ここ、これ、これ。

ほら、繊維のようなのがあるでしょ。

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縦に切り目を入れて、縦半分に切り、さらに小口から切り、

ゆでます。

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いかをさばいたあと、

.

ね、ちょっと食べてみて、ロケット。

うん、ロケット、おいしーー!

でも、これ、なんに使いますか?

ふふふっ、

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「ロケット、辛子酢味噌和えに合うと思うの」と、わたし。

あー、合うかも、合うかも~~♪と、みなさん。

.

左からロケット、いか、きゅうり、タコ、わかめ

ラップをして、このまま、冷蔵庫で冷しておきます。

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「茄子の丸煮」の茄子は、縦に切り目を入れます。

揚げている最中に皮が破裂しませんし、

煮汁を中心まで含みます。

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松茸ごはんの準備です。

油ぬきした油揚げ、松茸、出汁、調味料入りました。

準備OKです。

具を出汁で別煮する方法もありますが、最初から加えて炊く、

この方がカンタンです。

はい、これから炊きます。

強火で炊きはじめ、沸騰したら弱火で10分、火を消して10分蒸らして

できあがり。

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炊けました!

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杓文字を、底の方から大きく返してください。

おおっ、香りが・・・。

混ぜすぎないでくださいね。

ごはんがつぶれて、まずくなります。

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はい、よそいましょう。

お釜は、文化鍋です。

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辛子酢味噌和えの材料も、冷蔵庫から出して盛りました。

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下は、またまた、「即席漬け」。

いま、あるもので作るので、変わり映えしなくてすみません。

茄子は、久松さんの茄子。

器は、漆(うるし)です。

漬物を漆に盛ります。

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ところで・・・・・・・・・・・・・・。

玉子豆腐の吸い物、茄子の丸煮の写真、

撮り忘れです。

ま、玉子豆腐の吸い物、そのうち出汁教室でもつくることにしましょう。

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松茸ごはん、やっぱり喜んでもらえました。

出汁がきいてて、おいしいですしね。

ロケットも大好評。

.

来月は、なににしましょうね。

実りの秋、楽しみです。

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出汁教室2008年<8月>里芋の煮物、貝割のお浸し、こんにゃくの土佐和え、豆腐とわかめの味噌汁

2008年09月18日 | 和食はじめの一歩教室

すみません!

モタモタしてまして、8月の出汁教室です。

.

8月の出汁素材は、昆布、削りかつお、煮干しです。

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最上品の1級下の普及品をそろえてみました。

.

価格的に、買いやすくなっていますので、

家庭で使う出汁素材としておすすめします。

今回は、尾道から取り寄せた煮干しが登場。

味はもちろん、製造面でも、安心しておすすめできる出汁仲間

が増え、ほんとうに嬉しく思います。

.

8月末、八百屋の店先に里芋が出始めました。

包丁の入り具合からみて、今年の里芋はきめが細かいようです。

里芋皮をむき、水にさらしてから、ぬかでゆでてます。

ぬかの量は、ほんのひとつかみでOKです。

ぬかは、旨みを加え、色白にし、アクを取る、

という働きをしてくれます。

ぬかがないときは、お米をひとつかみ加えても。

お米もないときは・・・・・・・・2回ゆでこぼしてください。

.

ほら、白いでしょう?

里芋の香りがしますね、と1さん。

湯気が香りを運びます。

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下は、ゆであがったばかりの、こんにゃく。

塩をまぶしてもみ、さっと洗って、水からゆでます。

下は、広島県神石郡の方からいただいた、本物のこんにゃく芋です。

ブリッブリッの弾力性があります。

深めに鹿の子の包丁目を入れて、さらに手でちぎってます。

表面積を広くして、味を含ませるためです。

塩をまぶしてもみ、さっと洗って、水からゆでます。

湯気が見えますか?

いま、ゆであがったばかりです。

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出汁、みりん、しょうゆで、煮汁がなくなるまで煮て、

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かつおの粉を振りかけ、化粧します。

茶こしが便利です。

.

はい、こんにゃくの粉がつお、のできあがりです。

お酒のみの方、食べたいでしょう?

