引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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思いがけない、うれしい再会。

2019年08月29日 | 出汁教室エピソード

<だしを取って料理する教室>

今回は、2005年10月、

仙台市泉区でのエピソードです。

 

この日の講習は、午前午後2部制の教室で

出席者は、午前中は20~30代のシングルの方や

おかあさん。

午後は60代の方とのことでした。

というわけで講習内容は、

おだしは、前日、駅前の朝市で求めた

羅臼昆布とかつお節で「1番だし」をとり、

・吸い物は、「焼き麩と三つ葉」

・煮物は、家庭料理の定番のおかず

「おからの煮物」に。

若い方のために揚げ物もつくるかな、と

「豚肉の梅しそ巻きフライ」の3品。

 

さて、そろそろはじめましょう!

と声を掛けたとき、

バタバタ、バタッと恰幅の良い元気な方が、

丸々とした赤ちゃんを抱っこして入ってこられ、

「センセー、ごぶさたしてます!」

赤ちゃんを私の方にグイっと揺らして

「センセー、おかげさまでできましたー!」

失礼ながら、どなたかわからない。

ポカンとしていると、

 

「2年前ゴールデン・ウイークの

中山区の教室でお会いしたコクタですよ、

あのときセンセイに「子供がほしい」と言ったら

それより顔色が悪すぎる、

どんな食事してるの?

まずは体調を整えたら?って心配してくださって

だしを取れば健康になるし、

子供のことはそれからでしょって言って

くださったじゃないですか。

あの翌日、

先生の指定された駅前の「朝市」のお店で

昆布とかつお節を買って、

センセイの本も買って

ほんとに翌日から毎日毎日、

だしでごはんつくったんですよ。

ほんとに毎日。

そしたら、私、どんどん体調がよくなって

念願の子供ができたんです!!!」

 

興奮して機関銃のように話すコクタさん。

わたしは記憶のフイルムを加速度を

つけて巻き戻し、

まじまじと見つめたら、ちょっぴり面影が

ありました。

痩せて朝黒い顔だったコクタさん。

いまは顔に赤みがさし、身体も一回り

大きくなり、どこからみてもドシッと安定

感のある頼もしいおかあさん。。

 わからないはずです。

「いやー、ほんとだ、コクタさんだわ、

2年前とは、別人だわー、

健康的でわからなかったーー。

劇団員だったわよね」

「あのころ、ほんと体調悪くてフラフラでした。

コンビニ弁当とかロクなもの食べてなくて・・・。

で、あの中山のときのだしとかお料理が

おいしくて、だしをとる食生活に目覚めたんです。

劇団もやめて、子育て中心の普通の生活してます。

 

離乳食もだしをベースにすればかんたんって

言われてたんで、この子もだしで育ててます。

みてください、すごいでしょ!元気そのもの、

何の問題もなく病気知らずです。

 

今回、センセーの教室があるって、

佐藤俊樹さん(アド・ジャスト=イベント

企画制作会社代表)から聞いて、

ただ、もう、この元気な子を見せたくて、

今日は来ました」。

 

思いがけない再会。

そして、うれしい報告

午前の部から舞い上がってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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