引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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2009年4月のブログから。出張出汁とり教室@青森県三沢市「ふきのとう」

2017年01月03日 | いんどうさち出張・だしとり教室

 <地に足ついた子どもたち、お母さん>

2003年より、仙台から始まった出張

だしとり教室でしたが、青森県三沢市

の教室も濃いものでした。

主催してくださった方からの心のこもった

お年賀状に、ふと、記事にした2009年

(6年前)のブログを読み返し、これは育

児中のお母さんに読んでいただけると嬉

しい、子育ての参考になるかも、と再度

投稿することに。

たくましい「地に足のついた子どもたち、

お母さん」です。

拙文&長文のブログですが、おつきあい

いただければ幸いです。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2009年4月18日、

青森県三沢市中央町にある

自然食品店「ふきのとう」さん主催の

出汁とり教室講習に出かけました。。

今回のお招きは、お店のおじょうさんで

催事担当の佐藤妙(現・松田妙)さん。

 

東京駅から同行の方は、

東京の鰹節店タイコウの稲葉泰三さん。

北海道帯広・想いやりファームの長谷川竹彦さん。

.

三沢に到着後、まずは「ふきのとう」さんを訪問。

おしゃれな佇まいの自然食品店です。

Img_3171

ごあいさつのあと、会場の

三沢公会堂調理室に向かいます。

 

講習内容は、

①かつお節の削り方教室/タイコウ稲葉さん。

●鰹節の見方

●削り方教室。

 

②だし取り教室/ 引頭

だし取りの前に

3種の削りかつおの食べ比べ。

(1)会場での削りたて(枕崎産本枯節)

(2)花かつお(枕崎産1本釣り花かつお)

(3)大手メーカー花かつお/三沢のスーパーで購入.

 

 食べ比べ後

3種の1番だしのとり方。

3台のカセットコンロを並べて、3種のだしのとり方

●上記の削りかつお+ 真昆布

 

とりたてのだしで、カンタン料理教室。

●なば菜の煮びたし

●豆腐のあんかけ汁

●はとむぎごはん(ふきのとうさんの提案)

 

まずは、鰹節の削り方。

鹿児島・枕崎産1本釣りの鰹節を削ります。

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じゃ、わたしも。

高校生のNさんです。

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下の写真。

鰹節を選んでる、酒田すみれちゃん。

これかな?こっちかな?

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すみれちゃん、削ってます。

手つきもいいですね。

エプロンにもご注目。

何度も洗濯し、水をくぐってきたマイ・エプロンです。

おばあさまをはじめ、とても食に関心の高い

ご家族のようでした。

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だし取りと料理のデモストレーション終了後

わたしは各調理台を回ります。

あとは盛り付けるのみ、その前にごはんを、

と炊飯器のそばに行ったら、

なんと、すみれちゃんがいました。

・・・・・・なんて、気働きのある子!

 

必要なところに、すっと、動いてます。

写真左の方は、

ふきのとうの店主・佐藤國子さん。

ごはんは、國子さんのご提案で、

はとむぎごはんです。

ごはんをよそっているのは、かなちゃん。

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お手伝いをしている子供たち、

いくつだと思いますか?

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2人共、2週間前に小学校に入学した

ばかりの1年生、6歳!!!

日常のお手伝いぶりが垣間見えます。

おしゃべりなど一切せず、

モクモクと作業を進めます。

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すみれちゃんは、

「大人になったら農家に嫁ぎ、

作物を育て、その作物で食品を作る」と

決めているのだそう。

 

また、きちんとした判断力があり、

「給食で、ごはんに牛乳がつくのはおかしい、

だって、ごはんに牛乳は合わないもの」と、

言っているそう。

将来が楽しみです。

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さて、ごはんが盛れたらお汁です。

豆腐に汁をはる、こちらの男の子も

姿勢、手つきが際立っていました。

Kくん、小学校6年生です。

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この仕事(?)ぶり、ごらんください。

板前さんのようでしょう?