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昆布と花かつおの出汁で煮ふくめた里芋。

追いがつおがくっついてます。

ま、いいじゃないですか。

残った煮汁に、ゆでたいんげんを加えてさっと煮汁をからめます。

このあと、器に盛り、青柚子の針柚子を天盛り。

里芋は、また使いますので、そのときに。

というのは、プロセス,盛り方、写真,撮り忘れです。

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貝われのお浸しです。

貝われはさっとゆでて(約8秒くらい)、冷水で冷まします。

浸し汁は、2等分し、半量は浸しておく分に、

あとの半量は、盛るときに使います。

浸し汁の目安=出汁カップ180cc、みりん小さじ1、薄口しょうゆ大さじ1

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器に盛り、黒胡麻を天盛り。

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豆腐とわかめのみそ汁です。

出汁は、煮干し。

煮干の出汁と、赤みそ、わかめ、ねぎの組み合わせ、

独特のコクがたまりません。

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出汁とは関係ありませんが、水茄子とみょうがの即席漬け。

包丁を使わず、手でむしります。包丁を使わない方がおいしい

ですよ。塩のからみもいいし。歯ごたえもよし。

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この他、緑米、もち稗,赤米の入った雑穀ごはんを作りました。

.

<今月使用の出汁素材と取り扱い店>

天然真昆布・折浜産ーーーーーー5,460円(1kg)

大阪・からほり通り こんぶ土居 

電話06-6761-3914 FAX06-6461-2844

.

天然荒節・枕崎産・花かつお

・花かつお「だしはこれ」ーーーーーー500円(80g)

・かつおの粉「だしはこれ」ーーーーー400円(90g)

東京・晴海 タイコウ  電話03-3533-4834 FAX03-3533-4622

.

天然煮干しーーーーーーーーーー-480円(100g)

尾道・十四日町 佐藤俊之商店 電話0848-37-2470(同 FAX)

.

9月の出汁教室

9月27日(土)2~4時

講習費:4000円

単発です、どうぞ、お気軽に。

だしまき玉子

芋煮汁

きのこごはん

お申し込みは、

indou-dashitori@aurora.ocn.ne.jp

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久松達央さんの野菜セットから

2008年09月15日 | いまが旬!

ブログの野菜,とくに茄子が気になり、オーダーしました。

有機栽培、3年以上農薬・化学肥料不使用の野菜たちです。

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モロヘイヤ、たまねぎ、トマト、じゃがいも(きたあかり)、バジル、

きゅうり,オクラ、ピーマン、苦瓜、ラディッシュ、小松菜、茄子。

.

なんといっても、すばらしいのは、茄子。

皮が張って、ピカピカしてるでしょう?

へこみも傷もありません。みずみずしい証拠です。

果肉がしっかりしており、揚げても、焼いても、炒めても、痩せません。

.

ま、まずはこうして並べてみて、

パパッと、料理の使い道を考えます。

成りくちが鶏の頭の形をしてるのは、しぎ焼き。

細いのは漬物、味噌汁、

太いのは煮物、焼物、揚げ物、炒めもの、とかね。

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キズ、へこみがないでしょう?

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茄子とピーマンの味噌炒め煮。

料理中!

湯気でぼやけています。

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このピーマン、生でもどうぞ、と紹介してありましたが、

甘くて食べやすく、生で2つも食べちゃいました。

生で食べられる野菜は、

できるだけ生で食べるようにしましょう。

それこそ、自然の滋味たっぷりの味。

包丁使わないで、ガシガシどうぞ。

今回の野菜たちの中で、ガシガシいけちゃうのは、

たまねぎ、トマト、ラディッシュ、バジル、きゅうり、

ピーマン、苦瓜。

オクラ・・・チビならOKなんですけどね。

.ま、

料理!なんてかまえないで、

生でそのまま食べれるもの、たくさん知っておくと

ラクチンです。塩分制限の方には、とくにおすすめ。

.

