波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

足跡        「分かちあることの大切さ」

2017-10-24 16:20:50 | Weblog
最近はこの歳になると結婚式の招待はない。(二年前くらい前までは一年に一回くらいあった)
こうしてみると身内も孫の時代まで長生きをしなければその機会はないということになる。
それまではこの世に生きているかどうか分からないが、運がよければきたいできるかもしれない。それはさておき結婚式は披露宴が華である。式がその一番大切な時間だが、大半は披露宴に思いがある。それはやはり当人たちの人生の門出であるとともに、その喜びを分かちあう最大の場面でもあるからだ。わたしは良く自ら進んで(頼まれもしないのに)謡曲(高砂)の一節を
謡って目立つ事をしていたが、今思い出しても赤面の至りで当人の祝いより自分の為に勝手に大切な時間を無駄にしていたと悔やんでいる。
今ならせめて参加している人の中でも一番長く大きく拍手をして最大の喜びを表したいと思っている。聖書には祝いのぶどう酒が飲みすぎて無くなったとき、水をぶどう酒に変えたという奇跡物狩りが出ているが、これはその喜びをみんなで分ち合う事の大事さ、その喜びを心から全員で祝う事の大切さを教えていると思う。
人は一人で暮らしていない。何らかの形で交わりの中にいる。だとすれば、喜びであれ、悲しみであれ一人で喜ぶのではなく、悲しみも交わりの中で分ち合って生きることが大切であろう。
もしそれが叶わぬときはその喜びも、悲しみも報われることが少ないし、寂しさはいつまでものこることになるだろう。喜びも悲しみも行く年月という映画があったことも思い出すが、人生は何事も交わりの分ち合いにこそ大切な事を教えてくれるものだという事を、改めて教えられている。