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わたしのところには、いろんな梅干しがあります。
写真は、9年前からの古い梅干しです。
下は、たしか6年前、塩15%で
漬けたもの。
しょっぱそうでしょう?
でも、塩がなれてきてますから、
まろやかなんですよ。
古い梅干。
こんなに、枯れてきても、
いろんな使い方をします。
殺菌力が強いので、
解毒剤としてはもちろんのこと、
梅雨から夏にかけての食欲の
ないときに食欲をうながす、
のに一役かってくれます。
梅雨どきの朝ごはんのあとの
焙じ茶や、そうめんつゆや
椀物や入れたり・・・・。
たくさんの揚げ物をし、油が
疲れてきたときの活性剤としても。
下の写真は、母が最後に漬けた
白酢漬けの小梅。
6~7kgは、あったでしょうか。
母は必ず赤紫蘇を加えてました
から、これは、赤紫蘇を
加える余力がなかったという証明。
母の漬け方は干さない梅漬け。
赤紫蘇の香りが好きで、
何年経過してもその香りと色の
変わらない梅酢漬けでした。
因みに、梅の原産地は中国。
日本での梅干の歴史は浅く、
最初は白梅酢漬け。赤紫蘇を
加えるようになったのは、
そんなに古(いにしえ)からではない
のです。
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母の母、祖母の漬け方も干さない
梅酢漬け。
祖母は、庭の紅梅の梅を、大量に
漬けていました。
赤紫蘇は敷地内のあちこちに点在
して生えていました。
梅漬けのカメはの1つは、高さ1mは
あろうかと思うような、大きなかめでした。
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母の梅漬け。
帰京後、そのまま瓶に移し一度も開けていません。
塩12パーセントで漬けた梅干。
梅干しには薬効があり、
現在のように医薬のない昔は、
家庭薬として重要な意味を
もっていました。
まずは、強い酸味。
クエン酸をはじめ,りんご酸、
コハク酸、酒石酸などの
有機酸類の酸は消化液の
分泌をうながし、新陳代謝を
助け、疲れを取り去ります。
消化液の分泌をうながす働きが
あるってことは、摂取した食事の
栄養が身につくってこと。
免疫力を高めるには、まず、食事。
元気な身体になるために、
さ、挑戦すべし。
来年、漬けてみませんか。
写真は、南高梅。
熟すと皮の一部分が紅くなるのが
特徴です。
(梅干し用に向いているのは、
中粒か小粒で、肉が厚く、種の
小さい白加賀、南高梅などが一般的)。
楕円型は、どうも種が大きいようです。
1日置いておきました。こんなに黄色くなります。
梅漬けしましょう。
カメと重石を用意し、梅を買いましょう。
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1、<まずは、一晩水につける>
よく洗ってから、ひたひた位の水に、一晩つけておきます。
これは、アクをぬくとともに、種離れをよくするため。
日曜日の朝。
2、<塩漬け>
ザルにあげて水を切って、カメに入れ、
梅の重量の10%前後(初めての方は
15~20%が安全)の塩をまぶし、
押しぶたをして、重石を乗せます
(重石は、梅の熟し加減によります。
熟している場合、最初の2日位は
梅の半量の重石、4~5日経ったら
梅と同じ重量)。
さらにホコリなどが入らないよう、
ビニールなどをすっぽりとかぶせて
おきます。
4~5日たつと、にごりのない澄んだ
梅酢があがってきます。
この酢は、<白梅酢>とよびます。
<梅は梅酢にすっかり浸かるように
注意しましょう。梅酢から梅がでると、
必ずかびが生えますから注意>。
そのまま、赤紫蘇のでてくるまで
約2週間おきます。
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6月28日(月)。
15%の塩で漬け始めてから
今日で3日目。梅、すれすれ
まで白梅酢があがってきました。
6月29日(火)。
白梅酢、梅よりも1cmくらい上に
かぶってます。
ほらね!
重石をして、さらにきっちり紙蓋をして、
土用までおき、3~4日、晴天の続く日
を選んでザルに並べて干しましょう。
縮緬紫蘇を塩もみしてアク出しし、
加えれば、赤く染まります。
同じく、土用の晴天の日に3~4日、
干します。