茄子の田舎煮です。

茄子を揚げて、油ぬきして、煮汁で煮ます。

右端は、削りかつお。旨みを足しています。

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容器に移し、冷めたら冷蔵庫へ。

冷たい方がおいしいのです。

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茄子のしぎ焼き。

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半分に切って、

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盛りつけたとき、安定するように、底を切り取り、揚げます。

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普通、こんな風に縦は盛りませんけど・・・・・。

ま、いいじゃないですか。

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練りみそです。

ふたを見ると、1月につくったんですね。

練りみそ、作っておくと、こんなに長期間もちます。

柚子みそにしたりして、風呂吹き大根、かぶ、里芋、こんにゃく、

豆腐、いろいろに使います。

ま、8ヶ月も経つと、さすがに少々、風味は落ちますけど。

.

「きたあかり」という名前のじゃがいもです。

塩ゆでです。

塩をまぶしたのではありません。

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塩は、粟国の塩です。

.

さ、いただきます!

ほぅら、「きたあかり」でしょ?

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オニオンスライス。

薄~~く切って、水にさらして、ちょっともんで、

水けをきり、削りかつおをのせて。

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いただくときに、しょうゆ。

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.

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カピトリーノ 賄(まかな)い料理のひととき

2008年09月05日 | ときどき日記

昨夜、溜池の用事をすませ、まっすぐ西麻布方面に歩き、

3年振りに「カピトリーノ」をのぞく。

カピトリーノのシェフ吉川敏明さんは、

イタリア料理を志した人なら知らない人はいない、

日本でのイタリア料理の草分けの方。

柴田書店をはじめ、多くの出版社から料理書、解説書を出版、

伝統的なローマ料理を紹介されている。

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今日の前菜です。

いつもの前菜盛り合わせ。

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パスタは、トマトとバジルのパスタ。

すみません、撮り忘れました。

ドルチェの焼きりんご。

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おいしかった、ごちそうさま、と立ち上がったら、

.

吉川さんが厨房からあがっていらして、

「ね、賄(まかな)い食べていけば?

前いたスタッフと、かみさん来るし」

「(笑)いや、いや、もう食べれない、帰ります!」

そんなやり取りをしてたら、かみさん(笑)のNさん登場・・・。

「ひゃー~~、お会いしたかった~~」

.

即、賄い時間のはじまり。

吉川さん、また厨房に入り、ちゃちゃっと料理。

スタッフは、グラスやら、お皿、パンを準備。

厨房内外の動きの、その素早いこと。

ほんとに、早い。

.

「さ、座って、座って」

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「さ、飲も」

.

「白でいいでしょ?」

かみさんに注ぐ吉川さん。

「え、わたし、赤がいい・・・」

「開けちゃったから、、今日は白でがまんしなさい」

.

いいな、こういう会話。

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左は、元スタッフの方。

イタリア大好きなお2人の、イタリア暮しの思い出話。

吉川さんは、昭和30年代の後半からローマで3年間修行。

「吉川さん、ローマ以外でいいところは?」

「ローマがいちばんいい(笑)」

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あ、そうそう、賄い料理は、

元スタッフの方のお土産ピッツアを焼いて。

他は、チーズ、マカロニ料理、鶏料理、サラダ。

マカロニ料理を食べながら

「これ、なんていう料理ですか?」

「賄いには、名前なんてないの」

そして、マカロニの小麦粉談議におよぶ。

「このマカロニ、こんなに薄いのに、弾力があるでしょ、

小麦粉がいいのよ。昔のマカロニは、こうだったの」。

「マカロニやパスタのゆで時間、ほんとはね、・・・・」.

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「このグラッパはさ、

ボトル写す?」

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醸造したの、この人」

.

「で、このグラッパはね、

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醸造した人の手書きのラベルなんだよ。

昨年、イタリアに行ったとき、

僕の店の30周年の記念に、とプレゼントしてくれたの。

そのあと、その方、亡くなったんだけどね・・・・・・・・・・・。

.

YOSHIKAWA TOSHIAKIって書いてあるでしょ。

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カピトリーノの夜は更けて・・・・。

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途中、明日の仕入れの品の指示。

吉川さんの顔つきが変わります。

.

そしてまた、

カピトリーノの夜は更けて・・・・・・、

帰宅は、翌日に。

.

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