波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「世界への道」②

2020-07-16 15:43:15 | Weblog
台湾という海外への経験は大きな刺激と希望が与えられた。帰国してさっそく親会社へ報告、課長以下全員が興味と関心を持って耳を傾け聞いてくれた。b調質へも案内されてその時の様子を聞かれた。上場会社といえど海外との関係を持っている武将は特別であり、大半のスタッフは海外との関係はない。あるのは海外の鉱山のあるアフリカのニジェールとか、南米のボリビアとか、鉱山のあるへき地でしかなかったからエリートはいかない。そんなわけで私の話はかなりの興味と関心を持たれたことになる。帰国後本社にも報告したが、本社では技術の指導には消極的で協力する意思はなさ祖であった。私は個人的に親しくしている🅼市に相談をした。彼は珍しく興味を持ち、自分は会社とは関係なく個人的に協力したい「自分でできる事なら会社を辞めても行きたい」とまで言い出した。
私はその旨を伝えるとちょろこんで、「ぜひお願いしたい」となり、彼は会社を辞めて台湾の会社へ重役そして、迎えられてゆくことになった。この事件は社内としても大きな事件ではあったが止めることも出来ず、会社としては当社の原料を販売することで了解を取り、両社はこれからもよい関係を継続することになった。しかし🅼氏の行動は大胆でもあり、田舎の人とは思えない一大決心でもあった。彼には大きな夢があり、自分のできる事、自分の夢をかなえるためにはどんなことにも負けないという強い意志があったのだ。そしてこのことを契機に会社は大きな発展へとつながっていくことになる。