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感動したわたし。

思わずおかあさんを探しました。

「どなたがお母さんですか?」

うしろの黄色のTシャツの方でした。

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下の写真は、K君のお姉さんのNさん。

さっき鰹節削ってましたね。

Nさんも、手慣れています。

あ、

後ろに見えるKくん見てください。

鍋を傾けて・・・、堂々としてますね。

 

おかあさんにうかがいました。

「特別の教育、なさいました?」

「4人の子供がいますが、

どの子も、生まれてから幼稚園に行くまでは、

ずっと母親の側にいるでしょう?

わたしは台所仕事を手伝わせながら育てました。

子供は手をだしたがるんですよ。

教育というよりも、遊び感覚でやらせました。

例えばグリーンピースの皮むき、

子供にやらせると、すごく時間がかかります。

途中で遊びますし。でも、どんなにノロノロ

遅くても待って、やらせました。

やらせると、なんでも食べるんですよ。

 

子供は成長するにつれ親離れします。

経験上言えますが、

子供とべったり一緒にいられるのは幼稚園まで。

そう思えば、母と子の貴重な時間なんですよ」。

 

2人の作業姿ごらんください。

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無事、いただくことができました。

 

さあ、片付けが始まりました。

 あらっ、

このおじょうさんは洗い物のお手伝い。

何歳なのでしょう。

調理台が高いので、椅子に乗り、

膝をついてます。

そうまでして、お皿を洗ってました。

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話題は何なのか、おかあさんと顔を見合わせ、

ニコニコ笑って洗い物。

ドラマやCMなど、つくりものではみれない、

すてきなシーンでした。

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お料理をする子を育てるのは、

楽しく台所仕事をしている大人がいること、

上手にお手伝いをさせる大人がいること、

でしょうね。

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自発的に台所で働く子供たち。

こども達の能力を、

あらためて強く認識した日でした。

 

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打ち上げ。

写真下、左の方が

ふきのとうさん店主・佐藤國子さんです。

三沢市中央町で自然食品店を営業し続け、

今年で26年(2008年当時)。

お隣は、おじょうさんの妙さん。

今回の企画は妙さんの立案によるものです。

きめ細かな心配りはもちろんのこと、

とっても知的でセンスのよいお2人。

類は類を呼ぶといいますが、

お客さまの質の高さ、お人柄のよさは、

当然のことと思いました。

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=news=

青森県の新聞「ディリー東北」に

出汁とり教室の記事が掲載されました。

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新聞には20人とありますが、

実際は、約30名の方がおみえになりました。

 

 

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2 コメント

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ふきのとうさんの出汁取り教室の様子、長谷川さん... (自然村)
2009-05-05 13:57:46
ふきのとうさんの出汁取り教室の様子、長谷川さんや真鍋さんから少しづつ聞いていましたが、このブログでとてもよく分かりました。
赤ちゃんを抱いたお母さん、きっと出汁から始まる離乳食に生かされるでしょうね。
小さいこどもたちの姿も素晴らしいです。
ふきのとうさんが物を売るだけでないご商売を続けていらしたことがよくわかります。
勝手に、うちのブログからこちらを見られるようにしてしまいました。ご了承くださいね。
返信する
自然村さま。 (引頭佐知)
2009-05-05 15:22:23
自然村さま。

どうぞ、どうぞ。
掲載、投稿ありがとうございます。

①ふきのとうさんのお話によると、
多くの方が出汁に目覚め、実践してくださっているとのこと、嬉しく思っています。

②鰹節を選んでいた小学校1年生のSちゃん、早速出汁とりをはじめたそうです。
すてきなNEWSでしょ?

③離乳食。
食べてくれないと悩むおかあさん。
昆布、鰹節、煮干など、自然の出汁を使えば、
喜んで飲んだり食べたりしてくれます。
出汁味がいちばんわかるのは、
実は、舌や味覚がマヒしていない赤ちゃん。
ミネラルなど栄養面から考えても、安心して与えることができます。




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